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世界で最も細い針作製…痛みのない注射などに応用へ

WFでも20年前に、無痛針の特許を取ったことがありますが、作成技術がなく、そのままでした。

千葉大研究グループ

 千葉大大学院融合科学研究科の尾松孝茂教授らの研究グループが、世界で最も細い金属針を作ることに成功した。

 先端部分の直径は約50ナノ・メートル(約2万分の1ミリ)で長さ0・01ミリ・メートル。ナノは「10億分の1」を示す指数で、今まで最も細い針の直径は先端部で1000ナノ・メートル(1000分の1ミリ)だった。研究成果は12日に米国のナノ技術の専門誌「ナノレターズ」電子版に掲載された。

 針は希少金属のタンタル製で、今後、金や半導体など様々な素材で実験する。分子レベルの微小な機械(ナノマシン)の部品や、痛みのない皮下注射針などへの応用が期待されるという。

 尾松教授らは、らせん状の波形を持つ特殊レーザー光を金属板に照射する手法を取った。光が当たった場所が溶けて渦状に変形し、渦の中心に集まった金属がソフトクリームのような形の突起になるという。

 従来、微細な針を作るには薬品を使い、真空中で作業する必要があるといった条件があった。尾松教授らの手法では、通常の室温の空気中で、1秒間に2万5000本以上の針を製作できるという。尾松教授は「無駄な薬品を使わず環境にも安全な技術。工学、医療など様々な分野への応用が期待できる」と話している。
 

2012年6月26日 提供:読売新聞