ツツガムシ病で男性死亡

 青森県は23日、県東部の70代の男性が、ツツガムシ病に感染し死亡したと発表した。

 県によると、男性は5月下旬ごろ、畑仕事や山菜採りをした際にツツガムシに刺されたとみられ、6月3日に発症。7日に入院し、11日に呼吸不全で死亡した。検査でツツガムシ病と判明した。

 ツツガムシ病はダニの一種であるツツガムシの幼虫に刺されることで発症する。潜伏期間は5〜14日。高熱や発疹(ほっしん)などの症状が出る。青森県で死者が出たのは2006年以来。

2011.06.23 記事提供:共同通信社

 

ツツガムシ病の流行、山形

 (山形)ツツガムシ病が多発 すでに15人

県は、ツツガムシ病の患者が例年以上に多発しているとして、注意を呼びかけている。

 ツツガムシ病は、ダニの一種であるツツガムシの幼虫に刺された後、5-14日の潜伏期間を経て、高熱や発疹などの症状が出る感染症。重症化することもあり、2001年、07年には死亡例もある。

 県保健薬務課によると、今年初めてツツガムシ病が確認されたのは、5月9日。以後、今月8日までに、村山地方で5人、最上地方で4人、置賜地方で6人の計15人が感染した。感染者のほとんどが70歳代以上の高齢者で、重症者はいない。

 県内では例年、5月から7月上旬頃にかけて、ツツガムシ病の患者が発生。毎年10人程度が報告されるが、今年はすでに15人に達しているうえ、今月8日時点の患者数は、過去10年で最も多くなっている。

 同課では、「連休頃から好天が続き、薄着で外出する人が多いことも影響しているかもしれない」などと推測している。

 ツツガムシの生息地は田畑や山林、河川敷など。農作業や山菜採りで訪れる際、同課は予防策として、肌の露出を避けた衣服を着用し、防虫剤を散布することや、帰宅後は入浴し、衣服を洗濯することなどを求めている。

 また、初期症状が発熱や頭痛など風邪の症状に似ていることから、「ツツガムシの生息地へ入って、5-14日後に発熱などがあった際は、早めに医療機関を受診して欲しい」としている。

 

2011.06.16 記事提供:読売新聞