癌:女性の敵、乳癌脳転移の新マーカー発見 【米国癌学会】

 

早期発見が大事、乳がん検診を!!
脳転移で致死率が上がる。特に若い女性、出産時期に注意


乳癌組織でmiR-7/KLF4発現が変動  

米国癌学会(AACR)は2月5日、乳癌の脳転移に関するマーカーとなる可能性のある分子を2種類発見したとする研究を紹介した。同学会発行のCancer Researchに掲載している。

 乳癌の転移には、癌幹細胞様細胞(腫瘍内に存在する細胞で、発癌、増殖、分化を起こし、化学療法への抵抗性の原因となる)が何らかの役割を果たすといわれている。ミシシッピ大学研究チームは、ヒト乳癌細胞株とその高転移性変異株から分離した癌幹細胞様細胞のRNAを用いて、micro RNAプロファイル分析を行った。

 その結果、mirR-7が癌幹細胞様細胞の転移サプレッサーであり、miR-7発現量が増加すると癌幹細胞様細胞の転移特性が抑制されること、およびmiR-7がKLF4発現を抑制することが明らかになった。また、KLF4の発現量は無脳転移生存期間の長さと反比例しているが、骨転移とは関連しないことから、研究チームはmiR-7発現が、癌幹細胞様細胞の脳転移性を抑制するが骨転移は抑制しないことを、動物モデルを用いて確認した。さらに、脳転移を来した乳癌患者から採取した腫瘍サンプルを調べたところ、miR-7発現は下方制御、KLF4発現は上方制御されていることが分かり、miR-7とKLF4が脳転移の診断/予後マーカーとして使える可能性が期待される。

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2013年2月15日 提供:米国学会短信