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日本の保険歯科金属はいつまで、
パラ合金など、金属を主体にしているの?

金パラ代替材料の開発と保険導入

 歯科用金銀パラジウム合金は実勢価格が大きく変動することから、長年価格的に安定した保険医療材料の開発が求められてきた。また、患者側から臼歯部における歯冠色修復のニーズが高まっていることに加えて、金属アレルギーへの対応としてもメタルフリーの材料の開発が求められてきた。即ち、臼歯部において、物性の優れたメタルフリー材料の開発は医療提供者と患者の一致した要求であった。
日歯は平成22年10月に関係部会の報告書を取りまとめ、業界に改めて金属代替材料の開発要請をしたが、現在は「CAD・CAMシステムを用いたハイブリッドレジン歯冠補綴」と「グラスファイバー補強高強度コンポジットレジンブリッジ」の二つが先進医療として位置付けられており、それらを含め材料開発は一定のレベルに達したと認識される。
このことから、それらの技術や材料の保険導入を議論する時期に至っていると言えるが、実際にそのような議論になった時に、技術評価のあり方、医療費に対する影響、自由診療シェアに与える影響等々、検討・確認するべき問題は少なくない。
歯科医療においては歴史的にも大きな案件であり、我々歯科医療提供者にとって、対応への明確なコンセンサスを作るべき時期に来ている。

2013年6月10日 提供:日本歯科医師会社会保険担当常務理事 堀 憲郎先生