ダイオキシン、自閉症傾向強める 金沢医科大准教授


ダイオキシン、自閉症傾向強める 金沢医科大准教授

ダイオキシンの怖さは、孫の代までつづく遺伝子疾患で、ベトちゃんドクちゃんみたな奇形児、精神障害児が多く生まれてくれることと、遺伝に影響するということ。タバコの煙からの影響を社会メディアはもっと訴えるべき!!!

 金沢医科大の西条旨子(むねこ)准教授(公衆衛生学)は18日、猛毒のダイオキシンが小児の自閉症傾向を強めることを突き止めたと発表した。ベトナムの汚染地域で生まれ育った子どもを調査し、母親の胎内や生後間もない時期に特定のダイオキシン類にさらされた子どもは、コミュニケーションや社会行動などに悪影響がみられることが分かった。

 西条准教授は、1960〜70年代に米軍がダイオキシンを含む除草剤を散布したベトナムで、小児153人を対象に調査した。自閉症傾向とダイオキシンの関連を明らかにした研究は世界で初めてという。

 研究では、子どもが生後1カ月の時に母親の母乳中ダイオキシン濃度を測定し、その後、3歳時点で母親に子どもの自閉症傾向の有無を確かめる70項目のアンケートを行った。調査の結果、ダイオキシン類の中でも毒性が強い「四塩化ダイオキシン」の母乳中濃度が高いほど、子どもの社会性や意思疎通に自閉症傾向が目立った。一方、認知、言語機能など一般的な脳神経発達に影響はなかった。

 西条准教授によると、成果は18日、医学誌「モルキュラー・サカイアトリー」に掲載された。


2014年3月20日 提供:北國新聞