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食習慣の類似性、親子は似ない?

子供の食習慣に影響を及ぼすのは誰か

親と子の食習慣には弱い類似性しか認められないことを示す研究結果

Caroline Wilbert

【6月4日】ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生学部の新しい研究結果によると、子供は親から食習慣を学ぶという広く行き渡った考え方が実際には正しくない可能性があるという。

この研究は『Social Science and Medicine』に発表されたもので、米国人家族の食事摂取とそのパターンを検討したところ、親と子の食習慣の類似性は弱いという結果が得られた。

「米国の子供の食事摂取には、家族および親の食行動以外の別の要因が重要な影響を及ぼしている可能性があることが今回の知見から示された」と本研究の上級著者でありブルームバーグ公衆衛生学部人間栄養センター准教授のYoufa Wang氏は文書で述べている。

研究者らは、米国農務省(USDA)の個人別食物摂取継続調査(CSFII)に参加した成人7,331名のデータを用いた。CSFIIは1994-1996年を対象とした米国の代表的国民調査である。成人参加者の子供も本研究の対象に含まれた。

参加者は過去24時間に摂取した食物に関する2つの質問票に回答し、その後、食事の評価が行われた。各参加者には健康食事スコア(2005年版USDA Health Eating Indexなどの測定基準に基づいて算定)が割り当てられた。

親と子の相関関係は弱かった。親の教育と世帯収入は、親と子の食習慣の類似性にあまり影響しなかった。

「家族以外の要因による影響が大きくなり、親と子の食事摂取の類似性は時間の経過とともに弱まっている可能性があると推測している」とWang氏は文書で述べている。

本研究から示唆される公衆衛生上の重要点として、単に親を標的とした介入法は子供の食事の改善において、以前に考えられていたほど有用ではない可能性がある。

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2009.6.18 記事提供 WebMD