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マラソンランナーに学ぶ
噛み合わせを治したらタイムが伸びた!

 

肩こりや頭痛の原因になると言われる歯の噛み合わせ。これが全身のバランスや運動機能にも深く関わることをご存知でしょうか?たとえば、高齢の方でも義歯をはずして立ってもらうと、きちんと義歯をつけたときよりグラグラと揺れやすく、姿勢が安定しにくいことがわかっています。

すべてのスポーツにとって平衡感覚は欠かせないものです。それを踏まえて、正しい口腔状態を意識するアスリートが今増えています。

噛み合わせを矯正して記録を伸ばしたことで知られるのが、マラソンの土佐礼子さん。以前は、練習後のひざ痛や少なくとも年5回ほど疲労骨折がみられたが、歯科矯正治療を始めてから故障が少なくなり、北京五輪出場につながる高成績を残しました。正しく噛める口によって身体への負担のかかり方が変わり、安定した記録が出やすくなったと言えるでしょう。

人が立っているとき、足裏の上に脚、腰、背骨、頭が乗っている状態で、関節の部分で全身のバランスを支えます。

約5sの頭部が最上部にあるというのは物理的に不安定なので、首やあごの関節の働きは特に重要です。噛み合わせやあごがずれて頭の位置が少し傾くだけで、全身のバランスはとても悪くなってしまうのです。さらにあごの関節は身体の中でも一番フリーに動きやすい部分。噛み合わせが悪くなってあごがずれると、内耳にある三半規管の神経系を圧迫して平衡感覚に支障が出ることも考えられます。

最近は日常的にスポーツに励み、健康増進をめざす方が増えてきました。長く続けるためには、ます立ち姿勢を安定させて怪我を防ぐことが大切。正しい噛み合わせに注意して、全身のバランス感覚を保ちましょう。


噛み合わせを治したらタイムが伸びた!

2013年6月4日 提供:デンタルマガジン朝昼晩 石上恵一氏(いしがみけいいち)

 
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