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第18回口腔保健シンポジウム
〜歯周病と全身の密接な関係〜開催される。

■健康長寿の鍵は、口の健康!〜歯周病と全身の密接な関係〜
 第18回口腔保健シンポジウム

 世界口腔保健学術大会記念第18回口腔保健シンポジウム(協賛:サンスター株式会社)が7月7日、「健康長寿の鍵は、口の健康!〜歯周病と全身の密接な関係〜」のテーマの下、323名の参加を得て都内の津田ホールで開催された。
基調講演では、松下健二・独立行政法人国立長寿医療研究センター口腔疾患研究部部長が「口腔と全身の密接な関係〜健康長寿と口腔ケア〜」と題して講演。日本人の成人の歯を抜く原因で最も高いものが歯周病であり、また、肺炎が原因で死亡した人のうち96%が65歳以上であると解説。その上で、「口腔ケアは、健やかに老いるために必須。歯・口腔の健康を維持し、おいしく食事ができることが、健康寿命の延伸につながる」と説いた。
続いての講演では、高柴正悟・岡山大学大学院医歯薬学総合研究科教授が「口腔と全身の密接な関係〜健康長寿と歯周病〜」と題して登壇。歯周炎罹患率が増加している現状を示した上で、「アンチエイジングがもてはやされているが、口腔ケアを通して健康増進と生活文化の向上を図り、ソフトランディングエイジングに向け、より良い健康社会を目指そう」と呼びかけた。
デンタルヘルス・ブラッシング実演講座では、石井実和子・東京都歯科医師会附属歯科衛生士専門学校教務主任が歯ブラシとフロスの使用方法を、同校の学生とともに実演。その後、スポーツキャスターの大林素子氏を交えてのミニトーク「マイドリーム〜あきらめないで頑張れる、大林流健康管理〜」を経て、パネルディスカッションへと移り、前野一雄・国際医療福祉大学教授をコーディネーターに、松下、高柴、大林の三氏が「健康寿命の鍵は、口の健康!〜歯周病と全身の密接な関係〜」をテーマに意見交換した。また、初の試みとして、丸1日歯を磨いていない人の口腔内の細菌を採取した検体を位相差顕微鏡で来場者に示し、口腔内に細菌が多く存在していることを実感していただいた。
なお、本シンポジウムの模様は、読売新聞全国版7月28日付朝刊に掲載予定。


2012年7月17日 提供:日歯メルマガ