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日本顎咬合学会公開フォーラム:今井氏「口は命の入口」を強調
会場満席の人気ぶり


メディアはニュースでもっと噛みわせの世界事情を公開してほしい。
日本も国際化するには、小学時期にしっかり噛み合わせや呼吸、を管理する 予防歯科の保険導入をするべきです。
他の歯科の治療を保険から外していい。


歯科の自由診療 「事前説明」で納得を 多様な治療法や費用を考える

第32回日本顎咬合学会学術大会(渡辺隆史大会長)が6月14、15の両日、東京国際フォーラムで開催された。

開業医が主体の学会ということで全国から歯科医師をはじめ歯科技工士、歯科衛生士ほかが参加しその人気の高さを示していた。14日に行なわれた公開フォーラム「医師からみたペリオシンドローム」が行なわれた会場は満席になるなど人気を集めていた。

講演「原因不明の病気は口腔内を疑え」をした今井一彰氏(山口大学医学部卒・みらいクリニック開業)は、その中で、「改めて”口は命の入口”だと認識してほしいし、同時にそのためには、口呼吸から鼻呼吸にする必要」と強調。そもそも今井氏は、リウマチの患者に口臭があり、炎症が強くなるほど口臭も強くなることに気づき、「患者の口呼吸と炎症に因果関係があるのではないか」と研究を始めたと理由を述べた。

「病気をしやすい体の人たちは、そのほとんどが口呼吸をしています。当然のことですが、人間は他の動物と違って、口で呼吸をすることが出来ます。人間は、話をすることが出来ることと引き替えに、病気を呼び込みやすくなってしまうという口呼吸も獲得したのです。口から入った汚れた空気は、鼻毛や鼻粘膜で、加湿されたり汚れを吸着されたりすることなく肺に届きます。このことが様々な病気を引き起こしています。さらに、口の中が乾燥して、虫歯が出来やすくなったり、食物が飲み込みにくくします。口は、ご飯を食べる器官であって息をするものではありません。この原則が破られてしまうために病気の原因となるのです」と説明。実際の臨床結果から、事実の口呼吸の効果を確認することがきたとし、関節リウマチ、花粉症、アトピー性皮膚炎などの患者の症状が改善した例を紹介した。

では、なぜ口を閉じ鼻呼吸になることで症状が改善するのか。今井氏は次のように説明する。「口は外部からものを入れる大切な場所である一方、傷つきやすい。免疫細胞が多く集まっているが、口が開いていると本来潤っているはずの口内が乾燥し、免疫システムが異常を来しているのではないか」。そこで、今井氏は考案した”あいうべ体操”を自らら口元を動かし、会場の聴衆の人たちと笑を誘いながらトレーニングして見せていた。

「唾液の分泌が増えれば、免疫力が増しがんや肥満を防止するという研究結果もある。”あいうべ体操”は効果的。口腔内のことは、内科などの分野と密接につながっている」と述べた。この体操は「あ・い・う・べ」と口元を動かすものであるが、特に”べ”の時に、舌を前に出すことは、多くの効果があることを報告した。

最後は、「医師は、まだまだ口腔の重要性を知らないし、関心はないもの事実。また、歯科医師会からの医師に対しての情報提供も大事」「ペリオの予防には、口を閉じること。やはり、唾液の分泌が必要性で、鼻呼吸することで、いかに唾液が出るようにするか。これがポイント」「会場には、一般の人や歯科関係者が来ていると思うが、新たな認識・理解をしてほしい」など今後へ向けての自らの活動にも意欲を示していた。

引用:奥村 勝 氏 DENTWAVE 2014年6月16日(月)

更新日:2014年6月25日