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厚労大臣に田村憲久・元厚労副大臣が就任 歯系議員4人にも期待

安倍内閣発足:厚労大臣に田村憲久・元厚労副大臣が就任 
歯系議員4人にも期待

自民党の安倍晋三総裁は12月26日 国会で総理大臣指名を受け、第96代の内閣総理大臣に選出された。医療界注目の厚生労働大臣には、田村憲久元総務副大臣(三重県4区・当選6回・48歳・千葉大卒)が就任。衆院議長を務めた田村元氏は叔父にあたる。田村厚労大臣は、平成14年に厚労副大臣、同22年自民党シャドーキャビネット厚労大臣を務めるなどして、厚生行政に精通している議員の一人。関係者の一人は「峰正博・三重県歯科医師会会長との関係は構築されているとされているが、今後はさらに信頼関係の強化が求めてくる」と電話での取材に対して、述べていた。

また、渡辺孝一(北海道医療大学歯学部卒・北海道ブロック・自民党)、白須賀貴樹(東歯大卒・千葉13区・自民党)、新原秀人(阪大歯学部卒・兵庫3区比例復活・維新の会)、比嘉奈津美(福岡歯科大学卒・沖縄3区)の4名の歯系議員が当選したが、12月27日、改めて衆議院第一議員会館の4人の事務所を訪ね、本人あるいは秘書から今後に向けコメントをいただいた。以下に紹介する。

「岩見沢市長という貴重な経験しています。今まで以上に地域住民の目線で、政治活動をしていくと議員本人は意欲を示しています。医療・介護が注目される中、歯科の重要性も指摘していくと思います」秘書(渡辺事務所)、「何とか当選を果たしました。本当に歯科関係者にお世話になりました。衆議院議員の選挙区当選は、井上裕先生以来のようですが、それだけ責任を感じています。地域医療での歯科の役割は大きいことは事実です。まさに、本当の医科と歯科の連携が問われてきます。自民党が大勝しましたが、驕ることなく謙虚に務めていきたいと思います」白須賀衆院議員、「阪大を卒業してから、京大大学院で公共政策専門課程を修了。それを、神戸市議、兵庫県議として地方行政に生かして来ましたが、今後は、議員経験も含め国政に生かしたいですね。歯科については、新しい視点からの具体的な政策をしたためています。本当に患者のための議論・政策を、日歯と意思疎通を図りつつ、任期4年間で何とか筋道を示したいと思っています。」新原衆院議員、「福歯大としては、卒業生初の衆院議員の誕生ということで、同窓会が盛り上がっているようです。事実、選挙では同窓会にはお世話になり結果を出しました。これからがスタートです。議員本人は、"まったくの新人ですので、焦らず衆院議員として全力を尽くしていきたい"と述べています。」仲松俊哉秘書(比嘉事務所)。なお、新原衆院議員は「阪大という特別な意識はないですが、恩師であり仲人の丸山剛郎・阪大名誉教授からは、当選直後、早速電話で祝していただき、上京した際、食事しながら激励を受けてきましたよ。」と一部プライベートも紹介していた。

今回の当選は、北海道、千葉県、兵庫県、沖縄県からであり、現職国会議員は、長崎県選出の大久保潔重・参院議員、埼玉県選出の関口昌一・参院議員、日歯推薦の石井みどり・参院議員の地元は広島県、同支援の西村まさみ・参院議員の地元は東京都という具合に、全国に微妙な地域バランスになった。ブロック単独比例で当選した渡辺衆院議員以外は、自分の選挙区を有しており、選挙区政治活動も、前回民主党からブロック当選した、川口浩、水野智彦両前衆院議員とは違った背景を背負っており、歯科分野以外でも地元から評価されることになる。いずれにしても、歯科界として、歯系議員の活躍に期待を寄せるところだ。

2013年1月19日 提供:奥村 勝 氏