White Family dental-site

 

1. 歯間清掃具、フロス(糸ようじ)と
歯間ブラシの違いと選び方

選ぶのは、フロス(糸ようじ)。
適切な隣接面ケアの用具だからです。理由は以下に記述。

若い人は歯間ブラシや、爪楊枝、デンタルピックなどは使ってはいけません。
歯間ブラシは、すでに歯周病が大きく進行した、歯間の開いたり連結修復物の多い、中高年の方がおおまかにケアする用具です。


CHXリクィッド(液)を浸けておこなう
隣接面ケアの工夫
除菌ケアの極意=隣接面ケアでのXアクション
間違うと10年後が大変です。



洗口剤クロルヘキシジン(=CHX)リクィッドの除菌効果!
口腔内除菌 CHX





隣接根面
フォト-1:歯間ブラシを使って10年後

フォト-1:
歯の間を歯間ブラシで、毎日丁寧に出したり、入れたり。
ナイフでケーキを切るようなスライドストロークでお手入れしていた、60歳の方の隣接根面です。

ポケット内のプラークバイオフィルムは除去できないので、骨吸収は進み、下がった歯肉と、露出した根面の削れたへこみ。
フロスと違い、歯間ブラシは、弊害が多いです。02-09
 

お口健康をコントロールするには、WF式プラークコントロールが欠かせません。
その要であるお口のどの場所をケアするのか?その場所は歯の間に繁殖する、隠れプラークです。
ここでは、歯の間の隣接面を的確にケアできる道具の選び方と、
世界中で販売されている各メーカのフロス用品と主に日本で販売されている歯間ブラシの比較チェックをしていきます。

1.隠れプラークが繁殖する隣接面(歯間部)ケアとは?
 図1のように、歯の間はかみ合わせの面から歯の根元まで縦に10mm以下のスペースです。
奥歯にあっては5mm以下の部分も多くあります。しかし、その幅は前歯も奥歯も8mm前後あります。

 かみ合わせ面からの歯と歯がしっかりとくっ付いて接触している部分は、通常、隣合わせの歯の咬合面の高さが同じに揃っています。その辺縁は肩が盛り上がった形状で、かみ合わせ面でつぶされた食片が押し出されてきても、根元の方向に食片が圧入されて、歯の間に食片カスが入り込みにくくなっているのです。

図1
絵1隣接面

 

 食物繊維の多い、いわいる自然食品、スローフードなど、よく噛む必要のある食品のほとんどは、歯の表面をこすって、繊維成分が歯をお掃除してくれます。噛むクリーニングと言えます。
 しかし、とろみ付けや加工された刻み食品、製粉食品(パン、麺、お菓子)などの糖質主体食品の多くは、唾液の消化作用も受けてさらに粘着性を増し、歯の面にまとわり付きます。
 歯の隣接面、辺縁ショルダーを越えて、歯の接触点側に押し込まれていくのです。

 これが、歯の間に繁殖する隠れプラークの餌になります。

 味付けの優れた、加工されたおいしいものを食べれば食べるほど、歯の間はそれまで以上にばい菌が繁殖しやすく、汚れてくるわけです。

2.歯の隣接面の形状の特徴、サイズ
 それでは、歯の間の構造を見てみましょう。ほとんど高さはなく、8mmから5mm以下で歯肉のポケットになります。
 ここはまったく見えない部分です。しかも歯ブラシの毛先が届きません。

 歯の間の根元は、接触点から歯肉ポケットに向かってオーバーハングしていますから、自然食品なら面に付着することなく、歯肉の辺縁を通過して頬粘膜側や舌上に押し出され、歯周ポケットにぶつかることもありません。

 加工食品の多くはその流動性ゆえに、歯の接触点を越えて、オーバーハングした歯の根元の隣接面の隙間、歯間部に流れて溜まっていきます。
 歯の根元、かつ隣接面内にある歯周ポケットの長さは、歯ブラシなどの毛先が届くことはなく、歯の根元の周囲の距離の割合で見ると、歯ブラシの毛先がケアしやすい歯周ポケットの2倍近い距離が隣接面に隠れているのです。これを隣接面歯周ポケットと呼びます。
 ここに多くの歯周病菌が繁殖する原因があります。

 歯周病の発生する最初のポイントが隣接面歯周ポケット内に侵入する隠れプラークのバクテリアたち、嫌気性(酸素を嫌って、空気に触れにくい部分で繁殖する)細菌の増加です。

隣接面ケアで歯周ポケットの60%以上がお手入れできてしまうということに驚きます。
歯ブラシではないのです。
だって、よく噛んで食べていれば、歯ブラシケアできる範囲はほとんど、きれいに噛むクリーニングがされてしまうのです。

食後すぐのお手入れと、特に隣接面ケアが重要だと思います。

3.隣接面歯周ポケットの形状
 歯の根面は、前歯では発生が一本ですから、隣接面歯周ポケットの形状はきれいな弧を描く凸面です。
でも、歯の隣接面の接触点直下で頂上となる。山形になっています。
 隣接面ケアのポイントは、歯肉の断面形状から、山形になっている、山の傾斜斜面の歯周ポケットのケアです。
 歯の外側と内側の2面の山形傾斜した歯周ポケットのクリーニングを的確に行うことが、WF式隣接面ケアの特徴です。

 さらに、奥歯の臼歯は発生が、数本の歯が融合して一本になります。小臼歯は外側、と内側の二本が融合しているのです。
大臼歯は外、二本、内側一本が上顎です。下顎は二本づつ、4本の融合です。

 ですから、臼歯は根面が外と内側の二箇所で凸面があり、ちょうど、歯の接触点真下で、凹の面ができやすい。
 歯の冠部、エナメル質に覆われた部分は、すべて凸面になるような形状ですから、健康な歯肉を思春期から維持していれば、 ほとんど、この二箇所の凸面と間の凹面、つまり、隣接根面のクビレは歯周ポケットの下、
環状じん帯に保護されていて露出してくることはないのです。

 しかし、発育期、思春期に歯肉炎があると、すでに、6歳臼歯から、根面露出が起こります。

 環状じん帯(サークルコラーゲン)の破壊で、歯槽骨の堅い皮骨が溶け始めるのです。

 そうすると、フロスケアではなかなか根面のクビレの凹面のプラークコントロールができなくなります。
根面はエナメル質で覆われて保護されていません。すぐに脱灰が進み、知覚過敏で冷たい水でしみたり、
根面虫歯となります。

 知覚過敏の対症療法で、シュミテクトだけでケアしていては危ないです。

ですから、かなり早い時期から、フロスケアによる隣接面プラークコントロールを
毎食後(3AM)に行うことを始めて欲しいのです。

 20代になってからのフロスケア開始では、奥歯にリスクが発生します。中年では、フロスだけでなく隣接面の下部の隙間には歯間ブラシが必要になってくるのです。

4.隣接面上部の接触点
 隣接面の咬合面側の上部には接触点があり、歯と歯はゆるやかな圧力で、お互いに接触していて、噛むときには、その咬合圧でさらに奥歯が前歯に強く接触して押しつけられるようになっています。
 歯は根が直接に支持骨である歯槽骨に結合しているのではなく、50ミクロンの厚さのコラーゲンのクッションネットを介して植立されているので、歯は、わずかに50ミクロン以下の範囲で動くわけです。

 その範囲で動いて押し付けられていれば、接触点を越えて歯の根元方向には食片が圧入されないはずなのです。

 しかし、前述したような咬合面の辺縁ショルダー高さの乱れ(歯列不整)や、歯の根元の歯周ポケット内のプラークコントロール不足で、歯周病菌の繁殖が続き、歯の根元の周囲を上皮付着という、リングコラーゲン構造で歯の根元をしっかり締め上げている環状じん帯が歯肉炎で破壊されてズタズタに切れていたり、
ストレスで、噛み締めや、歯軋りなど歯根のサポート役の歯槽骨の負担を超える負荷が毎日掛かっていると、
サポート役の歯槽骨の表面の硬質な皮骨構造までも、溶けて吸収されて、歯の動揺が起きて、奥歯は余計に前に強く押し付けられます。

 それが数年続くと、接触点はやがて脱灰と再石灰化で歯石ですり減り、面が荒れて、さらには、前述の糖質系の粘着食品の圧入があるので、隣接面の上部の接触点周囲には隠れプラークの酸産生菌群が繁殖して接触点虫歯が発生します。
 また、虫歯が発生しにくい場合でも、かなり接触点が摩滅して行くので、歯が前方に傾斜することで、更に歯槽骨歯間部皮骨が吸収し、咬合高径が下がり始め、その結果、顔にしわが増えやすく、顔のたるみを増します
 その上、頭蓋骨の支持点として、奥歯の位置がずれてきますので、首の頚椎ばかりに負担が掛かり、頚椎軟骨がつぶれて押し出される頚椎ヘルニアや、頚椎の神経孔に石灰化進んで、神経圧迫が発生し腕の痺れや、内臓器官の異常を誘発したりします。

 これら、中年から老齢に発生する脊髄疾患の多くの原因は姿勢から、その姿勢を作っているのが噛み合わせの位置と呼吸なのです。

 歯の咬合バランスを保つには隣接面の特に接触点の破壊を防ぐことが大切なのです。

 そのためには、幼児期の早い時期から、接触点を含む、隣接面を毎食後(3AM)に正しくプラークコントロールしましょう。

 歯の隣接面はその高さと幅が数mmという範囲のお手入れの難しさと、まったく見えない部分であるため。軽視されています。

 しかし、一歩海外、世界に出ると、その隣接面のケアは驚くほど当たり前に行われています。
 飛行機のファーストクラスのシルバー食器に一緒に糸ようじが付いてますし、NYの高級レストランでもフォーマルな男女がテーブルで平然と、赤い袋を破って、ホルダーつきの糸ヨウジでお手入れしています。
 多くの欧米人は、学童期に歯並び矯正をして、その時期にオーラルケアのコツ、重要性を学び、成人してからも、普通に歯の隣接面ケアを行い、6ヵ月毎に歯のチェックアップを受けています。
 虫歯が0で、歯周病なんてまったく関係ない生活が確立されているのです。
 もちろん例外はあります。貧困層はまったくそうではありません。おそらく30代半ばで総入れ歯になります。
歯科の処置は高額で、保険が効かない場合が多いからです。


 振り返って、日本人の私たちは、どうでしょう?毎日の生活の繰り返し、人生の中で、歯の隣接面ケアなど、考えもしないでいます。
 ほぼ、90%以上の日本人は歯周病です。虫歯もあとからあとからできて、磨いているのに虫歯と歯周病です。世界の貧困層と大して変わりません。学童期の初期、いや、幼児期の5歳からの奥歯のケアにもう、フロスは必要です。

 歯の隣接面をたとえるなら、身体の背中や、脇の下、指の間です。
 なぜ?多くは見えない部分です。しかしその部分、毎回こすらなければ垢が溜まり、角質層が残り、皮膚のくすみ、ひび割れ、皮膚病、水虫など不潔きわまりなくなります。
 そう、歯の間の隣接面も同じことでしょ?

毎食後(3AM)、食後3分でのフロスケアがお口のプラークコントロールを24時間達成し、維持するために必要不可欠です。

 
北米
 
CHXショップへ

 


 

3. ブリッジや、連結冠の間のお手入れ、
スーパーフロスの使い方通信

2009.4.7
欧米ではBrポンティックの下や、連結修復の隣接面も糸ようじのフロスを使います。歯の間の空間の食片を取るのではなく、隣接面の”ポケットの歯面、根面を擦る”のがバイキン膜(バイオフィルムを破壊して、原因菌除去に大切だと、認識されているからでしょうか? スーパーフロスとはどんな使い方がいいのでしょう?結構難しいみたいです。 上の6番7番連結で指導してみましたが、やはり、難しかったです。
67セット前に充分フロスなど通せるようにエンドRとファインシャープで歯間を広げておいたのですが、口蓋側からどうやら、通せましたが、結局、入れるのに時間かかるので、スパーフロスはやめて 歯間ブラシSSSにしました。

Dr:奥歯のポンティックは、”衛生タイプ、ドームポンティック”は歯ブラシだけのケアのしやすさで、必須だと思うけど、連結などの狭い隣接部分には、スパーフロスは困難ですが。練習するとかなりできるようになります。
連結は出来るだけ、ラボ(歯科技工所)に指定して、隣接面ケアをできるスペースを作り、セット前後に調整で広げて、指定の歯間ブラシやスーパーフロスを使ってケアする。
前歯はや4番くらいまでは、スーパーフロスで、リッジドラップポンティックの下は、擦るように指導。

DH:Tによると、”正直にいって、お年寄りに臼歯部なんかで空隙がとてもせまい場合はスーパーフロスの取扱いは難しいように思うのですが....まあこれも人によるのでしょうが。”
一度使用したら、ふわふわ部分がもうふわふわではなくなってしまいます。でもBrが1箇所とかでスーパーフロスを1回に使用するところが少ない場合はそれで捨ててしまうのもかなりもったいないと思うし...大体ふわふわ部分以外の普通のデンタルフロス部分が長すぎて扱いづらいんですよね。

Dr:返信”長い硬い部分は使いやすいお好みの長さに切って使うのです。ふわふわもお湯ですすぐと、元に戻りますし、WFではラカルトを浸けて使うように指導してますから、ほとんど、殺菌状態で、繰り返し使っても、きれいでしょう。
スーパーフロス1 スーパーフロス2
 

ポンティック下の清掃の方法
2009.6.1

海外ではポンティックや連結の下はスーパーフロスや、こういうリング状のガイドにフロスを通し、歯の間に入れて清掃する。
歯間ブラシでは、歯の間や、真下は清掃しにくく、バイオフィルムなど歯の隣接面の膜状の細菌プラークを除去するには、不向きで、食べカスなどをつっ突く程度です。

フロススレッダー





4. 接触点(コンタクト虫歯)
隣接点虫歯1

歯に被せもの、クラウンタイプのセラミック修復物を作成するために、歯の唇側のエナメル質を削って、歯の接触点での歯内部での虫歯の広がり方がはっきりとわかります。ゆっくり広がるので、症状はないです。内部で広がります。
症状が出た時は神経を取る治療が必要になってしまう。20歳から50歳の間に起きやすいです。見えない虫歯、隣接面の隠れプラークの磨き残しで、特に接触点のケアはフロスだけしかできません。
 
隣接点虫歯2


50代の男性のケース:
奥歯の7番目、第二大臼歯の奥の根が割れて、手前の根を残して、奥の感染した根だけ抜いたケースです。
6番の第一大臼歯は金属支台コアが入っていました。残した手前の根は金属支台をはずし、グラスファイバコアにしました。
7番の奥の根が割れた原因は、8番の手前の隣接面の根面近くにある、隣接面虫歯の存在が見えます。
お手入れしにくい、奥歯の隣接面であって、7番は30代に虫歯で神経を取っています。
その時期から失活した7番の根面は修復物の段差や、接着境界の不適合などで、常に隠れプラークの住家と化して、酸による脱灰で奥根の歯質の崩壊が始まったのです。
残した手前の根の隣接面の根面にも同じく隣接面根面虫歯が発生しています。手前は奥の8番(親知らず)の場所はあまり食事で使うことはなく、食片による清掃も少なく、唾液の流れもすくなく、手前よりもプラークの繁殖に適していたのです。そのため奥の根だけ、歯質の崩壊が進み、金属支台の差し込み(インサート)構造で、ウエッジ作用が働き、根が二枚に割れてしまったのです。原因は3っつありますね。
1 早期、20代での親知らずなど、手入れのしにくい歯の処理、抜歯をしなかった
2 神経を取るような虫歯を作る口の環境を、20代から50代まで続け、常に隣接面ケアを怠り、隣接面の接触点と根面にプラークを飼い続けた
3 神経を取った後の修復構造で、金属の支台を建て、保険の修復物で、保険の接着剤を使い、隣接部位など根面の修復物の縁の適合性のない治療を受けていた
 
隣接点虫歯

これも同じく前歯のセラミックの仮歯をつくるために、形成を始めたところ、隣接面の接触点の虫歯のフォト。
しかも隣接面の歯肉は歯周病で歯肉ポケットからの出血が多いです。
こういう場合WFでは、まず、仮歯で歯肉歯周病のケアをして歯肉ポケットが綺麗になってから印象し、修復物をセットします。
修復物の境界縁は厳密に歯肉ポケット内ですから、ポケット内にプラークなどのバクテリアの存在下では、セットしません。
 
隣接点虫歯4

同じく、小臼歯の隣接面接触点の虫歯です。MI治療では、エナメル質はできるだけ強化構造体として残します。
この例は以前の咬合面のコンポジット充填があって、その下存在した小さい接触点と通じた虫歯を見落として、治療充填してありました。
それが、その後に成長して、こういう大きさになって神経症状を出してきたのです。
3MIXを入れて封鎖し、一か月で、症状が消え、3MIXで消毒され硬くよみがえった、変色歯質をきれいにして、再度審美的レベルと接着レベルの高い、保険でないコンポジット充填をしました。
咬合面へのインサートフィリング(充填)の場合、その接着強度と咬合圧、食片による、磨滅が問題です。
10年前後ならオーケーですが、長期の安定では、セラミックジャケットが良いです。
こういう歯質の咬合面の厚みが得られる場合、インサート修復にするかカバー修復にするか迷うのですが、30年使うものならカバー構造がいいです。患者さんに選んでもらいます。
 



clinic-cear home-cear kodomo kenkou