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食育を考える Dr池尻

「生きるために食べることは、必要不可欠なことです。

現在、日本では、お腹を満たすだけではなく、
おいしさ、見た目、価格、安易さにとらわれて消費してきたため、

食の中にある様々な落とし穴や問題点は、見過ごされ置き去りにされています。

それらを少しでも多くの人に知ってもらうことが、現代の「食育」と考えます。

日本では、このわずか60年で、大切な食文化が崩壊しつつあります。

主食の米食からパン食、すなわち粒食から粉食に大きく変化してきています。

しかし、人間の体はそれほど速く変化しません。

3千年以上の和食の文化が、遺伝子として私たちの体に刷り込まれています。

腸の長さも、白人の1.5倍あると言われています。

節約遺伝子を持っている人も多いので、糖尿病の発症率は欧米食になってから、
どんどん増えています。

だから、日本人には、痩せているのに糖尿病になっている人が多いのです。

パンの原料である小麦のほとんどが輸入です。

小麦は生産流通過程で、農薬やポストハーベストを使用し、
パンには、製造過程で様々な添加物が加えられています。

主食をパンからご飯に換えるだけで、食料自給率はアップし、
美しい日本の棚田、田園風景も残されます。

その地に育った食物を食すことがいかに大切か…。

これほど大切で深い「食育」は、患者さんを身近にみている歯科医だからこそ
行うことができるのです。

どうぞ「食育」を実践して、その効果の程を体験してみてください。」

2013年4月12日 提供:Dr池尻