美容液使い自宅で
心身の疲れいやす

頭皮をやさしくもみほぐす「ヘッドスパ」。美容室などを中心に流行しているケアだが、自宅でも自分で頭皮のお手入れをしようという動きがある。

健康な頭皮は、ふくふくとしてやわらかく、指で揺らすようにすると前後左右にしなやかに動く。逆に、カチカチに凝っている、しなやかに動かない、もむと痛みを感じるのは、血流が滞っている状態。毛髪が健やかに育ちにくく、抜け毛や薄毛、パサつきなどの原因になると言われる。ストレスが引き起こすことも多いようだ。

頭皮マッサージは、シャンプー後の清潔な頭皮に、スカルプエッセンスと呼ばれる頭皮用の美容液をつけて行う。親指をこめかみの上に置いて安定させ、他の指の腹を使って、額の生え際から頭頂へ、さらにうなじに向けて、ギザギザと動かしたり、小さなラセンを描いたりしてもみほぐす。リズミカルにたたくのもいい。

シャンプー時に、意識してマッサージ法を取り入れるのも効果的。汚れを落とす、という観点からも、ていねいに指を動かすことで、頭皮の毛穴に詰まった皮脂や汚れが取り除かれやすくなる。

シャンプーの語源は、もともと「マッサージ」を意味するヒンドゥー語の言葉に当たると言われている。習慣的に頭皮をマッサージして血行を促すと、頭皮や髪のみならず、顔のたるみやくすみにもいい影響が表れるだろう。頭を程よく刺激することで、心身の疲れやストレスも癒され、寝つきもよくなるようだ。

(美容ジャーナリスト 倉田 真由美)
2004.12.25 日本経済新聞