総コレステロールを検診に追加を

 日本動脈硬化学会(理事長、北徹・神戸市立医療センター中央市民病院長)は26日、特定健診の検査項目に総コレステロールを追加するよう強く求める見解を発表した。

  同学会では07年に改定した指針で、脂質異常症の診断基準から総コレステロールを外し、LDL(悪玉)コレステロール▽HDL(善玉)コレステロール▽中性脂肪の値を挙げた。ただし、医療現場ではLDLコレステロールを直接測定するのではなく、総コレステロールの値からHDLコレステロールなどの値を引いて算出する方法を推奨している。

  特定健診では直接測定する方法を採用しているが、同学会は「異常を拾い上げられない可能性を否定できない」と指摘。直接測定法の精度管理とともに、測定項目の追加などを求めた。

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2010.4.27 記事提供:毎日新聞社