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お母さんと子供の歯のケアについて:

 

一才から三才までに乳歯は上下二十本生えそろいます。

ムシ歯になると上手に噛むことが出来ず偏食になり、アゴの発育が悪くなったり、咬み合わせがずれて顔が変形し、永久歯のエナメル質の形成障害を起こしたりで、お子さんは一生、歯の事で悩む事になります。アゴの発育不全は身体の姿勢を悪くして、頭蓋の発育や内臓の働きにも影響をあたえ、噛みしめる事の出来ないお子さんは集中力や忍耐力、運動能力が不足することもあるようです。ムシ歯になる前に予防してください。ケアが習慣になれば大人になっても病歯周になりませんよ!正しい咬み方のできる赤ちゃん、子供は正しい脳の発達があり、バランスのとれた性格や判断力を獲得していきます。正直な表うらのない子供にしたければムシ歯は大敵です。


母乳とアゴの発達

吸う力によって、赤ちゃんはのどの筋肉や、アゴ、舌骨の筋肉が発達してきます。この筋によって舌筋や口輪筋が形成され、やがてはえてくる歯の位置を決定する上で筋肉の圧力がとても重要になります。離乳を早く行ないすぎると愛情欠乏からか、指しゃぶりのくせを行いやすく、咬み合わせが魚の口のように開口となり、矯正治療が必要となるので、注意してください。


お母さんと子供の歯のケアについて:

 

1才半過ぎたら3ヵ月毎に小学2年生まで!

ムシ歯になりやすい子どもの歯。ムシ歯になるまえに予防してください。1歳半ぐらいになったら、3ヵ月ごとに歯科検診を受け、フッ素をぬってもらってください。ムシ歯になりやすいお子さんには、シーラントも有効です。


●フッ素について〜虫歯になりやすい歯の間と根元、噛み合わせの溝の3つのポイントを強化!●
食後は必ず口内常在菌の作用でPHが酸性になります。唾液はそれを弱アルカリにもどす作用があるのですが、歯間や根元の歯肉縁には効果が弱く、そのままでは唾液中のCaイオンによる再石灰化が起こりにくいのです。そこで再石灰の時に重要な要素として働くフッ素イオンを用います。Caイオンのかわりにフッ素イオンを取り込んだ歯質は脱灰作用に対して強い抵抗力を示すのでムシ歯になりにくいのです。ただし、フッ素は医師の指示のもとで行うようにしましょう。乳歯が生え始めたらいつでもOKです。3ヵ月ごとに、8歳ぐらいまでは続けてください。

●シーラントについて〜噛み合わせの溝をまえもってうめてしまう●
奥歯には溝があり、バイキンがたまりやすいのです。生えたばかりの歯は、溝が深く、そこからムシ歯になりやすいので、その溝のなかをそうじしてバイキンがはいらないようにうめます。乳歯から行うといいのですが、6歳前後に生えてくる6才臼歯(第1大臼歯)は特に、生えてくるのに時間がかかり、歯肉に隠れている所がムシ歯になりやすいのでこの時期の間食後の手入れは大切ですし、3ヵ月毎にフッ素コート、完全にはえてきたら、予防のためにシーラントしましょう。シーラントの前消毒にレザーを当てる事もとても良く、シーラントは長持ちします。まだまだ親のチェックも必要です。必ずフロスは毎日、親がやってあげることです。3ヵ月毎のクリニックケアもかかせません。
当院のシーラントでは歯面を酸エッチングするプラスチックタイプのシーラントは使いません。グラスアイオノマーセメントを直接つめます。メリットは●フッ素効果がある●脱離しにくい●歯面への影響がない●毒性がない。デメリットはすこしづつへるので1〜2年でまたつめます。


お母さんと子供の歯のケアについて

お子さんの治療は、午前中に受けるようにしてください。

午後になると、眠くなったり疲れたりして、治療にあきてしまいます。治療の回数は、大人の場合より長引きます。口が小さいため完全な処置をするには、熟練した技術を要し、しかも一回の治療にそう長い時間をかけられません。一回で二十分が限度で、あまり長いとあきてしまったり、次回からいやがったりします。


治療の前には、お子さんについて、歯のことだけでなく、アレルギーや特異体質、小児科で注意を受けた事などを詳しく話してください。そして、待合室でよく励ましてください。初めての経験に不安を感じるのは当然です。二、三回は泣いて治療ができないものですが、お話をしてクスリを塗るだけでも効果があります。四回目には、きっと恐怖心を克服して治療を受けるようになり、関心を持つようになります。おさえつけたり、無理やりの治療はしないでください。しつけや習慣が、診療室でははっきりと現れます。お母さん、お父さんと、お子さんの良い関係が、先生と通いあった時、さわやかな治療ができます。いやがるお子さんを通院させるのは大変です。ムシ歯になる前に定期的に歯医者に行くようにして、先生と信頼関係を築いておいてください。
 
 
 

乳児期のあごの発育

 

「手づかみ食べ」でかむ意欲 詰まらせないよう見守って

小児歯科医や小児科医、助産師らが乳児と向き合い、口やあごの発育の研究を重ねています。親たちの相談にのると同時に、かむ力やあごを鍛えることの大切さを伝えています。(佐々波幸子)


「歯のかみ合わせが気になるんです」。1歳の娘を抱いた母親がこう話すと、ライオン歯科衛生研究所付属診療所元院長の桑原未代子さん(78)は「奥の歯が生えたらまた変わってきますよ。あごは使って育つんです。水で食べ物を流し込むくせはつけないようにね」と答えた。

茨城県つくば市で6月18日に開かれた「赤ちゃんから学ぶ会」。歯科医や小児科医、助産師ら全国に約50人の会員がおり、この日は山形や大阪、沖縄からの参加者も。「あごがかくかくする」「いびきをかく」「あごが小さいといわれ、歯が生えてくるときのことが心配」などと、母親たちからの相談を受けた。

会の発足は昨年2月。つくば市で小児歯科医院を開く石田房枝さん(68)が、子どもの虫歯は以前より減ったものの、歯並びの悪い子や鼻呼吸ができない子が増えていると感じたのがきっかけだ。相談会のほか、講演会や研究発表もしている。

「歯並びなどの問題は、実はあごの問題」と石田さん。あごの発育が悪いと歯が収まりきらず、歯並びが悪くなるという。

「あごの前方・側方部は1歳までに著しく成長しますが、歯科医が子どもに初めて接するのは1歳半検診のころが多い。歯が生え始める前から育ちをみることが大切なんです」

ハイハイはあごの発育を促すので、急いで歩かせようとしなくていい▽何でも口に入れようとする8ヵ月から1歳2.3ヵ月のころは、好き嫌いのない子に育てるチャンス▽だらだら食べは虫歯のもと−。この日、参加した12人の母親たちは、こうしたアドバイスを受けていた。

生後10ヵ月の夏芽ちゃんを抱いて訪れた濱本ゆみさん(31)は「体つきがしっかりしてきたわね」と桑原さんに声をかけられた。

以前は、食が細く、口に運んでもらうのを待っていた。会で「手づかみ食べ」を勧められ、ゆでたニンジンや大根を持ちやすい大きさに切って与えてみた。自分も同じものを手で食べて見せたところ、積極的に何でも口にするようになったという。
親がスプーンで口まで運んであげるのと違い、食べ物を床に落としてしまうこも多いが、「ひどく汚すのは一時期だけ」と石田さん。自分で食べる楽しみを味わうことが、かむ意欲につながるという。「歯が生えそろっていなくても、舌や唇、ほっぺたを総動員しながら歯茎で食べる練習が大切。一緒に食べながら、詰まらせないよう見てあげることも忘れずに」と話している。

「ごっくん」の練習 じゅけむにあわせ

小児科医の石田房枝さんは「口を結ぶ」「つばをごっくんとのみ込む」といった練習に、わらべうたや詩の音読を採り入れている。口をしっかり閉じることができない子が少なくないといい、「楽しみながら意識づけるのに役立ちます」と話す。
たとえば、ま行やぱ行が多い落語の「寿限無(じゅげむ)」の一節=下=をひらがなにして印刷。ゆっくり、はっきりと読んで、区切りの☆マークのところで、口を結んでつばをのみ込んでもらう。

じゅげむじゅげむ ごこうのすりきれ☆
かいじゃりすいぎょの すいぎょうまつ☆
うんらいまつ ふうらいまつ☆
やぶらこうじの ぶらこうじ☆
ぱいぽぱいぽ ぱいぽのしゅーりんがん☆
しゅーりんがんのぐーりんだい☆
ぐーりんだいのぽんぽこぴーの☆
ぽんぽこなーの☆
ちょうきゅうめいのちょうすけ☆

2009.7.6朝日新聞社