10年使って安全なオーラルケアグッズ【その4】

タウンニュース麻生区版11月27日号掲載

現在、多くの歯間ブラシが出回っており「ドイツ人による柔らか歯間ブラシ」なんて発明も各社から…(笑)。
しかし使い方が間違っていると感じることも多く、自己流で10年も使うと、歯肉が下がり根面露出ですり減ってきます。
症状のない歯周病で歯が長くなった中高年の方が使うには便利ですが、まだ10代、20代の歯肉炎程度で、歯の間に歯肉乳頭が詰まっている、歯肉下がりのない方は、歯間ブラシを使ってはダメです!
歯間ブラシを、ケーキをカットするような動かし方で、歯の間に入れたり出したりすることが「横磨き」となり、炎症で傷つきやすい歯肉が痛み、歯周病を悪化させます。また歯の根元もすり減ってきます。
歯間ブラシは「Yホルダフロス」とは違い、太いので、磨くことが出来るのは歯間空間の中央だけで、磨き残しが多く、一番虫歯になりやすい歯の接触点にも入りません。
Yホルダフロスの使い方は、歯の接触点は少し横にスライドさせ、その下の隣接面では縦に動かします。根元から噛みあわせ面に向かって下から上へ挙げる動きです。
※使い方は定期的に検診を受けましょう。

おススメケアグッズ

クリニカアドバンテージ デンタルフロスY字タイプ
今まで歯科医院や特定のデパートのみで取り扱われていたライオンウルトラフロスがパワーアップし、新たにクリニカブランドで格安になってリニューアルです。使った感じはスムースでいい感じ。耐久性などは今検証中です。
製品情報:
http://d.hatena.ne.jp/whitefamily2/20140408/1396919280


10年使って安全なオーラルケアグッズ【その3】

タウンニュース麻生区版10月30日号掲載

海外の歯ブラシには「レギュラー」という、一度に4歯が磨けるくらいヘッドが長いものがあります。次に3歯カバーの「ミディアムサイズ」、「スモールサイズ」で初めて2本半くらいです。
日本ではそれよりも小さい「コンパクトサイズ」が多く、小さいヘッドの歯ブラシは『動かしやすく磨きやすい』という迷信があり、実際プロの指導でも使われています。
ただし、コンパクトサイズは一度のポジションで1歯ほどのカバーですから、28本全ての歯を磨くには、28:3面=84ポジションで、1ポジ/10秒としても、お口の歯列全てを移動して磨き上げるには、840秒…、つまり14分も歯ブラシでこすることになります。
ですから、ついついポジション移動を速く繰り返す磨き方を誘発してしまいます。
電動の歯ブラシも、ポジション移動は、縦に動かしましょう。バス振動法を行っていても、横に移動させる時に横磨きになり、歯肉を痛め、根面露出と、知覚過敏になります。
おススメするのは、歯ブラシは「縦に動かして移動する」磨き方です。

おススメケアグッズ

創作歯ブラシクル**ン149
歯医者さん考案の一品で、非常に軟らかい毛先です。
ストロークでこすっても、回転ローラが、ブロッティング法に改善してくれます。
折りたたみ式のハンドルは携帯ケースになるので便利です。
製品情報:
http://d.hatena.ne.jp/whitefamily2/20120330/1333091875


10年使って安全なオーラルケアグッズ【その2】

タウンニュース麻生区版9月25日号掲載

2か月くらいでハブラシ毛が開いてしまう、磨いた後に口中が血の匂いになる、という場合は危険です。
普通の硬さの毛先は開きにくく、長持ちするので、強圧な動きを診断しにくく、力を入れて磨いてしまう癖が付きます。
逆に圧を弱くすると毛先が歯の凸面の一部だけしか当たらず、歯面の30%程しか磨けません。
強圧で5分以上のハブラシ磨きは70%程は磨けますが、残り30%の歯間隣接面ケアは出来ていません。
実はここの隣接面の方が大切で、時間をかけた方が良いのです。コンパクトヘッドの歯ブラシは動かしやすいですが、ポジション移動の回数が増えて、横移動の繰り返しは「まだら磨き」や「虎刈り磨き」となり除菌残りも起きます。
また横ストロークが大きくなると、10年後に根面露出と歯肉退縮、骨吸収をもたらす可能性が濃厚です。
おススメできるのは超極細毛先とラウンド毛先の2段植毛のビッグヘッドで、ハブラシ移動は下顎の次は上顎と縦にポジション移動を繰り返す「縦磨き」を意識してください。

おススメケアグッズ

DENT.EX システマゲンキ/システマゲンキF
ビッグヘッド・極細・ソフト
08の年発売のライオン歯ブラシは、ホワイトファミリーが20年に渡ってお薦めしてきたビッグヘッドに近いタイプ
どなたでも磨き残しが少なく、重複磨きができます。
しかも毛先はソフトで、極細毛です。男性用とFは女性用?
製品情報:
http://d.hatena.ne.jp/whitefamily2/20100312/1268361668


10年使って安全なオーラルケアグッズ【その1】

タウンニュース麻生区版8月28日号掲載

歯や歯肉は毎日磨いていて、磨きすぎたりすると10年間びっくりする位すり減ったり、エナメル質でカバーされていない歯の根元が露出してきます。
本来なら歯肉の歯周ポケットより下、顎の骨の中に埋まっている部分で、こちらの根面はエナメル質でなく象牙質です。
象牙質はエナメル質よりも酸に溶けやすく、擦る力でどんどんすり減ります。
また酸に溶けにくく、丈夫であるエナメル質の方も、歯を白くするホワイトニングや「着色除去」を謳うリン酸やリンゴ酸、粒子、アパタイト、カルシウム、塩、炭といった研磨成分が含まれる歯磨き剤を毎日、毎回使っていると10年後には薄くなってきて、冷たいものが凍みる知覚過敏になる恐れもあります。
最近の研磨成分は以前ほど大きな粒子ではなくナノレベルで、研磨といっても、数回擦って10円硬貨がピカピカになるクレンザーほどではありませんが、長期で毎日使うと、びっくりする結果が10年後に待っています。
次回は防ぐ方法をご紹介したいと思います。

おススメケアグッズ

ヱビス プレミアムケア歯ブラシ
ビッグヘッドの歯ブラシは、歯磨きが苦手な方でも、磨き残しの少ない安全な重複磨きができます。
毛先に適度な腰と柔らかさがあり良いです。
ナイフ持ちではなくエンピツ持ちで軽く使うのが正しい使い方です。
製品情報:
http://d.hatena.ne.jp/whitefamily2/20120330/1333091503