花粉 関東以北で3〜7倍 飛散量予測
 

花粉:関東以北で3〜7倍 飛散量予測、昨夏の高温少雨が影響

 今年も春の花粉シーズンが近づいてきた。日本気象協会(東京)によると、今春のスギやヒノキなどの花粉の総飛散量は、関東、東北、北海道で昨年の3〜7倍、近畿でも1・3倍程度になると予測され、全国的に飛散量が少なかった昨年より大幅に増える見通し。昨年は花粉症に悩まされなかった人も、今年は注意が必要になりそうだ。

 同協会によると、スギ花粉の飛散開始は日本海側を中心に例年より遅いとみられる。

 一方、花粉の飛散量は前年夏の気象条件に左右され、その時期に気温が高く、日照時間が多く、雨が少なければ、飛散量が多くなる。東北、関東などではこうした条件がそろい飛散量が増加。日照時間が少なく、雨が多かった九州、四国は減る見込みだ。近畿は昨夏の気温、日照時間とも平年並みで、飛散量も平年並みだが、昨春と比べると1・3倍ほどに増えそうだという。

 ピークは例年、飛散開始から2〜3週間後で一般的に、最高気温が高い日▽雨の翌日で晴れた日▽風が強く晴れて乾燥した日――などに多く飛散する。同協会は「毎日の気象情報や花粉情報を確認して、花粉対策に役立ててほしい」と呼び掛けている。【吉田卓矢】

2013年2月4日 提供:毎日新聞社