メタボ、死の四重奏の基準は?


第73回日本循環器学会総会・学術集会は、2009年3月20日から3日間にわたり大阪市北区中之島の大阪国際会議場などで開催されます。メタボの歴史は循環器学会での検討が期待される 

シンポジウム4     
座長 島本 和明 先生  札幌医科大学第二内科教授  
 

1988年Reavenはインスリン抵抗性を基礎として他の危険因子が集積する病態をsyndrome Xとして提唱し、その後、腹部肥満の重要性を追加した Kaplan の死の四重奏、DeFronzoのInsulin抵抗性症候群と各称を変えつつも、インスリン抵抗性を重視する同一の概念が1999年WHOによりメタボリックシンドロームとして提唱された。その後、NCEP ATP III は特に必須な条件をつけずに各危険因子を均等に扱ってメタボリックシンドロームの基準を提唱している。

2005年にIDFによりインスリン抵抗性の上流に腹部肥満があることにより、腹部肥満が必須因子である新しい診断基準を公表、本邦の診断基準でも同様の考えを踏襲している。このように、メタボリックシンドロームのKey Playerの概念は、インスリン抵抗性から腹部肥満へと推移しつつあるが、IDFの見解に対して欧米の糖尿病学会が反論を示すなど未だcontroversyの状態が続いており、結論が出ているとは言えない。        

本シンポジウムにおいては、メタボリックシンドロームのKey Playerとして腹部肥満、インスリン抵抗性のいずれが重要かについて疫学、臨床成績の面より討論し、そして両因子の病態について、基礎研究特に、分子機構はどこまで解明されているのかに視点をあて、内外の専門家による討論を深めたい。


2009.3.11