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お口にまつわる記事からいろいろ抜粋しています。
皆さんの快適なデンタルライフの参考にお役立て下さい。


vol.22
-わかりにくい歯科医のよしあし、料金体系。
ここをチェックで良心的な歯科医に出会える。-

これまでの歯医者さん選び、大丈夫?
近所だから、感じがいいからなんて、安易な基準で選んだら失敗する可能性大。
保険診療と自由診療の違い、歯科知識、後悔しない治療を受けるために、
デンタルIQを高めて、賢い患者になる。

 

よい医者とは

歯磨き指導や定期検診、予防に熱心な歯医者を探そう!

正しい歯磨きは、歯を守る。そのサポートをしてくれるブラッシング指導に熱心な歯科医なら、かなり信頼できる。その選び方は?

医療ジャーナリストの長倉功さんは、朝日新聞の記者時代に16年間、歯科医療について取材をしてきた。よい歯科医選びの眼力は鋭い。

「歯科医選びで注意してほしいのは、親切、やさしい、人あたりがいい、ということだけで選んでしまいがちなこと。これは判断を間違えやすい。患者の歯のことを親身に気にかけるほど、叱ることもあります」と長倉さん。厳しい先生は敬遠がちという人も多いのでは。ブラッシング指導で一本一本丁寧に磨き方を教えてくれ、怠けると「ここが磨けていない」と、少し厳しく注意をしてくれる。そんな歯科医こそ親身にあなたの歯を心配してくれているのだと思って間違いない。


歯科医から口腔内科医の時代に。
予防に力を注ぐのが世界的にも名医。

はがきや電話で、予防のための定期検診を知らせてくれるのはまずよい歯科医。 「実は、定期検診をやっても歯科医は儲からない。収入は落ちます。それでも定期検診に熱心なら、良心的な歯医者です」

WHO(世界保健機構)が最近になって、「歯科医はもういらない。今後必要なのは、健康な歯を保つ指導ができる口腔内科医だ」と発表した。

世界的にも、どれだけ予防に力を入れているかが、よい歯科医を見極めるポイントに。一本一本丁寧にブラッシング指導を受けたら、1時間くらいはかかる。

よい歯科医の12か条

1.わかりやすくよく説明する。
2.じっくりと話を聴いてくれる。
3.患者の質問を歓迎する。
4.治療計画を示す。
5.歯を守る姿勢がある。
6.治療は患者と相談して決めていく。
7.かみ合わせに気を遣う。
8.歯磨きに熱心で厳しい。
9.定期検診を欠かさない。
10.全身の健康を気にかけてくれる。
11.スタッフが生きいきと働いている。
12.人格的に信頼できる。

 

歯を守ってくれる姿勢があって、
かみ合わせに気を遣うなら安心。

現在の治療は、できるだけ、抜くな、削るな、かぶせるな、がよい歯科医の合い言葉だという。「例えば、歯茎が腫れているとき、すぐに歯を治療せずに、磨き方を何回か教えてくれて腫れが引いてから治療に入る。そんな天然の歯を大切に守ってくれる姿勢が感じられる歯科医なら安心です」と長倉さんは話す。

治療方法についてもあれこれ説明しながら相談に乗ってくれて、真剣さがこちらにも伝わってくれば、本当の信頼関係が築けること間違いなし。患者と歯科医で一緒に治していこうという意欲まで高まってGood。

かみ合わせのほうに、治療より時間をかける。

また、治療をした歯のかみ合わせは大切だ。今後の生活に大きな影響を及ぼす。最近、とても増えている顎関節症。原因のひとつに考えられているのが、歯科治療によって起きたかみ合わせの悪さだ。「特に奥歯のかみ合わせに気を遣い、治療中に、歯を少し削っては咬合紙をかませて確かめたり、削るよりもかみ合わせを調べる時間のほうが長いくらいに、かみ合わせに気を遣ってくれるなら良医です」。

また、歯科衛生士らのスタッフも生きいきと働いて、歯医者の人間的な温かさが感じられたら、さらにプラス。歯科医院に行くのが楽しい気分になったら合格点。咬合紙で念入りにかみ合わせの状態を確かめる。 悪い医者とは 説明がない。痛い。 高い。技術がない。

何も説明がないまま、診察台の上でまな板のコイ状態で、突然歯を削ったり、抜いたりする歯科医なら、すぐに逃げよう。「そんな歯科医なら、やめるときに何も連絡しないで別 の歯科医に替わっても不義理にはならない」。痛いときも我慢しなくていい。痛みはストレートに伝えて。それでも平気で治療を続けるなら、患者の身になってくれない歯科医。別 の人を探すべき。 こんな歯科医は信用できない! すぐに別の歯科医を探そう。

「驚くほど高い治療費でも、驚くほどよくなることはない」。高価な治療の場合、事前にちゃんと見積もりを出して、話し合いをする歯科医以外は信用できない。また、間食をしないで適切な歯磨きをしていても、治療したばかりの歯がむし歯になったり、補綴物と自分の歯の部分との境目に段差があれば、技術を疑ったほうがいい。

悪い歯科医の見分ける 5つのポイント

1.説明なしで歯を削ったり抜こうとする。
2.痛みを訴えても処置を続ける。
3.かぶせたり、詰めものが合っていない。
4.治療した歯の縁に新しいむし歯ができた。
5.治療費が驚くほど高い。

 

じっくり話を聴いてくれて、よく説明する歯科医を選ぶ。

「初診のさいに、問診表をもとに30分以上じっくりと話を聴いてくれる歯科医なら、熱意がある」と長倉さん。よい歯科医ほど、レントゲン写 真を見せて患者に説明をしてくれる。それは患者に病状の理解をしてもらい、お互いに十分に納得してから治療を進めたい、という気持ちの表れ。  質問もどんどんしていい。よい歯科医なら患者からの質問は大歓迎。治療計画や治療方法、費用などについて重点を紙に書きながら、患者にわかるように話す。「次回までに考えてくるように」と、患者に選択させるようなら信頼できる。  また、歯は心とからだの状態に影響を受けやすい。メンタルなことや全身の健康面 にも気を配ってくれる歯科医を見つけたい。

患者と歯科医が、二人三脚で治していく、という気持ちを。

患者も治療に責任がある、という意識が大切。歯科医に任せっきりにせず、疑問点は何でも聞いて、「こうしたい」と要望を伝えて相談しよう。よいコミニュケーションが治療効果 のアップにもつながる。

自分にとって、どうすることがベストか、歯科医の知識も借りて、長期的な見通 しも考えた短期的目標を立ててみよう。良医なら喜んでサポートしてくれる。こんな姿勢でいれば、一生つきあえるホームデンティストと会える日も近い。



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