1日で銀歯は白い歯に替えることが可能です

タウンニュース麻生区版11月30日号掲載

 今回は1回の治療、60分で金属の銀歯が超精密な、真っ白なセラミックの歯にできるというお話。
 保険診療での銀歯は精密ではなく、数ヶ月で接着剤が溶出したり、酸やアルカリの金属の腐食もおきます。加えて合金は発がん性が海外では認められていて、十年以上前から欧州ではメタル修復を禁止しています。
 また精密な接着でないと隙間ができ、糸ようじが引っかかる「フロスフック状態」を招くことで数年で虫歯が再発し、銀歯の脱離や歯の欠損、更に歯周病も進行します。しかも大体は無症状で自覚は無し。判明した時は大体が神経の除去や抜歯となります。
 銀歯から白い歯に入れ替える治療は1つの歯で一般的には10万前後です。主にCAD/CAMを活用し、デジタル3Dで削り出します(保険診療外の自由診療ですが、私のクリニックでは、超精密なミクロン調整をして3万円です)。
 大人むし歯は、症状もなく進行する場合が多いので、早めに『予防歯科』で診察を受けましょう。海外では、成人は3カ月ごとの歯周病予防の検診が習慣化しています。また精密な治療を行うクリニックも多く、隠れ虫歯も隠れ歯周病もないのです。
 私たちは日本でもこの習慣を根付かせたいと切に考えています。


「いい歯」を考えたお口のケアって?

タウンニュース麻生区版11月2日号掲載

 11月8日は「いい歯の日」、今回は歯科医が考える良好な口腔を保つ秘訣をお話しします。
 日本人に多い歯周病の対策で様々な歯ブラシが出ていますが「毛先がすぐに寝てしまうのは×」、だから「細く柔らかいものは×」という内容を(歯科医の発言などでも)よく耳にします。実はここに落とし穴があります。
 毛先が開きにくい歯ブラシは余計な力が加わっても気づくことがありません。この磨き方を10年続ければ、歯の隣接面のケア不足や根面露出などにより歯周病菌の身体への吸収が急速に進行します。大切なのは『歯と歯肉にやさしいものを適切なタイミングで使用する』こと。
 歯と歯の間に付着した歯垢やそれを包む粘着フィルムは食後すぐ、こびりつく前なら簡単に流れます。歯面や歯肉を傷つけずに菌の増殖前に除去したいなら…答えは簡単です。食後すぐ(理想は5分以内)に食べ物の繊維質が残る歯の隣接面をキレイにすること。
 歯ブラシが届かない隣接面はフロス活用、歯の表面は柔らかい毛先の歯ブラシでさっと洗い流す、このイメージでお口の健康を保ってほしいと思います。


予防ケアで効果が大きいのは
3ミクロン糸Y字フロスの活用!

タウンニュース麻生区版9月28日号掲載

 今月も暮らしに取り入れたい「お口のケア」についてお話しします。
 食べ物カスが腐敗増殖した菌、酸っぱい食べ物は食後にネバネバ上の酸の膜(プラーク)となります。この膜は唾液を遮断して歯の再石灰化を邪魔し、食中からカルシウムが歯から溶け続けます。
 ホワイトファミリーが考えるのはプラークの除去ではなく『ばい菌をプラークにさせない』こと。それには食後3分以内すぐのフロスを抗菌フッ素ジェルと一緒に行うお口のケアが効果的です。
 食後の歯みがきを歯ブラシで行っているという方、実は歯の隣接面に残るカスを除去できていないどころか、隣接面歯周病菌の繁殖で歯肉退縮や根面露出を招き、歯周病菌の体内侵入が発生しています。
 歯周病を防ぐ食後(3分以内!)ケアは①フロスメインの歯ブラシ簡単ケアで、②フロスは抗菌フッ素ジェルを浸けて3Dアクションで(※歯みがき仕上げは寝る前と起きてすぐでOK)、という日々の行動です。
 詳しく紹介すると、フロスは歯の隣接面に対し立体的に、Xを描くよう上下に動かします。これに適しているのが3ミクロン糸Y字フロスです。


歯ブラシはタイミング!隣接面はフロス活用で!

タウンニュース麻生区版8月25日号掲載

 お口の中には1千種以上の細菌がいて、これらが粘膜や肺、大腸、血管・リンパ管を通って身体に悪影響を及ぼします。
 実は細菌は歯の表面ではなく、歯ブラシでは届かない「歯の間の隣接面」やその奥のポケット部分に潜んでいます。勿論うがい洗口液でも安全除菌はできません。
 最近、食後の歯みがきへの疑問が話題に上がっていますが、正解は「歯みがきは食後の脱灰、酸蝕が始まる前のケアタイミングで行う」ということです。不溶性プラーク(歯石の元となる歯垢)のできるタイミングとは、どういう道具、方法で行うのかなど、信頼できる予防歯科がありましたらぜひ相談してみて下さい。
 それでも歯ブラシやうがい等で除去できない箇所は存在します。ホワイトファミリーが長年呼びかけている歯周病予防策は『食後の“隣接面”ケア』、つまりフロスを効果的に活用したケアです。
 欧米では以前から「フロスしますか?それとも使用せず命に関わる病気を発症しますか?」というフレーズが使われ、その有効性があらゆる世代に浸透しています。
 次回はフロス活用の歯間ケア、お手入れ法をお話ししたいと思います。※慣れれば本当に簡単ですよ!


口臭の原因は「隠れ歯周病」!

タウンニュース麻生区版7月27日号掲載

 歯周病によくある「お口が臭い!」、こんなことを言われたりもせず、また「歯が黄ばんできた」「口の中がネバネバする」といった症状もほとんどなく、無症状のまま重症化していく傾向にあるのが、日本人の99%以上が感染しているという「隠れ歯周病」です。
 口腔や咽頭には歯周病菌など1千種以上の細菌がいます。ここに潜む細菌は気道粘膜や肺、大腸、血管・リンパ管を通って内臓内でも増殖し、身体に影響を及ぼします。※内科の先生からも「全身の感染性疾患は川の上流にあたる口腔をきれいにしなければ悪化を繰り返す」という言葉が聞かれます。
 私たちの知見では、これら隠ればい菌は、歯ブラシやうがい洗口液では安全除菌はできません(テレビCMの巧みな「CG動画」には惑わされないように…)。日頃のオーラルケアによる歯周病予防については、ぜひ信頼できる歯科で一緒に学んで頂き、口腔内の歯間接触エリアや咽頭を衛生的に保つ習慣を身につけることをお勧めします。
 次回は、歯周病菌や食後の食べカスはどこに多く残っていて「いつ」「何を」すればお口の中をキレイに保てるかをお伝えしたいと思います。


最適な治療とは…④ 海外との意識の違い

タウンニュース麻生区版6月22日号掲載

 欧米の口腔ケアで当たり前になっていることの一つに「噛み合わせ」への高い意識があります。
 幼少期から思春期までの期間に歯並び治療の矯正を推進して、正しい噛み合わせを誘導していくのには大きな意味があります。噛み合わせには、脳の活動バランス維持や、精神思考面と身体の機能にも影響を及ぼすことが解ってきたのです。
 (五輪など)アスリートの世界を見ても、海外選手は皆、綺麗な噛み合わせで、顔の歪みはありません。スケートの羽生結弦選手の弱点は呼吸と言われます。彼の下顎は左にずれていて(左の噛み合わせが弱く)、顔も右が発育して、左顎が小さくなっています。おそらく矯正をして、歯列を便宜抜歯していると思われますが、歯列の奥域が狭くなり下顎がかなり小さいのです。それらの影響から顎の中の舌位置は奥に押し出され、常に上咽頭と中咽頭が狭くなっています。無意識に口呼吸を繰り返すことで気管支炎を引き起こし、喘息気味なっています。
 こういう顔面の形態を「アデノイド顔貌」と言いますが、現代の若い人に非常に増えています。噛み合わせを理解する歯科医のアドバイスを受けながら、正しい噛み合わせの誘導を行ってほしいと思います。


本当の「予防的なケア」が口の中をきれいに保つ
それが身体と心の健康を増進します

タウンニュース麻生区版5月25日号掲載



 6月4日から10日は厚生労働省や日本歯科医師会などが定める「歯と口の健康週間」。虫歯や歯周病になってから治療に通うという従来の習慣から「虫歯にならない為のケア」を伝えている歯科が地域でも増えている。普段から心がけたい口腔ケアについて、以前から「予防ケア」に力を入れるホワイトファミリー歯科=上麻生=の堤富紀子院長に、健康な歯を永く保つ考え方などを聞いた。

 「口腔衛生の意識向上もあり、虫歯に罹る人は世代問わず少なくなりましたが、一方で異変を感じてから歯科医院に駆け込む方はまだいらっしゃいます。そんな時は既に重症化しているケースが大半です」と堤院長。予防ケアの大切さは知られてきたが、広く習慣化している欧米と比べるとまだまだなのが日本の現状だという。

歯ブラシよりも重要なフロスによる隣接面ケア
 堤院長が勧めるのは毎食後3~5分以内にYホルダフロスで歯間を綺麗にすること、そして就寝時と起床時の歯磨き。「欧米では①フロス、②歯ブラシ、③うがいという優先順位が一般的です。柔らかい布巾で毎日汚れをふき取るのと同じ感覚でフロスを活用して汚れを取り除くこと。時間が経って 増えたばい菌を払い落と すブラッシングでは遅くて落とせない場合が多くなります」。

定期チェックがもたらす身体全体の健康
 堤院長が目にする機会が多くなっているのが、保険治療での無症状で進行する詰め物の漏れ虫歯と歯のひび割れ、歯科医が見逃した初期虫歯など。「ホワイトファミリーでは50年~、もしくは一生持つ耐久性を患者様と一緒に保っていく定期チェックを条件に10年保証を提供するなど“再発を防ぐ予防ケア”に重点を置いています。数年経ったら被せものを換えて、さらに虫歯治療を…といった悪循環よりも実は費用面でも優れています」。お手入れ指導から噛み合わせの修正など、プロの目利きを盛り込む『歯科医とのコミュニケーション』が本当の予防歯科の秘訣と言えそうだ。
 「口の中のばい菌は増加することで身体の中にまで侵入し、脳梗塞や心臓疾患、アトピーなど身体全体に影響を及ぼすことが分かってきました。口の中を清潔に保つことで血液中のゴミは無くなります。身体を健康に保つ出発点として、口腔内を清潔にすることの大切さをこれからも発信していきたいですね」。

正しく噛んで「健口(けんこう)生活」
 ホワイトファミリーでは乳幼児期からの口腔ケアと「噛むこと」の重要性も訴える。

よく噛むことで夢や希望、発想力が育つ
 1回の食事で噛む回数が3000回ほどだった江戸時代に比べ、食生活が変化した現代は約800回と激減。この影響は身体発育にも出ている。「噛むことは脳への刺激になっていて、 創造力の発育にも影響があります。 前歯は言語、夢や希望といった『感情』『意欲』、長期計画などを司る前頭葉と密接な関係にあります。噛むことは心や気持ちの発達に大きく作用していますので、意識的にお子さんにきちんとした食べ方を伝えて欲しい」。
  “離乳食を食べさせる際もスプーンで押し込むのではなく、自分で捕食する感覚で”“手づかみで食べることも口に入る量を自ら知るトレーニングになる”といった子育てのコツや食育情報を講演などで発信している同歯科。「食べることは生きることの基本なので急いだ子育てをせず、正しい食べ方を学ぶことで良い噛み方になり、奥歯を含めて自然な整った歯並びになります。それが実は良い口腔環境を作り出す第一歩なんです」。

日々の健康=健口生活
 「歯科医院は虫歯を治すところ」という感覚ではなく、虫歯や歯周病にならない(再発を防ぐ)ための定期チェックやサポートを受ける場所、そして正しい発育や永く歯を保つコツをサポートしてくれるところ。  身近な先生を相談相手とし て、気軽に活用していく新 たな考えが『健口生活』 を送る上で大切な要因と なりそうだ。

歯科医がすすめる定期チェック
小学生まで  ⇒3ヶ月に一度
中・高生  ⇒半年に一度
~40代まで ⇒半年に一度
50代から  ⇒3ヶ月に一度

最適な治療とは…③ 海外との意識の違い

タウンニュース麻生区版4月20日号掲載

 欧米では徹底的な未病ケアで医療コストを下げる考えが浸透し、また一方で治療にかける額は数万~と、日本の状況との違いをお伝えしました。
 海外での歯科治療は簡単な詰め物で約8万、セラミック等の修復治療で10~20万円と、日本の皆保険での料金と比較すると10倍以上の差があります。同じ治療でこの差が生じるのは、技術と使用する材料の違い、保険診療の弊害によるものです。
 日本では新卒でも開業すれば30年以上の実績があるドクターと同じ料金で保険治療を行うことが出来ます。歯科医で重要な「技術や知識」への対価はないに等しいのです。※加えて日本の保険制度では予防への料金は低く算定されています…。
 海外では最良の治療技術を競い、それを自由価格で提供しています。それぞれのクリニックは正常な競争原理によってコストをかけて常に最先端の技術と材料で医療安全を確保しています。
 また日本の皆保険では治療材料の耐久性も問題視されず、2年後には同じ治療を同じ部位に行えるルールが設けられ、最低2年がクリアできる治療材料が数多く流通しています。
 これからは未病の段階から口腔ケアを考え、繰り返し行う治療(実はこちらのほうがコスト高)から脱却しようという考えが浸透していけば良いと思います。


最適な治療とは…② 海外との意識の違い

タウンニュース麻生区版3月30日号掲載

 欧米では歯科は自費治療、そして歯周病やむし歯はゼロに近く、矯正が一般的に行われており、日本の現状よりも進んでいることを先月お伝えしました。
 「ブレイクウィンドウ理論」という言葉をご存知でしょうか?割られた窓を放置しておくと、次第に窓だけでなく、もっと大きな事件が発生していくという現象です。歯科治療の側面でいえば、症状のない虫歯や歯周病の放置がもたらす危険性です。
 海外では、未病のうちの検査や健康を維持することで、長期の人生の中で医療費に払うコストを下げるという考えが浸透しています。毎年、歯科のメンテ健診を行えば、一生涯にわたって歯周病菌感染が予防できるのです。健康なお口の環境が身体全体に与える効果は非常に大きいことが分かってきていますので、日本もこの考えを推進していくべきでしょう。
治療費はなぜこんなに違う?
 海外では、簡単な詰め物治療が8万前後、抜歯する場合なら10万円、神経治療15万円、セラミックなどの修復治療は10万から50万と、日本の皆保険の歯科の料金と比較すると、10倍以上の差があります。同じタイトルの治療でこんなに落差があるのか?それは、治療にかける管理技術と時間コストが違うのです。来月はこの辺りのお話をしたいと思います。【次回に続く】


最適な治療とは…① 海外の歯科治療との落差

タウンニュース麻生区版2月23日号掲載

 欧米など海外での歯科治療は保険カバーしないのが一般的です。それは簡単に予防できる疾病だからでしょうか?
 各自で加入する任意の民間歯科保険に入っている場合でも基本は自費治療です。費用は窓口で全額を負担し、その後に保険会社に申請、治療内容などの審査を通ると費用の一部が返金されます。ただクリニックによっては保険会社が適応しない場合も多く、加入している保険を扱っている歯科探しに苦労します。
 日本の皆保険制度は一見便利な様に映りますが、予防や未病に対する治療にはあまり対応していません。発症した疾病にのみ「病」として保険適用を行っているのが現状です。
 30年ほど前、3年間海外で勉強しましたが、今の日本の状況はその頃と変わっていない感じです。毎日のフロスケアが徹底されておらず、1年を通じた検診メンテも途上のまま…。
 欧米では現在、歯周病もむし歯もゼロに近く、歯並び咬合治療としての矯正も一般的で、既に目標にすらなっていません。むし歯対策と、幼少~思春期の噛み合わせの適切な誘導が重要だという認識が日本よりも遥かに進んでいる為だと痛感します。次回はなぜこのような差異が生まれるのか、その背景をお伝えします。【次回に続く】


2018年、新年の目標として「白い歯の笑顔と安全」を考えませんか?

タウンニュース麻生区版元旦号掲載



 「白い歯で笑顔の挨拶」、そんな一年の目標を立てるのはいかがでしょう?
 奥歯の金属をメタルレス修復に移行するのも一つの手段。お口の中の金属は電磁波による異常な電流を身体に流し、発がん性や免疫毒性から、ドイツでは既に使用禁止になっています。
 保険での金属の詰め物は数年で接着が崩れる場合も多く、内部の腐敗発酵で虫歯や口臭の原因、歯周病の重症化を起こし、最終的な歯の破損も危惧されます。
 ホワイトファミリーでは、各種のメタルレス修復を取り揃え、最新クラスの超精密仕上げで、100年耐久性まで謳う素材も用意しています。
 白い歯を実現するもう一つがホワイトニング。昨今では女性だけでなく男性の利用機会も増えています。私たちは臨床経験10年以上のスキルを磨いた専門家が対応し、安心頂けるホワイトニングの特別レシピを用意。機能的な歯の清掃や治療を行っています。

今年は貴方の笑顔をホワイトスマイルに

 歯並びは重要ですが、色が白いかどうかで印象は変わりますよね。見た目の印象で歳は若返ります。白く輝く歯は、若々しく健康的に見えますし、好印象にしてくれるに違いありません。
 一年の計は元旦にあり。新年の目標として、信頼できる歯科衛生士と二人三脚で、白い歯にこだわってみませんか?
※定期コラムでは、皆様が抱くお口の不安にお答えします。