White Family dental-site
1.	オーラルフレイルとは
 

 

呼吸に秘密があるんです!

 

1.口の機能の衰え、早めに防いで健康長寿

参考:産経新聞 2018.4.20

筋力や認知能力が衰え、気力や活力も落ちてしまう「フレイル(虚弱)」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。特に最近は口の(オーラル)働きの低下に着目した「オーラルフレイル」対策が注目され、歯科でも試みが始まっています。(津川綾子)

◆死亡リスク2倍に

「オーラルフレイル」とは加齢で口の働きが衰えて、食事中にむせたり食べこぼしたりするうちに、食欲が落ちたり、滑舌が悪くなったりした状態のことです。単なる老化現象とあなどりがちだが、「一つ一つはささいな口の衰えでも、複数が重なり、そのままにしておくと心や体の健康にも大きく影響し、やがて要介護の身となるリスクを高めてしまう」と、フレイル研究の第一人者、東京大学高齢社会総合研究機構の飯島勝矢教授(老年医学)は注意を促しています。
飯島教授らは平成24年、千葉県柏市で65歳以上の介護を必要としない高齢者約2千人に滑舌や舌の力、かむ力など6項目で口腔(こうくう)機能の状態を調べ、約4年後に健康状態の追跡調査をしました。その結果、3項目以上に該当し「オーラルフレイル」とされた人は、正常だった人よりも2・09倍も死亡リスクが高く、要介護になる危険度も2・35倍となりました。

ではどんな自覚症状や状態だとオーラルフレイルの可能性があるのでしょうか。飯島教授らが8項目でチェックできるようにしました。マス目の得点の合計が4点以上だとオーラルフレイルの危険性が高くなります。

 しかし、オーラルフレイルの可能性があるからといって落ち込むことはありません。「口の健康に意識を向け、舌や口の筋力のトレーニングを早めに始めるなどすれば、機能低下を食い止めたり、回復したりすることもできる」と飯島教授は話しています。

オーラルフレイルチェック表

◆早口発声で回復も

 最近、オーラルフレイル対策の場として注目されるのが、口腔機能を専門とする歯科です。神奈川県歯科医師会は県や飯島教授らと連携し、事前調査でオーラルフレイルと判明した65歳以上の男女200人を対象に昨年10月から、口や舌の筋肉のトレーニングを日課にする「オーラルフレイル改善プログラム」を始め、どれくらい口の機能回復に効果があるのか集計中です。

 例えば、「マカト」「マキト」などと3つの無意味な音を連続で早口発声する訓練は、衰えると食べこぼしにつながる「口輪筋」などを鍛えます。朝と夜、1日2回、5分間ガムをかむ咀嚼(そしゃく)の訓練もあります。こうしたトレーニングを昨年10月から続ける、川崎市中原区の星行男さん(78)は、トレーニング開始前と比べ、嚥下(えんげ)機能の検査結果が2倍以上改善しました。「以前は喉にひっかかった薬が飲みやすくなり、肉をかむのが楽になったし、散歩に出かける気力も出てきました。できる限りトレーニングを続けたい」と話しています。星さんがかかりつけの「さとう歯科医院」の院長で、県歯科医師会の佐藤哲郎理事は「口の働きが良くなったという実感から食も進み、活動的になられたようです」と見守っています。

県歯科医師会と県は今年3月にオーラルフレイルのハンドブックを作成。オーラルフレイル対策に取り組むことができる歯科医院の拡充を進めていきます。


  【用語解説】フレイル

 平成26年に日本老年医学会が提唱した概念で、加齢とともに認知機能や筋力、心身の活力などが衰えて虚弱になった状態。そのままにしておくとやがて要介護になるリスクが高まる。生活習慣を見直すことで、進行を食い止めたり、改善の方向に向かったりする可能性もある。

 ■オーラルフレイル対策に役立つ本や動画

 ・本「東大が調べてわかった衰えない人の生活習慣」(飯島勝矢著、KADOKAWA)

 ・動画「かながわ健口(けんこう)体操」

参考:Sankeibiz 2018.4.8

口の衰えは死亡リスクを高めます。東京大学高齢社会総合研究機構が介護を必要としない状態の65歳以上、約2000人を約4年間追跡調査したところ、口の衰えを感じていないグループの死亡率を1とすると、衰えを感じているグループは死亡率が2.09倍となることがわかりました。なぜなのか。同機構の飯島勝矢教授が解説します--。

※本稿は、飯島勝矢『東大が調べてわかった 衰えない人の生活習慣』(KADOKAWA)の第3章を再編集したものです。

女性の口元の写真

※画像はイメージです(Getty Images)

 

「食べこぼし」「滑舌の悪さ」がサイン

 「口の衰え」と聞くと、歯周病や歯の残存数ばかりが浮かぶのではないでしょうか。しかし、口腔機能を支えている、いちばん大切なものは筋肉です。舌は筋肉のかたまりともいえ、舌圧(舌の力)や、咬合力(こうごうりょく=噛みしめる力)、滑舌(かつぜつ=しゃべる発音の巧みさ)も、年をとれば老化します。

 加齢によって口腔機能が衰えることを「オーラルフレイル」(フレイルとは健康と要介護の中間地点のこと)と呼びますが、その兆候は「食べこぼし」「ささいなむせ」「硬い食品を避けるようになる」「口の中が乾燥する」などです。

 「お茶や汁物でむせることがある」「さきいか・たくあんぐらいの硬さのものが噛めない」「滑舌が悪くなった」といっても、生活上、それほど困るほどのことではないので、気にせず過ごしている人が大半ですね。

 

口の機能低下は全身の筋肉量の低下

 しかし、硬いものを避けて柔らかいものしか食べないと、噛む筋肉が衰えていき、来年はもっと噛めなくなります。ふだん意識することはほとんどないでしょうが、「噛む」「飲み込む」などの口腔機能は筋肉によって維持されていますから、腕や脚と同じように筋肉量が減れば口にかかわるすべての機能が衰えます。これが、全身への負の連鎖を生むのです。

 口の衰えから食欲の低下や食べられる食品の減少を招くと、特に硬い肉類を避けるようになります。すると、たんぱく質量の摂取不足をおこして、さらに全身の筋肉量が減少します。筋力が衰えれば口に関わるすべての機能はさらに衰えていき……と、この積み重ねが悪循環となって、全身の機能低下を進行させて死亡リスクを高めます。オーラルフレイルは体全体の衰えにリンクしているのです。

 

舌の活躍なくしては飲み込めない

 80歳になっても歯を20本以上保とうという8020(ハチマルニイマル)運動の達成者率は、「平成28年歯科疾患実態調査」によれば51.2%です。しかし、上下の歯がそろっていなかったり、噛み合わせが悪かったりすると、せっかく歯が20本残っていてもうまく食べることができません。

 実は私の患者さんの中に、歯が1本もなく、歯茎だけで食べているのに栄養状態が良好な人がいます。不思議でしょう? なぜかといえば、その人は咀嚼力があり、嚥下(えんげ)機能がしっかりしているから。

口の機能は歯の本数だけでは決まらないのですね。唇から歯、舌、飲み込みまで、トータルで評価するべきで、滑らかに動く舌の活躍がなければ、食べ物を食道に送ることもできません。

 私たちはご飯を食べながら、水や汁物を飲みながら、息を吸ったり吐いたり、おしゃべりもする。特に意識することもなく、いくつものことが同時にできる「口」を改めてすごいとは思いませんか?

 そして、それにかかわるのが、口を動かす筋肉量、筋力なのです。

 

口はあなたの通信簿

 「この前、歯医者に行ったのはいつだったろう?」

 こんな人はオーラルフレイルの黄色信号です。

 「口はその人の通信簿」「歯はインテリジェンスの表れ」ともいわれ、口を見れば、あなたが健康意識が高い人かどうかがわかります。かかりつけの歯医者を持ち、歯が痛くなってから駆け込むのではなく、年に3~4回は、歯の定期検診を受けましょう。そのときに、虫歯や歯周病だけではなく、口臭がないか、噛みあわせが悪くないかも見てもらい、「そういえば……」という気になることも相談しましょう。

 

ひとりで食事をする回数を減らすことも大切

 さて、こうした大切な口腔機能を維持する方法は次の5つです。

 (1)しっかり噛んで、しっかり食べ、低栄養を防ぐ。

 (2)歯ごたえのある食材を意識して取り入れる

 (3)かかりつけの歯医者を持ち、定期的にチェックしてもらう。

 (4)継続的に運動をしたり、こまめに体を動かして筋力を保つ

 (5)ひとりで食事をする回数を減らす。

 最後の(5)を唐突に感じる方がいらっしゃると思います。しかし、人と一緒に食事をしながらおしゃべりを楽しむことは、幸福感にもつながりますし、「食力」の維持を多いに助けてくれます。1日1回以上は、だれかと一緒に食事をすることがフレイル予防になるという調査結果も出ています。

 友達同士でカラオケに行くのも立派なオーラルフレイル対策。家族や友達と早口言葉を競い合うのもいいでしょう。

 人との関わりを増やすことは、オーラルフレイルの予防にとても役立つことが「柏スタディ」でわかってきたのです。

衰え内ない人の生活習慣


飯島勝矢著『東大が調べてわかった 衰えない人の生活習慣』(KADOKAWA)

 飯島 勝矢(いいじま・かつや)

 東京大学高齢社会総合研究機構教授。医師、医学博士。

 東京慈恵医科大学卒業後、千葉大学医学部付属病院循環器内科入局。東京大学院医学系研究科加齢医学講座講師、米国スタンフォード大学循環器内科研究員等を経て、現職。内閣府「一億総活躍国民会議」有識者民間議員。著書に『東大が調べてわかった 衰えない人の生活習慣』(KADOKAWA)

 (東京大学高齢社会総合研究機構教授 飯島 勝矢)(PRESIDENT Online)



2019.11.20

topに戻るトップ

 

2.口腔機能低下症


舌トレ・舌ダイエット width=

噛み合わせと顎ずれと健康

2019.11.25

topに戻るトップ

 

3.口腔機能発育不全

2019.11.25

topに戻るトップ

 

4.関連リンク


転ばぬ先のフレイル予防

2019.11.25

topに戻るトップ



AIRWAY & TMJ説明

AIRWAY & TMJ説明(米国のDrクリスによると、5歳までの子供の92%に、呼吸不全がある)
呼吸障害(呼吸不全)は舌、口腔周囲の筋群の機能低下です。離乳食、毎日の食習慣で進行します。それにより、口呼吸と低位舌が常態化して、舌内の筋肉細胞のエネルギーは低位舌では消費されないため、筋肉は脂肪細胞へと変化して、舌肥満(舌根部肥大)になっていきます。

本来、舌の大きな筋肉組織は、進化で発育した脳の前頭部の重さを支えていて、無意識の時に、車のサスペンションのダンパーのように、歯が接触し、咬耗や破折するのを防いでいます。

いわゆる無意識の時には唇を閉じて、歯列は上下接触しないで安静時空隙があり、鼻呼吸をして喉が開いています。

この時に、二枚貝の貝柱の如くに、しっかり舌が口蓋に押上られて、スクワット状態になっているから、反作用で下顎は下向きに力がかかり、そのストッパーとして舌骨上筋群が働き、安静時空隙も生まれ、咽頭部の気道も開いていて、気道一回呼吸換気量も緩やかに気道を流れていけます。
無意識の時に、歯列の上下の歯は接触していないのが正常です。本来上下の歯は食事でもカチカチ接触して食べていないでしょう。
しかし、低位舌では、無意識の時に歯が接触し、下顎歯列が脳頭蓋の前部の重さをサポートしようと、食いしばり状態(歯牙接触状態TCH)が日常で起きてきます。つまり常時、咬合筋と側頭筋は緊張状態で収縮を続けます。しかし、この状態は、これらの上部咬合筋群は上顎と頭蓋骨を起点として、下顎とつながっているので、効果的に頭蓋の重さをサポートできずに、首の後ろの僧帽筋や肩甲挙筋が頑張って、後ろから引っ張り続けなくてならず、肩甲骨も上に上がり、首が短く背中が丸い状態の猫背になっていきます。

そのため、肩こりもひどくなり、噛む力は限界を超えて、数百キログラムという、奥歯にお相撲さんが数人乗ったような圧がかかります。

やがては、骨の増殖(骨隆起)骨の吸収(歯周炎)、歯牙の破損、咬耗、マイクロクラック、歯牙根面欠損なども発生し、全身的な症状も出てきます。

NHKの番組では、この歯の接触癖が原因です。と終わっていて、これの予防は、”日常で注意するだけ”ですが、

ゼツのトレーニング(ゼツポジ)で舌肥満を解消しダイエットすれば、舌筋力が回復して、全て解決するのです。

咽頭部の気道も開いて呼吸しやすくなり誤嚥もなくなり、喘息、睡眠時無呼吸、

歯牙接触による、食いしばり、歯軋り、骨隆起の減少も、下顎咬合筋の緩みで、脳、頭蓋への血流の回復、

一回呼吸換気量の回復で酸素も多くなり、毛根の復活で、薄毛、はげ、白髪も改善してきます。

脳機能もアンチエイジングで、回復すると、目元が大きく変化して、やる気も出てきて、疲れにくくなります。

口呼吸は、鼻呼吸と比較すると圧倒的に脳の冷却がなく、さらに一回呼吸換気量が少ないことで血中酸素濃度の低下が発生して、

オーバーヒートの慢性脳炎で、脳の酸欠と合わせて

脳の機能障害へも進行します。

発育障害や引きこもり状態、登校拒否、自己中心性、反抗性、などの脳機能のアンバランスが進行していきます。

幼児期から学童期の食習慣と慢性鼻炎、風邪、咽頭炎、喘息、アレルギーで口呼吸が習慣化して低位舌になります。
舌が常に、平べったく延びた餅のように前後左右に広がり、下歯列の上に被さり、上下奥歯の間に入りこんで、奥歯歯列を下方に圧迫し、下顎奥歯が内傾し低位になり、狭くなった歯列内で舌先端は前歯を押しだし、上顎前歯と同じに出っ歯気味なり噛み合わせも深くなって、犬歯間の幅が狭くなることで、前歯の乱配列も進行します。
後端側の舌根部は舌筋肉のエネルギー消費の低下で脂肪が増え筋肉細胞の減少が蓄積して、肥満肥大で膨らみ、気道が閉塞気味になります。
首の中で、舌根は咽頭壁にぶつかっていると呼吸障害が悪化するので、下顎ラインの下へ舌は肥大化して、二重顎状態に舌骨上筋に乗っかって、膨れ、頬も顎のラインも膨らみ、首にシワが出て、二重顎になってきます。舌骨上部筋群の筋力低下で喉頭弁の閉まりや、嚥下反射が遅くなり、誤嚥や痰の増加が起きて、常に喉を咳払いをするようになります。

脳が常に酸欠状態で、脳機能の低下から慢性疲労症候群?

身体中の毛細血管の消失、心拍数の上昇、動脈硬化の進行で、高血圧か、または冷え症になります。

若い時からの毛細血管の消失は脳内のラグナ脳梗塞で
誤嚥も発生しやすくなってきます

いろいろな病気は、全て脳の酸欠で起きてきます。脳の酸素不足は怖いのです。引きこもりや、多動性の人のオーラルフレイル口腔機能低下は幼児から始まって、進行していきます。今では発育障害と呼ばれます。10年以上経過すると可逆性が低下します。
社会からの孤立は、奥歯の歯周病、虫歯でのかみ合わせ崩壊が、孤食でのジャンクフードで加速します。やがて発音障害も加速するので、滑舌も悪くなり、さらに話さなくなります。舌周囲菌群の筋膜が固着してくるので、会話が困難になってきます。

バックネック(首の後ろ)の筋群の凝り、胸鎖乳突筋と翼突筋の凝りで、頸動脈も圧迫されて、脳への血液量もさらに低下します。偏頭痛も起きてきます。めまいや偏頭痛、嚥下障害もひどくなり、無意識で飲み込むために、顎を前に出して、咽頭気道を開いて猫背の姿勢でないと食事が喉を通り嚥下できません。つまり姿勢良く食べると嚥下障害になるのです。同時に呼吸も猫背でないとできません。
前歯が前突感のある人、下前歯が重なって、乱配列気味の人は口呼吸の可能性が高いはずです。いわゆるアデノイド顔貌になっていきます。

アデノイド顔貌のキーワードで画像検索すると多く出てきます。日本人もほぼ、90%以上の人でこれらが発生しています。幼児期からの筋肉トレーニングと意識改善で予防できます。

首回りの筋の凝りは咬合筋を緩めると開放されてきますが、食いしばりの場合には、凝って硬くなって、脳、頭蓋への血流障害が首で起きているので、頭皮の毛根への血流障害で、毛が薄くなったり、ハゲ、白髪の増加になり、ひどいと、緊張性頭痛や、顎の関節空隙の圧迫も進行して顎関節症状、耳鳴り、目眩など三半規管の凝りまで発症します。

口呼吸では、唾液が乾燥し少なく、口の中は乾燥気味で、唾液による抗菌作用の低下から歯肉炎や、歯質の乾燥でエナメルマイクロクラックから、歯の破折、破損などの事故も起きやすくなります。また奥歯の大臼歯が真っ二つに割れるくらい強く噛み締めるようになるのです。当然首回り、頸部の筋群も凝ってガチガチです。肩や肩甲骨も上がってきて、首が短く見えてきます。

成人までに舌の低位舌での緊張からの舌変形(舌肥満)
低位舌で、舌変形(舌肥満)により、咽頭部に膨らんだ舌根部は、悪玉菌の繁殖する痰粘液が増え、舌根に2段棚ができ、痰の匂い玉もたまりがちです。気道も狭いため呼吸気流速度も増し、咽頭部粘膜の炎症で気管支炎、喘息、気管支拡張症へつながる。声の質は、ダミ声、ガラガラ、もしくは低音で濁った音質です。常に喉に痰が過剰になり、いつも、咳払いをしがちになります、慢性咽頭炎です。
口蓋に押しつけるべき舌がないことで、歯列の内外の筋圧バランスの中立帯にあるべき、歯列の位置が崩れ、歯列の狭窄と犬歯間距離の狭まりで前突、前歯の乱配列変形になります。口蓋に舌を押し付ける力が弱いので、口の中の食片泥を咽頭部に押し出す力も弱く、舌根部の膨らみで狭い咽頭部に、食片泥はつまり気味になり、嚥下での舌の有効な押込みがなく、嚥下困難になります。また、咽頭部に食片泥の残渣が滞留しやすく、咽頭部の腐敗炎症が続きます。そのため、咽頭炎が度々急性化しやすくなります。
中年から、高齢にかけて親知らずも10代後半で抜かないと歯列は前に押され、前歯の乱配列、奥歯の前傾、内傾、隣接骨、内側骨の崩壊吸収が進行し、上下左右の7番は歯周病が重症化します。奥歯はうまく磨けないので、悪玉菌の温床になります。
幼児期からの低位舌では、下顎の位置が後退するので、親知らずの萌出部位の減少から正常な対合ベクトルの萌出でなく、水平に埋伏する親知らずになるような小さい顎の型で、下顎角が大きな小さい下顎骨の型に変化し奥歯の咬合高さが低く、大臼歯の低い噛み合わせになるので、食片も歯肉にあたり、歯肉ポケット内に炎症が慢性化して奥歯は早期から歯周炎で虫歯や歯周病を起こしやすくなります。

また舌根肥大は、咽頭部の気道狭窄となり、一回換気呼吸量の減少を誘発しそのため、血液中の酸素濃度も下がり、脳機能低下、臓器不全、動脈硬化、冷え性、免疫力低下、 、発がんへとつながります。

前に押し出された前歯だけ歯茎が下がっているように見えるが、実際には下前歯が上に伸びています。 下前歯が強く当たるようになるため、下顎を奥にずらす後退位になってきます。そのため、長期には下顎関節頭の摩滅、変形で顎関節炎症を起こします。 多くは水平埋伏の親知らずになります。

10代から30代に、下顎の中心位咬合と後退位を繰り返しは、歯列の食いしばりや歯ギシリでの癖になります。そのため咬合筋の緊張と疲労は、頭蓋骨表面の筋群に広がり、頭痛やめまい、耳鳴り、首の痛みなども起きる場合があります。
さらに咬耗も進行して、さらに左右の歯列幅の狭窄だけでなく、咬合低位になり咬合圧が強くなるため、食いしばり、TCH(歯牙接触癖)の合併が起きます。

大臼歯部の親知らずの水平埋伏の成長の影響は、前方の歯列を押し出し、内傾、前傾させてくるので、大臼歯が斜めに低くなり、内側歯槽骨吸収で歯周病傾向が強まります。、垂直に生えている小臼歯犬歯の咬耗、内側外側骨隆起が増大したり、または骨の吸収が起きます。口蓋中央の骨隆起も増大します。これでさらに歯列前方の舌スペースが狭く、舌下も浅くなります。舌は後退するしかないので、呼吸障害が進行してきます。

上の前歯の裏に、深く入った下前歯は強大な上の犬歯に負けて、下犬歯間距離の狭窄を招き、歯周病の加速因子となり、歯列の乱れ、下前歯の乱配列、上前歯の前突、上犬歯・4番間の頬側歯槽骨垂直吸収、上前歯のフレアー、離開発生します。

日常の生活姿勢で、気道が狭い状態になるので、無意識に顎を前に出して気道を広げて、生活するために猫背姿勢になり、飲食時も前かがみでないと、飲み込みずらいので、姿勢悪く食べるようになります。
姿勢が良く、首の骨の上に頭蓋が真上に乗っていると、その重さは、6Kgくらいですが、前傾猫背では、首の後ろの僧帽筋、肩甲挙筋にかかる引っ張りは15kgにもなります。

これらの首の後ろの筋群は睡眠時の枕の状態で、リラックスできなく、首の後ろに圧がかかった形状の枕で、柔らかい枕の場合、寝返りもできず、睡眠中に厚手、虚血状態が続き、疲労の回復のないまま、朝になり、悪化を続けてしまいます。枕や寝具の床部分は、高反発で、寝返りするときのサポート力のあるもので、枕もやや高、硬め、横向きで首が折れない高さが必要です。それで、ネックが膨らんでいない形状がベターです。タオルを折ったり、柔らかいと寝返りでずれますから、枕の重さも、形も重要です。

枕が低い時や、柔らかい状態、ネックが膨らんでる形状では、仰向けに下顎挙上(ジョーリフト)姿勢で

睡眠時には、寝返りして、仰向けの状態になった時、いびきだけでなく、気道咽頭部に舌が落ち込み、閉塞し、1時間に数回、数分もの窒息状態を繰り返すことで、首吊り自殺と同じで、血中酸素濃度は下がり、高山病のような状態を繰り返します。これが、血管や脳神経の損傷を進行させ、命に関わる血管のつまりや、血管の破裂、を招きます。2018年時点で、5歳児でも、睡眠時無呼吸があります。痩せ型の女性にも多く、顎の中の舌房の大きさと、舌の大きさのアンバランスが原因です。

歯並びが悪い場合は非抜歯矯正と舌トレ、幼児期の3歳までには予防的な指導を受けて、予防治療をしましょう。また、中年でも高齢者でも歯並びの矯正と舌トレで、大きな改善が得られ、呼吸も誤嚥も、脳機能も回復して、体全体が20歳は若返ります!!!!