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歯垢の付着とがんによる早期死亡に関係?

歯科検診を受ける患者。歯垢の付着とがんによる早期死亡に関係がある可能性が報告された(ブルームバーグ)

研究報告において、研究者は「歯の表面や歯肉ポケットの細菌負荷が長期間にわたって高い状態が続くと、発がん作用の一因となる可能性がある」と説明。

ただ「今回観測された関連性について因果関係を示す何らかの要素があるかどうかを判断するには、さらなる研究が必要であることは明白だ」としている。

これまでの研究では、重度の歯周病を患っている人は糖尿病の発症リスクが高く、感染性の歯周病は心臓病の兆候の場合があることが示唆されていた。

今回の調査では、統計分析を行い、教育、喫煙、歯科検診の頻度、所得水準といった早期の死亡に関係がありそうな潜在的なリスク要因について調整が行われた。

しかし、英ケンブリッジ大学でがん疫学を担当するポール・ファラオ講師は「今回観測された関連性は因果関係を示すものではないかもしれない。

一部の要因はコントロールされたが、歯垢と死亡率の両方に関係がある可能性のある、食事や肥満といった別の要因がある可能性が高い」と説明した。(ブルームバーグ Makiko Kitamura)

2012年6月21日 提供:SankeiBiz