White Family dental-site

 

すくすく育て!元気な歯!

 
-MyTownらぶりぃあさお掲載記事より-
1997年1月1日号

PART7:

半年に1度、歯の定期検診を受け、クリーニングを行う事はとても大切な事です。  デンタルエステを行っているホワイトファミリー歯科のスタッフにお集まりいただき、歯と健康について、お話し頂きました。

私たちが変えなければ

T 来年は開院10周年です。患者様から怒られたり、励まされたり、喜ばれたり、ようやく、医院の形が様になってきました。まだまだやることは山積みですが、今後も気持ちを引き締めて、平常心で前進しましょう。今回も、質問にお答えするため、全員でレポートをまとめてみました。

K 最近、未来の日本は無力だと、考えてしまう。天然資源も、食料も自給自足出来ない私たちは、お金で買っているでしょう、外国から。私たちは知恵を絞って技術を磨き、加工産業を育て、そこで働き、生活している。そこに付随してサービス産業がある。日本の資源は知恵、つまり人間だと、思うの。でも、その日本人自身が変でしょう。子供たちをみていると、ああ、ダメダ、と…。いじめ、テレクラ、受験競争中退、フリータ…。

T 知力、体力が、気力が、年々レベルダウンしている。アレルギーや糖尿病、肥満、拒食症、10歳ころからの喫煙やアルコールを飲んだり。それも、常習的に。社会も無関心だし。

K 自動販売機でだれでも買える。テレビや雑誌の広告や、ドラマでカッコ良く扱われていれば洗脳される。レストランでも、大人たちは平気でプカプカ。20歳代の喫煙者の多いこと、女の子にネ。すでに5年ぐらい吸いつづけているから、なかなか止められない。成長期の喫煙とアルコール/カフェインは脳神経の発育、臓器機能への大きな悪影響があることは証明されているノ。  

T 健康じゃない、身体も心も。すべて私たち大人のせいです。周りで肺ガンで死んでも、通夜に集まった大人は酒飲みながらタバコプカプカ。何人ガンで死んで、家族や友人が悲しめば、気が付くのか!将来、少子化日本を背負う子供たちも、成人病予備軍です。

K 政治家や厚生省も医療費削減を考えるなら、公共エリア、レストランを全て禁煙にして、アルコールも一緒に 広告禁止。身分証が無ければ買えないように、自動販売機を禁止すべきでしょう。

T 日本では10年経っても無理だね。 忙しいは、ごまかし。やれば、できる。

1.電動歯ブラシはよいですか?

最近は、電動歯ブラシの性能も一昔とは違い、かなり改善されてきています。数年前は、どちらかというと、あまり電動ブラシをすすめることはありませんでした。というのもブラシ自体の動きが、磨き方によって横みがきになりがちになり、強く歯の表面や歯と歯肉との境目などに当てたりしてしまうと、歯肉を傷つけたり、歯の表面を削ったりしてしまうのです。また毛先の位置がきっちりと固定できないため、細かな所の汚れが残ってしまうことも考えられたからです。  従来の商品と比べると最近は改善され動きがソフトになってきていますので、うまく使いこなすことができればおおいに電動歯ブラシを使って下さい。  お勧めの電動ブラシは回転型(ブラウンやインタープラーク、また国産の替えブラシもあります)です。バスローリングタイプの振動型の半分の時間で同じ量のプラークを除去できます。ハブラシ

圧力、位置決め、磨き順序さえ確実ならば、かなりくぼんだ溝の中も素早くきれいになります。  また、歯の手入れは歯の見える所ばかりでなく歯の間や根元もきれいにしなければ磨き残しになります。歯の間の手入れは特に大切なので、その手入れも含めて手で行っていると、1回の手入れが5〜10分もかかってしまいます。1日に3〜4回の手入れでは無駄な時間をかけすぎています。それよりも電動の能率のよいものを使って手早く歯の表面をきれいにし、次に歯の間の手入れしづらい所を重点的に時間をかけ、糸ようじ、歯間ブラシで手入れを行うことが歯周病や、接触点カリエス(歯間部むし歯)、根面カリエスを予防する効果を上げます。  しかし、電動歯ブラシを使用する前に普通の手用歯ブラシでの歯磨きをマスターしてからの方がよいでしょう。電動歯ブラシを使い始めの頃はうまくコントロールできなくて磨き残しが多少はあるかもしれませんが、使って1ヶ月もすれば、手用歯ブラシで磨くよりもはるかに汚れの除去効果は良くなります。  かなりの時間の短縮ができることでしょう。きちっと磨く所にブラシの位置を固定しスイッチをONするだけでブラシが磨いてくれますから。ただし位置づけをきちんと行わないと汚れは落とせません。あとは『電動ブラシを使用しているから大丈夫』という頼り過ぎも困ります。いくら電動歯ブラシを使用していても、歯の間は絶対届かないのです。当医院では独自の理論と実地に基づいたものをお薦めします。

2.歯肉炎って何ですか?

歯磨きがきちんと行われず、歯と歯肉の境目に歯垢がついている状態にあると、その歯垢の中に含まれているばい菌や毒素に刺激され、歯肉組織が炎症をおこしてしまうのです。その状態のまま放っておくと歯肉から出血しやすくなるのです。それが進行してくると歯肉が少しずつ歯からはがれ、どんどんポケットが深くなってしまうのです。こうなると歯肉炎ではなく、歯周炎(これは一般にいう歯槽膿漏/歯周病のことです)になってしまうのです。  歯肉炎というのは歯肉だけ炎症があるもの。放っておけば歯周炎になり、歯を支えている顎の骨などにも影響がでてくるものなのです。もし歯肉が腫れてきたり、歯ブラシで出血してしまうような状態になった時は、必ず歯科医院で衛生士さんにオーラルケアの指導を受け、歯周病の治療を行うべきかチェックを受けるべきです。この病気は自覚症状が無く、時々歯ブラシに血がつく程度です。友達に口臭があるかどうかチェックを受けて、臭かったら検査を受けるべきです。進行性の病気/歯周病になってしまっては顎の骨は元には戻りません。歯肉炎のうちであれば正しいオーラルケアを続ければ炎症は抑えられ、顎への影響は避けられます。  歯ブラシの方法を教えてもらったことのない場合は、お教えいたしますので気軽におっしゃって下さい。

3、歯の間の手入れ方法は?

歯間部のポイントは2つ、コンタクト(歯の接触点)の虫歯の予防/歯間部のポケットのコントロールによる骨吸収、歯肉炎の予防です。  歯と歯の間というのは、歯ブラシでは絶対に磨けないのです。歯と歯の隙間が全くなく歯肉との境目の部分にいくら小さなサイズの歯間ブラシを通そうとしても通らないという部分は、無理矢理通す必要はありませんが、かなりきつい所でもフロス(糸ようじ)は必ず入れられます。  フロスは大きく動かすのではなく小さく振動させるように動かします。また、のこぎりを引くように使うのではなく、入れたら上下に動かして背中をタオルで擦るように小さく引き上げるように使います。大きく動かせば、歯ブラシと同じで歯を削りかねないのです。歯がきつく並んで間がなくても、ばい菌は繁殖し、虫歯になりやすい所です。歯ブラシできちんと磨いているつもりでも汚れは残っているんですよ。毎日お掃除しましょうね。  隙間があるような所は、歯間ブラシを通してお掃除しましょう。隙間の大きさに使用する歯間ブラシをきめます。歯間ブラシにはすごく小さな隙間に入るものから大きな隙間に通すものまで、たくさんの種類があります。小は大を兼ねます。  使い方ですが、ただやみくもに隙間に通し、入れたり出したり大きく動かしていては食べ物のかすなど大きな汚れをおとすことはできますが、肝心なばい菌のペーストである歯垢を歯の表面から落とすことはできません。歯ブラシの横磨きと同じで歯がすりへってきます。間に入れた状態で振動させる。ポイントはやはり小さく動かすということです。歯間ブラシとフロスをうまく使いわけて使用します。  ブリッジなどを入れることによって生まれる隙間は、歯ブラシでもフロスでも清掃することはできません。歯のない所、人工歯と歯肉の間にも隙間ができます。そのような橋の下の部分は歯間ブラシでしか清掃できません。掃除を怠っているとすぐに汚れは溜まり、歯肉炎を起こし腫れてきたり、ひどい方になると、かなりの痛みがでる場合があります。そのようにならないためにもきちんと毎日かかさずお掃除をしましょう。

あなたの歯と健康を守る10カ条 −8020(80歳で20本を)達成のための提案−

1) 全身の健康管理に気を配る。

2) 1日30種類以上の食品を、1口30回以上噛む。

3) 野菜や歯ごたえのあるものをできるだけ食べる。

4) 清涼飲料は避け、飲料に砂糖を入れない。

5) 食品は薄味で、インスタント食品は避ける。

6) 食後は必ず口の中の食べカスを除く。

7) 歯の清掃は歯ブラシだけでなく、歯間用の糸ようじや歯間ブラシを使う。

8) 6か月毎に少なくとも3回以上は歯ブラシ指導を受ける。

9) 30歳から定期的に検診と歯石掃除を受ける。

10) 不安を感じたら症状が無くてもまず受診する。

庄司文明(農文協より) 堤一樹、一部改案