4月1日エイプリルフールでなくても
患者の30%はうそをつく?

 約3割の患者は、医療者に対してウソをついた経験があることがある―。こんな結果が、病院検索サイトなどを運営するQLifeが同社のサイト利用者(1074人)を対象に行った調査で明らかになった。

患者が医療者にウソをついた内容

  医療者に対してウソを付いたことがある人は28%。性別に見ると、男性は22%、女性は34%で、女性の方がよりウソをつく傾向があった。ウソの内容は、性別の関係なく、症状や服薬コンプライアンス、生活習慣などが多く、既往歴や重複受診については少なかった。男性に多いウソは「症状を実際よりも軽く/重く申告する」「喫煙を隠す」などで、女性は「服薬指示違反」「食事内容」「体重」などの内容でウソをついていた。

うその内容

ウソをつく理由としては、「薬代が負担になり、よくなっているとウソを付いた」(40代、女性)、「以前飲んでも効果が感じられなかったため」(20代、女性)、「粉薬が苦手で飲めなかったが、言い出しにくかった」(30代、女性)、「飲みたくない薬なのに断れなかった」(30代、女性)、「看護師さんがかわいく、真剣に指導してくれたのでよく見せたかった」(40代男性)、「医師の問いかけ方が知識をひけらかしているようで感じが悪かったため」(20代、男性)、「恥ずかしかったので、体重を少なめに申告した」(40代、女性)など、医療者側が気を配ってコミュニケーションを取っていれば、回避できたものも多かった。

  また、ついたウソのうち、「ばれた(と思われる)」ものは12%。ばれていなくても、「かえって費用負担が大きくなった」「結局、調子が悪くなった」など、後悔する声も多かった。

  アンケートは、2010年1月22日から2月28日にかけてインターネットを通じて行われた。回答者1074人で、男性は487人、女性は587人。

2010.4.1 記事提供:日経メディカル オンライン