放射性物質、北半球全体に拡散…国際機関発表


ウィーン=末続哲也】核実験全面禁止条約機構(CTBTO)準備委員会(本部ウィーン)は7日、福島第一原発から放出された放射性物質が太平洋上などを移動しながら拡散し、3月25日頃までに北半球全体に広がったと発表した。

 日本以外で検出された量は極めて微量で、人体や環境への影響はないという。

 同原発からの放射性物質は、3月12日に群馬県高崎市で観測された後、14日にロシア東部、16日に米西海岸に到達した。その後、大西洋を越えて、23日頃にはアイスランドでも検出された。

 同委員会では、高崎市など世界63か所で観測施設を運営している。

また、当然アメリカ各地の上水道からも同原発からと思われる、放射性物質が検出されている。


2011.04.08 提供:読売新聞