ホワイトファミリーって?

White Family dental-site
スタッフレポート
 
 
 
  1. WFがサンプル提供している製品説明です
  2. WFが選ぶ接着強化のセメントとは?
    修復法の選択
  3. 虫歯菌で脳出血のリスクが4倍になる
  4. 患者様説明 ロイテリ菌  レポート
  5. サホライド・FC・クレオドンについて
    フッ素患者様説明レポート
  6. 患者様説明 ソムノデント レポート
  7. クレベリンという室内除菌の怖さ、
    安定化二酸化塩素の副作用は?
  8. プロテンプ レポート
  9. ジンパックセット レポート
  10. 2015年4月18日 マイタウン開催
    「健康&ビューティ―フェア」
    講演の様子
  11. 2016年4月24日 東京歯科大学アカデミア
    臨床セミナー/顎関節症セミナー
    『顎関節症のパラダイムシフト』
    ~とらえ方からマイクロストレッチまで~
  12. 2016年4月3日 歯周メインテナンスに
    活かせる!全身のみかた、応用のしかた
  13. 2016年7月7日 DH クリンプロ
    クリーニング ペースト PMTC用を使用して
  14. 2016年7月3日 PMTCセミナーに参加して
  15. 2016年8月12日 Dr.Washの使用感レポート
  16. セミナーレポート:
    地域包括ケアシステムで求められる
    10年後の歯科医療を目指して
  17. 商品テスト:グルコセンサー・モーションビジョントレーナー 有床義歯咀嚼機能センサー デモを受けて
  18. 2017年2月6日 昼ミーティング
  19. 2017年3月13日 ミーティング
  20. 2017年3月26日 Dr.佳朗 藤井 セミナー
    噛み合わせ 20170326
  21. 2017年4月16日 西村式 咬合顎関節症セミナー:昼と夜のマウスピースでの治療
  22. 2017年5月8日 ホワイトファミリーにおける、修復物のセットの時の注意
  23. Dr.藤井:噛み合わせと認知症セミナー 2017/6/25
  24. リステリンの効果?
  25. 10/23ミーティング
  26. 噛み合わせ学会12月10日
  27. Dr藤井セミナー 脳歯科:病巣感染 2018/2/19 Dr.T
  28. 「口呼吸」患者さま説明について
 
 

1.WFがサンプル提供している
製品説明です



●シュミテクト
シュミテクトは、歯がしみるのを防ぐ、お口を清潔に保つ、トータルケア用の薬用ハミガキです。冷たいもの、熱いもの、酸味、甘味、ブラッシングなどの刺激により歯がしみる不快感や痛みを防ぎます。


●ジェルコートF
コンクールジェルコートエフは、CHX液とフッ素がひとつになった、ジェルタイプの殺菌感染予防の歯磨きです。歯ミガキ剤としても、フッ素コート剤としても使用できます。
フッ素配合で歯を強くし、再石灰化を促進します。殺菌剤配合により虫歯、歯周病を予防します。歯石発生をなくします。
ジェル状歯ミガキなので細かい部分までジェルがいきわたります。
研磨成分や発泡成分が含まれないので、しっかり磨くことで、きれいにできます。
着色が付く場合は、衛生士にクリーニングしてもらいましょう。


●プロエナメル
シュミテクトプロエナメルは、毎日のハミガキでエナメル質を強化し、歯の健康を保つフッ素配合歯磨きです。フッ素が歯のエナメル質を強く硬くしてムシ歯を予防します。
「酸」による歯のダメージに着目した歯磨き粉です。イオンバリアが、知覚過敏でしみるのを防ぎます。お口を爽快でキレイな状態に保ちます。


●キラリ
キラリは汚れや、嫌なヌメリまでスッキリ落としてくれます。二酸化チタン配合なので、除菌・脱臭・汚れを洗浄し、清潔感のある入れ歯を保つことができます。
無香料だから、洗浄後すぐ入れ歯をつけてもおいしい食事を楽しめます。
部分入れ歯や金属床入れ歯に使用される、パラジウム合金やチタンなどの金属部分の黒ずみ化を抑え、安心して使っていただけます。


●シティースホワイトEX
美白プラス3つのケアで目的別の用途があります
歯周病が気になる方
口臭が気になる方
知覚過敏が気になる方
それぞれに適した成分とフッ素配合で歯の表面を強くつややかにしその人の歯が本来持っている自然な歯の白さを取り戻す新しい歯磨き粉です。


●クリークデンタル
歯周病(歯肉炎、歯周炎)、歯石沈着の予防、口臭予防、知覚過敏に
症状に合わせ3つの味(塩味、レモンフレーバー、ペパーミント)から自分好みを選び毎日の歯周病ケアアイテムとして使っていただけます。


●モンダミン プロケア
TVCMでは、ノー歯ブラシとうたっているモンダミン。ウガイだけ殺菌成分がバイオフィルムの中の原因菌を殺菌することは不可能です。
しっかり歯ブラシや、フロスに漬けて使いましょう!!CHXとは違って、殺菌効果は数分ですが、(CHXは2時間くらい殺菌効果が持続する)
、歯周病・虫歯・口臭を予防します。出血予防成分が歯周病による歯茎からの出血を防ぎ、抗炎症成分が歯周病による歯茎のハレと炎症を防ぎます。ノンアルコール処方で、ピリピリせずにすっきり爽快です。

2013年2月26日 【受付】
 
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2.WFが選ぶ接着強化の
 セメントとは?修復法の選択

WFの超超精密修復治療の種類と行程

1.セメントの種類

レジンセメント

1)4META/MMA-TBB系 : スーパーボンド:SB
接着力はあるが、フィラーが入っていない。故に、セラミック等ではコウ合(咬合)力が集中して割れる原因となるので不適切。大事です!!!!
 
2)接着性レジンセメント : リライX、KERRのMAX CEM(シランカップリング処理不要)、クラレのクラパール、GCのリンクマックス、イボクラ-のバイオリンク2 等のハイブリットコンポジットレジンセメントに代表され、ジルコニア/シリカフィラー含有により、セラミックに適切。
セット後セラミックが割れにくい。支台歯の保持形態が十分でないケースにもよい。

 
リライXでは象牙質接着力、圧縮強さでは同社ビトレマールーティセメントの約3倍。
でも、エッチングと、ボンディングの塗り厚さで、強度が変わる。厚いのはだめ。
できるだけエアーで飛ばし、ボンディングだけで光硬化させないこと。

 

レジンモディファイドグラスアイオノマーセメント
*ビトレマールーティセメント;前処理なく簡単な操作で使えるので、日常のインレー、クラウンに最適。フッ素徐放性も有しているので2次カリエスの予防になる。セラミックには不適切。
* トクヤマイオノタイトF;リン酸モノマーにより、歯質への接着、MTU-6により貴金属(金銀パラジウム、金合金、銀合金)への接着が強化。特に金銀パラジウム合金に対して高い接着性を示す。

セメントの使い分け

    リライX ビレトマー
イオノタイト
メタル インレー・アンレー
クラウン・ブリッジ
コア、ポスト
接着ブリッジ ×
セラミック インレー・アンレー ×
クラウン・ブリッジ ×
ベニア ○シェード注意 ×
CR インレー・アンレー ×
クラウン ×
 

WFでは、修復物はFCKのみ、前歯、小臼歯には単純形態で
コンポジットレジン充填を行うが、長期耐久性のないインレーや
べニアなど自然歯の構造を切断して詰めるものは行わない。


 
2014年8月25日 【受付】
 
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3.虫歯菌で
脳出血のリスクが4倍になる

脳出血起こす虫歯菌…高血圧や喫煙は特に危険

脳出血を引き起こす危険性が高い特殊な虫歯菌を、大阪大の和田孝一郎准教授らが見つけた。
この菌に感染した人が高血圧になったり喫煙したりすると、発症率が高まるという。英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ電子版で発表した。

一方でも口の中で虫歯の原因となる「ミュータンス菌」の一種が脳出血のリスクを約4倍に高めることを大阪大や浜松医科大、横浜市立大などのチームが突き止め英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版に掲載された。脳出血の新たな危険因子とみられ、予防や治療薬の開発につながる成果。

この虫歯菌は、皮膚や骨などになるコラーゲンと結合するたんぱく質を作る特殊な種類。
脳出血患者74人を調べると27%が感染していた。健康な35人でも9%が感染しており、両者を分析すると、この菌に感染することで脳出血の危険性は4倍高まることわかった。
脳の血管内皮に傷をつけると、この菌が下層のコラーゲン繊維にどんどん集まり、血小板による傷の修復が間に合わず出血を起こした。
この菌があってもすぐに脳出血を起こすわけではないが、高血圧や加齢、ストレス、喫煙などで血管内皮が弱ったり、傷ついたりすると、発症率が上がるとみられる。

口の中で虫歯の原因となる「ミュータンス菌」の一種が、脳出血のリスクを約4倍に高める。脳出血の新たな危険因子。
ミュータンス菌は日本人の60~70%が保菌。
ミュータンス菌のうち「コラーゲン結合タンパク質」を持っている特定の菌に着目すると、このタイプの菌は日本人の約8%が持ち、脳出血の患者では約30%が保菌していた。
発症リスクは約4倍になる計算。
菌は口移しなどで母子感染する恐れもある。

特殊な光で血管を傷つけたマウスに、患者の唾液から採取した菌を投与すると、投与しないマウスと比べ脳出血の面積が5~6倍に拡大。高血圧のラットでは約7倍広がった。
血管の傷に菌のコラーゲン結合タンパク質が集まり、血管の修復を妨げ出血が増えていた。 健康な人が保菌していても問題ないが、高血圧やストレス、老化、喫煙などで血管が弱ると脳出血を起こしやすくなる。

和田准教授らは、菌を検出する簡易な用具の開発を1年後をめざして進めており、除菌方法の研究にも取り組む。

このタイプの菌を持っていたら、生活習慣に気を付けたり、子にうつさないようにしたりするなどの対処が必要。

【2014年12月 市戸貴子】
【2015年2月 松尾友未 追記】
(2015.02.25)



4.患者様説明
ロイテリ菌レポート

Lロイテリ菌とは

人の母乳・口腔由来の乳酸菌です。
天然の抗生物質を生産すると同時にヒト免疫システムの調整を行いながら 様々な疾患の予防・治療に働きかけます。

新生児の消化管に最初に定着する菌でもあります。
乳酸菌のヒトへの定着率は生活習慣や衛生状況などにより変わりますが Lロイテリ菌は都心よりも郊外に住む母親の母乳からより多くの検出が されることがわかっています。

胃酸や消化酵素への耐性があり、優れた定着性があるなど 健康増進に寄与する微生物として望ましい特性を兼ね揃えています。

また消化管や内や口腔内において善玉菌と悪玉菌のバランスに大きく 影響を与えることが研究によって確認されています。

もともとヒトの体に住んでいる善玉菌なので副作用など 体に害を与えることなく、赤ちゃんから妊婦さんまで 安心して摂取することの出来るタブレットタイプの治療法です。

Lロイテリ菌がお口から入ると

口腔では
歯周病菌や虫歯菌を減らして予防効果を高めます。
口臭や口腔内のベタベタした不快感を軽減します。
胃では
ピロリ菌の発育を抑制し症状を抑えます。
約1ヶ月の服用で胃炎の症状が軽減された例もあります。
小腸では
免疫細胞を活性化して、病気にかかりにくい体作り
アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギーを軽減します。
大腸では
便秘や下痢の方の便通を整えます。

【2014年12月14日 松尾友未】



5.サホライド・FC・クレオドンについて
フッ素患者様説明レポート

サホライド フッ化ジアンミン銀溶液

初期のう触の進行抑制、2次う触の抑制、象牙質知覚過敏の抑制作用があります。

60年前に京都大学で開発され銀イオンとタンニンとフッ素の効果で 虫歯菌の酸に負けないフッ素イオンの耐酸結晶フルオルアパタイトの形成と、銀イオン膜で患部をカバー

≪使用法≫
塗布する面を中心としてロールワッテで防湿・隔離し、オキシドールで歯面を清拭、歯面を乾燥し小綿球か、 アプリケーターで塗布後、水で口をゆすいでもらいます。3,4回、数日間隔で行います。
乳歯のう触の進行抑制
う触部の遊離エナメル質をスプーンエキスカで除去して、通用により、塗布。2~7日間隔で3回位は繰り返して行います。
以後3~6ヶ月間隔で(硬さなどをチェック)経過観察するのが望ましいです。
その状態を良く見て、隣接面等はフロスを通したりして、自浄作用をよくして、再度塗布したりします。
支台歯形成の際もサホライドを塗布し、殺菌タンパク凝固により知覚過敏発生を抑えて、神経症状の無い安定補綴象牙質形成状態にしてから3MIXなど持続性抗菌薬を併用して、翌日以降、軟化象牙質の除去または形成を行う方法です。

≪注意事項≫
深在性う触に塗布すると、歯髄障害を起こす事があるので、3MIXとクレオドンを塗布して仮封鎖して一カ月以上経過置いて、深い歯髄面の象牙質にサホライドは塗布しないようにします。
銀の沈着により、象牙質が黒変するので、永久歯の前歯にはつけません。
齲窩の状態により、一時的に歯髄に影響を与える事があるので、塗布面は歯髄面は避け、隣接根表面側に限定します。
二次虫歯予防です。

FCは現在使っていません。
フォルムクレゾールはホルマリンガスを発生します。

クレオドンについて
チョウジ油の成分で、組織に浸透性があり、弱い刺激と麻酔作用があり、殺菌効果もあります。ハーブ油でミント系です。

WFでの根管治療は、すべての処置にプロテンプをアイオノマーセメントでセットして
隔壁と仮封鎖には、CR(光硬化コンポジットレジン)を用います。
根管消毒薬は、3MIXクレオ調薬を用いています。
根管周囲はNC消毒は必ず行い、プラークの無い状態で、 ラバーダムセットで行います。

CRによる仮封鎖とプロテンプの歯により、日常生活において、歯磨き、フロスケアとも支障なく、食事もふつうの歯と同じように噛むことができ、数か月から2年くらいの長期間においても、安心して根管治療の予後判定が可能となりました。

フッ素患者様説明

フッ素は歯質に取り込まれると、耐酸性のあるフッ化リン酸カルシウム(フルオロアパタイト)を形成します。
フッ素イオン装置を使用してフッ素をイオン化させることにより、通常歯牙には取り込まれにくいフッ素を効果的に導入することができます。

歯のかみ合わせの溝は細く、深く、形も複雑なので、歯ブラシの毛先が奥まで届きにくく 、十分な掃除ができません。
歯と歯の間のコンタクトもフロスを通しても、自分で完璧にきれいに出来る人は中々いません。
フッ素は世界的に安全性、有効性が十分確立されており、虫歯の予防効果があります。

特に、生えたての新しい歯は既に生えてから、何年もたった古い歯に比べて予防効果は高いので、 永久歯が生え始めのお子様のフッ素イオン導入や洗口をお薦めします。

又、子供だけでなく、歯周病で歯肉の退縮した方や知覚過敏や口腔乾燥症で 虫歯になるリスクの高い方、高齢者にも予防と、現状維持の為に効果があります。

自分の力でブラッシング、フロス等お手入れは完璧に出来ると自信を持って言える方は中々いないと思います。
その様な方にフッ素は1年に数回歯科医院でイオン導入するか、 ホームケアのフッ素製剤を補助に使われると、より望ましいオーラルケアが実現すると思われます。

【2014年9月21日 松尾友未】



6.患者説明 ソムノデント
レポート

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

睡眠中に舌や軟口蓋(上あご奥のやわらかい粘膜)が緩み一時的に気道が閉塞される為呼吸が停止してしまう病気です。

●睡眠時無呼吸症候群の定義●
睡眠障害のうち、呼吸に関連する局所解剖学的な問題を持つ閉塞性睡眠時無呼吸低呼吸症候群(OSAHA)という概念で知られています。
2005年の睡眠障害国際分類第2版の診断基準によれば、一晩(7時間)の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上、または睡眠1時間に5回以上の無呼吸や低呼吸といった睡眠呼吸障害がみられ、大きないびきや日中の眠気を伴うものとされ、自覚症状を伴うことが診断要点とされます。
そのいくつかはノンレム睡眠期(熟睡時)にも出現します。
 
この病気は単に昼間の強い眠気を感じるだけでなく、放っておくと血中の酸素不足により 心肺機能へ大きな負担がかかり心筋梗塞や脳梗塞などの生命にかかわる合併症を生じる可能性もあるので注意が必要です。
また過度の日中の眠気は、交通事故の危険性や労災発生のおそれなどの社会経済学的な問題も抱えています。
 
この疾病では頭蓋・顔面の奥行きが狭い、小下顎といった特徴があり、とくにアジア系民族では欧米に比べ肥満による発症傾向より顎骨形態による影響が大きいことが指摘されています。
このように上気道が狭いことに加え、肥満・睡眠時の筋緊張低下などによりさらに起動狭窄をきたす病態が予想されます。
治療には鼻マスクから持続的に陽圧をかけるnasal CPAP(経鼻式持続陽圧呼吸療法)、安定した鼻呼吸を傷害する部位を取り除く各種鼻内手術・扁桃腺切除手術、舌および顎骨を前方に牽引して気道を拡大する口腔内装置、顎ごと拡大する顎顔面外科手術があります。
なお、いずれも肥満などの基本的な障害因子を除去しておくことが必須です。

<睡眠時無呼吸症候群の主な症状>

  • 大きないびき
  • 日中の極度な眠気
  • 睡眠中の多動
  • 夜間の多尿
  • 起床時の頭痛や頭重感
  • 性格の変化
  • 夜間の窒息感や息切れ
  • 性機能低下   など
<主な合併症>
  • 脳梗塞
  • 心筋梗塞
  • 不整脈
  • 高血圧
  • 糖尿病 など

治療装置 ソムノデント

患者様個々の歯列に合われてカスタムメイドされた装置で上下の歯列にフィットするプレート部分とその形状で特許が取得された独自のウィング部で構成されています。
就寝中に装着することで下顎を楽に前に出した状態を維持でき、気道の閉塞を抑制・調整することができます。
ソムノデントは上顎無歯顎用のタイプもあるので総入歯でも装着が可能です。
内面にはストレスを吸収する軟質レジン(樹脂)を使用しているので着脱も容易に行えます。
オーストラリアで開発された上下顎分離型の調整できる治療用スプリント。
睡眠時に装着することで、上気道の閉塞を抑制する。またCPAP治療よりもシンプルな構造です。

軽度から中程度の睡眠時無呼吸疾病を治療する場合、患者様の日常生活において、治療装置をいかに適切に継続的に使用させるかが重要なポイントとなります。
ソムノデントは、装着時に受ける不快感や拘束感をできる限り少なくすることで、患者様が装置に適応するまでの期間を短縮し、結果継続的な使用と治療に専念することができる新しい口腔内治療装置です。

特徴と利点として、装着中に口唇を閉じることができる、個々に正確にフィットする、開口が自由に行える、会話や飲水やあくびが行える、下顎位置の微調整が容易である、睡眠試験と合わせて微調整状態をモニタリングできる、等があります。
CPAPと比較しての利点は、軽くてコンパクトである、付属品がない、電気が必要ない、ヘッドギアが必要ない、交換部品が必要ない、睡眠中に自由な体勢がとれる、装着中にトイレに行ける、が挙げられます。
診察時に小下顎・V字型歯列・大きい舌などを認め、問診で睡眠障害を疑わせることがあれば、検査実施医院を紹介しスプリントの情報提供します。

【2015年1月18日 松尾 追記】
【2014年 市戸・井上】


 
7.クレベリンという室内除菌の怖さ、 安定化二酸化塩素の副作用は?

「安定化二酸化塩素」と称する物質は特定の化学式と対応している物質ではなく製品毎に異なり、当然に物性や安全性も二酸化塩素とは異なります。
「安定化二酸化塩素」と呼ばれている成分がありますが、「安定化二酸化塩素」とは商業上使われている名称で、一般的には二酸化塩素がつくられる前駆物質 亜塩素酸塩のことを総称し、二酸化塩素とは別の物質です。
安定化二酸化塩素(亜塩素酸塩など)を利用した製品は、発生する二酸化塩素の濃度が空気中の有機物量などの環境により異なり、安定した一定の効果を期待する事は困難だといわれています。
安定化二酸化塩素には純粋な二酸化塩素ほどの殺菌力や消臭力はありません。
商品の長所・短所の記述では純粋二酸化塩素水溶液またはそのガスに対して適用されるものがほとんどであって、安定化二酸化塩素には適用できないこととなっています。
 
安定化二酸化塩素(Anthium Dioxcide)
http://www.doctors-design.com/pg113.html
 
安定化二酸化塩素(ANTHIUM DIOXCIDE)は、使用上特別な配慮を必要とする二酸化塩素(ClO2)をアルカリ性水溶液(pH9.0±0.3)に二酸化塩素濃度5%を溶存させ、安全にご使用いただけるよう調整・安定化した除菌・消臭剤です。
(開発メーカは、米国インターナショナルディオキサイド社であり、デュポンのグループ会社です。)
 
その作用は、次亜塩素酸ナトリウムよりやや緩やかで持続性があり、腐食作用も少なく、直射日光を避けた冷暗所であれば、長期保存が可能です。
(メーカーは保存期間を設定しておりませんが、日本では高温多湿な日数が増加してきておりますので、概ね1年以内のご使用をお勧めしております。)
一般的には、業務用及び家庭用消毒剤、防カビ剤、腐敗防止剤、塩素保持剤、藻類発育阻止剤、公害防止剤、おしぼり用消臭剤などに使用されています。
(化学工業日報社 14303の化学商品 2003年1月28日発行より抜粋)
また、イオウ系、アミン系臭気物質の脱臭剤としても使用されています。
 
安定化二酸化塩素は、水溶液スプレーや、ガス化により大きな除菌・消臭効果を得られます。
現在、日本では医薬品として認められていないため普及しておりません。

【2014年11月18日 清水】
(2015.02.03)


 
8.プロテンプ レポート

初期治療:治療開始で口腔内の病原菌の隠れ場所に生って居る古い保険修復内部の二次むし歯をきれいに除去して、 オーラルケアの効果をしっかり発揮させ、お口の中の菌の隠れ発生源を無くします。
 
お口の中に見える部分が完全にカバーすることで、脱灰部分の保護と消毒殺菌を行い、数か月から2年間程度は使用できる、耐久性のある、初期修復材として米国3M社の材料:プロテンプ4を用います。
 
治療期間中は歯の生活活性の様子を観察し、数ヶ月~1年使用します。
耐久性は1~2年で、1年ごとに作り変えるのが安全です。
 

テンポラリーマテリアル(初期暫間修復材)に求められる2つの要素、 強靭な強さと審美性があります。
優れた圧縮強さにより破損を減少させることが出来ます。
連続したブリッジなども可能で、優れたマージンフィット(辺縁封鎖性)を実現します。

 
プロビジョナルレストレーションにご使用いただけます。
自然な仕上がりで高い審美性があります。
プロテンプは、蛍光性色素により、様々な光源のもとでより自然な仕上がりを実現します。
専用ディスペンサーとミキシングチップによるオートミキシング。
気泡混入が少なくテンポラリーを作製いただけます。
修理と調整などは色調がまったく同じフィルテックシュープリームフローコンポジットレジンを使用することが出来ます。
また、テンポラリー作製時の高い発熱や臭いなどがありません。
 

プロテンプは、独自のナノフィラーを採用しているため、フィラーによる凸凹が少なく、自然でスムースな光沢を再現します。
従来の研磨は必要なく、硬化後アルコールでふき取るだけで滑沢な表面が得られます。
手間のかかる研磨作業がなくなることにより、操作時間の大幅な短縮が可能です。

1~2年間の使用でも、このスムースな表層により、歯肉の健康を維持し、プラークも簡単に取り除くことができます。
テンポラリー装着期間のプラークコントロールにより、歯肉の状態を改善する上でもこのスムースな表面性状は重要です。
プロテンプなら表面性状が滑沢でブラッシングでプラークを簡単に除去できます

【2015年2月18日 市戸】
(2015.02.20)


 
9.ジンパックセット レポート

<準備するもの>
ピンセット
圧排糸 黒2本
圧排用充填器2本
探針
ボスミン
プラスチック受皿
ワッテコンパック(ジンパック圧縮リング)
ハサミ
マイクロブラシ
B4液
綿球
 
<説明・注意すること>
ジンパックの時、表麻からペリプレスでの麻酔をすることは良い。
ジンパックはかなり痛いので、患者様に説明し、痛い場合は麻酔をする。
生活歯なら麻酔をしてあるが失活歯の場合患者様が痛みがあるようならば麻酔をする。

始める前に

「型取りが綺麗に出来るように、歯茎と歯の境目に糸を巻いていきます。」と説明する。
患者様は口を開け続けているのは辛く、安定させるためバイトブロックを噛ませる。
圧排糸2本を受皿に入れたボスミン(止血薬)に浸漬しておき、1本ずつマージン下の歯肉に入れていく。
ジンパックは2本が良い。1本の場合の印象は難しい。ジンパックのスタートエンドは必ず内側でクロスさせる。
圧排用充填器を2本使い、WF式ウオーキング法で1本で糸を抑えながらもう1本で歯肉溝へ入れていき、繰り返す。
途中滲出液や唾液が出た場合は綿球で抑える。
コンタクトの細い部分に器具が入らなければ、探針の先では歯肉を挿さずに背の部分で押していく。
マイクロブラシで歯面にB4液を塗布し、印象材との接触濡れを改善しておく。
コンパックはコンタクトの部分をハサミでカットしておき、支台歯に被せて5分おく。
患者様には、圧排糸を入れる前と途中で痛みがないか声掛けをしっかりする。
歯が長い、隣接面が深い、歯周歯肉の低い方は、隣接面に先に綿球かパラフィンWAXを刷り込んでふさいでおく。
歯間やブリッジなど隙間が大きい場合には、先に硬く丸めた綿球を詰めて、印象トレーを外しやすくする。
また必ず全顎でなく、片顎トレーでもOK。
特に、歯列が内傾斜していたり、乱配列の場合、印象圧がずれてきっちり形成面がでない。
その場合、歯列のカーブを入れて模型咬合関係が安定するように、形成歯の反対側の歯列まで印象をとるように注意する。
印象は必ず2回以上する。印象トレーと印象マイクロシリンジは2回分用意する。
トリミングでも比較して正常ラインのチェックができる。
トレーを試適して、一気に押し込むときに歯肉に当たらないか確認する。
ジンパックの状態をチェックして、浮き出していないか、押し込み確認する。コンプレッションキャップや、紙縒り綿で糸を上から押さえて歯肉を押し広げること5分。
印象の際、糸は丁寧にゆっくり、そ~と抜く、出血させないように気を付ける、出血した場合はシリンジ圧を強めにして、二度当てする。
確実に一本のシリンジを使い切る。エアを押しのける感じで、シリンジの先は根面境のマージンに軽く付けて移動していく。

【2015年2月18日 松尾】
(2015.02.25)



10.2015年4月18日
「健康&ビューティ―フェア」
講演の様子


Dr.堤の講演の様子です



11.東京歯科大学アカデミア
臨床セミナー/顎関節症セミナー
『顎関節症のパラダイムシフト』
~とらえ方からマイクロストレッチまで~

講師:原 節宏

  • 顎関節症の発症とメカニズム
  • 顎関節症の治療の変遷
  • 筋膜痛の実態
  • マイクロストレッチ療法
  • 臨床例とQ&A
顎関節症の診断と治療は、1990年代後半から大きく変化してきています。従来は「過負荷・炎症モデル」として口腔外科と補綴分野での診断と治療が多く行われてきましたが、最近は「生物心理社会的疼痛症候群モデル」として口腔顔面痛の一分野としてとらえるようになってきました。治療の内容も侵襲的な咬合治療や外科治療から、理学療法や運動療法といった非侵襲的な、いわゆるリハビリテーション領域のマッサージ・ストレッチ治療が主体になってきています。
 一般臨床医として、最新の知見を加えた顎関節症の診断と初期治療ができることは重要であり、そのためにはこれまでの歯科領域ではなじみが薄い、顎関節症に効果的な理学療法や運動療法のノウハウを知っておく必要があります。
 日本歯科大学附属病院顎関節症診療センターでは、非侵襲的で安全性が高く、かつ治療効果の高い治療法として、顎関節症の病態として注目されている筋膜痛(Myofascial pain)に対するセルフケアと筋膜マッサージ(マイクロストレッチ)療法を診療の中心に据えて活動しています。
 講演では、顎関節症のとらえ方・接し方の変遷をふまえた上で、筋膜痛由来の顎関節症治療に有効な各種療法を解説し、初期治療として効果的な筋膜痛に対するセルフケアについて簡単な実習(マッサージ療法を主体としたマイクロストレッチ療法)をまじえながら供覧いたします。
(Setsuhiro Hara)

 大学病院等でも従来は口腔外科での診断や治療が多く行われてきましたが、最近では「痛み外来」などで口腔顔面痛の一分野としてとらえ、治療が行われるようになってきています。治療の内容も手術や咬合に関するもの、あるいはスプリント療法などから理学療法や運動療法といった、いわゆるリハビリテーション領域の治療が行われるようになってきています。一般臨床医として最近の知見を加えた顎関節症の診断や初期治療ができることは重要であり、理学療法のような継続的な患者指導が必要で非侵襲的な治療であれば、なおさら知識を得ておくことが必要です。

今までの各種のスプリントは2週間くらいの効果で、それ以上は、顎位の変化をその後は、下顎後退オープンバイトへを起こす。スプリントの顎間接症の治癒率は50%か。

スプリントはやってみないとわからない。
筋膜痛の関連痛などの審査が大切。
筋膜痛の条件、診療所で再現される
30分のマッサージ療法で開口障害が5mmから8mm改善し、開くようになる。

関節が痛い場合の関節周辺の組織の触診でチェックしながら、、スプリントと違い、マニュピレーションで、直接に顎周辺組織に作用させる。
スプリントで食いしばっている人もいるのは、クリンチングするから楽になるから?

RDC/TMD公式ビデオ(筋圧痛検査)

問診、臨床検査

質問票、臨床検査、医療面接、筋の圧痛検査(HPからダウンロードできる)

診断基準は4グループに分類され、
グループ1:筋膜痛が80%
グループ2:関節円板が35%
Axis二次的な怪我、で痛みがある場合も


解剖、皮下組織の脂肪層にある筋膜は、粘筋膜と言いい、浅筋膜と深筋膜がある。
筋膜のコラーゲン繊維は、動いてる、筋膜に沿っているものが多いが、動かさないと横方向の架橋が増えて動かなくなり突っ張る。それが痛みになる。
ストレッチさせることで、運動不足のコラーゲン繊維の配列を変え、筋の硬化を改善する。

50分、ゆっくりした、しっかりしたストレッチは繊維芽細胞の成長、増殖、活性化する。筋膜コラーゲン繊維の再生。
2012(うさぎ、ネズミの実験での成果)

感染による炎症で、筋肉痛がある場合もある。親知らずのドライソケットの治癒不全
ストレッチのセルフケアの運動療法の標準化
Dr.travelとSimonsの筋膜痛と機能障害トリガーポイントマニュアルという、1983年の本
筋膜痛と関連痛が初めて記載された。
皮膚を押す力は、1kから500gで、10秒で、ゆっくり、皮膚の可動域内で、揉む感じ、痛痒い?
5秒押し続け、待つと関連痛が出る場合も、
飛び上がる痛み、ジャンプサイン
咬筋が痛くても肩の筋膜痛が原因で、その関連痛である場合もある。

筋膜痛に対する治療アプローチ
  1. トリガーポイントにダイレクトに、ブロック(生理食塩水)、虚血圧迫、鍼
  2. 筋周囲、全体に、冷却ストレッチ、オイルマッサージ(深部、浅部)、温熱療法


マイクロストレッチの基本
コリは、筋膜の乱れで、水分が多いので、軽い力で動くので、弱くて可能
咬筋は平行筋でなく、多羽状筋なので、緩めにくい筋肉、(下に索引あり

心理社会的、ストレスの問題へのアプローチ

脳が作り出す。疼痛、記憶の傷、脳の感作。交感神経の亢進が多い
末梢からの刺激で、中空いが過敏に?
末梢からのマッサージストレッチが脳の痛みの過敏を改善させている。
頭が重く、前かがみになり、心身的に不安定、
頚椎の湾曲がなく、ストレートネックや逆湾曲頚椎も


マッサージの皮膚の真皮に多い、自由神経端末、あらゆる方向のセンサー、痛み、触覚、温度、化学的な刺激のセンサー

ルフィニ小体、筋膜に多いセンサー、とそれぞれののセンサーレセプターの役割分担がある?
交感神経を抑制?せん断、触覚のセンサーでマッサージの効果が交感神経を和らげる。

優しいタッチから生じる心地よい、感覚、多幸感

強い、刺激は、脳内麻薬が出る。(内因性オピオイド、)強い刺激が続いて5分くらいで出る。
強い刺激も必要?リンパ系マッサージが例
深部マッサージ。

セルフマッサージの実習

オイルの吸収と作用、ブレンドする、オイルの安全性が重要
アレルギー反応?アトピー?は農薬残留による

ハーブの自家栽培?

5つのブレンド:
ローズマリー(シソ科)、テレピンティン(松科)、サイプレス(ヒノキ)、オレガノ(花はっか)、ジュニバー(ヒノキ)

アロマの効果、随伴、陰性変動、脳波
       期待感、やる気、ジャスミン、ローズ
       落ち着き、安堵、鎮静、レモン、マジュラム、ベルガモット、サンダルウッド

       鎮静系と興奮の両作用、ネロリー、ロズマリー、ロースウッド、レモングラス。

ラベンダーの濃度による、違いもある、P300脳波の特徴
高濃度で、ゆったり、低濃度でスッキリ


しかし、匂いには、5分で慣れる、よって、アロマを炊くよりは、
高濃度を短時間、スプレーする方が、効果が出る。


社会的、心理的、からのストレス疾患が多い、顎関節症は、関節内部の損傷は少ない

筋膜痛のコントロールは、安静ではなく、ストレッチ運動へ

実習

側頭部に手を当て、首を倒すように、頭を押すことで、反対側胸鎖乳突筋を伸ばす。反対側のストレッチの伸ばした腕は、床の100万を拾うくらいのばす、少しでも、無理して伸ばす。できる範囲で、痛みが少しはあるそのまま、5秒は、キープ。
ゆっくり戻すことが大事。

Dr、ストレッチとのコラボ?

質問コーナー

軽症は、指導でほぼ治る。
レントゲンは検査する、腫瘍、骨折の可能性もあるから、セルフケア指導と、オイル販売。経過観察

重症は、自費治療でやる。助手や、衛生士のマッサージで60分、前後

咀嚼筋筋痛療法として、5,000円から10,000円くらい、30分から、60分
助手か、衛生士、か、ストレッチ技法がある人がベター、まだ、資格は問われない。


クリック音の対象治療法

開口訓練で慣らす、こなす。2時間くらい、数回、やって、やわらかくする。
音がなっていることの害はない、膝の音と同じ、音がしない範囲で生活?

ストレッチをやってはいけないケースは、ない?

甲状腺腫瘍などは、揉まないように気をつける
患者本人が自分で他も揉むケースも発生することが。胸腺など

顎が外れやすい患者、戻しやすい、周辺を柔らかくすることの効果

唾液腺マッサージ(ドライマウス)自律神経系障害、耳下腺、顎した線の周囲が分厚い組織に覆われている

マッサージの結果、咬合の不調和はあまり起きないみたい。自律自動修正が働く?

筋の形態

 筋内における筋束の配置から、平行筋(紡錘状筋,pararelle fibered muscle)と羽状筋(pennateもしくはpinnate muscle)の大きく2種類の骨格筋に分類される。
平行筋の場合、筋束はその大部分が筋の長軸方向に対して平行に配列しているが、羽状筋では筋束がある角度をもって斜めに配列している。羽状筋内部では腱(tendon)と連続して薄い腱膜(tendon plate,aporonerosis)が伸び、その両側に筋束が並んでいる1)。

 筋腱の片側のみに斜めの筋線維が並ぶ場合(長指伸筋など)を単羽状筋(unipinnate  muscle)、筋腱の両側に斜めの筋線維が並ぶ場合(大腿直筋など)を双羽状筋(bipinnate muscle)と称する。
多羽状筋(multipinnate muscle)には、双羽状筋が幾つか並列集合した形のもの(三角筋など)、および筋中央に存在する腱に対してあらゆる方向から斜めに筋線維が付着する形のもの(前脛骨筋など)咬筋が区別される2)。

 平行筋は、羽状筋よりも筋線維長が長く短縮速度が高く、また、より大きな距離にわたって短縮する事が可能である。

 羽状筋の意義は、筋線維長を短くして筋線維数を増やし、生理学的横断面積(注1)を大きくすることができ、体肢の限られた空間のなかで横断面積の大きな筋を配置するために有効な形状である。また、大きな力を速い速度で稼ぐことができる筋形状でもある。


羽状筋のもつ長い筋膜は弾性エネルギーの貯蔵と放出に利用される。腱組織のなかでも主に腱膜がこの弾性体としての特性を有すると考えられており、腱膜の長い羽状筋は弾性エネルギーの利用の点からみても有利である1)。

 また、筋線維が筋内部のcetral tendonに集まっている筋を、circumpennate muscleと称して他と区別している解剖書3)もある。

・筋の伸張実験の結果から、板状筋や羽状筋は、紡錘状筋に比べて一定張力に対する筋線維の伸び率が低く、断裂に至る伸張負荷は大きかったとされている。
また、筋線維に伸張負荷を加えると、遠位の筋腱移行部(muscle-tendon junction;MTJ)での断裂が多く、筋肉内のMTJの部位には極めて個体差が大きいことが報告されている4、4A)。
さらに温度が上昇すれば、筋線維の被伸張性が高まる事が知られており4、4B)、軽運動後の筋温が上昇した状態で、ストレッチング効果が高まるという臨床的事実にも一致する。

・ウオーミングアップなどで温められた筋は、冷えた筋に比してより伸張され、断裂に要するまでに大きなエネルギーを吸収し得ることになる。
弾性エネルギーの蓄積と放出は温度の影響も受ける。温度上昇とともにその粘弾性も増加する。また、収縮状態にある筋は、非収縮筋に比して約2倍のエネルギー吸収能がある5)。


・羽状筋は胎児の時には平行筋であり、生後徐々に腱膜が発達して成人の形状になるといわれる(6、6A)。

 後期胎児の筋組織は成人のそれと非常に類似しているが、相対的により筋が多く、腱が少ないといわれる(7)。
注1:筋全体として発揮できる力は筋に含まれる筋線維の横断面積の総和、すなわち、生理学的筋横断面積(physiological cross-sectional area)に比例する。従って、生理学的筋横断面積によって筋の力発揮ポテンシャルを推定する事が可能である。

 筋の横断面積にはこの他に、筋の長軸に垂直な面で横断した面積として表される解剖学的筋横断面積(anatomical cross-sectional area)がある。しかし、筋の出力は解剖学的筋横断面積よりも生理学的筋横断面積をよく反映する。とくに羽状筋の場合、解剖学的な横断面はすべての筋線維を含んでいないからである1)。


<文献>
1)山田茂他:骨格筋-運動による機能と形態の変化第1版,(有)ナップ,1-28,244-260,1997
1A)Alexander,R.M.and Ker,R.F.:The Architecture of leg muscles In:Winters,J.M.and Woo,S.L-Y.(Eds), Multiple Muscle Systems.Biomechanics and Movement Organization, Springer-Verlag,New York,568-577,1990
2)Richard S.Snell:Clinical Anatomy for Medical Students Second Edition
(山内昭夫他訳:スネル臨床解剖学第1版,メデカル・サイエンス・インターナショナル,8-10,1983)
3)皆川洋至他:腱板を構成する筋の筋内腱ー筋外腱移行形態について.肩関節20巻1号,103-109,1996より
3A)Gray H:Anatomy of The Human Body,37thed,Williams,PL,Edinburgh,504,1989
(Peter L.Williams:Gray,s Anatomy 37th ed,Churchill Livingstone,1995には記載無し)
4)小柳磨毅:ストレッチングの新しい考え方,理学療法ジャーナル 31巻10号,746-748,1997
4A)Garrett WE,et al:The affect of muscle architecture on the biomechanical failure properties of skeletal muscle under passive extension. Am J Spors Med 16:7-12,1988
4B)Stricker T,et al:The effects of passive warming on muscle injyury. Am J Spors Med 18:141-145,1990
5)井原秀俊:関節トレーニング改訂第2版,協同医書出版,134,1997
5A)LaBan MM:Collagen tissue;Implications of response to stress in vitro. Arch Phys Med Rehabil 43,446-461,1962
5B)Warren CT et al:Elongation of rat tail tendon:effect of load and temparature.Arch Phys Renab 52,465-474,1971
5C)Safran MR et al:The role of warmup in muscular injury prevention. Am J Spors Med 16:123-129,1988
5D)Garrett WE et al:Biomechanical comparison of stimulated and nonstimulated skeletal muscle pulled to failure.Am J Spors Med 15:448-454,1987
6)山田茂他:骨格筋-運動による機能と形態の変化第1版,(有)ナップ,1-28,244-260,1997
6A)Jager,K.W.and Moll,J:The development of the humann triceps surae.0bservation on the ontogenic formation of muscle architecture and skeltal attachments,J.Anat.85,338-349,1951
7)Haines,R.W:The laws of muscle and tendon growth.J.Anat.,Lond,66,578-585,1932


【2016年4月24日】
(2016.05.06)



12.歯周メインテナンスに活かせる!
全身のみかた、応用のしかた

講師:小林明子先生
レポート作成:DH 迫田 麻奈美

歯周疾患の特徴

  1. 感染性疾患
  2. 慢性疾患
  3. 生活習慣が大きく影響(外傷は省く)

患者様に必ず言う 毎回言うこと!

1:歯周疾患は感染症
歯周病原菌がポケットに侵入してくる
体は内と外がある その境目はどこか?
体は上皮で覆われている 歯周ポケットも上皮
そこにバクテリアが入り込んでくる

2:慢性疾患の特徴

  1. 病気は長期に永続的(完全治癒がない)糖尿病も
  2. ゆっくり不可逆的に進行
  3. 後遺症(歯の動揺)や能力低下がある(噛めなくなる)

3:生活習慣
生涯の中で特に女性は様々な変化がある
0-3歳 乳児期 3-8歳小児期 8―18歳思春期
18―45歳 性成熟期 45―55歳更年期 55-75歳 ポスト更年期


小林歯科メインテナンス者(40歳以上)600人中251人が何らかの疾患を抱えてる

高血圧30% 癌30% BPS服用9% 糖尿病9%
心疾患9% その他(喘息 うつ病 白内障緑内障 膠原病)16%

患者様の多くは何らかの疾患を持っている
糖尿病患者数  1.067万人
高血圧        800万人
骨粗鬆症     1.300万人
うつ病         104万人   (2011年日本)
骨粗鬆症が糖尿病を上回っている

メタボリックシンドローム
日本人の死因の6割ががん、心疾患、脳血管障害といわれている
 死の四重奏
   高血圧 高脂血症 糖尿病 肥満


多くの患者さんがいづれ慢性疾患を様々な形で発症する
歯科治療時には要注意、問題となる可能性があるものが多くある
医療安全の立場から早期に発見し治療介入への連携、または
継続的健康サポートに向けた支援こそが重要
そこから生涯メインテナンスにつなげる使命が歯科衛生士にはある

問診時に必要なこと

血圧
平常時に血圧を知ること、薬服用しているか
薬もらっても飲んでいないとか
病院に行ってないのかも聞く
今まで(緊張したときなど)最大の血圧も聞く
治療で緊張してあがることもある
抜歯時には
  • 来院した時
  • 麻酔した時
  • 抜歯後
と3回計測する
180以上なら応急処置以外は中止
糖尿病
糖尿病の人は
  • 歯周病羅漢度2~3倍高い
  • 免疫力が低下
  • 再生力も弱い

なぜ?

高血糖が続く
歯周組織が破壊されるのか歯周病治療で糖尿病が改善
血糖値の上昇

糖化Hbが増加

マクロファージを刺激

炎症性サイトカインが増加

炎症を促進

歯周病の悪化
糖尿病の軽減

血糖値の改善

組織のブドウ糖の取り込み増加

インスリンの効果上昇

サイトカインが減少

歯周病の改善

2.情報収集から患者管理に携わる

  1. 問診表 患者インタビューから健康情報を収集する
  2. 禁忌事項はしっかりと!
    ドクターが医療面接 DhはDrが診やすいように聞き出すのみ
    Krは時間の経過とともに変化しているのでその都度変化を聞く

        
    1. 病歴把握の重要性
      • 口腔の状態は全身健康に反映する
      • 全身の健康は治療に反映する
      • 健康状態は絶えず変化している
        (過去、現在の変化を知ること)
        
    2. 病歴把握の目的
      • 包括的歯科衛生士プランに対する情報提供
      • 健康状況の把握
      • 健康に関心を持ってもらう
        治療参加への意欲 気づいていない疾患の発見
      • 事前の注意:その疾患の歯科への影響
        緊急事態発生の防止
      • 全身状態と栄養状態の評価を行うことで患者へのケアや
        指導の計画が立てられる
      • 薬の副作用、歯科への影響
      • 痛みの緩和、トータルヘルスケア
      • 患者の感情的、心理的理解
      • 応急処置の対応、治療介入が禁忌となるリスク回避

    3. 特にしっかりと聞きとりたい疾患
    4. 血圧 糖尿病 脳血管障害 心疾患(ペースメーカー)
      骨粗鬆症(ビスフォスフォネート関連製剤) 耳鼻科疾患
      喘息 アレルギー 眼科疾患
      出血性疾患(白血病、血小板減少症)
      感染性疾患(ウイルス性肝炎 HIV 結核 ヘルペス)
      関節炎 パーキンソン 難病指定疾患 妊娠 更年期 ガン


    5. 事前に注意が必要な疾患 健康状態
      • 糖尿病 :コントロール、食事した時間
        (低血糖をおこさないようにアポ調節) 緊急事態の準備
      • 血圧 :最も高かった数値の把握
        (再度その数値まであがることも想定)、安定時数値
        当日測定のモニタリング
      • ビスフォスフォネート関連製剤投与患者の外科前休薬
      • 感染性心内膜炎リスクのある患者への抗生物質前投与
      • アレルギー :アルコール ヨード
        クロルヘキシジン(オロナイン大丈夫か聞く)
        ラテックス(キウイアレルギーないか聞くと分かりやすい)
        花粉症(口呼吸だとラバーダム時息出来ないなど)
      • ヘルペス :感染力が強い時期 痛みの強い時期は治療を延期(出来てから何日目か聞く 1Wは開ける)
      • 狭心症 :不安を和らげるように配慮 バイタルサインのモニタリング
        ニトログリセリン 酢酸アルミ吸入剤などの用意
      • 心疾患 :ペースメーカー (超音波の使用禁止)
      • 血液抗凝固薬 :主治医へ相談 服用のチェック
        止血時間のモニタリング

    口腔管理だけでなく全身を総括的にみる視点が必要

    • 全身の状態把握
      顔色 太った 痩せた 元気がない 顔が赤い 白い
      体が冷たい 足元がふらつく ユニットに座れない
    • 健康診断を受けている 受けていない
      指導を受けている 受けていても守らない
      自分の健康状態がわからない 知りたくない
      自覚症状がない 健康に無関心
    • 薬を飲んでる
      どんな薬か知らない

  3. 歯科治療に必要な情報の聴き方 みかた アドバイス
  4. ①体調を聞く ②血圧 ③風邪 ④口内炎
    ⑤健診の結果 ⑥服用薬 ⑦生活背景 ⑧その他

    1. いかがお過ごしでしたか?
      「こんにちは! お元気でしたか?」チェア誘導時に観察
      全身健康の変化 機能の変化 免疫力
      (妊娠 更年期 全身疾患の発症 服用薬)
      「お変わりありませんでしたか?」
      生活背景の変化(仕事 家族 etc)
      モチベーションレベルの変化 ストレス 加齢変化 性格
    2. 血圧などの変化はありませんか?
      バイタルサインの確認 体温測定
    3. お風邪などは引きませんでしたか?
      免疫力の確認(何カ月も風邪をひいてるのは免疫低下の証拠)
      口内炎が出来てないか 痛くない口内炎は別の病気
    4. お薬は飲むようになりましたか?変わりませんでしたか?
      薬の確認 必ずお薬手帳を持ってきてもらう 
      薬情の確認 副作用確認(口渇)

  5. 症例で学ぶ疾患 ベスト6
    1. 糖尿病
    2. 高血圧
    3. 心疾患
    4. 骨粗鬆症
    5. 免疫疾患(リウマチ)
    6. 更年期

    糖尿病
    お薬のチェック
    糖尿病の方は糖尿病連携手帳を持っている。
    歯周病のことも載っているので一緒に見直す事が必要
    何度も繰り返し糖尿病の勉強
    プラークコントロールの重要性を指導
    ペリオの安定をモニタリング カリエスの進行抑制

    高血圧
    歯科における注意点
    • 降圧剤の服用の確認
       当日服用しているか確認
       (もらっているのに飲んでないとか)
       カルシウム拮抗剤服用者では歯肉増殖をおこす事がある
       (プラークコントロールにより改善もみられる)
    • 来院時の血圧確認
        血圧180/110mmHg以上では緊急処置以外は中止
          観血処置前は必ず血圧を測る 
          導入時、麻酔前、処置後に測定
    • 痛みや不安への配慮
        緊張時に上がる人は要注意
         トイレの配慮(薬に抗利尿作用あり)
    • アドレナリンを含む局所麻酔により血圧上昇
      グレープフルーツは薬が効きすぎて低血圧になってしまう
    お薬手帳チェック
      降圧剤の服用の確認
       カルシウム拮抗剤では歯肉増殖を起こすことがある
       (プラークコントロールが不十分で
        プラークが存在している場合に発生する)
      現在市販されているカルシウム拮抗剤
        アムロジン ノルバスク アダラート ワソラン 
        カルブロック カルスロット

    心疾患
    歯科における注意点
    • 血小板抗凝固薬の服用の確認
        当日服用してきているかの確認
    • 来院時の血圧確認
       血圧180/110mmHg以上であれば緊急処置以外は中止
    • 痛みや不安への配慮 トイレの配慮
    • アドレナリンを含む局所麻酔により血圧上昇
    • ペースメーカー、埋め込み除細動器の確認 超音波禁止
    • 観血処置時の菌血症への配慮
    お薬手帳チェック
      血小板抗凝固剤の服用の確認 (ワーファリン)
        心房細動など不整脈の人 人工弁を入れてる人 
        敗血栓塞栓症
      現在は、一般的に観血処置を行う場合も、抗血栓薬は
      中止すべきではないとされている
        止血をしっかりすること
        血液サラサラのサプリも血が止まりにくい
        オメガ3 魚しょう アスタキンサン ラッキョウ 
        玉ねぎ など
    感染性心内膜炎
      口腔衛生状態の維持が感染性心内膜炎の予防に
      大きく影響する
        ADA(米国歯科医師会)による報告
      感染性心内膜炎のほとんどの症例が、
      侵襲的な治療によっておこるものではなく
      ブラッシング、フロッシング、歯間ブラシ、咀嚼といった
      日常活動による菌血症に起因する事が明らかにされた
      日常生活の結果として偶発的に起こる菌血症は、
      期間を開けて行われる歯科治療や歯科衛生士介入よりも
      感染性心内膜炎の原因となりやすい

    骨粗鬆症
    骨折をして寝たきりにならないように
    閉経後は骨密度が低下する
    お薬手帳チェック
      カルシウム薬 女性ホルモン薬 ビタミンD薬
      ビタミンK薬 ビスフォスフォネート系製剤
      抗RANKL抗体 選択的エストロゲン受容体モジュレーター
      カルシトニン薬 副甲状腺ホルモン薬

      BP系薬剤
    BP系薬剤
    注射用
     アレディア悪性腫瘍による高カルシウム血しょう
    乳がんの溶骨性骨転移
     オンクラスト
     テイロック
    悪性腫瘍による高カルシウム血しょう
     ビスフォナール悪性腫瘍による高カルシウム血しょう
     ゾメタ悪性腫瘍による高カルシウム血しょう
    経口用
     ダイドロネル骨粗鬆症 
    初期および進行性の異所性骨化の抑制
    脊髄損傷後、股関節形性術後
    骨ベーチェット病
     フォッサマック
     ボナロン
    骨粗鬆症
     アクトネル
     ベネット
    骨粗鬆症

    口腔との関連
      ビスフォスフォネート系薬剤を投与されている
      骨粗鬆症患者が抜歯など侵襲的歯科治療を受ける場合
      「ビスフォスフォネート関連顎骨壊死」が発表された事に
      より侵襲的な治療は3カ月間の休薬後が好ましいと
      推奨されている。また骨吸収抑制剤であるデノスマブでも
      顎骨壊死発表されており、
      ARONJ(Anti-Resorptive Related
            Osteonecrosis of the Jaw)と呼ばれている

    骨粗鬆症は50歳以上の3人に1人
        ガン骨転移
        骨粗鬆症(1100万人)
      ビスフォスフォネート関連顎骨壊死 発現頻度  0.73%
        経口薬:10万人あたり0.7件
        注射剤:10万人あたり95件
         欧州骨粗鬆症学会、米国口腔学会
    千人に1人の割合 1100万人いるので1000人が顎骨壊死を起こしていることになる
    経口BP製剤原則休薬しない
    注射BP製剤投薬3年未満(リスク因子なし)
       →原則休薬しない
    投薬3年以上(リスク因子あり) 
    骨折リスク低い
      →休薬望ましい

    注意すべきこと
    歯科治療を始める前に必ず、服用薬の確認をすることが重要
    もしBP製剤やデノスマブの投与されている場合には、
    休薬の必要性、メリット、デメリットをしっかりと説明し
    それと同時に医科の主治医と連携をとり指示を仰ぐことが必要
    患者に不必要な不安は与えないように!

    膠原病(リウマチ)
    関節リウマチとは
    自己免疫疾患のひとつで免疫異常により全身の関節に
    腫れや痛みを伴う炎症性の疾患
    日本全国で約100万人 男性1:女性4 30~50歳が多い
    症状は 起床時における関節のこわばり、関節の痛み、腫れ、進行すると関節の変形や手足の運動の制限
    機能障害が起きる 歯磨きがしにくくなる

    薬の副作用 予防薬
    • ステロイド剤の長期服用により、骨粗鬆症リスクが高まる
      ビスフォスフォネート薬剤投薬
       →骨密度の定期的測定
    • ステロイド剤の使用で白内障、緑内障の副作用が出現
        →定期的な眼科の勧め
    • 生物学的製剤服用者は感染症リスクが高まる
        →抗真菌剤、B型肝炎ワクチンの接種
    • 免疫抑制剤使用の場合はB型肝炎ウイルスの定期的検査
        →B型肝炎ワクチンの接種

    関節リウマチと歯科治療の関連と配慮
    • 顎関節症障害を起こしやすく疼痛、開口障害を訴える
       長時間の治療を避ける
    • 頸椎や脊柱炎によりユニットに座りにくくなる
       タオルやクッションなどで楽な姿勢が保てるように配慮
    • 薬剤性口内炎(メトトレキサートによることが多い)
       口腔内の乾燥を予防し口腔清潔を守る
    • 指に変形が出て歯ブラシが持てない
       把持の仕方 取っ手付き歯ブラシの勧め

    関節リウマチと歯周病の関係
    関節リウマチ患者は歯周病にかかりやすく、
    口腔ケアが低下している
    リウマチ患者は歯周病が悪化、重症化しやすい
    特に手指関節の異常、痛みのためにプラークコントロールが
    不十分になるとより歯周病が感染しやすい環境になってしまう

    歯周病、関節リウマチともに炎症性サイトカイン
    (Tnf-α IL-6)が深く関わっている。
    また、Pg菌の持つ酵素(シトルリン化変換酵素)により
    リウマチに関係する自己抗体が増えるため、
    リウマチが進行しやすい。
    歯周病と関節リウマチには密接な関係がある


    更年期
    更年期症状 更年期障害の診断
    • 閉経前
    • ホルモン検査:エストロゲン低下、黄体ホルモン上昇
             卵胞刺激ホルモン上昇
    • 抑うつ感、イライラ、焦燥感、めまい、不眠などの
      精神神経症状
    • ホットフラッシュ 発汗、手足の冷え
      動悸→血管運度神経障害(自律神経障害)
    • 器質的異常がない

3. 早期発見のための口腔外口腔内の検査

口腔内外の軟組織の診査はWilsonのSPTの定義にも含まれている
検査項目
口腔外
  • 口唇:色、乾燥、口角炎の有無
    ヘルペスウイルスが隠れている場合も 
    季節の変わり目紫外線に浴びると出てくることも
    どこに出来たがカルテに記入 痛い時は触らない 治療中止
    口角炎・・・自己免疫疾患
    ヘルペス・・・ウイルス感染
  • 頬:咀嚼筋、口輪筋
  • 顎関節:筋肉の緊張、開口状態(クリック音など)
  • 頸部リンパ
  • 唾液腺触診
口腔内
  • 口腔内粘膜:口唇、頬粘膜の色、乾燥、口内炎
    口内炎・・・自己免疫疾患 潰瘍性疾患
  • 舌:色、乾燥状態,圧痕、異常病変
    色 黒色病変・・・外来性色素沈着、メラニン色素沈着、
      母斑、血腫、血管腫、悪性黒色腫
    白色病変・・・角化性病変、非角化性病変、カンジダ症、
    口腔扁平苔癬(ヒリヒリ感あり、消えない、レース状、
            大きさに変動あり 左右対称)
    白板症(白色素部は綿で拭いても取れない小さくいならない、
         前がん病変)
  • 歯肉:異常な炎症病変
  • 隆起物 エプーリス(病名の確定診断は病理診断しなければ
                          わからない)
    パピローマ
    粘液のう胞 透明感、内溶性、軟性、圧迫でへこむ
    血腫 紫色、内液性、圧迫でへこむ、圧迫で退色しない
    血管腫 ガマ腫
    フィステル
    唾石
  • 瘢痕、義歯性創傷

*一刻も早く発見し
*しっかり記入ドキュメントを残すこと
*担当医師に連絡報告し、次の指示を待つ
*確実にインフォメーションすること
*医科(専門他科)との連携



【2016年4月3日 DH 迫田】
(2016.05.26)



13.クリンプロ クリーニング ペースト
PMTC用を使用して

レポート作成:DH 迫田 麻奈美
DH  高橋 李香
DH  志田 澄香

【DH 志田】
当院で使用しているPMTCペースト(1ペーストで仕上げられるもの)と比較してみると
PMTC
ペースト
3M クリンプロ
クリーニングペースト PMTC
ウエルテック コンクール
クリーニングジェル(PMTC)
研磨力低い、ステイン落ちにくいので、他の研磨剤が必要高い、ある程度のステインは除去できる
仕上がりなめらか、ツヤ感が出るので、舌触りもよい。粒子が細かい粒子が粗いので磨き込むと細かくなりツヤもでてくるが、時間がかかる
シトラスミント・爽やかグレープフルーツミント・爽やか
値段50g 1,800円60g 1,800円
フッ素ありあり
クリンプロの方が研磨力が低いので、プロフィ(パウダー)や研磨ペーストでのステイン除去が必要です。
粒子が細かい為、歯への負担は少ない。
どちらの商品もフッ素配合なので、唾液(リン・カルシウム)と混じり合うことで、再石灰化が促進されるので、仕上げ研磨後の2~3分放置の時間を作って行うと良いと感じました。

【DH 高橋】
何度かKrに使ってみて、
  • 臭いが爽やか
  • つるつるした感じがする
と良い感想が多かった。
使ってみて、強固な着色にはあまり効果がないので、メンテナンス時によさそう。
自分で使ってみて、香りがよく、舌ざわりが良い感じがした。

【DH 迫田】
着色はスケーラーやプロフィーで落としてからでないと落ちません。
カップで研磨後、とてもなめらかになり、歯面につやがでます。
香りが良いのでリラックスできますが、唾液が多く出るので、バキュームしながら研磨となります。


【2016年7月7日 DH 迫田・DH 高橋・DH 志田】
(2016.08.05)



14.PMTCセミナーに参加して

講師:歯科衛生士 沢口由美子先生
レポート作成:DH 志田 澄香

シカゴのデンタルショーに参加
$95 学生は無料
デンタルショーのチケットがあれば市内のバスや電車がフリー
日本の免許証ナンバーでハイジーニスト登録もできる
予防コーナーを中心にみて回った
日本の企業もでていた

MIペースト、日本はフッ素なしだがヨーロッパ、アメリカではフッ素入り
ドイツの「MIバーニッシュ」は2,300ppmなので知覚過敏が治りやすい


歯磨剤 日本はフッ素950~1000ppmだが1,500ppm含有
コルゲート、センソダイン(日本ではシュミテクト)「トゥルーホワイト」

スウェーデンの歯科ではTePeの歯ブラシを90%指示している

ヒューフレディの工場にて
日本未発売のキュレットの作る工程を見学
器材ひとつひとつが可愛く見え研磨ひとつにしても大切にしようと感じた

口腔清掃除去率(これは本当か?)
歯ブラシ、フロス、歯間ブラシ・・・60%
ポケット内スケーリング・・・+20%
パウダークリーニング・・・+10%


1ヵ月で菌が増えるので毎月のPMTCが理想とされる
バイオフィルムの破壊はDHで行っても80%

バイオフィルムまで届く(浸透する)のは
リステリン、IPMPの2種類のみ
SPTジェル(LION)は1.5倍
CHXはステイン付着の原因になるので使用しないとのこと

増えて、古くなったバイオフィルムを除去するのではなく、バイオフィルムを作らせない、予防ケアの指導が大切なんだけどね?

歯周病疾患は命取り
東大病院ではICUにDH勤務、口腔ケアに携わっている
低体重児出産は状態により局所麻酔か全身麻酔に分かれ
全身麻酔の場合、口腔内にチューブを入れるのでPケアが必要
リスクが大分違う

乳ガン、前立腺ガン
癌が骨転位しないよう予防薬でビスフォスを服用
ビスフォス(注射、内服)を始める前にDHによる口腔内ケアが必須
顎骨壊死はビスフォスを飲んで起こる確率は0.0数パーセント
菌を減らすことにより食い止められる

ポケット内のスケーリング
キュレットを使うと根面は2スロークすると
セメント質は失われるので超音波でとる
1スロークで20~40ミクロン削れてしまう

根面カリエス、WSDを誘発するので注意が必要
これからはパウダークリーニングに注目

歯面清掃、ポリッシングの意義
歯面を滑らかにする
汚れを付きにくくする(汚れではない!!!!、バイオフィルムの菌群)

セルフケアで行う上での大切なポイント
  1. 必ず小さなことで良いので 褒める
    清掃性が悪くてもひとつ良いところを見つける
  2. ひとつの事から患者さんに指導する
    多くを教えない
  3. 自分(患者さん)が出来ないことは無理強いしない

毎日爪楊枝を使っている方なら、まずそれを歯間ブラシに変えてもらう
汚れが取れて気持ち良いと感じれば次のステップへ
歯ブラシやフロス、洗口液も習慣づく
指導最後の要点のポイントアップ、のまとめ、で復習と次回での宿題を出す。

実習
4種類のペースト(プロフィーペーストPro)を使って歯面研磨
ロビンソンブラシno.2 (ビックヘッドブラシ)
シリコンカップ
フロス

実際に患者役でしてもらったときの感覚
  • 歯面研磨の順序
    DHさんによってやり方が違うと感じた
    口蓋側を臼歯から反対側3番まできたのに頬側へ
    ずっと残されたまま進んだので不安になった
  • 指で排除しながらの研磨
    ミラーで歯や粘膜に当たる感触
    先生はできるだけ指で排除、痛くないし、
    カップやブラシからはみ出たペーストを指で戻せる
    歯肉炎の状況をみて歯肉指圧(軽く)を兼ねてもよいと思った
    マッサージは研磨剤の摩擦があるのでやらない
  • ペーストを残したままのフロス清掃
    ストレートタイプのフロスを2重に使う
    ホルダータイプはUの字にならないと先生は言う(????)

クロスフィールドのサンプル
  • ガムチャックス
    ヌンチャクタイプのワンタッチフロス(ディスポ)
    矯正用の替えフロス ブラケットの隙間に入りにくく使えなかった
     臼歯部や歯間離開部に有効なのか?
    使用後はハンドルのボタンを押すとパチンと飛ぶのでゴミ箱に向けてポイできる

リコールで口腔内所見で感じたことをあえて口に出して悩む
自分(患者)のことで良いこと悪いことは口に出しても不快に思わない
きちんと考えてもらっていると感じる
研磨の材料はどうしようか、フッ素、パウダー使うか…
ステイン付着はプラーク付着につながる。わかっていることでも
どのように施術すればより良い方向に行くか
普段の生活で嗜好品の摂り方やお手入れのタイミングを
一緒に考えたり提案してみる

実習で使ったロビンソンブラシやカップでの研磨は低速回転で
いつも自分が行っているよりもはるかにゆっくりで
仕上がりも気持ち良かったので改善して行こうと思った
ビックヘッドのロビンソンブラシは真ん中が空洞なので歯面にフィットしやすい
思ったよりも柔らかく操作しやすかったです


最後に患者さんに伝えて欲しいこととして
歯ブラシをいつもバックの中に入れて携帯してほしい
震災を通して歯ブラシ1本でインフルエンザウィルスから
身を守れるということを知ってほしいとお話ししておりました


【2016年7月3日 DH 志田】
(2016.08.17)

いつも持ち運んで使える歯ブラシなら、これがベスト、ツアー歯ブラシ(ラディウス)!!!



15.Dr.Washの試用感レポート
  • うがいをしている時、すっぱさがあるので、
    唾液がたくさん出てくる。
  • しぶつさが残るので、その後、歯磨きをした。
  • 口臭がなくなるよな気がする。
  • 1包100円+税で、少し高価な気がする。

【N.A】

  • 味は渋味があり、後味が悪い
  • 目で汚れを確認できる点では、強いインパクトがある。

【A.T】

  • 赤く染め出してから使用
  • 舌や歯面についた染色は落ちない。
  • 舌苔が取れるのかどうかまでは分からなかった。
  • 味はまずくはなく、まろやか。
  • 後味は紅茶を濃く入れた感じで、渋さが残る。
  • 染め出し後の患者様に使用して、目で見て違いを感じられるなら
    導入してもよいと思うが、分かりづらい。

【S.S】

  • 臭いは少しすっぱく、味はリンゴ酢のような感じ
  • 思ったほどまずくないので、飲み込みそうになった
  • 吐出して、コップに残ったが、歯面の感じは変わらず
  • すっきりした感じは特になし
  • 染め出してから試せば良かったなと思った

【R.T】

  • 30秒間うがい後、吐出したら、細かいつぶつぶのような
    茶色のかたまりが出てきた。
    口の中にもまだ残っているようで、
    よくうがいをした。
  • 味はしぶく後味が悪い。
  • 特にプラークが落ちた感じはない。
  • 舌苔もないので、よくわからないが、
    舌苔のある方にためすと良いのではないかと思う。
    (舌に変化を感じなかったのでよくわからない)

【M.S】

  • 味は酸味があり、うがい後は渋い感じがしばらく残る。
  • 歯ブラシ、フロス後に使ったが、プラークが取れた感覚はない。
  • 使用目的がよくわからない。

【M.K】

  • すっぱい。苦い。
  • 舌に変化感じなかったので、良いのかよくわからない。

【A.H】

  • すっぱいにおい。茶透明。
  • ぶくぶく30秒ほどすると、歯ブラシ後なのにカスがたくさん出た。
  • ぶくぶく中も、ゆすいだ後も、しぶい感じが口の中に残り、
    あまり使用後の感じがよくないと思った。

【T.I】

  • 最初の1口含んだ時爽快な感じではなく
    少し癖のある甘みがあった。
  • 酢のような酸味を感じ黒酢などが私は苦手なので、
    30秒うがいと記載されていたが、
    30秒も口に含むのがつらかったのでリピートしたいとは
    思わなかった。

【T.M】

【2016年8月12日】
(2016.08.25)



16.セミナーレポート:
地域包括ケアシステムで求められる10年後の歯科医療を目指して
=在宅診療、多種医療連携の共通言語としての、口腔ガンの知識、歯周病菌連鎖=

東海大学外科学系口腔外科領域教授  太田 嘉英

2015年現在、65歳以上の高齢者は全人口の26、7%を占めます。2015年には、団塊の世代すべてが後期高齢者になります。
平成25年方5疾病、5事業及び、在宅医療の医療連携大勢の構築、地域包括ケアシステムが推進されています。
具体的に、在宅医療、多種医療連携へのシフトで、私たち歯科医師も他職種による、合同カンファレンスを行うことが強く求められます。
5疾病とは、がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病、精神疾患、
特にがんは全身病で、口腔ガンは、私たちが発見し、主治医として、治療を行うため、知識はそのまま、医療領域の共通言語になります。

口腔扁平上皮癌の臨床像とその裏付け、識別



【2016年9月3日】
(2017.02.27)



17.商品テスト: グルコセンサー・モーションビジョントレーナー 有床義歯咀嚼機能センサー デモを受けて
  • 義歯がかめているかどうかの客観的な評価になります。
  • 今まで、この検査が必要だったか否かと問われれば、要らなかったと思います。
  • 患者さんへのフィードバックも、よくかめてますね、かめてませんねしか、なくて、検査して満足評価をいただけるものではなさそうです。

【T.K】

  • 良いのか悪いのかよくわからなかったです
  • 咬合機能の測定結果がデーターに残らない?
  • プリントして患者さんに渡しても意味がわからないと思います。
  • 他社のグルコセンサーと比較もしていないので。。。

【S.S】

  • 咀嚼能力が数値でわかるのであれば、初診時と、義歯や補綴物を入れてなじんだ後に行い、結果を客観的に出来ると思います。
  • 補綴物に関わることなのでDR時にした方が説得力があると思います

【M.S】

  • 必要ならあってもいいと思います。
  • 他社からもいろいろ出ているそうです。

【A.H】

  • 9本以上歯がない、対合していない、総義歯の患者様向けの測定器
  • どのくらい新しい義歯が役に立っているか測れる
  • 頭に装着する器具がお年寄りには少し重く、負担になるかも(測定時間は20秒間×2回)
  • お年寄り向けなので時間ゆっくりご案内で20分~くらい?
  • 精密な数値が出て検査ができるのに、患者様に見せられる分かりやすい結果の資料がでないのが残念だと思いました。

【T.I】

【2016年10月06日】
(2017.12.01)



18.2017年2月6日 昼ミーティング

フロスの時間
患者さんが染めだしをして自分でフロスをしてもらうと平均して3分半時間がかかる

TV情報「主治医が見つかる診療所」テレビ東京より

ウイルスやバイキンは鼻よりも口からの侵入が多いので口の筋力をしっかりつけて
鼻呼吸をすることを意識したほうが予防ができる。舌は上顎につけて閉じるようにする。
口の筋力アップに「あいうべ体操」が良い。
口や喉の中にはウイルスや細菌をブロックしてくれる粘膜はあるのですが、
口呼吸をすることによってこの粘膜が乾燥してしまい、
乾いた空気の中に潜むウイルスや細菌が侵入しやすくなってしまうのです。
それに対して鼻呼吸は口呼吸とは全く違う効果があるのです。
鼻はなんと1日1リットルの鼻水を鼻の粘膜から出しているのです。
その1リットルの鼻水を加湿に使っているのです。
鼻呼吸にはもっとすごいメリットがあるのです。
それは口は1つに対して鼻の穴は2個あること。
なんと鼻呼吸は常に片方の鼻の穴でしか呼吸をしていないのです。
左右の鼻の穴が2、3時間ごとに交互に使われます。
その間もう一方は休めるので常に粘膜が潤った状態を保つことができるのです。
鼻呼吸は口呼吸に対して明らかに免疫力アップの効果が期待できるのです。
あいうべ体操で口の周りの筋肉を鍛える!

実は口呼吸になってしまう原因の一番は
口周りの筋力が無くなっちゃうことなのです。それを防止するのがあいうべ体操なのです。

そのやり方は
あ で口を大きく開けて
い で横に口角を広げて
う で口を尖らせて
べ でベロを下に突き出します。

これを1日30セット目安に毎日行います。

あいうべ体操の1番の目的は
最後のベロの筋肉を鍛えて
ベロが下がっている状態を上がっている状態にして
口呼吸から鼻呼吸に変えていく体操なのです。

フレイルとは
高齢者が要介護状態に陥る過程には意図しない衰弱、筋力の低下、活動性の低下、認知機能の低下
、 精神活動の低下など健康障害を起こしやすい脆弱な状態(中段階的な段階)を経ることが多く、これらの状態を日本老年医学会は「フレイル」として提唱している
食欲低下、噛めない、筋力低下痰がきれない、呼吸が浅い、横隔膜の筋力低下
オーラルフレイルを起こす要因
上顎が安定してないと下顎も安定させることができなくなる
頸椎7つの骨で構成されるこの頚椎の第二頸椎の軸椎が弱ると頭を支える筋力が衰え噛む力が低下
表情筋の種類について
後頭前頭筋~上唇拳筋までみた
https://rehatora.net/

次回頸椎、オーラルフレイル、あいうべ体操の復習

【2017年2月6日】
(2017.03.06)



19.2017年3月13日 ミーティング

予防歯科のDVDを見ました。
成人の8割、9000万人が歯周病
130万人が歯科受診、1/70
歯の喪失の原因の40%
症状がないので、来院のきっかけがない。
バイオフィルムを良性化していく
血管にゴミを入れない
どうしたらいいのか?

TCH、歯列接触癖
Tooth Contacting Habit


TCHとは、”Tooth Contacting Habit”(歯列接触癖)の略で、上下の歯を”持続的に”接触させる癖のことです。

上下の歯の接触と聞くと一般的には「かみ締め」や「食いしばり」を思い浮かべる方が多いと思いますが、実際にはグッと強い力でかみ締めや食いしばりを行わなくても、上下の歯が接触する程度でも筋の緊張・疲労が生じるということで、TCHという名称が考えられました。

【TCHの問題点】

上下の歯は何もしていない時は接触しておらず、離れており、会話や食事をする際に接触する時間を含めても、接触しているのは 1日20分程度 が正常だと言われています。

上下の歯の接触時間が長くなると、筋肉の緊張や疲労、顎関節への負担が増え、起床時症状(顎の疲労感、歯の違和感、口が開きにくいなど)や顎関節症、様々な不定愁訴に関わっている可能性が考えられます。


【TCHと歯軋り】

現在、歯軋り対策としては主に、マウスピースの装着や咬合調整が行われていますが、いずれも歯軋りを止めることができるというエビデンスは無く、場合によっては後戻りできない問題が発生するリスクもあります。こういうことが起きない様に4MR管理することです。使わないよりは使ったほうが、改善しやすい。

このように決定的な対策が無い歯軋りでしたが、????
日中のTCHを軽減させることで夜間の歯軋りも軽減され、顎関節症や様々な不定愁訴が軽減する可能性が考えられています。

TCHを是正すれば絶対に歯軋りや顎関節症が治るというエビデンスはまだありませんが、そうです。
TCHの是正は器具を装着したり、歯を削ったりする必要が無いので、まず試してみると良いと思います。
以下の改善法だけで、癖を治せる人は少ないです!!!!

【TCHの改善法】

TCHはテレビを見ている時や長時間パソコンをしている時などに起こりやすいので、テレビやパソコンの隅に何らかのシールや写真などを貼っておき、それを見たら上下の歯が接触していないかどうかを確認し、もし接触していたら離すということを繰り返すという方法があります。(リマインダー)

ただし、TCHを意識しすぎるとそれがかえって疲労感を作ってしまうこともありますので、四六時中TCHを意識して生活するのではなく、リマインダーを見たりTCHにふと気づいた時に歯を離すようにすることが推奨されています。

また、TCHの改善指導を行っている歯科医院も今後増えてくると思いますので、そういった医院を受診することがベストです。
上記の様な、メモだけで、自分の癖が改善できる人は少ないです。
歯科クリニックでは、やはり、特殊な管理された、改善マウスピースを使っていくことが大切で、TCHの問題だけでなく、睡眠時無呼吸、酸蝕、WSD、知覚過敏などトータルで見ても、ナイトガードをバイト管理して定期チェックしながら使ってもらうのが良いです。すでにアメリカでも、ナイトガードは、しっかり管理して、スポーツガード以上に多くの中年、高年の利用になっています。

【TCHがある=問題ではありません】

TCHがあっても問題が出ないケースも多くあります。
問題が出なければTCHはただの「癖」ですので、特に気にする必要はありません。
嘘です、癖が長期になることで、甘噛みが、本当の食いしばりになり、
さらに、睡眠時の歯ぎしりにも変化し、重症化して、中高年以降の
咬耗や、骨隆起、奥歯の歯周病進行での骨吸収(BAB)につながります。


ただ、顎の疲労感や肩こりなどの不定愁訴にTCHが影響している場合もありますので、そういった症状に悩まされている時は歯を削ったりマウスピースを装着したりする前に、TCHの改善に取り組む価値はあるかと思います。
自分でTCH改善できたら、簡単?できる人は少ないよね

【2017年3月15日】
(2017.11.10)



20.Dr.佳朗 藤井 セミナー  噛み合わせ  20170326

認知症の増加をストップして、今できること、
処方前の、薬に浸かる前に、、初期治療でのプロトコル

医療法人 フォルクモア 常務理事 碓田 茂

認知症の誤診が多い

歯科の役割、認知症の治療に役立つ。また、認知症予防に効果ある。噛み合わせや、虫歯、歯周病治療、根病巣治療

なぜ、誤診を防げないか

フォト1:認知症と精神疾患の重なり
フォト2:脳で不足する原因や、種類が異なる
フォト3:神経細胞の変性の原因が異なる
フォト5:初診時の診療プロトコル

フォト6:認知症は多様な睡眠時障害を伴う 睡眠の検査から栄養不良もわかる
睡眠時の脳の老廃物の排泄システム、アストロサイトの収縮、隙間から流れる
糖尿だと、脳内老廃物質、アミロイドなどタンパクはインシュリン分解酵素の効果がインシュリンに使われ、残るので、認知症発症が3、6倍

神経伝達物質の元は栄養です、噛む行為と腸内細菌の環境バランスで栄養は分子レベルまで粉砕されて吸収される、腸内環境を良くするために、食物繊維(水溶性1、水溶性2)を多くとる。
自然食物がよく、加工食は食物繊維が少なくなる

夜間徘徊も寝る時に入れ歯いれて寝るだけで、睡眠時無呼吸が抑制されて、睡眠の質が改善され、
夜間徘徊が少なくなる。実際に、老人ホームで確認されている。

口腔機能検査:嚥下機能の監査、オーラルディアドコキネシス

オーラル・ディアドコキネシス

歯科衛生士2014年3月号 【読み】:おーらる・でぃあどこきねしす
【英語】:oral diadochokinesis
【書籍】:以下衛生士 2014年3月号
【ページ】:64

キーワード解説:

オーラル・ディアドコキネシスとは、口腔機能(特に口唇、舌)の巧緻性および速度を評価する方法である。被験者に「パ」「タ」「カ」の単音節をそれぞれ10秒間ずつにできるだけ早く繰り返し発音させて、1秒あたりの発音回数を測定する。正常値は、「パ」が6.4回/秒、「タ」が6.1回/秒、「カ」が5.7回/秒である。被験者に無理をさせないために、評価時には途中で息継ぎをしてもよいことを伝える必要がある。


検査について

始める前には、精密な検査が必要。
当院の精密検査では、診断・治療方針を決定するために必要な10種類の資料を取らせていただきます。


舌圧測定試験
舌を挙上する力を舌圧測定器で測定します。口腔内にバルーンを入れ、舌を挙上することによって舌と上顎の間でバルーンを押しつぶします。その時の最大圧力を最大舌圧として測定します。


口唇閉鎖力測定試験
口唇の閉鎖力を口唇閉鎖力測定器で測定します。口唇閉鎖力測定器のセンサー部分を、上下の唇で力をいれてはさむことによって測定されます。


オーラルディアドコキネシス
口腔周囲筋の機能検査として「パ」「タ」「カ」の音を発音し、発音した回数を測定します。


咀嚼力判定試験
咀嚼力判定ガムを2分間噛みます。ガムの色の変化で咀嚼能力を判定します。


虫歯のチェック
虫歯測定器(ダイアグノデントペン)を利用して、虫歯の程度を測定し、治療の必要性を判断します。


口腔内写真
口腔内の写真を正面・左横・右横・下顎・上顎の5種類を撮影します。


顔写真
顔の正面・側面・口元の3種類を撮影します。


レントゲン写真
上下顎骨断層撮影・頭部X線規格写真の正面・側面の3種類を撮影します。


歯型の採得
歯列の状態を記録するために、上下の歯型をとります。


咬み合わせの記録
軟化したワックス板を咬みしめて、咬み合わせの状態を記録します。

   

 舌圧測定試験とは



目的
舌圧測定器は、舌の運動機能を最大舌圧として測定する機器です。測定値は摂食・嚥下機能に関する口腔機能検査のスクリーニングの指標となります。また摂食・嚥下機能だけではなく、歯並びにおいても舌圧が関与しています。

検査方法
口腔内にバルーンを入れ、舌を挙上することによって舌と上顎の間でバルーンを最大の力で押しつぶします。その時の圧力を最大舌圧として測定します。

*最大舌圧が、30kPa以下は嚥下障害の予備軍とされています。舌を挙上する力が弱いと、舌が低位で前方に位置し、舌で前歯を押してしまい、開咬(奥歯で咬んでも前歯が閉じない状態)と呼ばれる症状を引き起こす原因になると考えられています。


 口唇閉鎖力測定試験とは



目的
口唇閉鎖力測定器(ビューティーヘルスチェッカー)により、口唇閉鎖力を測定します。口唇閉鎖力が弱いと、歯を外側から押さえる力がなかったり、口呼吸(口を開けて息をする)や舌癖(正しくない口唇や舌の安静位)の原因になり歯並びに大きな影響を及ぼします。

検査方法
①唇で緑のセンサー部分をはさみます。
②唇に力を入れ、約10秒間センサー部分を強くはさみます。

*最大値が男性の場合5.5N以上、女性の場合4.5N以上であれば正常です。


 オーラルディアドコキネシスとは



目的
オーラルディアドコキネシスとは、舌や口唇、軟口蓋などの運動の速度や巧緻性(巧みさ)を発音を用いて評価するものです。「パ」「タ」「カ」という決まった音をなるべく早く、一定時間内に繰り返し発音し、その数やリズムトルの良さを評価します。
オーラルディアドコキネシスは主に高齢者の口腔機能向上の指標とする検査に使われていますが、当院では口腔周囲筋の機能検査の指標として、オーラルディアドコキネシスを取り入れています。

「パ」「タ」「カ」の音の意味
パ:口唇を閉じたり開けたりする能力を評価する
タ:舌の前方部分を挙上させる能力を評価する
カ:舌の後方部分を挙上させる能力を評価する

検査方法
当院iPod touchに専用のアプリが入っていますので、指示に従って「パ」「タ」「カ」の音を10秒間ずつ発音します。そうすると検査結果(1秒間に発音した回数)が出てきます。最低でも1秒間に4.0回以上の正常発音が必要です。高齢ではない健常者の場合は、6.0回以上を目安としています。
【パタカウンター】
iPhoneで手軽にオーラルディアドコキネシスの検査をするためのアプリケーションです。


オーラルディアドコキネシスの測定法に関する検討 - J-STAGE
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsg/24/1/24_1_48/_pdf
伊藤加代子 著 - 2009 - 引用元 5 - 関連記事
今回われわれは,オーラルディアドコ. キネシス回数を自動的に測定することができる新しい口腔機能測定器「健口くん」を開. 発した。本研究の目的は,従来の IC 法,電卓法および「健口くん」を用いる方法で. オーラルディアドコキネシス回数を測定し,その結果を ...

お口には、食べる、話す、呼吸をする、表情をつくるなど、いきいきと元気に生活するために、大切な役割があります。
おいしく食べ、会話を楽しみ、豊かな表情をつくるためには、お口の機能を知り、強化することが大切だといわれています。


「健口くん」
※保健所が貸し出すものはこれの旧バージョンです。機能は同じです。

「健口くんハンディ」
※オーラルディアドコキネシスの5秒測定のみ可能です。

どんな機能測定ができるの?

オーラルディアドコキネシス(パタカ測定)

「パ」「タ」「カ」をそれぞれ5秒間または10秒間発音することで、お口の機能を評価します。

●「パ」「タ」「カ」を測るには理由があります。

●測定方法

  1. 開始スイッチを押す。
  2. マイクに向かって「パ」「タ」「カ」のいずれかの音を連続で発声する。
    (ブザーが鳴るまで発声すると自動的にカウントされる)
  3. 測定終了後、画面に表示される累積回数と1秒あたりの平均回数を確認する。

●健常者の基準値

反復唾液嚥下テスト(RSST)

30秒間に3回以上唾液が飲み込めることを正常範囲とし、飲み込む機能を測定します。

●測定方法

  1. 開始スイッチを押すと、測定開始のブザーが鳴ります。
  2. その合図とともに唾を飲み込み、飲み込んだ時に嚥下ラップボタンを押します。
  3. 嚥下ラップボタンを3回押すか、再度ブザーが鳴るまで測定を行います。
  4. 測定終了後、画面に表示される1回目、2回目、3回目の嚥下運動の積算時間を確認します。

「健口くん」と「健口くんハンディ」はなにが違うの?

「健口くんハンディ」の主な特徴は次のとおりです。

  1. オーラルディアドコキネシス(パタカ測定)の5秒測定のみ可能
  2. 軽量・コンパクトで使い易い
  3. 単三電池2個で100時間連続使用可能

「健口くん」「健口くんハンディ」のパンフレット(PDF形式 1065 キロバイト)

どんな時に使えるの?

●介護予防事業や高齢者施設
 トレーニングの効果を確認できます。

●老人会で
 ご自身の口腔機能をチェックできます。

●学校や保育園で
 口腔機能の発達に不安のある子どものチェック

借りたいときはどうしたらいいの?

以下の借用書に必要事項を記入の上、上越地域振興局健康福祉環境部へ提出してください(FAX可能)。

※貸し出し料金は無料ですが、貸し出しに伴う運搬費用等は借りる方の負担となります。
※県外の公的機関・企業・団体への貸し出しは行っておりません。
県外の団体等で貸し出しをご希望の場合は、公益財団法人 新潟県歯科保険協会(025-283-0525)へお問い合わせください。
※個人への貸し出しは行っておりません。

借用書(Word形式 29 キロバイト)
借用書(PDF形式 39 キロバイト)


歯周病とアルツハイマの関連
マウスのテストで歯周病のマウスには、海馬にアミロイドがたまる、3倍、たった8週間
人間でも、口の中にジンジバリス菌が多いと、、

脳にアミロイドがたまることを確認

認知症専門医が治癒は難しいと言っていても、国費を年間一人の認知症で、180万かかっている、生存年数7年ある。

その費用をなくし、認知症にならないための予防的ケアに使う。

予防的段階で、歯科の定期検診で、噛み合わせ、食育、入れ歯管理、など一回2万使う方が、国費の節約になる。

睡眠検査が、マット9万、一回の検査が3000円、将来の認知症などを予防できる、未病を発見できる。
医療費40兆は変わらない、高齢者は増える、年間1兆、増える。
医療費全体で以前は、歯科医療の費用は、12%(1962)今は6%(2012)と少なくなっている

厚労省の期待するところ、
歯科医療の役割
予防歯科へ、
地域包括ケアを活かす。
今、軽い認知症の人たちを治していくことで、証明する。

かかりつけというイメージの違い、年に2回2万の定期検診を受ける

かかりつけ強化クリニックになると、かさん点数が上がる。
訪問診療と通院診療の合併の共同経営が進む?

医科と歯科の連携した、検査
ベッドでの検査、何がわかるか?(スリープスキャン)つながる検査マット

つながる検査。

午後

o-ring
のビデオ
アマルガムの反応をOリングテストスイッチングがある女性。シーターヒーリング、
アマルガムを取り払ったイメージングで、も可能か?

2症例発表

パーキンソン、病巣感染で抜歯していると、
腰痛、膝の痛み、は脳が感知しているだけ、膝は悪くないので、病巣除去で、脳の変化が起きて、
痛みが取れる。

象牙質にある虫歯も脳に影響あって、、除去すると、脳は変化する

入れ歯セットしたら、すぐに歩かせる、足の裏の刺激は脳に効果ある。一回の薬もリハビリもない
普通の入れ歯とは違う?

患者の口から外した入れ歯を口腔外で形態チューニングして、同時に患者さんがあがらなかった腕が上がるようになったり、
首が曲がるようになったり、する、
物質から出ている何かのシグナルが体の反応に関係している、波動?

薬を体の横に置いただけで、その存在で、痛みが治ったりする。
そばに置く量を2倍、3倍にしても多すぎると、効かなくなる。適正量がある

ロシアは風邪でガーリックをクビにまく、これも、効く可能性
ペストの時にポケットにバラの花びらを入れる。
飲む前と飲んだ後の効果の合算。

入れ歯を持った時と、入れた時の合算、

デモで削る量は、1ミクロンくらい、Oリングで開かなくなるまで、TCした。研磨程度、Oリング間接法。

波動は、距離の2乗に反比例する

メタルクラウンを入れて、腰痛が治る。腰は悪くない。脳が認識して痛みとして、だす。

歯を通じて、脳を治す。
脳機能を狂わすのは、携帯の電磁波もある、携帯持っているだけで、体のバランス崩しやすくなる。

テーマは波動?

【2017年3月26日】
(2017.11.15)



21.西村式 咬合顎関節症セミナー:昼と夜のマウスピースでの治療

昼用と夜用の装置で解決する。

2017年4月16日(新大阪)

食いしばりは、普通、自覚症状はない、他の体の部分に現れる疲れ。体の歪みが増す

朝の症状がはっきりしやすい
(首のこり、肩のこり、頭痛、腰痛、めまい、顎が疲れる。etc)

顎関節症の原因:

噛み合わせ、歯ぎしり、精神的ストレスetc、

顎関節症で、大きな影響は、

夜の食いしばり、
日中の食いしばり

食いしばりをやめさせるだけで、



90%は症状の改善が得られる。


よくなる65%

食いしばりだけで
よくならないのはさらに組み合わせ治療を行う。:姿勢、枕、マニピュレーション、歩行、装置の変更。

どうして症状の出る人、でない人がいるのか? 木野孔司著

噛み合わせをよくすると治るのか?

再発を防ぐには?
色々の問題の積み重ねで、発症しているので、

種々の原因を一個づつ取り除くことで、

発症しない、レベルに下げる。

総合的な耐久力を阻害している原因をなくす

種々の原因(昼の食いしばり、夜の食いしばり、不良な姿勢、歯並びの悪さ、精神的問題)
を一つづつ、改善していく。


昼、夜の装置、

調整法は、常に、姿勢を見て、押す、引くを繰り返し、
バランス調整する


体のバランスが良くなるかで、改善率が変わる

治療のコツは
いかに体のバランスを保つか

難しい理論はいらない。噛み合わせを変える理論ではなく、

いかに体のバランスが取れる噛み合わせに持っていくか。

見るポイントは2つ、
下顎のズレです。
食いしばりです。

上下方向に、下顎を移動させると、

すると姿勢が良くなる。

タオル引きちぎりの方法でトレーニングだけでよくなる。姿勢と舌が改善する。

皆、力は、奥歯で噛んだ方が、力が入ると思っている


背中のこり、肩のこり、力が入っている、これを抜いて
おへその下5センチの丹田にちからを入れると、体のバランスが取れて、踏ん張れるようになる。


症例1

47歳女性
10年くらい前から、おおきい開口で、両側の顎の痛みが走る。
突然めまいや、寝るときに心臓がドキドキし、寝汗をかく。
2年くらい悪くなる一方、偏頭痛、肩から上の痛み、難聴、手足の痺れ、背中の痛み、不安感で
半分、寝たきりの生活

どういう方が
顎関節症になりやすいか


(犬歯ガイドのない歯並び、反対咬合、前歯の隙間、咬合が低い人)


食いしばりの判定法

舌コンがある。頬粘膜の筋、首の後ろが重い、手足の痺れ、顎が痛い。頭痛、骨隆起、歯周病の進行、歯の頚部の崩壊(くさび状欠損の多発)
歯ブラシ圧が強く、根面露出の傾向

食いしばりの弊害

HYS、歯の破折、口内炎、舌の痛み、顎関節症状、歯周病の進行、虫歯の多発、記憶力減退、多動性、怒りっぽくなる。


噛み合わせを治すというよりは、噛み合わせのバランスを取れば、治る。

正中のズレがある
ズレを治す


左右のバランスが取れてくる。
下顎が後ろに下がっていると

鼻が詰まりやすい、姿勢が悪い、口呼吸、呼吸が浅い、上向きに寝れない、奥でばかり噛む

下顎が奥に引っ込んでいると、頭蓋骨の上顎部分は前に出ている状態が多く、首の骨の上に乗る頭蓋骨が前の部分が重くなって、
ストレートネックになりやすく、常に、首の前に重さがかかるので、その、重さを下顎が支えていない。

前で噛むトレーニング、ゴムチューブや、タオルを前で噛む、下顎を前に出す。
首の後ろが楽になる。噛み癖も治る


症例2

2年間、矯正の専門医で、出っ歯を奥に引っ張る、落ち着きがない。
下顎の奥まったいちに、矯正している
下顎を正しい位置にするプレートをかませる。
いい顎の位置になると、息が吸いやすくなる。
姿勢が良くなる。

下顎が姿勢を決める、体のバランスをとる
下顎マウスピースで、3次元的にバランスをとる

顎の開閉で音がなる、顎の痛み、首が痛い症状の改善

治りにくい人昼夜食いしばりのある人
頸椎胸椎のズレのある人
治療歴が長く、言うことを聞かない、KYO,SINな人
体に合わない金属が入っている人。


まとめポイント

正中のズレを見る
ズレのない人は夜の食いしばり
過蓋咬合の人は、前歯を使って、食事をすると、首肩が楽になる(奥歯でばかり食事している)


午後
夜用のスプリントを作成

上の前歯の2番から2番の歯冠を厚さ、2mmくらいで角のないように薄く丸いカバー、
口唇側から口蓋の歯の頚部まで、歯冠をゆるくカバーさせて。

しっかり密着して外れにくいトレーレジンでスプリントを作る。

そのレジンのカバーの口蓋の上の口蓋縫合、切歯孔に合わせた。正中に、即充レジンで半円の断面で頚部から歯の先端までかまぼこ状のストレートなラインの帯を付け足し、それを患者さんにかませる。


入れる前に、

カチカチ、咬合させてから、

体の側方から左右の踏ん張り力をチェックする。前後も、前屈伸も、


装置を入れて、

再度、カチカチさせて診る、
咬合ペーパでマークをつける

左右の押しをチェック、前屈伸もチェックする。

側方からの押しで、左へよろめく場合装置の正中線左側を、本当に少し、マークが消えるくらい研磨削合して、押しのチェック。

これを繰り返して、

力の踏ん張りが、左右差がない状態でオーケー。

奥歯の噛み合わせが3mmくらいの隙間あく程度。


左右のバランス調整が終わった装置を入れたまま

割り箸チェックで呼吸を見て体の前後の押しを診る

割り箸を装置の正中の即充レジンのストレートラインに乗せて、噛ませる
呼吸をその状態で行ってもらい
30秒くらいして、
割り箸を5から10度くらい上にあげた状態にして
呼吸がしやすくなったか、苦しくなったか問い、

よくなったら、その割り箸が抑える上のストレート部分の唇側を少し研磨削合する。
さらに繰り返し、

割り箸を下に5から10度下げた状態で、呼吸が良くなったか、悪くなったか、問い、調整する

だいたい、2週間から4週間、ナイトマウスピースを使ってもらい

じかいは、再度同じチェックをする。

マウスピースを入れた時と入れない時の変化の差が小さくなってきたらオーケー。
姿勢がよくなってきている証

体の筋肉の緊張や歪み、がリリースされた状態で、

その状態を維持するために、

咬合の問題がある場合には、矯正や、修復の治療で咬合、左右さ、高さをバランスしたいちに
金属の問題の場合は、金属を外す。アマルガムは特にだめ

アマルガムは、去年、禁止になった。

夜の装置に穴開けて、フロスを通して、飲み込まないように、
形丸み、大事、下顎は、どこでもいい、後退しないように、ストッパーをレジンで盛って
入れ歯、テック、最終補綴を入れる前に、体のバランスを見るようにしましょう。

下の前歯に負担がかかる場合。下に、4=4のマウスピースを入れて使う。



子供の歯ぎしりの原因、体のバランス、究極的には、姿勢が本原因、歩き方で矯正、ひろのば体操、1MRで三回くらいTCしていく、だんだん使わなくて良くなる。姿勢が良くなるから

95%治る。装置を入れて、姿勢が治る。

三十回足踏み、目を閉じて、その場で、足踏み、で体のバランスを診る

左足からの踏み出し三十回で体のバランスを診る。マウスピースのバランスを取って、繰り返す、踏み出しで、
右から出ると、癖が大きくなるので、左から踏み出す。。

【2017年4月16日】
(2017.11.16)



22.ホワイトファミリーにおける、修復物のセットの時の注意

デジタル作成のCAD/CAMも最小誤差10ミクロンあるし、ラボの設計で、50ミクロンくらいオーバー、アンダーマージンもある。

咬合が低い・コンタクトのきつい場合がある。

調整前に、一度シテキして、コンタクトのきつさと、咬合ペーパーでチェックしてください。

低い場合は、クレームで、すぐに再作成です。

きつい場合は、模型上で咬合ペーパーを挟んで、マーキングしてから、
ボックスで、ジルコニアバーで削合、ffバーで研磨、セラミック用のグレーで、しっかり時間かけて、研磨してください。

マージンがアンダーやオーバーがあります。ほとんど、必ずあります。

マイクロスコープ、40でマージンを拡大して精査してください。

CAD/CAMでの修復は必ず。10ミクロンの誤差があり、設計ライン時にずれています。

5倍速タービンにk2ファインバーをドライで、マイクロ拡大で、0ミクロンになるように形成してください。

研磨はコントラで、セラミック用グレーでしっかり研磨してください。

③内面がきついので、必ずセット時に浮き上がります。

内面も、ジルコニアバーで、マージン部、0.5mm以外をしっかりこなが出るまで、50ミクロンくらい面を落としてください。
接着セメントの最小皮膜厚さは30~70ミクロンあります。

ここで、フロスフックのテストを行ってください。アシストと、Drの両方で、FFチェックです。

FFマイナスをしっかりと、確認したら

④内面はロカテック処理で、シリカコーティングして、3Mフローボンディングを薄く、塗り、綿球で、余剰ボンディングを吸収させながら、擦り
半ツヤ程度で、光硬化させます。この時、ティッシュがマージンにくっついていないようにして、硬化させて、くっついてしまいます。

⑤セットは、しっかり内面を明るいライト下で、糸くずなど、細かい付着物が混入していないことを確認、ピンセットの先もしっかり糸くずや付着物がないことを確認してください。
ピンセットで挟んで、セット部位への挿入がする、シュミレーションで、修復物が落ちたり、傾いて、前後の歯列に触れないように、
修復物をピンセットでクリップする位置、方向で挟んで、指の中で安定させます。

そこに、強い光を避けながら、接着セメントのチップで、しっかり内面に薄く、マージンまで、濡れをよくするように、手早く擦り付けながらセメントペーストをくっつけていき、マージンまで360度しっかり濡れたことを5秒くらいで完了させ、一気に、お口のセット部位に持っていきます。

強く押します!、と声かけをして、しっかり位置に入ったら、押し込み、カチカチと噛んでもらい、それからロールワッテを置いて、
強く噛んだままにしてもらい、セメントコンデンスのバイブレーターを15秒かけて、一気にパタパタ綿と探針で余剰セメントを硬化しないうちに、
近遠心、内外の4つの方向から、歯肉ポケット内に残らないように、拭きあげていきます。

内側の拭き上げでは、アシストがピンセットで修復を抑え、その間に、拭き取り完了させ、すぐに、咬合面を押さえながら、フロスでコンタクト隣接面マージンを綺麗にします。

【2017年5月8日】
(2017.11.17)



23.Dr.藤井:噛み合わせと認知症セミナー 2017/6/25

2017/6/25 参加 Dr.T

セミナー1

脳:脳内に排泄器官はない。寝ている時に分解排泄される。

食べることで、神経の栄養、寝ることで、代謝される。

寝るということへの導入刺激は、明るさや、メラトニン、副腎ホルモンなどが関与

早い時期に検査することで、認知症の初期、未病・前駆症状が判明できる。
薬に頼らない医療。
記憶、不眠など症状に応じた、対症薬を使うのでなく、
各症状にある中心に、睡眠障害があるのでないか。

唾液の中に NFG という、神経復活物質がある。
話す、構音、
噛む、咀嚼、嚥下、
呼吸、食べる、

不眠の原因を探さないで、薬を出すことが問題。
睡眠時無呼吸と併発していると、睡眠マット検査で活動状態がわかる

脳では認知機能の低下がわかる:音、画像、匂い、での刺激で確認
アルツだと、反応が遅れ、脳波の振幅が小さい、

歯科の治療で、劇的に治っていく、高齢者は、5種以上の薬を飲んでいる人70%、3種30%、もいる。

厚労省は歯科の参加が必須と考えている。


セミナー2

加藤先生、脳梗塞を3回した。80歳以上。
健康寿命のための歯科医療
介護予防という考え方、介護にならないために、オーラルフレイルが元にある。

口腔リハビリ、舌のトレーニングが重要。
認知症の通過儀礼として
義歯入れて終わりでなく、その義歯でどうやって食べるか、食べられるかの観察と指導、調整が重要。

最初の嚥下食(噛まない食事)で、灰色バイオフィルムだらけの口が、普通食(噛む食事)で、お口の中も綺麗になってくる。

やがて、オムツが要らないと言い始める。
お年寄りもプライドがあるので、食べさせるのではなく、自分で食べるようにさせる
口から食べることの効果は大きい。
咀嚼すると、脳のポンプ作用で血流がます。
義歯を使うと増す。翼突筋動脈叢効果

8020 歯を残すではなく、介護予防
認知患者の世界に入って、感じる、演じる

認知症を理解するための8法則

自己防衛
まだらボケ
いい時と悪い時がある
食べられる義歯、口腔ケア
あんたは下手だから、来なくていいよ
認知症でも感覚を持っている、最初の接し方が大切です。
デンチャースペースに人工歯を並べる、歯槽間線に並べるのではなく
クリニックではテストフードで確認
往診では食事させて確認する。

食後の清掃、口腔ケアのスポンジブラシでなく、おおきな毛玉のブラシ、モアブラシで咽頭のお掃除も

ターミナルケアでの咽頭部の硬い痰をとる、咽頭部の清掃。
咽頭ケアの重要性、腹筋や横隔膜の力が弱く、咽頭部の痰を吐き出せないので、いつも痰がたまる。

排水溝の中のつまりと同じ、気管内までの長い痰もある。

実践行動科学、患者の行動変容を起こす。定期検診にくるように指導。


午後

認知症の80%
80歳以上の女性の問題が認知症

危険因子、栄養ダメ、知的活動、運動が良い、ポケモンゴー
影響力のランキング、高血圧、地中海食事、うつ、2倍。
糖尿病、2倍、インシュリン注射も2倍で、合計4倍

ミラーニューロン、相手に合わせる。

フェイスニューロン、顔を覚える。

メタボ、生活習慣病が認知症対策、3年後の違いは、30%くらいある。

運動の種類3種
有酸素、混合、無酸素

有酸素は、前頭葉がよくなる脳由来のBDNFが出る。新しい神経などができる。

おしゃべりウォークで話せなくなるほどの速さで歩くのが効果的な有酸素運動。

このゲームをやると、半分に下がる、ぶれいんHQ、ネスレで作っている認知は注意力の低下、認知かエイジングか?

高齢者の交通事故率は若い人の飛ばす人と同じくらい、2倍から5倍。

メンタルローテーションができにくくなる、反対の動作、回す。

認知専門医は2000人、患者は数千万
認知症と診断されても、砂漠のダチョウ

リカバリーに必要な要素

人生の目標、共通するもの
生きがいの元、愛される、必要とされる、感謝される


薬剤師の講演

嚥下できない。飲んだ薬が口腔内に残っている、または、嚥下しても咽頭部にくっつく

無菌室は1千万くらいコストがかかる、ウエルシアの薬局の中にある。
住宅に近い、立地、全科対応

訪問の現場で、処方して薬は飲まないで放置、26万円分、処方するのは医師。
患者とコミュニケーション取れていないと、飲み方も飲んだ時の効果も副作用もわからないで、投薬だけする?


Dr.藤井

根先病巣が、脳に影響するパーキンソン、黒質、
前頭前野、ろれつ、膝の痛み

C2の虫歯の除去で、脳が元気になる。体の歪みや硬さが抜ける。

【2017年6月26日】
(2017.12.1)



24.リステリンの効果?

Dr.T コメント

リステリンを販売しているメーカーの良心に問いたい。
名前を少し変え、色を変え、さほど変わらない中身で、浸透殺菌効果は?で、非常に味が悪く、粘膜刺激性が強く、

しかもボトルのプッシュボタンも動作が硬く、一気に吹き出る…

全く使う気の起きない製品だし、決して患者さんに勧めたくない。
こういうものを薦めるクリニックと思われたくない。

トータルケアって効果を証明して見せて欲しい。メーカーの息のかかってない第3者機関でね。

 

リステリントータルケア

リステリンクールミントゼロ

成分

(溶剤)エタノール
(湿潤剤)ソルビット液
(着香剤)香料<ミントタイプ>
(薬用成分)1,8‐シネオール、塩化亜鉛、チモール、サリチル酸メチル、ℓ-メントール
(溶解補助剤)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール
(保存剤)安息香酸
(矯味剤)スクラロース、サッカリンナトリウム
(pH調整剤)安息香酸ナトリウム
(着色剤)赤102、青1

(溶剤)プロピレングリコール
(湿潤剤)ソルビット液
(着香剤)香料<ミントタイプ>
(薬用成分)1,8-シネオール、チモール、サリチル酸メチル、ℓ-メントール
(溶解補助剤)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム
(保存剤)安息香酸ナトリウム
(矯味剤)サッカリンナトリウム、スクラロース
(pH調整剤)安息香酸
(着色剤)緑3

WFの評価


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スタッフコメント

T.K

粘膜ヒリヒリ。エタノールのせい?後味がばつぐんにわるい。2回目使いたくない。

トータルケアと比べて辛味がなく、使いやすいけど甘すぎる。
いつまでも口の中が甘い→気持ち悪い。ヒリヒリ感なし。

N.A

1)香料、色、アルコール含むかなしか。ミント等の入っている量。
2)<CHX>除菌効果がCHX液の方が長い。カバーリング効果が長い。
 <リステリン>1,8イチハチシネオール、去痰作用、抗菌作用、抗ウイルス作用、抗炎症作用、免疫調整作用、塩化亜鉛は歯石沈着の除去

アルコールの入っていないので他の物に比べ消費期限が短いようです。

A.T

クロルヘキシジンを含有していないため殺菌力はCHXの方が勝る。後味も刺激が強すぎるため悪い。継続して使用するにはコンクールやバトラーの方が子供から老人まで使用しやすいと思います。口内うがい後痛みます。

トータルケアのような強い刺激がなくて良いです。アルコール含有と着色料の違いのみ。

S.S

刺激が強いので歯肉炎や粘膜に傷がある方は痛みを伴います。健康的な口腔内でも歯茎、粘膜全体、舌先にピリピリとした痛みを感じます。使い方として30秒間すすぐとありますが正直辛いです。殺菌されている感覚はあります。味・臭いは湿布薬。後味はまずい。水ですすぎたくなる味。使い続ければこの刺激もクセになり慣れてくるのでしょうか…?
薬用成分からグルコン酸クロルヘキシジン液が入っているバトラーやコンクールの方がおススメです。

成分は前回のとほぼ変わらない。舌がピリピリする。トータルケアの方が刺激が強かった。味は好みではない。湿布薬のにおい。

M.S

他のリステリンは洗口剤だがトータルケアは液体歯みがきの分類。リステリンの中でも一番辛く刺激が強い。30秒うがいして吐き出してブラッシングだが、私は30秒うがいが辛くてできない。塩化亜鉛が含まれているので歯肉炎、上咽頭炎に効果があると言われている。CHXのように除菌効果持続性はない。
薬効成分 1,8-シネオール ユーカリ成分→殺菌防腐作用
     塩化亜鉛
     チモール→殺菌
     サリチル酸メチル→消炎鎮痛剤
     ℓ-メントール→防腐・消炎剤

前回のトータルケアは液体歯みがきなので、歯みがき前に使用。今回のクールミントゼロは洗口剤なのでお手入れ後に使用する。味は甘味もあるが甘すぎず、辛すぎない。

R.T

1.違うのは香料・色のみ。アルコールの有無
2.殺菌能力が低い

●1,8-シネオール
・去痰
・抗菌
・抗ウイルス
・抗炎症
・免疫調整
●塩化亜鉛
・歯石沈着

トータルケアは辛くて、後味もあまり好きではなかったけど、クールミントゼロは辛すぎず使いやすい感じがしました。
内容はアルコールが入っていないのがクールミントゼロ
着色料が違うだけ

K.K

1.トータルケアなので、歯石の沈着防止や除去が一番売りの機能。歯肉炎予防のため塩化亜鉛も配合されている。しかし、市販されている塩化亜鉛含有薬品の中では少ない方である。
2.グルコン酸クロルヘキシジンが含まれていないので、歯周病細菌に対しての効果が低いと思われます。

個人的にトータルケアは苦手で洗口できず、すぐ吐いてしまいました。クールミントゼロの方がきちんと洗口できますが、やっぱり苦手です。洗口した後、すぐ水で洗口しましたが5分以上経っても清涼感と舌の刺激は残ってました。トータルケアは液体歯みがきと表示されているだけあって歯面がツルツルしたと意見を聞きました。クールミントはツルツルより後味の甘さが気になりました。

T.M

①他のリステリンと成分の違いはなし。香料、着色剤の違いはある。アルコールの有無などの種類がある。
②クロルヘキシジン配合でCHX液は殺菌効果が長時間持続する
主な4種成分
 1,8-シネオール、チモール、ℓ-メントール、サリチル酸メチル
塩化亜鉛は歯石沈着を除去する

私にはとても辛さが強すぎて数十秒も口に含んでいられませんでした。消毒薬みたいな臭いがキツくて使いたくありません。

前回トータルケアと比べてとても刺激が弱く30秒口に含むことが出来ました。味がとても薬くさくてすすいだ後30分以上においも残っていて不快でした。

T.I

①・7種類ある。
・成分は一緒で、香料と色が違うだけ。
・アルコールあり、なし
②CHXは殺菌効果が長い
1,8-シネオール
・去痰
・抗菌
・抗ウイルス
・抗炎症
・免疫

成分ほぼ一緒
舌がピリピリする

【2017年9月9日】
(2017.12.6)



25.10/23 ミーティング

チェックアップスタンダードが新しくなりました。
フッ素の量が950ppmF→1450ppmFに増えました。
容量は120g→135gへ
他成分はもとのままです。

バトラーエフペーストαも新しく入荷することになりました。
フッ素の量は1450ppmF
歯肉炎・歯周炎を防ぎます。
虫歯・歯周病の病原菌を殺菌する。
低研磨、メディカルハーブ味
90gで900円

使い方は最後すすぎうがい1回
小学生くらいからは使ってOK、小学生はチェックアップおすすめ


グリチルリチン(glycyrrhizin)またはグリチルリチン酸は甘草の根に含まれる有効成分である。

スクロース(砂糖)の30から50倍の甘みを持つといわれる。

化学的には、グリチルリチンはトリテルペン配糖体で、CAS番号は1405-86-3。遊離の酸は水に溶けないが、アンモニウム塩はpH4.5以上で溶ける。

グリチルリチンの甘さは砂糖より遅く立ち上がり、後に引くため、砂糖の甘さとは異なる。

また、特徴的な甘草の味があるため、砂糖の代用としてそのまま使用するには不適当である。

高熱下でも安定している点が人工甘味料のアスパルテームとは異なる。

アメリカ合衆国においては安全性の認められた調味料ではあるが、甘味料としてではなくキャンディーや薬、タバコの味付けに用いられる。

日本では、1970年代に人工甘味料の安全性への懸念から植物由来のグリチルリチンが代用甘味料として、

同様に植物由来のステビアと共に一般的に使用されるようになった。

しかしながら、グリチルリチンに薬理学的な副作用(アルドステロン様作用)が発見され、日本政府は国民に対し1日の摂取量を200ミリグラムに制限した。


ラウリル硫酸ナトリウム(ラウリルりゅうさんナトリウム、sodium lauryl sulfate, SLS)は陰イオン性界面活性剤の1つ。

ドデシル硫酸ナトリウム(ドデシルりゅうさんナトリウム、sodium dodecyl sulfate, SDS, NaDS)とも呼ばれる。硫酸の長鎖アルキルエステルのナトリウム塩である。

乳化剤や発泡剤、洗浄剤として、日用品では歯磨き粉、シャンプー、髭剃りクリーム、泡風呂、リキッドファンデーションなど、

医薬品では薬・サプリメントのカプセルなど、工業用としてはガレージのフロア用洗剤、エンジンの油落とし洗剤、洗車用洗剤など多くの用途に使用されている合成化学物質である。

12個の炭素原子鎖が硫酸塩に結合した構造を持ち、洗剤に不可欠な両親媒性特性を有する。


歯のフッ素症(はのフッそしょう、Dental fluorosis)

は、水道水にもともと含まれるフッ素の化合物(フッ化物)、

水道水フッ化物添加、歯磨き粉の飲み込み[1]などによるフッ化物の過剰摂取により、歯に褐色の斑点や染みができる症状を指す。

中等度の症例では、エナメル質にいくつかの白い点や小さな孔が生じる。より重賞だと、茶色い染みが生じる。その結果、歯の見栄えが悪くなる。

歯のフッ素症は、6ヶ月から5歳までの歯の発生期にフッ化物を過剰摂取すると生じる。

口腔に萌出した歯には、発生しない。歯のフッ素症は通常永久歯に発生し、ときおり乳歯にも発生する。

歴史的にコロラド褐色斑(Colorado stain)、斑状歯(Mottled tooth)、歯牙フッ素症との呼び名も残っている。


1ppmのフッ化物添加水道水では、1mgのフッ化物を摂取するのに1Lの水を必要とする。

フッ化物添加水道水におけるフッ化物の至適濃度は、上限量以上のフッ化物を摂取されないように設定される。

フッ化物配合歯磨剤の飲み込み、フッ化物濃度の高い食品の摂取といった、その他のフッ化物の摂取経路とフッ化物添加水道水の摂取が重なると、

フッ化物の摂取量は上限量を超えるかもしれない。

歯のフッ素症は、フッ化物の摂取量を上限量以下にすることで、予防される。

【2017年9月9日】
(2017.12.6)



26.噛み合わせ学会12月10日

脳歯科という分野?

遠隔治療?
エンジンのモーターの周波数で、直接体に触れないで、数メートルの距離で、治療したように、回転させて、
脳を刺激すると、効果はあるか?どのくらいの時間効果が残るのか?

病巣感染  黒質病変(パーキンソン病)

歯から三叉神経、脳への影響

脈管を介する?即に治る。

フォーカルインフェクションについて

参考:dentalglobe.jp 歯と健康

1本の「歯」が失われると、その左右の歯があいた空間に向かって倒れて来たり、噛み合う相手を失った歯はどんどん伸びてきます。その結果、他の歯も虫歯や歯周炎になったり、かみ合わせのずれから顎関節症とよばれるやっかいな病気まで引き起こしてしまいます。そして、からだに様々な悪い影響を及ぼしてしまうのです。
歯性病巣感染症:下記に並べたものは、歯の病巣により引き起こされる、または歯の治療をすることで治った報告のある病気の代表的なもので、フォーカルインフェクション(Focal Infection)と言います。

◎微熱◎頭痛◎顎顔面疼痛症◎リューマチ性関節炎◎蜘蛛膜炎◎心内膜炎◎神経疾患◎腎炎◎上顎洞炎

病巣感染focal infectionについて

参考:耳鼻科の病気解説 いとう耳鼻咽喉科 2015年9月27日

①病巣感染とはなんですか?
病巣感染は古くから、「身体のどこかに限局した慢性炎症があり、それ自体はほとんど無症状か、時に軽微な症状を呈するに過ぎないが、それが原因となって原病巣から直接関連がないと思われる遠隔の諸臓器に反応性の器質的あるいは機能的障害を起こす病像、いわゆる二次疾患を引き起こすこと」と定義されてきました。わかりやすく言うと、身体の一部に慢性の炎症があると、それ自体の症状は軽くても、これが原因となって他の臓器に病気を引き起こしてしまうということです。二次疾患を引き起こす原因としては、原病巣の病原菌が菌血症となって拡散することや、原病巣の細菌毒素などが障害を起こすこと、原病巣の原因菌が抗体産生を誘導してⅢ型アレルギーを起こすことなどが考えられております。病巣感染は口腔内に生じやすく、60%は扁桃、25%は歯と言われております。

②多い原因は何ですか? よくある症状は何ですか?
原病巣primary focusと遠隔臓器の二次疾患secondary focusの因果関係を立証することは難しいのですが、ヒポクラテスの時代から喉の病気と関節リウマチとの関連は知られておりました。原病巣としては、口蓋扁桃炎、鼻咽腔炎(上咽頭炎)、副鼻腔炎、中耳炎、齲歯、根尖病巣、歯周病、胆嚢炎、虫垂炎などが知られております。
扁桃病巣感染症の二次疾患としては掌蹠膿疱症、胸肋鎖骨過形成症およびIgA腎症などが知られております。他に、尋常性乾癬やアレルギー性紫斑病などの皮膚疾患、一部の慢性関節リウマチや非特異的関節痛などの骨関節疾患、持続する微熱やベーチェット病などの疾患も関連があると考えられております。歯周病と心疾患、動脈硬化症、糖尿病、早産や低体重児出産などとの関連もよく知られております。

③診断と治療について教えてください
病巣感染症の診断は治療的診断になることが多いです。原病巣を治療することによって二次疾患が改善すれば病巣感染が疑われます。扁桃の場合は、扁桃炎を反復してないかどうか、扁桃炎の炎症がひどくなった時に増悪する他の部位の病気はないかどうか、血液検査、尿検査、細菌検査、誘発試験や打消し試験などを行って総合的に判断します。
掌蹠膿疱症には歯科金属アレルギーが原因との報告もありますが、口蓋扁桃摘出術が有効であることも多数報告されております。胸肋鎖骨過形成症は約80%に掌蹠膿疱症を合併しますが、口蓋扁桃摘出術により改善することが報告されております。IgA腎症は糸球体腎炎の中でも頻度が高く、発症後20年ぐらいして腎透析になることがある疾患です。口蓋扁桃摘出術とステロイドパルス療法が有効であることが堀田医師により報告されております。鼻咽腔炎(上咽頭炎)の治療としてはBスポット療法や、鼻うがいが行われたり、口呼吸の改善などが指導されます。

関連記事

Bスポット療法について
扁桃肥大とアデノイド増殖症について
鼻うがいについて
ヘルパンギーナ(Herpangina )について


午後
映像鑑賞

【2017年12月13日】
(2020.8.17)



27.Dr藤井セミナー 脳歯科:病巣感染 2018/2/19 Dr.T

出典元:岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 病理学(免疫病理/第一病理)
Wikipedia

炎症ということの定義、体の反応。

炎症反応は、ケミカルメディエーターによって制御されています。メディエーターは、血漿由来と細胞由来に分類でき、下記のような作用で炎症を誘導します。

なかでも、サイトカインは様々な細胞から産生され、炎症全般を支配する重要な炎症メディエーターです。

サイトカインの分類と機能

炎症を起こす、原因:


Focal infection 感染病巣からの毒素や

脳への刺激の及ぼす全身への影響

原因が結果を生んで、さらにその結果が影響して、新たな結果になっている場合も多い、治癒効果の持続性は、これによって決まる。

原因型そうになっている場合には、段階的に、治療を進めていくことが大切だ。治療ループで、少しづつ、治療段階をあげて、結論に近づくこと。

永久の持続性がある場合や、数分でなくなる場合もある。

色(カラー)も波、振動で、あり、脳に影響するのです。

僕たちの意識も、知覚も、感覚も、視覚、も全て、脳が作り出す。脳は、全ての意識の源であり、体そのものだから、脳を正常に機能させることが、体の健康に繋がる。

外界からの脳への刺激、エネルギーの入力には、いろいろなレベルと種類がある。全ては、周波数を持った。エネルギー波であることに気づく、

脳が受けた刺激が、脳の機能をコントロールしてしまう、その結果、身体機能(筋力、関節、)身体感覚がコントロールされて、生活習慣病を発症する。

 

脳が受け取る刺激とはどんなものがある?

(エネルギー?)圧、温度など物理的因子、薬品や、栄養など化学的因子、

感覚(かんかく)

  1. 生理学としては、知覚方法である。感覚とその作用分類理論は様々な分野で重なって研究されている。例えば神経科学認知科学認知心理学哲学がある。
  2. 高次な認知の仕方(文化的・社会的な物事の感じ方)、不安や類推などの心の動きも「感覚」ということがある(用例:「日本人の感覚では・・・」「新感覚」)。
  3. 現在、広く認められている感覚の定義は、「特定の物理的エネルギーに応答し、内におけるシグナル受容解釈される決められた部分に一致する、感覚細胞の型(またはそのグループ)を含む一つのシステム」だろう。論争が起こるところは、多様な細胞の正確な分類と脳に於ける領域のそれらのマッピング(位置づけ)である。

    アリストテレス霊魂論でヒトの感覚を初めて分類し、視覚聴覚触覚味覚嗅覚の5つがあるとした。これが広く知られる五感であるが、現在は実際にはそれ以上の数の感覚があることがわかっている。

    ただし、現代の生理学では感知される情報の内容、感知機序、伝達様式などによって多様に分類されており、その分類自体も確定してはいない。かゆみをはじめとする未だに仕組みが詳細には解明されていない感覚も多く残されている。

    いわゆる第六感は、五感にあてはまらない超越した感覚という意味だが、これは直観といった心理的な動きを感覚で比喩したものであり、通常は感覚に含めない。

 

五感(ごかん)とは、動物ヒト外界感知するための多種類の感覚機能のうち、古来の分類による5種類、すなわち視覚聴覚触覚味覚嗅覚をさす。この伝統的な分類を前提として、人間の感覚全体を指すために「五感」という表現が用いられる場合もある(「五感を鋭くする」など)。

 

第六感(だいろっかん、sixth sense)とは、基本的に、五感以外のもので五感を超えるものを指しており[1]、理屈では説明しがたい、鋭くものごとの本質をつかむ心の働きのことである[2]

物事の本質を掴むの働きのことを指している[3]。 類義語として、インスピレーション、直感、霊感、などがある[4]
超感覚的知覚(Extrasensory perception、ESP超能力の一種)が類義語として扱われることもある。

「虫の知らせが起きた」と認識されたり、電話がかかってくる前に予知したり、その電話が誰から掛かって来るかを予知したという主張がなされる場合がある。

数百キロ離れた水場に向かって迷わず移動するある種の動物は、人間より遥かに優れた嗅覚で水の匂いを嗅ぎ当てているとされる。

また、人間においての「嫌な予感」というものは、人間に備わっている野性的な本能から、機械の部品の変形による微かな摩擦音やコンロのガスの臭いが若干違うなど「いつもと違う」ということを無意識のうちに感じ取っているためだとされる。これについては、チェルノブイリ原発の爆発事故2日前から、一部の作業員で「何か落ち着かない」と自覚していたとインタビューに答えていたという。

中村天風は霊感を、五感を超えているところから「第六感」とも呼んだ。その身近な例としては「虫の知らせ」というのがある[5]

もともと人間として生命を得たからには、誰でもこの感覚を持っているのだが、文明人になるにしたがって、この働きが弱くなってしまった、と述べ[6]、「だからこの霊感(自覚正念)を磨けば、無念無想になれる」と中村天風は述べた[7]。中村天風は意識を「肉性意識」と「心性意識」と「霊性意識」に分類し、3つめの「霊性意識」の中に第六感(霊感)も含まれている、とした[8]

 

視覚からの入力、(色、明るさ、紫外線、赤外線、(形態覚運動覚、色覚、明暗覚

外界にある物体の運動テクスチャ奥行きなどについての情報、物体のカテゴリーについての情報[要出典]、物体の位置関係のような外界の空間的な情報などが得られる。また、自己の運動に関する情報も視覚から得られ、時に視覚誘導性自己運動感覚などを引き起こす原因ともなる[4]
「したがって、視覚は光情報をもとに外界の構造を推定する過程とみなせる」と言われる
 https://ja.wikipedia.org/wiki/視覚

 

聴覚からの入力 (超音波、音波、低周波、高周波):

音の強さ、音高音色音源方向リズム言語などを認識する能力、機能を指す
外耳中耳内耳聴神経(バスドラム)、聴覚皮質などの器官を使い、音の信号を神経活動情報に変換し、音の強さ、音高音色音源方向リズム言語などを認識する能力、機能を指す。いわゆる五感の一つである。 なお、この感覚が生じることを「聞く(きく)」といい、聴覚を用いつつ(耳だけでなく)も充分に用いることを「聴く」と言う。特に、積極的な姿勢でこの感覚を用いつつ深い認識をしようとすることは「傾聴する」という。

ヒトでは通常、下は20Hz程度から、上は(個人差があるが)15,000Hzから20,000Hz程度までの鼓膜振動を音として感じることができ、この周波数帯域を可聴域という。可聴域を超えた周波数の音は超音波という。これら可聴域20Hzから20,000Hz以外の音は長らく聞こえないのが定説として多くの教科書等にも記載されてきたが、近年骨伝導で可聴域外の音に反応する例が個人差があるものの確認され可聴域外の研究が進められている。可聴域を下回る、あるいは可聴域下限付近の低周波音は、これまで知られていなかったタイプの騒音被害(低周波騒音)を引き起こすものとして注目されている(低周波音参照)。なお、超音波は骨伝導で、また、可聴域近傍の周波数の音は、振動として皮膚感覚などで感知できる場合がある
 https://ja.wikipedia.org/wiki/聴覚

 

味覚からの入力 (甘み、辛味、塩味、酸味、苦味、旨味)

:動物の五感の一つであり、食する物質に応じて認識される感覚である。生理学的には、甘味酸味塩味苦味うま味の5つが基本味に位置づけられる。基本味の受容器はヒトの場合おもににある。基本味が他の要素(嗅覚、視覚、記憶など)で拡張された知覚心理学的な感覚としての味は、風味(ふうみ)と呼ばれることが多い。また、認識の過程を味わう(あじわう)と言う。

かつて基本的な味の要素として挙げられていたものには、甘味酸味塩味苦味辛味渋味、刺激味、無味、脂身味、アルカリ味、金属味、電気の味などがあった。1901年、ヘーニッヒ (D. P. Hanig) はアリストテレスの示した4つの味の舌の上での感覚領域[1]を示した。しかし今日ではこの説は否定されている。1916年、ドイツ心理学者ヘニング(Hans Henning)は、この4つの味とその複合で全ての味覚を説明する4基本味説を提唱した。ヘニングの説によると、甘味、酸味、塩味、苦味の4基本味を正四面体に配し(味の四面体)、それぞれの複合味はその基本味の配合比率に応じて四面体の稜上あるいは面上に位置づけることができると考えた。

日本では1908年に池田菊苗うま味物質グルタミン酸モノナトリウム塩を発見した[2]。このうま味は4基本味では説明できないため、日本ではこれを基本味とする認識が定まった。しかし西洋では長らく4基本味説が支持され続け、うま味が認められたのは最近のことである[3]。現在では味蕾(の)に受容体が存在するものとして定義されており、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の5つが該当し、五基本味と位置づけられる。

基本味以外の、辛味物質、アルコール、炭酸飲料などの化学的刺激や、温度(熱さ・暖かさ・冷たさ)、舌触り(つぶつぶ感、柔らかさ、硬さ、滑らかさ)などの物理的刺激は、基本味と合わせて総合的な味覚を形成する。ただし味覚刺激の全てについて神経に伝達されるまでの機構が解明されたわけではない。辛味の受容体は2種類明らかになっており、カルシウム味や脂肪味などに応答する味細胞が存在することも報告されている。

知覚心理学的には、味覚は単独では存在しえず、大なり小なり嗅覚あるいは視覚や記憶など影響を受ける。たとえばレモンの酸味とライムの酸味は、酸味成分は同一であり基本味的には違いが無く、嗅覚、視覚あるいは記憶によって両者の違いが強調されて認識される。この様な知覚心理学的な意味での味のことを風味と呼ぶことがある。

五基本味

  • 甘味、酸味、塩味、苦味、うま味

感覚から来る味覚、及び研究中の味覚

  • 辛味 …カプサイシンなどが、高温を痛みとして感じる受容体TRPV1を刺激することにより灼熱感を感じる辛味を感じさせる。わさびなどに含まれるアリルイソチオシアネートは冷刺激受容体TRPA1を刺激してツンとした辛味を与える。[4]
  • 冷たい感覚 …メントールなどが冷刺激受容体TRPM8を刺激することで舌や口内が冷たい感覚に感じられる。辛味のTRPV1,TRPA1、冷感刺激のTRPM8はヒトの全身に分布しており舌に限って存在する受容体ではなく、体(特に粘膜)にカプサイシンやメントールを塗りつけられてもほぼ同じ感覚が発生する。そういう意味でこれらは「味蕾細胞で感じる”味”」ではなく「痛覚」や「刺激」であると説明されることがある。
  • 渋み …タンニンなどで口内が収れん作用を起こすことが渋みとして感じられる。苦味に似るが別。
  • カルシウム …マウスを使った実験でカルシウム感知受容体がマウスの舌に発見されている。ヒトにこれが当てはまるかは不明としている[5]
  • 脂肪 …ラットの実験で脂肪酸の輸送に関わるCD36タンパク質がマウスの味蕾細胞に局所しておりCD36をノックアウトした所油脂への嗜好性が失われたこと、ラットの舌に油脂を与えた際に消化酵素の分泌が活性化されていること、ラットの舌へのリノール酸の摂取により舌咽神経に信号があったこと、またマウスが脂肪酸の含まれた水を特に好んで摂取したことから、ラット・マウスの舌には何らかの油脂受容体が存在すると考えられている[6][7]。仮に人間にも同じ仕組みがあった場合脂肪を舌によって感じているということになる。
  • コク味 …グルタチオンがカルシウム受容体に働きかけることで「コク味[8]」を感じると想定されている。グルタミルバリルグリシンは更に強いコク味を感じさせる。

 

嗅覚からの入力 (匂い、香り、雰囲気)

におい」や「香り」の感覚である。

揮発性物質嗅覚器感覚細胞を化学的に刺激することで生じる感覚である[1]。別の言い方をすると、化学物質を受容器で受け取ることで生じる感覚のこと。陸上動物においては空気中の、水中動物においては中の化学物質を感知している。

ヒトにおいては鼻腔の奥にある嗅細胞により電気信号に変換し、でそれを認識する。いわゆる五感の1つ。なお嗅覚は、日本語では時に「臭覚(しゅうかく)」と言われることもある。一応「臭覚」も言葉としては存在し、同じ意味ではあるが、嗅覚が正しいとされている。

嗅覚は、特定の化学物質の分子を受容体で受け取ることで生ずる感覚の1つであり、五感の1つに数えられている [注釈 1] 。 ところで、化学物質の受容による感覚としては、もう1つ味覚がある。両者の違いは、味覚が特定の対象に接触し、その接触面で受容が行われるのに対し、嗅覚はその動物の周辺に散らばっているものを受け取る点である。したがって、遠くにある対象からも匂いを受け取れるし、対象を遠くから知るためにも使われる。また、特定の対象のそれを知るために、わざと対象に近づき、さらにそれに受容器を近づけるということが行われることもある。哺乳類においてその受容器はであるから、この対象の匂いを詳しく調べるための行動は、対象に近づいてゆき、さらにその対象に鼻を近づけて短く立て続けに鼻孔から空気を吸い込むという行為になる。この行為を特に嗅ぐ(かぐ)と言うこともある。

このように嗅覚は遠隔的に受け取る感覚なので、例えば、食品が腐敗していないか、つまり、目の前にあるものが食用になるかどうかを、に入れる前に確認するといった安全確認にも利用される。また、土に埋もれて見えないものを探したり、遠くの様子を知ろうとしたり、気象のようにとらえどころのないものを知ろうとするのにも使われる。転じて、物事の雰囲気やそこに何らかの予感がすることを「匂いがする」とか「臭う」など、嗅覚に関わる言葉で表すこともよくある。

他に、嗅覚は周辺に散らばっているものを受け取る感覚であることを利用したある種の警報も存在する。例えば、ヒトには無色無味無臭で感知できないLPガスや都市ガスに、燃料としては不要な硫黄化合物(テトラヒドロチオフェンジメチルスルフィド)を加えることで、ガス漏れに気が付いてもらえるようにするといったものである。

 

触覚からの入力(手触り、温度感覚、)

:触覚と呼ばれているものは、生理学的には体性感覚と呼ばれるものにほぼ相当すると思われるが、体性感覚は決して単純に皮膚の感覚をに伝えるものなどではなく、表在感覚(触覚、痛覚温度覚)、深部覚圧覚位置覚振動覚など)、皮質性感覚二点識別覚立体識別能力など)など多様な機能を含んでいる。

それ以外にも、感覚には内臓感覚平衡感覚などが存在する。

皮膚感覚(ひふかんかく)とは、触覚痛覚温度覚など、主に皮膚に存在する受容細胞によって受容され、体表面に生起すると知覚される感覚のことを指す。深部感覚などとあわせて体性感覚と呼ばれることが多い。

体性感覚(たいせいかんかく)は、生理学医学の用語で、皮膚感覚深部感覚、内臓感覚を指す(内臓感覚を除外する立場もある)。

視覚聴覚といった特殊感覚と異なり、感覚器が外からははっきり見えず、皮膚筋肉関節内臓の壁そのものに含まれる。体性感覚は視床で処理され、対側の大脳半球に送られる他、自律神経系や賦活系にも影響を及ぼす。また、深部感覚は小脳でも処理される。


ペンフィールドの地図。体の各部位からの入力が、感覚皮質のどの部分に投射(projection)されているかを示したもの。描かれている顔や体の絵は、各部位からの入力が、どれぐらいの領域に投射されているのか、その面積比を表している。これは人間の体の形とは大きく異なり、唇や顔、手などから入力を受ける面積は大きく、背中や尻などから入力を受ける面積は小さい。こうした面積の大小がそれぞれの感覚の繊細さに対応している。
脳機能局在論でヒトの脳皮質の中で主に体性感覚に関わる部分は、中心後回頭頂葉)に位置する。人間の脳のこの部分の領域は、体の領域ごとにそのエリアから来る体性感覚の入力の量または重要性に応じて区分けされている。例えば、手の感覚に対しては脳皮質の大きい面積が割り当てられているのに対して、背中はずっと小さい面積しかない。この体性感覚の区分はホムンクルスと呼ばれる。 体性感覚は視床と小脳皮質で直接入力を受ける。

深部感覚(しんぶかんかく、deep sensation, bathyesthesiaTiefenempfindung)は、の深部にあたる皮膚内臓の中間領域において、機械的刺激によって起こる感覚をいう。

深部感覚は位置覚、運動覚、抵抗覚、重量覚により、体の各部分の位置運動の状態、体に加わる抵抗、重量を感知する感覚である。深部知覚、深部覚、固有受容性感覚 proprioceptive sense、固有覚ともいわれる。これらの感覚の基礎として存在するのが関節動きの感覚である。例えば位置覚、運動覚は関節の動きが感知されることで生じる。関節の動きに関連する受容器には関節包のルフィニ小体、関節靭帯のゴルジ受容器がある。筋、腱に存在する受容器は筋紡錘ゴルジ腱器官である。これらの深部受容器からの求心性信号が深部反射を発現させるとともに上行性に大脳皮質感覚中枢へ伝導され、多様な深部感覚が起こる。

関節内にはパチニ小体、自由神経終末が存在するが、パチニ小体は振動受容器のため関節の位置、運動覚には無関係とされ、自由神経終末の機能的意義は明確でない。深部痛覚(深部疼痛、チネル徴候)を深部感覚に含める場合もあり、筋、腱、関節に存在する自由神経終末がこれに関与するという説もある。

平衡感覚は身体内部に存在する内耳迷路によって起こるが深部感覚には含まれず、特殊感覚に属する。また深部感覚と表面領域の感覚である皮膚感覚とをあわせて体性感覚という。

深部反射

筋紡錘、腱、関節などの身体内部の受容器を深部受容器といい、ここからの求心信号によって起こる反射を深部反射(英:deep sensation reflex, bathyesthesia、独:Tiefenempfindungsreflex)という。深部反射は、皮膚もしくは表皮の感覚受容器の興奮によって起こる皮膚反射 skin reflex もしくは表皮反射 superficial reflex に対応する反射である。筋紡錘を受容器とする腱反射は深部反射にあたり、皮膚の刺激によって起こる屈筋反射、腹壁反射、バビンスキー反射などは全て皮膚反射である。

チネル徴候

神経線維再生の過程において、まだ髄鞘被覆されない軸索の先端部は機械的刺激に対して過敏になる。四肢の表在近くに触れる神経幹内に再生が始まると、皮膚表面を軽く打っても放散性の非常に激しい痛みが発生する。これが時間の経過とともに末梢へ移行する現象をチネル徴候(Tinel signHoffmann-Tinel-Zeichen、確認者であるフランス神経科医チネル(Jules Tinel, 1879 - 1952)にちなむ)と呼ぶ。知覚線維は筋線維の伸張反射受容器 stretch receptor を支配し、通常は痛みとは別の知覚を司るが、脱神経後の筋肉内に知覚神経線維が再生する際には深部疼痛 deep pain を発生させる。この疼痛発生時期は、筋肉に運動終末が再形成されて再び収縮が認められるようになる時期に先行するため、筋肉の圧迫痛が強い場合には神経再生の徴候と認められる。軸策の再生が順調に経過する場合、当初は受傷部に強く現れる陽性徴候が次第に弱まって末梢へ移るため、再生速度を知る目安になる。

 

触覚


マカルト五感フランス語版』より『触覚』

神経学的機構

受容細胞

触覚とは触れることで物体の形などを認識する能力。 触覚や圧覚の生理的基盤としては、圧力の変化に対して応答する細胞が主たるものとして考えられている。圧力に反応する細胞には数種類あり、主に圧力がかかって反応し始めてから、順応して反応しなくなるまでの時間特性が異なる。順応が早い細胞は圧力がかかり続けている状態では反応しないため、圧力の変化や振動があるときにのみ反応する。順応が遅い細胞は持続的な圧力の存在に反応する。

マイスナー小体
圧力に対し速やかに順応し、振動などによく反応する。主に表皮下層に分布する。
パチニ小体
圧力に対し非常に速やかに順応し、振動などによく反応する。真皮下層や皮下組織に分布する。
メルケル触盤
圧力に対し遅く順応し、持続的な皮膚への圧力によく反応する。主に表皮に分布する。
ルフィニ終末
圧力に対し遅く順応し、持続的な皮膚の変形などによく反応する。主に真皮に分布する。
自由神経終末

痛覚

神経学的機構

ヒスタミン

温度覚

神経学的機構

自由神経終末

 

知覚(ちかく, 英:Perception)とは、動物が外界からの刺激を感じ取り、意味づけすることである。視覚聴覚嗅覚味覚体性感覚平衡感覚などの感覚情報をもとに、「熱い」「重い」「固い」などという自覚的な体験として再構成する処理であると言える。

カント純粋理性批判の先験的感性論によれば、時間空間主観から完全に演繹できる。 なぜならば時間と空間を取り去って物を考える事は不可能であるから、それらは認識の形式として予め備わっているものであり、 つまり経験より先に与えられている。むしろ、時間と空間の形式によって、初めて経験が可能になる。 単なる感覚は時間と空間の形式に整理・統合され、それにより客観が発生する。

以上の理論を受け継いだショーペンハウアーはこれを更に吟味し明確にした。 彼によると主観と客観が生じるのはの機能によるもので、 例えば2つので見ている画像は二重に見えず統合され、我々に立体として与えられる。 手で物を触った刺激を整理統合して立体を形成するのも脳の働きである。 このことは、指を交差させ間にペンなどを触れさせると2つに感じる錯覚(アリストテレスの錯覚)からも確認できる。 つまり客観として我々に与えられる世界は、既に脳を経由し、時間と空間の形式に統合されたものである。

この過程は概念による抽象的推論は全く含まない。 なぜならといった動物も知覚を持つことは明らかだからである。

むしろ人間を含む動物の知覚は、因果性を無意識に(つまり、抽象的推論ではなしに)適用することで成立する。 例えば我々の網膜に様々な像が現れ、鼓膜も振動するが、このような器官に起きる変化だけでは 「それが外部(客観)によって生まれた刺激である」と認識することは不可能である。というのも、目や耳それ自体は単に刺激を感受するだけで、 その刺激を肉体の外部(つまり空間)に存在するもの(客観)から発生した刺激であるというように「推測する」機能は持っていないからである。

ゆえに、我々に現れる客観は、既に因果性の適用を受けて成立している。 因果性はむしろ、時間や空間と同様、我々に客観を成立せしめる条件として脳に備わっている機能であると考えられる。 というのも、時間や空間と同じく、因果性もそれ自体が物事の説明の形式であり、何かを理解するということも結局は因果関係において理解するということに他ならないからである。

心理学における知覚

大脳における知覚のメカニズム

  • 体性感覚情報はまず刺激対側の中心後回(一次感覚野)に達し、その後両側の頭頂弁蓋部(二次感覚野)に伝えられる。
  • 聴覚情報は主に刺激対側の側頭葉上面の一次聴覚野、その後その周囲の二次聴覚野に伝達される。
  • 聴覚、体性感覚とも一次から二次皮質に進むに従い、高次な処理が行われるようである。
  • 視覚情報は後頭葉の一次視覚野にまず達し、順次前方に向かって情報が伝達され様々な処理がなされていく。
  • 視覚、体性感覚、聴覚皮質に囲まれた・あるいは重複する場所に位置する頭頂葉は、それらの情報を統合する(「異種感覚情報の統合」)働きを有している。例えば「机の上にあるコップに手を伸ばして掴む」という一見単純な動作にも、表在感覚や深部覚を含む体性感覚、視覚、さらに運動出力情報を複雑な統合が必要であるが、頭頂葉の障害でこのような動作がスムーズにできなくなる(このような症状は失行と呼ばれる)。

知覚における運動のメカニズム

ただし、知覚を実現しているのは感覚情報だけではない。例えば、「重い」という知覚を感じ取るためには皮膚からの強い圧覚、筋紡錘や関節からの深部覚フィードバックとともに、それに拮抗して筋力を収縮させているという運動出力の情報も必要となっている。

このように能動的に運動することも情報として使用することによる物体の認識は「アクティブ・タッチ」とよばれている。


知覚から認知へ

知覚をもとにして、さらに「これは犬である」などと解釈する処理などが認知である。

 

錯覚

錯覚(さっかく、:illusion)とは、感覚器に異常がないのにもかかわらず、実際とは異なる知覚を得てしまう現象のことである。対象物に対して誤った感覚や認識を得るのが錯覚であり、存在しない対象物を存在すると見なしてしまう幻覚とは区別される。

一般に、錯覚は知覚の誤りと考えられていて、感覚・知覚・認識過程のどこかの部分がミスしたことで生じる、と認識されている[1]。しかし、心理学でいう錯覚とは、間違いや誤りの類いでは無い。注意深く観察しても、予備知識があっても生じてしまう、人間の感覚・知覚特性によって作り出される現象を指す[1]

不注意性錯覚
対象物への注意が不十分のために起こる錯覚。見間違い、聞き違い、人違いなど、われわれが日常経験する多くの間違いを含んでいる。
感動錯覚
暗くて怖い場所を歩いていると、物の影が人影に見えたり、何でもない物音を人の気配に感じることがある。恐怖や期待などの心理状態が知覚に影響を与えるものである。
パレイドリア
雲の形が顔に見えたり、しみの形が動物や虫に見えたりと、不定形の対象物が違ったものに見える現象に代表される。対象物が雲やしみであることは理解しており、顔や動物ではないという批判力も保っているが、一度そう感じるとなかなかその知覚から逃れられない。熱性疾患の時にも現れやすい。
生理的錯覚
数多く知られている幾何学的錯視や、音階が無限に上昇・下降を続けるように聞こえるシェパード・トーンなどのように、対象がある一定の配置や状態にあると起こる錯覚。誰にでもほぼ等しく起こる。

その他の錯覚

脚注

  1. a b 藤井輝男 重野純(編)「錯視」『キーワードコレクション 心理学』改訂版 新曜社 2012 ISBN 9784788512900pp.108-111.

 

幻覚

幻覚
August Natterer Meine Augen zur Zeit der Erscheinungen.jpg
統合失調症患者が自身の幻覚を描いた絵
分類および外部参照情報
ICD-10R44
ICD-9-CM780.1
DiseasesDB19769
MedlinePlus003258
Patient UK幻覚
MeSHD006212

幻覚(げんかく、英語hallucination)とは、医学(とくに精神医学)用語の一つで、対象なき知覚、すなわち「実際には外界からの入力がない感覚を体験してしまう症状」をさす。聴覚、嗅覚、味覚、触覚などの幻覚も含むが、幻視の意味で使用されることもある。実際に入力のあった感覚情報を誤って体験する症状は錯覚と呼ばれる。

原因

幻覚は、麻薬などの服用、あるいは精神病心的外傷後ストレス障害(PTSD)などといった、特殊な状況でのみ起きるわけではない。正常人であっても、夜間の高速道路をずっと走っている時など、刺激の少ない、いわば感覚遮断に近い状態が継続した場合に発生することがある。アイソレーション・タンクのように徹底して感覚を遮断することでも幻覚が見られる。

器質性

脳の器質疾患により幻覚が起こりうる。ナルコレプシー脳血管障害脳炎、脳外傷、脳腫瘍、あるタイプのてんかん痴呆など。

レビー小体型認知症(DLB)において特徴的な症状である[2]

症状性

全身性の疾患に続発して幻覚が起こることがある。代謝性疾患、内分泌性疾患、神経疾患など。

精神病性

主に統合失調症圏の疾患で幻覚がみられる。統合失調症をはじめ、統合失調症様障害、非定型精神病など。感情障害でも幻聴が起こることがある[3]

心因性

重度の心因反応、PTSDなど。他に、遭難中に救助者や飲み物の幻覚を見ることは多い。いずれも脳の防衛本能によるものとされる。

薬理性

LSDなどの幻覚剤覚醒剤大麻などの薬物乱用による。ステロイドなどの治療薬でも幻覚が起こることがある。

特殊状況下の正常な反応

断眠、感覚遮断、高電磁場など

幻覚の原因と内容の関連

疾患により幻覚の内容が異なる傾向があると言われている。例えば統合失調症では幻聴が、レビー小体病では幻視が、アルコール依存症の離脱症状では小動物幻視(小さい虫などが見える)が多いとされているが、必ずしも全例に当てはまる訳ではない。

 

igA  腎症など

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjiao/35/1/35_7/_pdf

病巣感染focal infectionについて

2015年9月27日 カテゴリー - その他の病気 のどの病気 は行 鼻の病気

①病巣感染とはなんですか?
病巣感染は古くから、「身体のどこかに限局した慢性炎症があり、それ自体はほとんど無症状か、時に軽微な症状を呈するに過ぎないが、それが原因となって原病巣から直接関連がないと思われる遠隔の諸臓器に反応性の器質的あるいは機能的障害を起こす病像、いわゆる二次疾患を引き起こすこと」と定義されてきました。わかりやすく言うと、身体の一部に慢性の炎症があると、それ自体の症状は軽くても、これが原因となって他の臓器に病気を引き起こしてしまうということです。二次疾患を引き起こす原因としては、原病巣の病原菌が菌血症となって拡散することや、原病巣の細菌毒素などが障害を起こすこと、原病巣の原因菌が抗体産生を誘導してⅢ型アレルギーを起こすことなどが考えられております。病巣感染は口腔内に生じやすく、60%は扁桃、25%は歯と言われております。

②多い原因は何ですか? よくある症状は何ですか?
 原病巣primary focusと遠隔臓器の二次疾患secondary focusの因果関係を立証することは難しいのですが、ヒポクラテスの時代から喉の病気と関節リウマチとの関連は知られておりました。原病巣としては、口蓋扁桃炎、鼻咽腔炎(上咽頭炎)、副鼻腔炎、中耳炎、齲歯、根尖病巣、歯周病、胆嚢炎、虫垂炎などが知られております。
 扁桃病巣感染症の二次疾患としては掌蹠膿疱症、胸肋鎖骨過形成症およびIgA腎症などが知られております。他に、尋常性乾癬やアレルギー性紫斑病などの皮膚疾患、一部の慢性関節リウマチや非特異的関節痛などの骨関節疾患、持続する微熱やベーチェット病などの疾患も関連があると考えられております。歯周病と心疾患、動脈硬化症、糖尿病、早産や低体重児出産などとの関連もよく知られております。

③診断と治療について教えてください
 病巣感染症の診断は治療的診断になることが多いです。原病巣を治療することによって二次疾患が改善すれば病巣感染が疑われます。扁桃の場合は、扁桃炎を反復してないかどうか、扁桃炎の炎症がひどくなった時に増悪する他の部位の病気はないかどうか、血液検査、尿検査、細菌検査、誘発試験や打消し試験などを行って総合的に判断します。
 掌蹠膿疱症には歯科金属アレルギーが原因との報告もありますが、口蓋扁桃摘出術が有効であることも多数報告されております。胸肋鎖骨過形成症は約80%に掌蹠膿疱症を合併しますが、口蓋扁桃摘出術により改善することが報告されております。IgA腎症は糸球体腎炎の中でも頻度が高く、発症後20年ぐらいして腎透析になることがある疾患です。口蓋扁桃摘出術とステロイドパルス療法が有効であることが堀田医師により報告されております。鼻咽腔炎(上咽頭炎)の治療としてはBスポット療法や、鼻うがいが行われたり、口呼吸の改善などが指導されます。

 

HARD tissues エナメル質のむし歯感染も、象牙細管を通じて、脳に影響する?
chemical mediator cytocain

 

炎症についてのアドレスは
https://www.okayama-u.ac.jp/user/byouri/pathology-1/Inflammation_3.html

炎症反応は、ケミカルメディエーターによって制御されています。メディエーターは、血漿由来と細胞由来に分類でき、下記のような作用で炎症を誘導します。

 

Focal infection theory

From Wikipedia, the free encyclopedia

  For the epidemiology concept, see Focus of infection.

Focal infection theory is the historical concept that many chronic diseases, includingsystemic and common ones, are caused by focal infections. In present medical consensus, a focal infection is a localized infection, often asymptomatic, that causes disease elsewhere in the host, but focal infections are fairly infrequent and limited to fairly uncommon diseases.[1] (Distant injury is focal infection's key principle, whereas in ordinary infectious disease, the infection itself is systemic, as in measles, or the initially infected site is readily identifiable and invasion progresses contiguously, as in gangrene.)[2][3] Focal infection theory, rather, so explained virtually all diseases, including arthritis, atherosclerosis, cancer, and mental illnesses.[4][5][6][7]

An ancient concept that took modern form around 1900, focal infection theory was widely accepted in medicine by the 1920s.[3][7][8][9] In the theory, the focus of infection might lead to secondary infections at sites particularly susceptible to such microbial species or toxin.[3] Commonly alleged foci were diverse appendix, urinary bladder, gall bladder, kidney, liver, prostate, and nasal sinuses but most commonly were oral. Besides dental decay and infected tonsils, both dental restorations and especially endodontically treated teeth were blamed as foci.[3][7] The putative oral sepsis was countered by tonsillectomies and tooth extractions, including of endodontically treated teeth and even of apparently healthy teeth, newly popular approaches sometimes leaving individuals toothless to treat or prevent diverse diseases.[7]

Drawing severe criticism in the 1930s, focal infection theory whose popularity zealously exceeded consensus evidence was discredited in the 1940s by research attacks that drew overwhelming consensus of this sweeping theory's falsity. Thereupon, dental restorations and endodontic therapy became again favored.[3][7] Untreated endodontic disease retained mainstream recognition as fostering systemic disease.[3][7][10][11] But only alternative medicine and later biological dentistry continued highlighting sites of dental treatment still endodontic therapy, but, more recently, also dental implant, and even tooth extraction, too as foci of infection causing chronic and systemic diseases.[12] In mainstream dentistry and medicine, the primary recognition of focal infection is endocarditis, if oral bacteria enter blood and infect the heart, perhaps its valves.[2]

Entering the 21st century, scientific evidence supporting general relevance of focal infections remained slim, yet evolved understandings of disease mechanisms had established a third possible mechanism altogether, metastasis of infection, metastatic toxic injury, and, as recently revealed, metastatic immunologic injury that might occur simultaneously and even interact.[2][13] Meanwhile, focal infection theory has gained renewed attention, as dental infections apparently are widespread and significant contributors to systemic diseases, although mainstream attention is on ordinary periodontal disease, not on hypotheses of stealth infections via dental treatment.[14][15][16] Despite some doubts renewed in the 1990s by conventional dentistry's critics, dentistry scholars maintain that endodontic therapy can be performed without creating focal infections.[3][7]

Contents
  1. Rise and popularity (1890s-1930s)
  2. Criticism and decline (1930s-1950s)
  3. Revival and evolution (1990s-2010s)
  4. Footnotes


Rise and popularity (1890s-1930s)

Roots and dawn

In ancient Greece, Hippocrates reported cure of an arthritis case by tooth extraction.[3] Yet modern focal infection theory awaited Robert Koch's establishment of medical bacteriology in the late 1870s to early 1880s.[6][17] In 1890, Willoughby D Miller attributed a set of oral diseases to infections, and a set of general diseases as of lung, stomach, brain abscesses, and other conditions to those infectious oral diseases.[6][18][19][20] In 1894, Miller became the first to reveal existence of bacteria in samples of dental pulp.[21][22] Miller advised root canal therapy.[3][6] Yet focal infection theory met a cultural climate where ancient and folk ideas, long entrenched via Galenic humoral medicine, found new outlets through bacteriology a pillar of the new "scientific medicine".[23]

Emigrating from Russia in 1886, international scientific celebrity Elie Metchnikoff discoverer of phagocytes, mediating innate immunity was embraced in Paris by Louis Pasteur, who granted him an entire floor for research once the Pasteur Institute, the globe's first biomedical institute, opened in 1888.[24] Later the Institute's director and 1908 Nobelist, Metchnikoff believed, as did his rival Paul Ehrlich theorist on antibody, mediating acquired immunity and as did Pasteur, that nutrition influenced immunity.[24][25] Sharing Pasteur's view of science as a means to suppress the problems plaguing humankind, Metchnikoff brought into France its first cultures of yogurt for probiotic microorganisms to foster health and longevity by suppressing the colon's putrefactive microorganisms alleged to foster the colon's toxic seepage, autointoxication.[23][24][26]

As the 20th century opened, British surgeons were still knife-happy, and called for "surgical bacteriology".[23] Surgical pioneer Sir Arbuthnot Lane, famed for an emergency appendectomy performed on England's royalty, drew from Metchnikoff and clinical observation to issue dire warnings about "chronic intestinal stasis" that is, constipation its "flooding of the circulation with filthy material" and causing autointoxication,[23] which Lane then treated with colon bypass and colectomy.[26][27] In America, alleged bowel sepsis wreaking degeneration and disease had been targeted since 1875 by John Harvey Kellogg in Michigan at his huge Battle Creek Sanitarium he coined the term sanitarium yearly receiving several thousand patients, including US Presidents and celebrities, and advertising itself as the "University of Health".[23] When embracing focal infection theory, however, American medical doctors sided against alleged "health faddists" like Kellogg as well as Sylvester Graham, and endorsed the academic tradition of German "scientific medicine".[23]

Medical popularity

In 1900, British surgeon William Hunter blamed many disease cases on oral sepsis.[6][28][29] In 1910, lecturing in Montreal at McGill University, he claimed, "The worst cases of anemia, gastritis, colitis, obscure fevers, nervous disturbances of all kinds from mental depression to actual lesions of the cord, chronic rheumatic infections, kidney diseases are those which owe their origin to or are gravely complicated by the oral sepsis produced by these gold traps of sepsis."[6] He apparently indicted dental restorations.[18] Incriminating their execution, rather, his American critics lobbied for stricter dental licensing requirements.[6] Still, Hunter's lecture as later recalled "ignited the fires of focal infection".[30] Ten years later, he proudly accepted that credit.[8] And yet, read carefully, his lecture asserts a sole cause of the sepsis: dentists who instruct patients to never remove partial dentures.[30][31]

Focal infection theory's modern era really began with physician Frank Billings, based in Chicago, and his case reports of tonsillectomies and tooth extractions claimed to have cured infections of distant organs.[30] Replacing Hunter's term oral sepsiswith focal infection,[7] Billings in November 1911 lectured at the Chicago Medical Society, and published it in 1912 as an article for the American medical community.[32] In 1916, Billings lectured in California at Stanford University Medical School, this time printed in book format.[33] Billings thus popularized intervention by tonsillectomy and tooth extraction.[6] A pupil of Billings, Edward Rosenow held that extraction alone was often insufficient, and urged teamwork by dentistry and medicine.[18] Rosenow developed the principle elective localization, whereby microorganisms have affinities for particular organs, and also espoused extreme pleomorphism.[30][34][35]

Since 1889, in American state Minnesota, brothers William Mayo and Charles Mayo had built an international reputation for surgical skill at their Mayo Clinic, by 1906 performing some 5,000 surgeries a year, over 50% intra-abdominal, a tremendous number at the time, with unusually low mortality and morbidity.[23][36] Though originally distancing themselves from routine medicine and skeptical of laboratory data, they later recruited Rosenow from Chicago to help improve Mayo Clinic's diagnosis and care and to enter basic research via experimental bacteriology.[23][36] Rosenow influenced Charles Mayo,[23] who by 1914 published to support focal infection theory alongside Billings and Rosenow.[37][38][39]

At Johns Hopkins University's medical school, launched in 1894 as America's first to teach "scientific medicine", the eminent Sir William Osler was succeeded as professor of medicine by Llewellys Barker,[40] who became a prominent proponent of focal infection theory.[23] Although many of Hopkins' medical faculty remained skeptics, Barker's colleague William Thayer[41] cast support.[23] As Hopkins' chief physician, Barker was a pivotal convert propelling the theory to the center of American routine medical practice.[23] Russell Cecil,[42] famed author of Cecil's Essentials of Medicine, too, lent support.[30] In 1921, British surgeon Hunter announced that oral sepsis was "coming of age".[8]

Although physicians had already interpreted pus within a bodily compartment as a systemic threat, pus from infected tooth roots often drained into the mouth and thereby was viewed as systemically inconsequential.[43] Amid focal infection theory, it was concluded that that was often the case while immune response prevented dissemination from the focus but that immunity could fail to contain the infection, that dissemination from the focus could ensue, and that systemic disease, often neurological, could result.[43] By 1930, excision of focal infections was considered a "rational form of therapy" undoubtedly resolving many cases of chronic diseases.[5] Its inconsistent effectiveness was attributed to unrecognized foci perhaps inside internal organs that the clinicians had missed.[5]

Reception by dentistry

In 1923, upon some 25 years of researches, dentist Weston Andrew Price of Cleveland, Ohio, published a landmark book,[3][44]then a related article in the Journal of the American Medical Association in 1925.[45] Price concluded that after root canal therapy, teeth routinely host bacteria producing potent toxins.[3] Transplanting the teeth into healthy rabbits, Price and his researchers duplicated heart and arthritic diseases.[3] Although Price noted often seeing patients "suffering more from the inconvenience and difficulties of mastication and nourishment than they did from the lesions from which their physician or dentist had sought to give them relief",[46] his 1925 debate with John P Buckley was decided in favor of Price's position: "practically all infected pulpless teeth should be extracted".[47] As chairman of the American Dental Association's research section, Price was the individual who, perhaps beyond any other, shaped the dentistry profession's opinion.[48] Textbook authors relied on Price's 1923 treatise into the late 1930s.[49]

Unsuspected periapical disease was first revealed by dental X-ray in 1911, the year that Frank Billings lectured on focal infection to the Chicago Medical Society.[30] Introduced by C Edmund Kells,[50] the technology became used to feed the "mania of extracting devitalized teeth".[51] Even Price was cited as an authoritative source espousing conservative intervention at focal infections.[52] Kells, too, advocated conservative dentistry.[50] Many dentists were "100 percenters", extracting every tooth exhibiting either necrotic pulp or endodontic treatment, and extracted apparently healthy teeth, too, as suspected foci, leaving many persons toothless.[3][7] A 1926 report published by several authors in Dental Cosmos a dentistry journal where Willoughby Miller had published in the 1890s advocated extraction of known healthy teeth to prevent focal infection.[53]Endodontics nearly vanished from American dental education.[3][7] Some dentists held that root canal therapy should be criminalized and penalized with six months of hard labor.[7]

Psychiatric promulgation

Besides heredity, focal infection and autointoxication was psychiatry's predominant explanation of schizophrenia near the turn of the 20th century.[54] In American state New Jersey, the director of the psychiatric asylum at Trenton State Hospital since 1907 was Henry Cotton.[55] Drawing influence from the medical popularity of focal infection theory,[23] Cotton identified focal infections as the main causes of dementia praecox (now schizophrenia) and manic depression (now bipolar disorder).[55] Cotton routinely prescribed surgery to clean the nasal sinuses and to extract the tonsils and dentition.[55] Yet, seeking to clean the entire body of focal infections, Cotton frequently prescribed surgical removal of the appendix, gall bladder, spleen, stomach, colon, cervix, ovaries, testicles, and thereby claimed up to 85% cure rate.[55]

Despite the death rate of some 30%, Cotton's fame rapidly spread through America and Europe, and the asylum drew influx of paying patients.[55] The New York Times praised his accomplishments and heralded "high hope".[55] Cotton made a European lecture tour,[55] and Princeton University Press and Oxford University Press simultaneously published his book in 1922.[56]Despite scepticism within his profession, psychiatrists were under pressure to match Cotton's treatments, as patients would ask why they were being denied successful intervention.[55] Other patients, ostensibly for their own good, were pressured or compelled into treatment without their own consent.[57] Cotton had his two sons' teeth extracted as preventive healthcare although each later committed suicide.[55] By the 1930s, however, focal infection fell from psychiatry as an explanation.[54]

Criticism and decline (1930s-1950s)

Early skepticism

Addressing the Eastern Medical Society in December 1918, New York City physician Robert Morris had explained that focal infection theory had drawn much interest but that understanding was incomplete, while the theory was earning disrepute through overzealousness of some advocates.[58] Morris called for facts and explanation from scientists before physicians continued investing so steeply in it, already triggering vigorous disputes and embittering division among clinicians as well as uncertainty among patients.[58]

In 1919, in New Orleans, at the annual meeting of the National Dental Association (forerunner of the American Dental Association), dental X-ray originator and pioneer C Edmund Kells[50] delivered a lecture, published in 1920 in the Association's journal,[59] largely discussing focal infection theory, which Kells condemned as a "crime".[51] Kells stressed that X-ray technology is to improve dentistry, not to enhance the "mania of extracting devitalized teeth".[51] Kells urged dentists to reject physicians' prescriptions of tooth extractions.[60]

Focal infection theory's elegance suggested simple application, but the applications brought meager "cure" rate, occasional disease worsening, and inconsistent experimental results,[6] although the lack of controlled clinical trials, among present criticism,[6] was standard at the time except in New York City.[55] Around 1920, at Henry Cotton's claims of up to 85% success treating schizophrenia and manic depression, Cotton's major critic was George Kirby, director of the New York State Psychiatric Institute on Ward's Island.[61] Two researchers, bacteriologist Nicolas Kopeloff and psychiatrist Clarence Cheney, ventured from the New York State Psychiatric Institute to Trenton, New Jersey, to investigate Cotton's practice.[55]

Research attacks

In two controlled clinical trials with alternate allocation of patients, Kopeloff, Cheney, and Kirby found no effectiveness of Cotton's psychiatric surgeries, as patients who improved already had that prognosis and others did so without surgeries.[55][62] They presented their findings at the American Psychiatric Association's 1922 and 1923 annual meetings, and published two papers.[55][63] Most of Cotton's data were questioned at Johns Hopkins University by Phyllis Greenacre, who later helped steer American psychiatry into psychoanalysis.[55] Colectomy for psychosis vanished except in Trenton until Cotton who used publicity and word of mouth, kept the 30% death rate unpublicized, and passed a 1925 investigation by New Jersey Senate died by heart attack in 1933.[55]

As early as 1927, Weston Price's researches were criticized for "faulty bacterial technique".[64] In the 1930s and 1940s, researchers and editors dismissed the studies of Edward Rosenow and of Price as flawed by insufficient controls, massive doses of bacteria, and contamination of endontically treated teeth during extraction.[3] In 1938, Cecil and Angevine reported 200 cases of rheumatoid arthritis, but no consistent cures by tonsillectomies or tooth extractions.[3][65] They noted that, "Focal infection is a splendid example of a plausible medical theory which is in danger of being converted by its enthusiastic supporters into the status of an accepted fact."[6] Newly a critic, Cecil alleged that foci were "anything readily accessible to surgery".[30]

In 1939, E W Fish implanted bacteria into guinea pigs' jaws and reported[66] that four zones develop.[3] The first zone was the zone of infection, whereas the other three zones surrounding the zone of infection revealed immune cells or other host cells but no bacteria.[3] Fish theorized that by removing the infectious nidus, dentists would permit recovery from the infection, and Fish's reasoning and conclusion became the basis for successful root canal treatment.[3] Still, endodontic therapy of the era indeed posed substantial risk of failure, and fear of focal infection crucially motivated endontologists to develop new and improved technology and techniques.[7]

End of the focal era

The review and "critical appraisal" by Hobart A Reimann and W Paul Havens, published in January 1940,[31] was perhaps the most influential criticism of focal infection theory.[6] Recasting Hunter's views of 30 years earlier as widely misinterpreted, they summarized that "the removal of infectious dental focal infections in the hope of influencing remote or general symptoms of disease must still be regarded as an experimental procedure not devoid of hazard".[53] By 1940, Louis I Grossman's textbook Root Canal Therapy flatly rejected the methods and conclusions made earlier by Price and especially by Rosenow.[67] Amid improvements in endodontics and medicine, including release of sulfa drugs and antibiotics, a backlash to the "orgy" of tooth extractions and tonsillectomies ensued.[6]

Easlick's 1951 review in the Journal of the American Dental Association notes, "Many authorities who formerly felt that focal infection was an important etiologic factor in systemic disease have become skeptical and now recommend less radical procedures in the treatment of such disorders".[68] A 1952 editorial in Journal of the American Medical Association tolled the era's end by stating that "many patients with diseases presumably caused by foci of infection have not been relieved of their symptoms by removal of the foci, many patients with these same systemic diseases have no evidence focus of infection, foci of infection are as common in apparently healthy persons as in those with disease".[69][70] Some support extended into the late 1950s,[71][72] yet focal infection vanished as the primary explanation of chronic, systemic diseases,[15] and was generally abandoned in the 1950s.[73]

Revival and evolution (1990s-2010s)

Despite the general theory's demise, focal infection remained a formal, if rare, diagnosis, as in idiopathic scrotal gangrene[74] and angioneurotic edema.[75] Meanwhile, by way of continuing case reports claiming cures of chronic diseases like arthritis after extraction of infected or root-filled teeth, and despite lack of scientific evidence, "dental focal infection theory never died".[7] In fact, severe endodontic disease resembles classic focal infection theory.[7][70] In 1986, it was noted that, "in spite of a decline in recognition of the focal-infection theory, the association of decayed teeth with systemic disease is taken very seriously".[10]Eventually, the theory of focal infection drew reconsideration.[73] Conversely, attribution of endocarditis to dentistry has entered doubt via case-control study, as the species usually involved is present throughout the human body.[76]

Stealth pathogens

With the 1950s introduction of antibiotics, attempts to explain unexplained diseases via bacterial etiology seemed all the more unlikely.[77] By the 1970s, however, it was established that antibiotics could trigger bacteria's switch to their L phase.[78] Eluding detection by traditional methods of medical microbiology, bacterial L forms and the similar mycoplasma and, later, viruses became the entities expected in the theory of focal infection.[77][78] Yet until the 1980s, such researchers were scarce, largely via scarce funding for such investigations.[77]

Despite the limited funding, research established that L forms can adhere to red blood cells and thereby disseminate from foci within internal organs such as the spleen,[79] or from oral tissues and the intestines, especially during dysbiosis.[80][81] Perhaps some of Weston Price's identified "toxins" in endodontically treated teeth were L forms,[82] thought nonexistent by bacteriologists of his time and widely overlooked into the 21st century.[83] Apparently, dental infections, including by uncultured or cryptic microorganisms, contribute to systemic diseases.[84][85][86][87][82][81]

Periodontal medicine

At the 1990s' emergence of epidemiological associations between dental infections and systemic diseases, American dentistry scholars have been cautious,[73] some seeking successful intervention to confirm causality.[3][88] Some American sources emphasized epidemiology's inability to determine causality, categorized the phenomena as progressive invasion of local tissues, and distinguished that from focal infection theory which they assert was evaluated and disproved by the 1940s.[3] Others have found focal infection theory's scientific evidence still slim, but have conceded that evolving science might establish it.[2] Yet select American authors affirm the return of a modest theory of focal infection.[89][90]

European sources find it more certain that dental infections drive systemic diseases, at least by driving systemic inflammation, and probably, among other immunologic mechanisms, by molecular mimicry resulting in antigenic crossreaction with host biomolecules,[16][91][92] while some seemingly find progressive invasion of local tissues compatible with focal infection theory.[92]Acknowledging that beyond epidemiological associations, successful intervention is needed to establish causality, they emphasize that biological explanation is needed atop both, and the biological aspect is thoroughly established already, such that general healthcare, as for cardiovascular disease, must address prevalent periodontal disease,[91][93] a stance matched in Indian literature.[94] Thus, there has emerged the concept periodontal medicine.[16][73]

Amid continuing research interest,[13] Indian textbooks find focal infection theory established, if in more modest form than originally.[15][95] Akshata et al have attacked the stigma and posed focal infection theory as a correct theory earlier misapplied and thereby discredited yet later refined as knowledge grew over time.[87] In a paper winning an Indian prize, they clarify "that the oral cavity can act as the site of origin for dissemination of pathogenic organisms to distant body sites, especially in immunocompromised hosts", especially those "suffering from malignancies, diabetes, rheumatoid arthritis", or "undergoing other immunosuppressive treatment", and that "uncontrolled advanced periodontitis" "presents a substantial infectious burden for the entire body by releasing bacteria, bacterial toxins, and other inflammatory mediators into the bloodstream that then affect the other parts of the body", this altogether "a paradigm shift in thinking about the directionality of oral and systemic associations".[87]

Dental controversies

During the 1980s, dentist Hal Huggins, sparking severe controversy, spawned biological dentistry, which claims that conventional tooth extraction routinely leaves within the tooth socket the periodontal ligament that often becomes gangrenous, then, forming a jawbone cavitation seeping infectious and toxic material.[12] Sometimes forming elsewhere in bones after injury or ischemia,[96]jawbone cavitations are recognized as foci also in osteopathy[96] and in alternative medicine,[97] but conventional dentists generally conclude them to be nonexistent.[96] Although the International Academy of Oral Medicine & Toxicology claims that the scientific evidence establishing the existence of jawbone cavitations is overwhelming, and even published in textbooks, the diagnosis and related treatment remain controversial,[98] and allegations of quackery persist.[99]

Huggins and many biological dentists also espouse Weston Price's findings on endodontically treated teeth routinely being foci of infection,[12] although these dentists have been accused of quackery.[100] Conventional belief is that microorganisms within inaccessible regions of a tooth's roots are rendered harmless once entrapped by the filling material, although little evidence supports this.[101] A H Rogers in 1976[102] and E H Ehrmann in 1977[103] had dismissed any relation between endodontics and focal infection.[53] At dentist George Meinig's 1994 book, Root Canal Cover-Up Exposed, discussing researches of Rosenow and of Price, some dentistry scholars reasserted that the claims were evaluated and disproved by the 1940s.[104][105] Yet Meinig was but one of at least three authors who in the early 1990s independently renewed the concern.[53]

Boyd Haley and Curt Pendergrass found especially high levels of bacterial toxins in root-filled teeth.[106][82] Although such possibility appears especially likely amid compromised immunity as in individuals cirrhotic, asplenic, elderly, rheumatoid arthritic, or using steroid drugs there remained a lack of carefully controlled studies definitely establishing adverse systemic effects.[53] Conversely, some if few studies have investigated effects of systemic disease on root-canal therapy's outcomes, which tend to worsen with poor glycemic control, perhaps via impaired immune response, a factor largely ignored until recently, but now recognized as important.[53] Still, even by 2010, "the potential association between systemic health and root canal therapy has been strongly disputed by dental governing bodies and there remains little evidence to substantiate the claims".[53]

The traditional root-filling material is gutta-percha, whereas a new material, Biocalex, drew initial optimism even in alternative dentistry, but Biocalex-filled teeth were later reported by Boyd Haley to likewise seep toxic byproducts of anaerobic bacterialmetabolism.[107][108] Seeking to sterilize the tooth interior, some dentists, both alternative and conventional, have applied laser technology.[108][109] Although endodontic therapy can fail and eventually often does,[101][110] dentistry scholars maintain that it can be performed without creating focal infections.[3] And even by 2010, molecular methods had rendered no consensus reports of bacteremia traced to asymptomatic endodontic infection.[7] In any event, the predominant view is that shunning endodonthic therapy or routinely extracting endodontically treated teeth to treat or prevent systemic diseases remains unscientific and misguided.[3][105][111]

Footnotes

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サイトカイン


サイトカインとは
炎症とは様々な侵襲に対する生体の局所あるいは全身性の反応である。炎症の病態形成に関与しているサイトカインを炎症性サイトカインと呼ぶ。これらの多くは単球/マクロファージ系の細胞によって産生されるが、繊維芽細胞、血管内皮細胞などの組織間質を構成する細胞や、炎症の過程において浸潤する好中球からも産生される。

感染など炎症が起こったとき、好中球などの炎症細胞浸潤が起こる。その機序は、まず骨髄内でSCF(stem cell factor)、IL-1、IL-6、次いでGM-CSFやIL-3が作用して骨髄系細胞の増殖、分化が起こる。さらにGM-CSFやG-CSFが作用した好中球増多、核の左方移動が起こる。増加した好中球など炎症細胞が局所に浸潤するためには炎症細胞と血管内皮細胞上にそれぞれ対応する接着因子が発現し、お互いにリセプターとリガンドの関係ではまり合うことが必要である。この血管内皮細胞の接着分子の発現はIL-1、TNF-αなどのサイトカインによって増強される。浸潤する炎症細胞の種類を決定する因子として走化因子が重要である。サイトカインの中には強い走化活性を有するものがあり、ケモカインと呼ばれている。好中球やT細胞の浸潤にはIL-8、単球/マクロファージの浸潤にはMCP-1、RA-NTESなどが関与する。また、浸潤した細胞はIL-1,TNF-αなどのサイトカインによって活性化される。

発熱
発熱を誘導する物質はpyrogen と呼ばれるが、この中で内因性発熱物質(endogenous pyrogen)と呼ばれる物質はIL-1,TNF-α、INF-γなどのサイトカインで、これらは視床下部の体温調節中枢に作用しプロスタグランディンE2産生を促して発熱を誘導する。

急性炎症蛋白の産生誘導
急性炎症ではCRPをはじめとする急性炎症蛋白が誘導され、炎症の程度の指標として用いられている。急性炎症蛋白の産生誘導をするサイトカインとしてIL-1,TNF-α、IL-6などが知られている。この3つを、このように炎症に際して産生されることから炎症性サイトカインと呼ばれている。IL-1,TNF-αは肝細胞に作用しCRPを誘導、IL-6はフィブリノゲン、ハプトグロビンなどを誘導する。

敗血症性ショック
敗血症の時には、血中のIL-1,TNF-α、IL-8などのサイトカインが上昇する。これらのサイトカインが血管内皮細胞や血管平滑筋細胞に作用して、PGI2、一酸化炭素などの産生を促し、血管透過性の亢進や血管拡張を起こし、二次的に血圧低下を起こすといわれている。

炎症の修復
炎症の修復過程において、マクロファージや繊維芽細胞から”fubrogenic cytokine” としてIL-1、TNF-α、FGF,EGF、PDGF、TGF-βなどが産生され繊維化を促進する。

ウイルス感染では初期にはnatural killer(NK)細胞が、次いでウイルス特異的(cytotoxic T cell)が活性化、増殖し、感染細胞が排除され、治癒する。(文献 43)

高サイトカイン血症
血清可溶性インターロイキン(interleukin ; IL)-2 受容体(sIL-2R)、インターフェロン(interferon;IFN)-γ、IL-6の高値を示す。

EBウイルス関連血球貪食症候群
感染細胞はモノクローナルに増殖すると共に活性化されたT細胞がINF-γ、TNF、IL-6などのサイトカインを過剰に産生し組織球を活性化させる。活性化された組織球はさらにサイトカインを過剰に産生し、血球を貪食する。(文献 40)

補)
GM-CSF:granulocyte-macrophage colony stimulating factor
TNF-α:tumor necrosis factor α
INF-γ:intereferon γ
TGF-β:transforming growth factor
EGF: epidermal growth factor
FGF: fibroblast growth factor
PDGF: platelet-derived growth factor
MCP-1: monocyte chemoattractant protein-1
RANTES: regulated on activetion normal T expressed and secreted
sTNF-R: soluble TNF receptor


インターロイキン(ウィキペディアより)
インターロイキン(Interleukin:IL)とは一群のサイトカインで、白血球(leukocyte から-leukin)によって分泌され、細胞間(inter-)コミュニケーションの機能を果たすものをいう。
インターロイキンは免疫反応に関連する細胞間相互作用を媒介するペプチド蛋白性物質である 初め個別に命名されリンフォカインやモノカインとしても分類され混乱したため、1979年に整理され、ILのあとにタンパク質として同定された順に番号を付けて呼ぶことになった。現在30種類以上が知られている。
免疫系の機能は多くをインターロイキンに負っており、自己免疫疾患や免疫不全の多くの難病もインターロイキンに関係している。
主なものを示すと次のようであるが、単球やマクロファージが産生するものはモノカイン、リンパ球が産生するものはリンフォカインにも分類される。
IL-1:マクロファージによって分泌され急性期反応を誘導する。標的細胞(組織)は免疫系、結合組織、中枢神経系など。
IL-2:T細胞によって分泌されT細胞の増殖と分化を促進する。がんの免疫療法に用いられる。(T細胞増殖因子)
IL-3:T細胞によって分泌され骨髄幹細胞を刺激する。
IL-4:B細胞の増殖とT細胞および肥満細胞の分化に関与する。アレルギー反応で重要。
IL-5:B細胞を刺激してIgAを産生させ、 また好酸球を刺激する。
IL-6:マクロファージを刺激して急性反応を誘導する。
IL-7:B細胞、T細胞、NK細胞の生存、分化、ホメオスタシスに関与する。
IL-8:好中球の走化性を誘導する。
IL-9:肥満細胞を刺激する。
IL-10:Th1サイトカイン産生を阻害する。
IL-11:急性期タンパク質を産生させる。
IL-12:NK細胞を刺激し、Th1細胞を誘導する。
IL-13:B細胞の増殖と分化を刺激し、Th1細胞を阻害し、マクロファージの炎症性サイトカイン産生を促進する。
IL-17:炎症性サイトカインの産生を誘導する。
IL-18:インターフェロン-γの産生を誘導する。
※モノカイン( monokine ) 単核性食細胞(単球やマクロファージ)が分泌する生物活性をもつ高分子の総称で、通常プロスタグランディンのような低分子を含まない。

 

サイトカイン

曖昧さ回避 サイトカイニン」とは異なります。

サイトカイン(cytokine) とは、免疫システムの細胞から分泌されるタンパク質で、標的細胞は特定されない情報伝達をするものをいう。多くの種類があるが特に免疫、炎症に関係したものが多い。また細胞の増殖、分化、細胞死、あるいは創傷治癒などに関係するものがある。

ホルモンと似ているが、ホルモンは分泌する臓器があり、比較的低分子のペプチドが多い。しかし、サイトカインとホルモンは、はっきりとした区別があるものではなく、エリスロポエチン (erythropoietin) やレプチン (leptin) など両方に分類されることがある。また、リンパ球に由来するサイトカインを、リンフォカイン (lymphokine) ということが多い。一部は医薬品として用いられている。

目次
  1. 一般的性質
  2. 医学との関係
  3. 種類
  4. 歴史
  5. 出典
  6. 外部リンク


一般的性質

サイトカインは質量8-30kDaほどで、ピコモーラー(p mol/L)程度の低濃度で生理活性を示す。

サイトカインは細胞表面の膜上にある受容体(それ自体がチロシンキナーゼまたはチロシンキナーゼと共役するものが多い)に結合して働き、それぞれに特有の細胞内シグナル伝達経路の引き金を引き、結果的には細胞に生化学的あるいは形態的な変化をもたらす。

医学との関係

サイトカインは多機能的、つまり単一のサイトカインが標的細胞の状態によって異なる効果をもたらす。例えば免疫応答に対して促進と抑制の両作用をもつサイトカインがいくつか知られている。

またサイトカインは他のサイトカインの発現を調節する働きをもち、連鎖的反応(サイトカインカスケード)を起こすことが多い。このカスケードに含まれるサイトカインとそれを産生する細胞は相互作用して複雑なサイトカインネットワークを作る。たとえば炎症応答では白血球がサイトカインを放出しそれがリンパ球を誘引して血管壁を透過させ炎症部位に誘導する。またサイトカインの遊離により、創傷治癒カスケードの引き金が引かれる。

サイトカインはまた脳卒中における血液の再還流による組織へのダメージにも関与する。さらに臨床的にはサイトカインの精神症状への影響(抑うつ)も指摘されている。

サイトカインの過剰産生(サイトカインストームと呼ばれる)は致死的であり、スペイン風邪トリインフルエンザによる死亡原因と考えられていたこともある。この場合サイトカインは免疫系による感染症への防御反応として産生されるのだが、それが過剰なレベルになると気道閉塞や多臓器不全を引き起こす(アレルギー反応と似ている)。これらの疾患では免疫系の活発な反応がサイトカインの過剰産生に繋がるため、若くて健康な人が却って罹患しやすいとされる。しかしスペイン・インフルエンザで死亡したロシア兵士遺体シベリア永久凍土から掘り出し、RNAを用いて当時のままのウイルスを複製して行った動物実験により、スペイン・インフルエンザで若年者が多く死亡した原因はサイトカインストームであるという説は否定されている。またトリインフルエンザによる死亡にサイトカインストームが深く関わっているという明確な証拠もまだ発見されていない。

種類

サイトカインはすでに数百種類が発見され今も発見が続いている。機能的には次のように分けられる(ただし重複するものも多い)。

また構造的な類似から、多くのインターロイキンやCSF、G-CSF、EPOなどをまとめてI型サイトカイン、インターフェロンIL-10などをII型サイトカインともいう。

歴史

後にサイトカインに分類されたタンパク質の中で、最初に見つかったのはインターフェロンで、1954年に長野泰一らがウイルス干渉因子として発見したものが最初の報告とされる。ただし、インターフェロンの名は、Aアイザックらが1957年に同様の因子を独自に発見したときに名付けたものであり、これが最初の発見とする研究者もいる。また1960年代にはEGFが、1960年代半ばにはマクロファージ遊走阻止因子(MIF)が発見される。ただし、この頃はまだサイトカインというカテゴリは存在していなかった。

1969年、ダドリー・デュモンド(Dudley DuMonde)が、これらの分子が、いずれも広義の白血球リンパ球単球マクロファージを含む)によって産生されることに着目し、「リンフォカイン」(lymphokine:白血球を意味する接頭語 lympho- とギリシア語で「動く」を意味する kinein からの造語)と総称することを提案した。その後、白血球の種類によって、産生する分子に違いが見られることから、特にリンパ球系の細胞が産生するものは「リンフォカイン」、単球系(単球とマクロファージ)が産生するものは「モノカイン」(monokine:mono-は単球を意味するmonocytesに由来)と総称されるようになった。

1974年スタンリー・コーエンらが腎臓培養細胞からMIF様因子を見出し、これまで白血球のみが作ると思われていたリンフォカインが、それ以外のさまざまな種類の細胞によっても産生されていることを発見した。このため、コーエンはリンフォカインに代えて「サイトカイン」(cytokine: cyto-は「細胞」を意味する接頭語)という名称を提案し、1980年頃までにはこの名称が受け入れられ、広く使われるようになった。

出典

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、
サイトカインに関連するカテゴリがあります。

 

ケミカルメディエーター

chemical mediator

細胞から細胞への情報伝達に使用される化学物質をいう。抗原抗体反応や炎症反応の際に遊離されるヒスタミンやセロトニン、ペプチド、ロイコトリエン、トロンボキサンなどをさす。さまざまな作用を発揮し、痛みやアレルギーの症状などを起こす。ケミカルメディエーターの合成阻害薬、遊離抑制薬、受容体拮抗薬などが医薬品として用いられている。(2008.5.14 掲載)(2014.7.更新)

四方八方を行い、
SLRで足の動き、休む、左右の違いをだす。
バンブー3秒、土踏まずで踏む、
1分間、ボディアジャストメント

チョップダイアグノーシスで
上半身のバイトの左右の違いをみる、

 

舌骨

骨:舌骨
名称
日本語舌骨
英語hyoid bone
ラテン語os hyoideum
画像
アナトモグラフィー三次元CG
関連情報
MeSHHyoid+Bone
グレイの解剖学書籍中の説明(英語)
テンプレートを表示

舌骨(ぜっこつ、英語Hyoid boneラテン語Os hyoideum)とは、四肢動物において、祖先の魚類の鰓弓構造に由来する骨である。

ヒトの舌骨は、下顎咽頭の間に存在するU字形をしたである。他の骨と関節がない[1]人間の首の骨で、首の筋肉によって支持され、舌根を支持する。蹄鉄型をしており、茎突舌骨靱帯によって、側頭骨の茎状突起の先端につるされている。

英名であるHyoid boneは、ギリシャ文字υを意味するhyoeideから来ている。 楕円船形をした体と、体の前面左右両側に付属した2個の小角、小角と体の隣接部から後上方に左右に細長く伸びる2個の大角によって構成されている[1]

目次
  1. 大角
  2. 小角
  3. 骨化
  4. 骨折
  5. 脚注
  6. 参考文献
  7. 関連項目
  8. 外部リンク



舌骨前面

体は中央にある四角形の部分である。

前面は前上方に凸型であり、その上半分でわずかに下向きの凸状を持つ顕著な斜走隆線が交差する。そして多くの場合、中央の垂直隆線が体を左右に分割する。横線より上の垂直隆線は大部分の標本で確認できるが、下ではごくわずかな標本でのみ明らかである。斜走隆線の上部と下部の大部分の範囲にオトガイ舌骨筋が停止する。舌骨舌筋の起始はオトガイ舌骨筋停止部の側部に刻み目をつける。斜走隆線の下に顎舌骨筋胸骨舌骨筋肩甲舌骨筋が停止する。

後面は後下方になめらかな凹面で、甲状舌骨膜と大量のゆるい疎性結合組織にて喉頭蓋から分離されている。a bursaは舌骨と甲状舌骨膜の間に入る。

上縁は丸く、甲状舌骨膜といくらかのオトガイ舌筋の腱膜の繊維が付く。

下縁は平均的に胸骨舌骨筋、その横の肩甲舌骨筋、場合によっては甲状舌骨筋の一部が停止する。また、Levator glandulæ thyreoideæが存在するときはここにつく。

若い頃は側面の大角との連結部は、軟骨結合となっているが、中年以降では骨となっている。

大角

大角とは、体の両側から後ろに伸びる部分で、縦に長い扁平で、後ろの方に行くに従い細くなっている。両端は側方hyothyroid靭帯に繋がる結節で終わっている。その上面はその両端の境界に似てざらざらしている。これは筋肉が接続するためである。この筋肉のうち最大のものは、角の長さ方向全体に渡って伸びる舌骨舌筋及び咽頭収縮筋mediusである。顎二腹筋と茎突舌骨筋は、体と角の接続部の近くの前側で小さく交差している。甲状舌骨膜が体の中央部に接続しており、体の両側の前側で甲状舌骨筋と交差している。

小角

小角は左右に一対有る小さな上向きの円錐形で体と大角の間の連結部に付いている[1]線維組織により体につながっており、場合によっては大角と明確な可動結合関節によって結合している。これは通常、一生を通じて存続するが、強直する事もある。

小角は体の斜走隆線の線上に位置し、形態的に連続しているように見える。角の頂点は茎突舌骨靱帯が付く。小角舌筋は底の内側から起こる。

骨化

舌骨は体が二つと大角、小角それぞれ一つずつの合計6ヶ所から骨化する。大角の骨化は出生直前に始まり、体ではその直後に、小角は出生後一~二年後に始まる。

骨折

舌骨はその位置のため、骨折を起こしにくい。異状死の場合、舌骨の骨折は絞殺の強い徴候である。

脚注

  1. a b c 森ら, p.95

参考文献

関連項目

外部リンク

  • 舌骨 - 慶應医学部解剖学教室 船戸和弥

 

舌骨上筋

舌骨上筋
Suprahyoid muscles.png
Muscles of the neck. Anterior view.
Hyoid bone is white horizontal line near top.
Infrahyoid muscles are below hyoid, while Suprahyoid muscles are labeled above.
ラテン語musculi suprahyoidei
英語Suprahyoid muscles
グレイの解剖学書籍中の説明(英語)
起始
停止
動脈
神経顔面神経下顎神経舌下神経[1]
テンプレートを表示

舌骨上筋(ぜっこつじょうきん)は頸部の筋肉で、舌骨に繋がる筋肉である舌骨筋のうち、舌骨を挟み上方に存在する筋肉の総称である。



体の中心に、ぜつ骨の左右のブレも関係、
口内部の舌スペースの狭さで、ぜつ刺激が発生、多くは小臼歯のぜつ側
横方向は調節しやすいが縦に方向は難しい。?

 



28.「口呼吸」患者さま説明について

まず、CTをとり、3Dで歯牙の傾斜、舌の位置、骨隆起、鼻腔、パントモで、気道の位置、 気道の大きさ、下頭の変形など、などを、お見せしながら、現状をご説明する。 そして、ホームページに載ってる、 (この間、堤先生が出しやすくしてくださった)アデノイド顔貌や、蓋骨、姿勢の絵図をお 見せしながら、具体的に、口呼吸による弊害例をあげて、説明し、 次にAirウェイの動画で、 一生の変化とともに、どのように、舌が沈下し、口腔内が変化していくか、説明する。 その問、鼻呼吸ができないと変化する顔貌と姿勢、その影響によって、低位舌、舌肥満、呼 吸不全が、生じていることによって弊害となって出てしまう多くの影響などをおりまぜて ご説明する。 以下、弊害の例です。


1、顔つき、表情、頭の形などの特徴

  
  • 口ポカン、上口唇翻点、下口唇翻点、下口唇の乾燥、
  • オトガイ部の梅干し状シワ、
  • マリオネットライン、
  • 額のシワ
  • ほうれい線、顔貌左右非対称
  • 口が大きく聞かない、開聞がしづらい
  • 目が大きく聞かない、
  • 目の輝きがない、
  • 視線が下がりがち、平顔、
  • 表情が乏しい
  • アデノイド顔貌、
  • 落ち着きがない
  • 頭の形が左右で異なる、
  • 平顔で眉間に高さがない(前頭葉の未発達)

2、姿勢、呼吸、皮膚などの特徴、

  • お腹ぼっこり
  • 口呼吸
  • 背中を反るくせがある
  • 巻き肩
  • 指しゃぶり
  • 呼吸が浅い、座っているときに背中グニャ
  • 立っとき、座っているときに顎が上がる
  • 猫背
  • 立ったときに反り腰になる
  • 足を組んで座る
  • 足をプラプラさせてる
  • 背もたれにもたれがち、
  • 脊椎の湾曲
  • アトピー性皮膚炎がある
  • いびきをかく
  • 慢性疲労、腰痛、首、肩こり
  • 片頭痛、緊張型頭痛
  • 胃下垂、逆流性食道炎
  • のぼせ、冷え性
  • 肺炎
  • アレルギー
  • 誤嚥
  • めまい

3、口腔内の特徴

  • 口蓋扇桃、口蓋垂が見えない
  • 子供の場合、A-A聞に霊長空隙がない
  • 舌があがらす、上顎につかない、(小帯チェック)
  • 低舌位
  • 不正咬合
  • 食いしばり、隆骨、咬合低位
  • 飲み込む時に舌をだす(生後3ヶ月以上)
  • 顎関節症

4、声、会話などの特徴

  • ガラガラ声、ギャーギャ一、大きな口で泣かない、笑わない、挨拶ができない

5、(十分な血流が届かず、酸素不足)

  • 精神的不安定、片付けができない、目がうつろ、
  • 衝動的行動、感情の起伏の激しさ、
  • 気力減退、認知機能低下、
  • 粘着気質、引きこもり、うつ、

精神的不安定、片付けができない、目がうつろ、 衝動的行動、感情の起伏の激しさ、 気力減退、認知機能低下、 粘着気質、引きこもり、うつ、 すべてが、 生まれた時からの、一生を通じて、 成長度合い、環境で、変化していき、老化していく。 そのために、正しく成長し、できるだけ老化速度を遅くし、健康寿命を伸ばすために、 口呼吸でなく鼻呼吸の大切さ、つまり口腔機能の重要さについて、理解していただき、そし て、そのための向上、維持を、患者さんに、治療の一環として提供していく。 以上です。



2020年8月31日
増田仁美