がん予防に7つの習慣、老化抑える食事提案


がん予防に7つの習慣、老化抑える食事提案

大分県別府市の国立病院機構・別府医療センターのがん治療センター長、矢野篤次郎さん(55)が「アンチエイジングライフでがん予防」を出版した。

健康長寿をテーマにがん予防につながるとされる七つの生活習慣をまとめている。

福岡県うきは市出身で、九州大医学部卒。外科医として、肺がんを専門に手術してきた。2000年、大分県中津市民病院副院長に赴任。市民公開講座で肺がん予防について話したのをきっかけに、予防医学について深く研究するようになった。

本では、高齢化社会の進展とともに、治りにくいがんにかかる人が増えているとして、老化を抑えてがんを予防しようと呼びかける。「そのためには食事が重要」と唱え、特に古くからの日本人の習慣である茶と大豆を、毎日持続的に取ることを提案する。

一方で、健康食品やサプリメントの利用については「がん予防のための食習慣の代替にはならない」と指摘している。

多くの患者に接する中で、「手術後に何を食べればよいか」「どうすればがんを予防できるのか」との質問にきちんと答えようと本の執筆を始め、3冊目。矢野さんは「間違った情報に惑わされず、がんにならないためにはどうすれば良いかを伝えたい」と話す。

四六判、110ページ。1000円(税抜き)。

2014年4月13日(日) 提供:読売新聞