世界保健機構(WHO)は98年、肥満の新しい判定基準を発表した。体格指数(BMI=ボディー・マス・インデックスの略)という数値で、体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)という数式の答が、判定基準になる。BMIが22なら標準。25以上が肥満で、18.5未満がやせ。問題は肥満。統計上、糖尿病や高血圧、心臓疾患、痛風、腰痛などになりやすいことが明らかになっているからだ。要注意は、内臓の周囲に脂肪が付いてウエストが太くなるリンゴ型肥満で、特に病気の引き金になりやすい。肥満は病的なものを除けば、日々の食事や運動不足などの生活習慣によってもたらされる。だから、肥満から脱出するためには、寝る前の飲食を避けたり、ウォーキングを毎日30分ほどしたりするなど、毎日の生活習慣を変えるしかない。

(2000.6.24日本経済新聞)