<ウルトラフロス(Y字糸ヨウジ)の特徴>
使いやすい頑強なY字型ホルダーで、糸の部分は高機能で切れにくくテープ上に広がってつぶれます。さらにゆるく張ってあるので、こする面積が広くなり、より効果的にお手入れができて時間短縮になります。歯ブラシと同様に、水洗いして繰り返し使うことができます。コンビニなどの糸ようじはダメです。
通し易いのはSサイズです。初心者や日常ではSで充分ですが、
より清掃性などを求める場合などはMサイズがよいでしょう。

毎日2回から3回使うことで、24時間持続する、プラークコントロールが達成できます。
昼の3AM、ジャストケアではSを、
就寝前は仕上げとしてMをお薦めします。
<フロスはいつ使うの?>
毎食後、3分以内にフロスを!ジャストケアです。
よく噛んで食べることが歯の掃除になり、見える面50%は綺麗になります。でも歯と歯の間の隣接面の残り50%にはプラークと栄養分がいっぱい残ってます。隣接面のお掃除が、お口のプラーク予防、歯周病菌減少に効果を表します。
また、寝る前の仕上げお手入れ時に、歯ブラシの後にフロスでお手入れしましょう。
最初の3ヶ月は除菌液CHX洗口液をつけると効果倍増!早めにプラークを減少できます。
<何故フロスでのお手入れが必要か>
歯周病菌は嫌気性菌といって酸素を嫌うバイ菌のため、主に歯周ポケット内や、歯間隣接面など酸素の届きにくい部分で繁殖していきます。バイ菌群の繁殖スピードは速く、一時間で100倍くらいにもなります。
歯ブラシでは届かない歯間部歯周ポケット内までお掃除できるフロスでのお手入れは、とても重要なのです。
歯ブラシのみでのお手入れだけでは、歯の表面の50%にも届かないので不十分です。フロスを使わないと歯間部歯周病が進んで、ポケットが深くなり、歯の植立がゆるみ、接触がグラグラして歯並びがわるくなります。ひどくなると、奥歯から抜け落ちてしまいます。また歯周病連鎖という、怖い全身疾患(メタボリックシンドローム)の原因にもなります。
歯周病を予防するうえで、フロスの役割はとても大きいのです。
虫歯の主な原因となるバイ菌はミュータンス菌ですが、これらのバイ菌が24時間同じ所にいないと虫歯にはならないと言われています。そのため、食後3分以内にお手入れしてバイ菌がプラーク(歯垢)にならないようにコントロールします。
歯の表面にプラーク接着が無く、唾液が直接に接触することで、再石灰化効果により、歯が丈夫になります。さらに寝る前の仕上げ磨きでフロスを使用して歯間のお手入れを行えば、24時間、歯周病と虫歯の進行を防ぐことできます。
睡眠時間は人生の3分の一もあるので、寝ている間の病気の予防が一番大切です。毎食後にジャストケアでプラークを増やさず、さらに寝る前のお手入れでパーフェクトに綺麗にしてから寝ましょう!!
<ウルトラフロスの使い方>
☆ 最初の3ヶ月はプラークが減るのに時間がかかります。除菌液CHX洗口液を一滴、コップ半分の水に薄め、それに浸けながら使いましょう。
☆ 健康になるまで1ヶ月以上は掛かります。がんばって、バイ菌の繁殖スピードに負けないように、毎食後にはお手入れしましょう。
☆ 歯間ブラシとは違い、隣接の面を綺麗にできます。糸ヨウジ(フロス)を使うことで、歯の間がゆるくなったりすることはありません。歯肉の炎症がなくなり、血行が回復して新鮮な血液が流れ始めると、自分の治癒力で、どんどん歯肉も強くなって、歯周病菌に負けなくなります。3ヶ月ほど続けると、綺麗なピンクの健康な歯肉なっています。
☆ 歯の間に糸を入れたことのない方は、最初のうち糸はきつくて、歯が押され、それだけで痛く感じたり、中途半端に糸が隣接面に挟まったりします。
歯と歯の間にはコンタクトポイント(歯と歯がくっついている部分)がありフロスが通りにくいので、ゆっくり横にスライドさせながら入れていきます。
☆ 最初は歯面に糸を沿わせてポケットの中まで挿入してください。(歯肉に痛みを感じない所まで。これ以上入れたら痛いかな、ということはご自分で判断できると思いますので、痛くない程度に入れます。)
☆ 挿入したら、ポケット内の汚れをかき出すような感じで小さく上(かみ合わせ側)方向に動かします。ポケット内でフロスを横に動かしますと歯肉を傷つける原因となります。

☆ 歯の間の歯肉は山形になっています。歯の内側・外側の丸みの部分をこするときには、フロスをX(エックス)を描くように動かします。山形になったてっぺん部分だけをこすらないようにしましょう。

☆ 1ヶ所の歯間で2本の歯のポケットのカーブしたラインが2ヶ所ずつありますので、合計4ヶ所のポケットラインに合わせてフロスを傾け、押しつけながら上にこすります。
初めのうちは、鏡を見てチェックしながら行うとよいでしょう。

☆ フロスを出す時にきつかったり、かぶせ物や詰め物に引っかかってうまく出せない場合は、無理にひっぱったりせずに、一度フロスをポケットの方まで下げて、引っかかった歯面とは別の歯面に糸を沿でわせるようにして、前後に動かしながら(のこぎりのように)引き上げるとうまくだせます。無理に引っ張ってとろうとすると、詰め物がはずれてしまったり、糸が切れてしまう原因になります。
☆ 引っかかってどうしても取れない場合は、糸を切ってください。不適な段のある修復物は、再度作り直してください。内面は虫歯になっています。
☆ また、自分では痛みを感じないのに、出血したり、フロスに血液がついてきてしまうのは、歯肉に感染炎症があるためなので、一日一回のフロスではなく、その部分だけでも毎食後、3分以内のお手入れの時にフロスを通してお手入れすれば、その分早く歯肉の炎症はおさまります。
☆ただし、ポケット内でひっかかりがある場合には、ポケット内に歯石がついていることがほとんどなので除去してあげないと、歯肉の炎症は完全には回復しません。もし引っかかるところがあれば、ドクターまたは衛生士にご相談ください。使い始めて2ヶ月くらいで、歯肉が引き締まってきます。歯肉感染炎がなくなってから歯石除去すると、出血も痛みもしみる感じもなく、綺麗に取れます。診療所で歯石の除去を行います。
<WF おすすめのハブラシ> 極細毛 WFがお薦めする。最新の要素を盛り込んだ歯ブラシです。
超極細毛が歯と歯のすき間に入り、しかもレギュラー毛が細い毛をサポートするので、コシが出て、長持ちします。
大きめのヘッドで、重複して磨ける二重磨きがしやすいので、歯の噛みあわせ面と一緒に、歯の横や歯肉も磨けます。
ヘッドサイドもラウンド、エッグシェイプで丸く、前歯の裏の歯列にピッタリでしっかり磨けます!
手にフィットする滑らないラバーグリップです。スリムネックが強い圧を逃がし、やさしくお手入れできます。
使い方は、WF HPオーラルケアのうそ間違いのコーナーをご覧ください。
こんなハブラシはNG! 硬い毛のもの・・・手ごたえがある分磨けていないのに磨けた気になってしまいます。
また、ハブラシに加える力が強くなってしまうため、ひじごと動かすような大きなストロークになり、歯肉や歯面を傷つけてしまいます。→歯の根面の露出、知覚過敏の原因に。
<CHX洗口液について> CHX洗口液効果
・ 歯垢の形成を抑える(1h〜2h効果が続き)カバーリングにより持続効果。洗口後歯に被膜を作り、細菌が歯に付着するのを阻止し、殺菌効果が長持ちする。
・ からいけど効果は抜群。薄めて使ってください。
・ 一滴でOK!コップ半分のお水に薄めてお使いください。1ビンで三ヶ月以上使えます。
他の洗口剤と比べてお得です。歯ブラシや、フロスにつけて使いください。最後にうがいしてください。
・ うがいに使う・・虫歯の発生および進行の予防。歯周病の予防。歯肉炎の予防。→口臭の予防・のど、かぜの予防・抗ウイールス作用もあります。
・ 怪我傷に塗る、洗う・・手指皮膚の消毒、にきび・などに殺菌効果もあります。
・ 水虫などにも効果・・水虫の真菌に対して、殺菌効果があります。
☆CHX洗口液の主剤である、塩酸クロルヘキシジンについて。
有効成分は塩酸クロルヘキシジンです。ブドウ球菌などグラム陽性球菌に効くほか、真菌に対しても抗菌作用を示します。
<インターケア(食間のお手入れ)について>
食間のお手入れには、うがいとシュガーレスガム・キシリトールガムがおすすめです。
うがいには、抗菌剤のうがい薬を使用していただくとより効果的になります。
喉のうがいではなく、お口に含んで唇を閉じ圧力をかけて、歯と歯の間に通す感じでクチュクチュうがいをします。
お食事で、一回につき30回以上噛んで食べるように心がけて下さい。歯を汚す、溶ける、どろどろになる食材は最初に食べ、最後に不溶性食物繊維の多い食材を良く噛むことで、歯の表面が自然と清掃されます。
よく噛んで食べることにで、その噛むという動作により唾液がたくさんでて、それだけでも自浄作用となります。舌や頬の粘膜がよく噛むという動作により歯の表面に触れることで、それだけでも噛む面、頬側、舌側の簡単なお掃除になるのです。
ただし、歯間に関してはフロスなのでお掃除をしないとバイ菌膜(プラーク)は残ってしまいますので、必ずフロスを使用してお手入れをするように心がけてください。
食後はお茶や、砂糖抜きのコーヒー、紅茶など砂糖の入っていない飲み物をとるだけでも効果はあります。
食事の後のブラッシング、特にフロスは大切ですが、時間に余裕のない時や水や道具がない時はキシリトールガムやシュガーレスガムがおすすめです。
キシリトールガムは、虫歯の直接の原因となる、酸自体を作らないという効果がありますのでおすすめです。
噛むことにより、唾液の量が多くなり食後のPHが酸性に傾くのを中和してくれます。
よく噛むことは顎の発育も促します。また楽しい時は唾液は多く分泌され、気持ちが落ち込んでいると少なくなります。
<仕上げお手入れ、ナイトケア>
仕上げ磨きとは、一日の終わりの寝る前にブラッシングとフロスを行うことです。5分くらいかけて優しく仕上げます。
お風呂の中で湯船につかりながらおこなうと、血行がよくなっているので歯肉にもよく、より効果的なお手入れになります。舌の上や、頬の所も軽くこすりましょう。歯ブラシだけでは、どれだけ長い時間かけて丁寧に磨いてもすべては綺麗になりません。歯と歯の間(コンタクト部分)は歯ブラシでは死角の部分で、歯ブラシ後にフロスを使用することが重要です。 電動音波ブラシなどの微振動ブラシも最適です。
朝起きた時に、お口の中がすっぱかったり、臭いのは仕上げ磨きが不足している証拠で、種細菌(取り残しの繁殖し続けるプラークバイ菌膜)が増えているのです。バイ菌の活動が活発になるのは睡眠時間中なのです。
起きている間は、お話をしたりお食事をしたりすることで、お口の中の筋肉も動くし、唾液も出ている状態です。しかし、睡眠時間というのは、唾液の量も減り、お口の動きもなく、いわゆる静かな状態です。それは、バイ菌にとってまたとない繁殖チャンスなのです。
どんなに頑張ってお手入れを行ってもお口の中のバイ菌がゼロになることはありえません。常在菌といって、常にお口の中に存在するバイ菌がいるのです。夜寝る前の仕上げ磨きによって、眠る前の段階でどれだけ常在菌の量を少なくできるかで、睡眠時間でのバイ菌の繁殖の量というのは左右されるのです。眠る前の状態でバイ菌の量が少なければ少ないほど、たとえバイ菌が増えたとしても最低限の量で抑えられるのです。
よって夜間6〜8時間の睡眠中に、バイ菌が増えるのを抑えるためにも抗菌剤入りのうがい液(CHX洗口液)や歯ブラシ液を使用すると良いでしょう。
歯ブラシとフロスにつけ使用し、余ったコップのものをうがいに使うと喉の消毒にもなり、風邪の予防や口臭の予防にもなります。
ここでも、仕上げ磨きを簡単にする方法があります。毎夜、眠いときに洗面所で5分10分と磨くことは必要でなくなります。
そのコツとは、3AM(3 minutes After Meal) です。食後すぐのジャストケアをしておくことで、仕上げ磨きが、とても簡単に1分〜2分で済みます。
<フロスとCHX洗口液の使用のスケジュール>
☆最初の一週間は一箇所使うたびに洗いながら、CHX洗口液薄め液に浸けて、消毒液をつけた糸を通しましょう。
☆最初の一週間は、一箇所ごとに糸の入れ角度、力の方向、動かす方向、当てる面などをミラーで見ながら、確認しながらおこないます。寝る前と朝起きたときが良いです。慣れるまでは5分から10分くらいかかります。
☆ 特に歯肉炎があり、不良な引っかかる修復物があったり歯石が多いとむずかしいので、早めにそれらを改善治療して行きます。
局所的には糸を入れたりする刺激だけで、歯肉炎が急性化して歯が痛く浮いてきたり、歯肉が腫れたり、出血がひどくなったりと初期反応があります。それらがひどいときは抗生剤や抗炎症剤を服用します。引っかかるところ、通しずらいところをマークして、早めに治療を進めます。
☆ 初期反応を通り過ぎて、毎日糸を寝る前に通すことができてきたら、2週間ぐらいで、糸はかなりスムースに通せるようになります。お口の歯石取り、クリーニングも進み、やがて修復物も、修正取替えが終われば、お口全体のCHX洗口液フロスも1分くらいでできます。
☆ そう、4週間続けて寝る前にやれたら、今度は、水だけで、良いので、食後3分以内にフロスをしましょう。
そうすると、もっと、お口の中が清潔になり雑菌が少なくなると、口臭もなくなり、舌の上の繁殖バイ菌、真菌の量も激減します。
この結果は、胃炎、咽頭炎、鼻炎の消失。消化の改善。動脈硬化の進行の低減。全身の血流改善と生活リズムの改善、睡眠の質の変化。
咽頭、お口の周囲の温度低下による、吸気冷却効果の改善で、心肺呼吸の気管ガス交換効率の改善。脳の還流血液量の増加で、精神的安定感の出現。など、お口の中をきれいにして歯周病菌を少なくすることだけですが、全身に大きな効果が現れます。 |