コンタクトレンズをつけていたらなんだか目がかゆい。こう感じたら「巨大乳頭結膜炎」の可能性がある。レンズやレンズにつく汚れが原因のアレルギー性結膜炎の一種で、ソフトコンタクトレンズを使う人が増えて患者数が増加している。

巨大乳頭結膜炎は、上まぶたをひっくり返すと細かいぶつぶつができているのが特徴。医師の指示に従っていればかゆみなどの症状は1ヶ月ほどで良くなるが、ぶつぶつが消えるには半年ほどかかる。

結膜炎になりやすい人は汚れたコンタクトレンズを目にいれないようにすること。ハードなら新しいものに替える、ソフトなら2週間や1日などの使い捨てのタイプにする。それでも良くならなければめがねをかけて、コンタクトレンズをつける時間を減らす。

レンズの汚れの付き方や、アレルギーが出るかなどは人によって違う。丸尾眼科(東京・新宿)の丸尾敏之院長は「アレルギー体質の人はコンタクトレンズを洗浄剤に漬けるだけでは十分汚れが落ちない。こすり洗いするタイプを使うこと」と強調する。


巨大乳頭結膜炎の症状

・目がかゆい
・目が痛い
・上まぶたの裏が赤い、ぶつぶつができる
・目やにが出る
・コンタクトレンズが上にずれる



2007.2.18 日本経済新聞