セラミド
セラミドは、体内に存在する脂質の一種。皮膚表面の角質層の細胞をしっかりつなぎ止め、乾燥や細菌等、外の刺激から肌を守る働きがある。アトピー性皮膚炎や肌荒れは、体内のセラミド不足が原因ではないかと言われる。加齢によって、また、季節によっても体内のセラミドは減少する。
食品から摂取することも可能で、米や小麦や大豆等にも多く含まれるが、こんにゃくには、さらに多くのセラミドが含まれているとして、注目を浴びている。
セラミドは、メラニンの合成を抑え、シミ・シワを防ぐといわれており、優れた保湿効果と使用感のよさから、化粧品に多く用いられてきた。以前は牛脳の成分が化粧品に利用されていたが、BSE(牛海綿状脳症)感染の恐れがあるため、現在では使用が禁止されている。 2007年07月03日現在の記事です。
セラミドとは、角質層の細胞と皮膚の細胞の間に存在する水気を含む接着剤ともいえる脂質である。角質層の全脂質の40〜65%を占めています。セラミドは水に対して不溶性(溶けない)であり、水分の保持と肌バリアのための理想的なブロックを築いています。乾燥やほこりなどの外敵から皮膚を守り、表皮の健康を保つバリアの役目をはたす。
洗顔などで、強く擦ったり、、叩いたり、もんだりという事で、角質層のセラミドが消失すると、角質細胞の間の隙間から水分の乾燥が進みやすく、乾燥肌になり、細菌の侵入も起き易く、しみなどが出来たり、にきびの原因にもなる。
皮膚の代謝、ターンオーバーを考えると、夜の寝る前の洗顔はある程度の、古い角質層を除去する
強めの洗顔マッサージと、あとの、化粧水の水分補給とセラミドを含む、保湿液、乳液クリームという管理で、朝は軽めの洗顔という事をオススメする。
表皮が健康で、セラミドがまんべんなく細胞間に満たされていれば、外からの刺激やダニ・ほこりなどの抗原(アレルギーの原因になるもの)は、皮膚の中まで入ってこない。乾燥肌・敏感肌・アトピー性皮膚炎の人は、このセラミドの量が少なく、バリア機能が低下している。潤い感・プルプル感のある肌はセラミドの量も多いが、加齢や気候・環境の変化によって、その量は増減する。洗いすぎるとセラミドまで失ってしまう。セラミドは小麦や米の胚芽などの食べ物やサプリメントで補給できる。
バリア機能
最近、室内でのエアコンが行き届いており、乾燥に年中悩まされる人が多くなりました。乾燥しているとかゆくなり、肌のバリア機能が弱くなります。肌は潤っていないと健康な状態を保てません。アトピーを悪化させている原因です。
気温の変化、乾燥、ハウスダスト、ダニ、その他雑菌などの外部の刺激から守ってくれるのが皮膚で、刺激を跳ね返してくれます。それが皮膚のバリア機能です。このバリア機能が弱くなっていると、外部の刺激が皮膚に浸入しやすくなり、様々なトラブルに肌が見舞われることになります。トラブルのひとつにアトピーがあります。
バリア機能が弱い原因に「セラミド」が不足している状態であることがわかっています。「セラミド」は人間の皮膚の角質層にあり、外部の刺激から守り、角質層の水分の保持をするという皮膚の中では重要な働きをしています。
汗腺や皮脂線からの老廃分泌液脂質などは一時的な対応での、分泌です、そういう汗や皮脂の保護も一時的な力で、大切ですが、その下の角質細胞層の成分、セラミドの状態が基本的に重要です。
■セラミドのスキンケア
不足しているセラミドを補うためのケアをみつけました。
ボディケアシリーズから、薬用全身洗浄料、薬用入浴剤、天然素材メッシュタオル
メイク落としと洗顔料
メイクを落としてみましたが、今までメイクを落とすときにはセラミドのことは考えていませんでした。洗顔料で汗や汚れを落としました。すっきりしている中にもしっとり感がありました。
お風呂では薬用全身洗浄料、薬用入浴剤、天然素材のメッシュタオル
天然素材使用のメッシュタオルは肌に優しいのがいいです。
洗浄料はポンプ式のジェル状で肌に馴染みやすく、洗ったあとでもしっとりしているのがよくわかります。お風呂の中には薬用入浴剤を入れて、乳白色をした中で、身体を沈めると、手の届かない背中にまでセラミドが行き渡っていることを、あとでかさつかないことから実感しました。
いつもなら、お風呂から上がったあと、背中とお尻がガサガサしてかゆいのですが、気が付いたら掻くことを忘れていました。
朝のフェイスケア
洗顔料、化粧水、乳液で肌を整えましたが、メイクの「ノリ」の違いをだんだんと感じてきました。
外出前に
薬用ローションを首筋に。手には薬用クリームを。私は外気から肌を守らないとかゆくなってしまうので、外出には人一倍気を遣うのですが、首筋を掻くことはあまりなくなったようです。
使用して、身体全体のかゆみからは解放され、セラミドの大切さを認識しました。
皮膚を健康に保つには、バリア機能を強くすれば、アトピーのような肌のトラブルは防げるはずです。バリア機能の低下している肌には、セラミドを洗い流さないように注意しましょう。そして、セラミドを補ってアトピーを改善しましょう。
---- 肌のしくみと新陳代謝 ----
皮膚は表面側から見て、表皮・真皮・皮下組織という3つの層からできています。
皮膚の一番表面にある表皮は「角質層・顆粒層・有棘層・基底層」の4層からできています。表皮の厚さは0.2ミリです。基底層の細胞の10個にひとつはメラニン細胞です。
角質層は一番外側の層で乾燥や外部からの物質の侵入から身体を守っています。角質層はケラチンが主成分の角質細胞が規則的に重なっており、10〜20%の水分を含んでいます。
角質細胞の間をセラミドを中心とした「細胞間脂質」と天然保湿因子「NMF」(Natural Moisturizing Factor)を含む水分が交互に並んで角質層を隙間なく埋めているため、水分の蒸発を防いで外部から異物が侵入するのを防いでいるのです。
・真皮は厚さは約2ミリで、肌の硬さ、張り、弾力はここで保たれています。皮膚の栄養補給をしたり、皮膚の働きのほとんどをつかさどっている大切な部分です。美容成分のコラーゲン・ヒアルロン酸(ムコ多糖類)・エラスチンなどゲル(ジェル)状成分はここに含まれています。
・皮下組織は多量の脂肪を含んだ組織で、神経・血管・汗腺などを外からの衝撃から保護したり、体温の過度な発散を防止しています。
肌の新陳代謝
皮膚の生まれ変わり、肌の新陳代謝とは、表皮にある基底層の皮膚細胞が細胞分裂をして、新しい基底細胞が作られます。
その基底細胞が有棘層・顆粒層・角質層の順番に上に上にと上がっていき、最後にはアカとなってはがれていくことを言います。新陳代謝はターンオーバーとも言われ、毎日、私たちの肌は繰り返しているのです。
理想は約28日周期で肌細胞がすべて入れ替わることだと言われています。しかし新陳代謝は、何もしなくても理想の状態が保たれるわけではありません。
まず、加齢で衰えてきます。お肌の曲がり角というのは、新陳代謝が衰えてくることです。加齢は生活習慣により、肌を傷つける要因が多いか少ないか、活性酸素が多いか少ないか、有害物質の蓄積量、血行の良い悪いなどに影響されますから個人差があります。年齢よりもふけて見える人は加齢が進んでいるかもしれません。
新陳代謝が遅れると、メラニン色素が肌の内部に残ってしまい、しみの原因になったり、角質が厚くなったりします。
ピーリング(ゴマージュ)というスキンケアがありますが、これは厚くなり過ぎた角質層を剥がして、下にある肌細胞を刺激して、肌の新陳代謝を活発にさせる意味合いがあります。
皮膚細胞がうまく作られないと、肌の役目を果たすことができずに、乾燥肌など肌トラブルの原因となります。
■皮膚の役目
保護作用
肌のバリア機能です。皮脂膜が有害な物質や細菌、カビ、アレルゲンなどの皮膚内侵入や水分の蒸発を防ぎ人体を守っています。日光の刺激はメラニン色素が吸収して体内への影響を抑えます。肌が乾燥したり、敏感になったりしている人は、この肌バリア機能が衰えています。
分泌作用
皮膚は汗腺から汗を、脂腺から皮脂を分泌しています。皮脂や汗の中には、異物や体の中の老廃物が含まれていて、排泄をも同時にしています。
吸収作用
皮膚からの吸収は毛孔を通り、毛包や皮脂腺から真皮に吸収されます。
体温調節作用
暑くなると血液循環が促進され、発汗しやすくなります。この汗が乾くとき、体から気化熱を奪い体温を下げるのです。逆に寒いときは、起毛筋を縮めて皮膚の表面積を小さくし、血管も収縮して体温の放散を防ぎます。
呼吸作用
皮膚呼吸は肺呼吸の200分の1で行われています。
知覚作用
皮膚がものに触れると、さわったという感覚がおこります。その他、外からの刺激に対して冷たい、熱い、痛いとかの感覚を生じます。これらを知覚作用といいます。
肌の新陳代謝にはミネラルやビタミン、アミノ酸が必須です。これらが不足すると正常な新陳代謝が行われず健康な肌細胞が作られません。
食事が肌にとって大切なのは肌細胞の材料となり、新陳代謝を行うためなのです。
血行が悪いと、せっかく摂取した栄養素が、肌細胞にまで届けられずに、新陳代謝が悪いままになってしまいますから、血行や体の冷えも肌の健康に影響します。
睡眠も肌に大切だと言われますね。なぜなら、夜は肌細胞の合成や活性酸素の消去をする時間だからです。早めにしっかり睡眠をとることも大切です。
このように肌の健康と新陳代謝、生活習慣は密接な関係にありますので、乾燥肌、敏感肌、肌荒れなどでお悩みの方の方は、ふだんからできるだけ生活習慣にも気をつけてみてはいかがでしょうか。
---- 肌を傷つける要因 ----
肌が乾燥したり、肌が敏感になるのは、肌を傷つける要因がふつうの日常生活のなかにあるからかもしれません。
肌が傷つく要因は意外なほどたくさんあります。肌が乾燥しがちな方、敏感な方、スキンケアをしていても、なかなかよくならな方、アトピー性皮膚炎の方は参考にして、肌を傷つける要因をできるだけ避けるようにすると、良いでしょう。
水道水の塩素
日本の水道水は病原菌を殺菌するために浄水場やマンションなどの屋上にある貯水槽に塩素を投入しています。スイミングスクールや学校の水泳用のプールにも塩素を投入するのと同じことです。
殺菌のためですから、ある意味必要なのですが、世界的に見ても、日本の水道水への塩素投入量は多いので、肌のためには飲用、入浴時ともに塩素を除去する必要があります。
塩素は次亜塩素酸という物質に変化して活性酸素と同じような力、酸化力を持つため、殺菌力を発揮することができるのですが、強い酸化力のある物質は同時に人の細胞や遺伝子も傷つけてしまうのです。そのため、塩素にふれた肌は酸化して細胞が傷つくので、乾燥したり敏感になったり肌のトラブルを招いてしまうのです。
プールに入ると、目が赤くなる、肌がカサツク、髪がパサツクのも塩素の酸化により肌や目、髪が傷つくからです。飲用すれば体の中から酸化して、活性酸素を発生させると言われています。
次亜塩素酸は家庭でも殺菌に使用する塩素系漂白剤の主成分と同じです。間違えて漂白剤を触ったことがある人はわかると思いますが、次亜塩素酸で肌がぼろぼろになります。もちろん、水道水に含まれる次亜塩素酸は微量ですので、漂白剤に比べると害はとても小さいですが、入浴とシャワーを毎日行えば、その害も無視できないのです。適温40℃前後は塩素の活性が最も高いことや、蒸気や水流からも影響を与えます。
酸化力を測る測定器にORPメーターというものがあります。工場や熱帯魚の飼育でも使われている電気的な測定器で、電位(mv ミリボルト)で測定します。基準は+200mvです。これ以上数値が大きければ大きいほど、酸化力が強いということになります。活性酸素とは酸化力が強いので、過剰になると細胞膜を壊すなど悪影響を与えるので、健康に悪いといわれるのです。
水道水ですと、良くて300mv、悪い場所、とくに東京都など都市部では700mv位まで計測することができます。300mv程度なら塩素の害はあまりないかと思いますが、今度は反対に殺菌不足で病原菌が不安ですね。700mvですとかなり酸化力が高いので、要注意です。お湯が熱くてピリピリしていると思うことがあるかもしれませんが、実は塩素によって肌がダメージを受けているのです。入浴剤を入れると、お湯が柔らかくなるのは、塩素が抜けるからです。
塩素という物質はすぐに他の物質と反応します。そのため塩素を除去するには、お風呂に何かを入れるだけでよいのです。そこですぐに思いつくのが入浴剤です。ただ、入浴剤もさまざまです。なるべく合成の添加物が少ないものや低刺激なものを選んだ方がよいでしょう。
場合によっては、塩素ではなく入浴剤で肌が傷つくこともあります。また、人によって合う入浴剤、あわない入浴剤がありますから、いろいろ試してみることです。一番良いのはやはり専用の入浴剤です。
何かを入れればよいのですから、お茶がらなどでもある程度の塩素除去には有効です。ミネラル豊富なルイボスティやローズヒップなど肌に良いものであればさらに良いでしょう。
水道水の飲用には高性能な浄水器が必要です。塩素だけではなく、他にも有害な物質が含まれているからです。
シャンプー・石鹸など洗浄剤
・石鹸・シャンプー、ボディシャンプー、洗濯洗剤、台所洗剤
体を洗うものも食器や洗濯物を洗うものも洗浄剤のほとんどは界面活性剤でできています。界面活性剤とはどのようなものかと簡単にいいますと、水と油という混じらないはずの物質の界面(表面)を活性化させて混ぜることができるようにする物質のことです。
汚れの多くは油汚れですから、界面活性剤は汚れた油を水にくっつけて流してしまうことができますので、洗浄料として使われているのです。
石鹸
界面活性剤の代表がみなさんよくご存知の石鹸です。純粋な石鹸の場合、その成分のほとんどは天然の界面活性剤ですから、界面活性剤のかたまりみたいなものです。
この界面活性剤は天然であれば、ゴシゴシ強くこすってしまわないかぎり、ほとんど問題はありません。
体を洗った後、天然の界面活性剤は分解されてしまいなくなってしまうからです。
石鹸で問題になるのは合成色素や合成香料などの合成添加物が含まれている場合があるものです。せめて合成色素入りのものは避けましょう。
シャンプー・ボディソープ
これらも界面活性剤が含まれていますが、ふつうの石鹸と違い石油からつくられているものがほとんどです。 どこが違うかといいますと、残存性です。石鹸は何日かで界面活性剤が分解されて水と油を混ぜる力はなくなります。しかし、石油合成されたものは、何ヶ月もその力が維持されることがあるのです。
分解されない残った界面活性剤は当然、その作用を繰り返します。良く流したつもりでも人間の皮膚にも残留するため、肌の油汚れだけではなく、肌のバリア機能に必要な皮脂まで取り去って肌にダメージを与えてしまいます。洗濯洗剤は衣類に残って皮膚に影響を与えます。そして川や海に流れても環境を汚染するのです。また、体内に影響を与える毒性の問題もあります。合成界面活性剤の種類によっても違いますが、毒性の強いものもあります。
また、市販品には合成色素、合成香料など余分な添加物もかなりの確立で配合されています。皮膚に負担ですから、基本的には止めましょう。とくに肌トラブルの方、赤ちゃん、高齢者、乾皮症、アトピー性皮膚炎であれば、その影響は大きいですから、すぐにでも使用を止めることをおすすめします。それだけでも肌へのダメージがかなり違います。
また、最近では弱酸性で赤ちゃんや子供にもやさしいとCMしている製品がいくつかありますが、弱酸性というだけでは肌に優しいとはいえません。本当に肌にやさしい製品は少ないのです。基本的によく見かける製品は、避けたほうが無難です。
シャンプーの順番は気をつけていますか?
まずは頭から洗って、顔身体、手足と洗いましょう。シャンプーをするときは、洗顔前にしてください。洗顔後は、皮膚のカバー力が落ちています。そこに洗浄力の強いシャンプーが流れてくることで、皮膚の薄い顔が影響を受けることがあります。洗浄力の強い市販のシャンプーを使用していれば、なおさらその皮膚への負担が大きくなりますのでご注意ください。
■間接的に肌を傷めるもの
間接的に肌を傷めるものは、体内で活性酸素を発生させるものです。体内で発生した活性酸素は、上記しましたように過剰になると、その強い酸化力で細胞膜や遺伝子を破壊します。
そのためガンやアトピーなど、多くの病気の原因といわれています。活性酸素が肌に与える影響としては、皮下脂肪を過酸化脂質にしてしまい、肌細胞を傷めてしまうことやメラニン色素の増加に関わることです。活性酸素が過剰に発生しないような生活を送りましょう。
・紫外線
紫外線は皮膚に当たると皮膚の内側で活性酸素を発生させて、メラニン色素の増加や遺伝子の損傷、肌細胞にダメージを与える過酸化脂質を増やします。
紫外線対策はきちんとするようにしましょう。アトピー性皮膚炎や肌トラブルがある場合は、影響を受けやすいので注意が必要です。男性や子供でも紫外線対策をするとよいでしょう。
ただし、メラニン色素の増加は紫外線を肌の奥まで通さないために必要なことです。紫外線によって活性酸素が増えるのをメラニン色素が防いでくれているのです。そのため、ただ美白化粧品などで美白をするだけですと、メラニン色素が紫外線を防がなくなるので、返ってその後、メラニン色素が増加したり、活性酸素の影響を受けやすくなってしまうので、注意が必要です。やはり普段から、適度な太陽光で、メラニン色素やコラーゲンを適度に発生させて
真皮深くまで、紫外線の作用が届かないないようにすること、美白は弱い肌であると認識してください。
・食品・・・油・添加物・農薬・化学物質
ふだん食べている食品にも体内で活性酸素を発生させやすい食品と、そうでない食品とがあります。調理方法によっても異なりますが、基本的に活性酸素を発生させやすいのは、まず、古い油を使用したものや添加物の多いものです。とくにスーパーやコンビニなどで販売されている加工食品には要注意です。白砂糖や合成塩(塩化ナトリウム)も酸化力が高いので、なるべく避けましょう。缶ジュースには多いもので白砂糖がスプーン8杯分も含まれていますので、歯や、血糖値、肌には大敵です。
塩は天日塩、海塩、岩塩などの自然塩を使いましょう。
食べ物は生、煮る、焼くの順番で活性酸素が発生しやすいと言われています。焼いたものよりも煮た方がよいようです。基本は生で、新鮮なもの、酵素などの力を軽く殺す、さっと炒める。また穀物などは、炒るという、効果で、有効な成分が増えるようです。基本的に農薬や添加物など、化学合成されたり精製されすぎた物質は活性酸素を発生させやすいようです。農薬は活性酸素だけではなくアレルギーの原因の一つといわれています。
また、油の摂取方法が問題になっています。植物油でも酸化しやすい油やトランス脂肪酸を含む油は活性酸素を発生させます。
加工調理から一日以上過ぎた、油を使った、クッキーお菓子など、は避けましょう。
揚げ物は午前中の買い物が良いです。
酸化しやすい油はとくに加熱調理には使用しないようにしましょう。
基本的な油の特徴
脂肪酸の種類 |
酸化 |
調理方法 |
免疫 |
動物性脂肪
飽和脂肪酸 |
酸化しにくい |
加熱向き |
影響なし |
植物性脂肪
高オレイン酸油
オメガ9系脂肪酸 |
酸化しにくい |
加熱向き |
影響なし |
植物性脂肪
高リノール酸油
オメガ6系脂肪酸 |
酸化しやすい |
非加熱向き |
下げる |
植物性脂肪
高αリノレン酸
オメガ3系脂肪酸 |
酸化しやすい |
非加熱向き |
上げる |
魚の脂肪
オメガ3系脂肪酸 |
酸化しやすい |
非加熱向き |
上げる |
オメガ3(αリノレン酸、多価・n-3系)…シソ油(エゴマ油)、フラックスオイル(亜麻仁油)、魚類(特にイワシ・アジ・サバ)
オメガ6(リノール酸、多価・n-6系)…コーン油、大豆油、ひまわり油、紅花油、綿実油等
オメガ9(オレイン酸、単価・n-9系)…オリーブ油、新紅花油等
(一般的な事例ですので油の種類によって異なることがございます)
オメガ3系のαリノレン酸とオメガ6系のリノール酸は、どちらも必須の栄養です。脳や神経の50%はαリノレン酸とリノール酸でできています。脳神経のシナプスという細胞はその2割がαアリノレン酸です。
しかし、現在はオメガ6系の摂取があまりにも多すぎるのです。なぜなら、市販されている植物油やマーガリンなど、そのほとんどがオメガ6系だからです。
αリノレン酸とリノール酸の、その摂取比は、1:1〜4が理想といわれています。
しかし、現在の摂取比率はなんと、オメガ3αリノレン酸を1とすると、オメガ6リノール酸は10〜100ともいわれます。つまり1:1〜4のはずが、1:100になっている可能性もあるのです。
昔の日本人は主に魚類からオメガ3油を摂取しており、揚げ物がこんなに氾濫していなかったのでよかったのですが、現在は、揚げ物や肉料理も増えています。リノール酸の必要量は1日1〜2gなのですが、現在はその10倍の13gも摂取しているそうです。
揚げ物などの油物を好んで食べている人やパンとマーガリンを毎日食べている人、外食が多い人はオメガ3とオメガ6の油バランスがかなり悪いでしょう。
オメガ6リノール酸は、体内でアラキドン酸という物質になりますが、その一部が炎症を引き起こしたり、強めたりしますので、過剰摂取はよくありません。また、体内のホルモンバランスが崩れて免疫の乱れや高血圧などに関連するおそれがあります。
炎症や免疫に影響を与えることから、アトピー性皮膚炎や花粉症、喘息などのアレルギー疾患との関連が疑われています。
そのため、厚生労働省も日本人の食事摂取基準についてのなかで、油の質にも考慮する必要があり、フラックスオイルのようなオメガ3系オイル(n-3系脂肪酸)を増やすべき栄養素として推薦しています。
口内炎、吹き出物、花粉の季節に弱い、鼻が弱い、アトピー肌などでお悩みの方はリノール酸とαリノレン酸のバランスに要注意です。
・ストレス
ストレスが続くと活性酸素の過剰な発生につながります。また、肌の新陳代謝に必要なミネラルを過剰に消費してしまいます。ストレスがあっても引きづらないようにリラックスタイムを設けたり、サプリメントでミネラルを補給するようにしましょう。
・睡眠不足
睡眠不足も活性酸素の過剰な発生につながります。睡眠は適度にしっかりととりましょう。といっても、深い睡眠が必要です。
睡眠障害、無呼吸症候群、いびきなどは対策が大切です。
・ビタミン不足、ミネラル不足
健康な皮膚にはビタミン、ミネラルが必須の栄養素です。ビタミンとミネラルが不足すると、肌がきちんと形成されないのです。
そのような肌は弱くなり、肌が傷つきやすく乾燥肌や敏感肌の原因となります。
また、活性酸素の消去やストレス対策にも必要です。肌を傷つける活性酸素を消去するのは、体内にあるSOD酵素ですが、SOD酵素には亜鉛やセレニウムなどのミネラルが不可欠だからです。
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEの抗酸化力(活性酸素を消去する力)も強いのでおすすめです。
・有害重金属(有害ミネラル)
ミネラルには栄養素の必須ミネラルと有害な重金属の有害ミネラルがあります。
水銀やヒ素、ニッケル、などの重金属は接触性皮膚炎などアレルギー反応を起こします。鉛、アルミニウムなどの有害ミネラルの害が問題になっています。
これらは食事や水質汚染、保険用歯科金属などから体内に蓄積している人が増えています。
最近では、有害ミネラル、毒素などのテーマで、テレビでも放送されるようになってきました。重金属を排出するデトックスも肌トラブル解消やアトピー性皮膚炎対策になります。
お腹の中を綺麗な状態に保つ、善玉菌を増やし、常在菌群との上手な共生という考え方で、お手入れも考えましょう。
セラミドは細胞膜に高い濃度で存在することが知られている。 細胞膜においてセラミドはスフィンゴミエリンを構成する脂質の一つであり、また脂質二重層を構成する主要な脂質の一つでもある。長年にわたり、細胞膜に存在するセラミドとその他のスフィンゴ脂質は単なる脂質膜の構成要素であると思われてきたが、現在ではこの考えが完全に正しいわけではないことが分かってきている。セラミドの生体作用のうち最も魅力的であると思われるのは、酵素群により細胞膜からセラミドが遊離し、これがシグナル伝達物質として作用する機能であろう。セラミドの細胞シグナル伝達物質として、分化、増殖、プログラム細胞死(PCD)、アポトーシス(タイプI PCD)を制御することがよく知られている。この機能
のため、セラミドはしばしば「細胞死のメッセンジャー (messengers of cell
death)」と呼ばれる。人体においては、セラミドの合成障害によりアトピー性皮膚炎などを生じうる。
生合成系路
セラミドの合成経路として有名な経路は2つある。スフィンゴミエリナーゼ経路では、細胞膜中のスフィンゴミエリンに酵素のスフィンゴミエリナーゼを作用させることにより、遊離セラミドを生成する。デ・ノボ経路は、セラミドシンターゼによりセラミドを合成する。いずれの経路で合成されたかに関わらず、合成されたセラミドは細胞のプログラム細胞死などの制御に利用される。
※ スフィンゴミエリナーゼ経路:スフィンゴミエリンは細胞の脂質二重層を構成する4つの主要なリン脂質の1つである。細胞膜中のスフィンゴミエリンを酵素のスフィンゴミエリナーゼで加水分解してセラミドを合成するこの反応は、細胞膜の分解によりプログラム細胞死を引き起こす。この作用により、細胞膜はプログラム細胞死を誘導する細胞外シグナルの作用点となっている。さらに従来の研究から、電離放射線がいくつかの細胞でアポトーシスを引き起こすことが報告されている。さらに電離放射線が細胞膜中のスフィンゴミエリナーゼを活性化させ、最終的にはセラミドが合成されることも示唆されている。
※デ・ノボ経路:酵素のセラミドシンターゼによって触媒される反応である。セラミドは小胞体で合成された後ゴルジ体で修飾され、そして脂質二重層へと運ばれる。なおこの系路は数種の癌細胞における化学療法誘発アポトーシスを用いた治療法と関連している。
アポトーシス誘導機能
セラミドがプログラム細胞死のシグナルであることが初めて示唆されたのは、遺伝疾患であるニーマン・ピック病の患者がアポトーシスに対して抵抗力のある細胞を持っていると分かった時のことであった。ニーマン・ピック病は酸性スフィンゴミエリナーゼ(セラミドの生産に関与する酵素)が欠損する疾患である。
その後の複数の研究機関による一連の研究成果から、セラミドは多くの細胞種でアポトーシスを誘導することが可能なアポトーシスシグナルの前駆体もしくはアポトーシスシグナルそのものであることが分かった。 現在は、電離放射 線によりアポトーシスが引き起こされた場合のセラミドの役割を解明するための研究が進められている。
なお、遺伝子組み換えにより生み出された酸性スフィンゴミエリナーゼノックアウトマウスは、このマウスの持つ種々の細胞種はアポトーシスを引き起こすシグナルに対し抵抗力を示すことが知られている。
セラミド生成誘導体物質として知られている化合物
※TNF-α
※ 内毒素
※化学療法薬剤
※ 1,25-ジヒドロキシビタミンD
※インターフェロンγ
(熱および電離放射線)
セラミド産生を誘導する物質が、細胞のプログラム細胞死を誘発するストレスシグナルである傾向にあることは興味深い。このことから、セラミドは細胞外シグナルを細胞内の代謝へと伝達する際の仲介作用を示すことが分かる。
セラミドのシグナルが生じるメカニズム
前述のストレスシグナルの1つに応じて脂質二重層からセラミドが生成された後に、セラミドのクラスタは脂質ラフト(脂質いかだ)として知られている脂質プラットホームを構成する、という仮定が立てられている。この脂質ラフトは、シグナル分子を細胞内外へと伝達させるプラットホームとしての機能をもつ、膜貫通型構造であると推測されている。脂質ラフトが脂質二重層を貫く形で存在しているため、細胞内と細胞外のシグナルを相互に伝達することが可能となっている。
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