カフェイン摂取で流産の危険上昇

1日コーヒー2杯でリスク倍に−米研究

【ワシントン21日時事】妊婦がコーヒーやお茶に含まれるカフェインを多く摂取すると、流産の危険が大幅に高まることが21日、米最大の健康医療団体「カイザー・パーマネント」の研究チームの調査で分かった。

研究チームは「新陳代謝機能が完全でない胎児にとって、胎盤を通じて入り込むカフェインの代謝は困難であり、胎児の成長が阻害される可能性がある」としている。研究論文は米産婦人科ジャーナル(電子版)に掲載された。

研究チームは1996年から98年にわたって、カリフォルニア州の1063人の妊婦を対象に飲み物の種類などを詳細に調査した。その結果、1日にカフェイン200ミリグラム(2杯程度のコーヒーに相当)を摂取した妊婦が流産を起こすリスクはカフェインを全く取らない妊婦の2倍に達することが判明。200ミリグラム以下の摂取量でも、流産のリスクは1.4倍になっていた。

2008.1.22 記事提供 時事通信社