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5月日本歯科医師会活動レポート

■被災3県歯会長と情報交換
  東日本大震災災害対策本部第10回会議

 東日本大震災災害対策本部の第10回会議が5月11日、被災3県歯である岩手県歯の箱崎守男会長と大黒英貴専務理事、宮城県歯の細谷仁憲会長と枝松淳二専務理事、福島県歯の金子振会長と海野仁専務理事を交えて、歯科医師会館で開催され、各県の被災状況の報告を受けるとともに、身元確認や避難所等での歯科治療・口腔ケア、仮設歯科診療所の設置、歯科診療車などについて意見交換を行った。

■仮設歯科診療所 実効性ある運用確保を
  一次補正予算受け厚労相に要望

 日歯は5月11日、東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県歯の箱崎守男会長、宮城県歯の細谷仁憲会長、福島県歯の金子振会長とともに厚労大臣室を訪ね、5月2日に成立した第一次補正予算における仮設歯科診療所の整備を実施するに当たり、建物を新たに建設せずに仮設歯科診療所とする場合、歯科診療に必要な設備や機材の整備が事業の対象となるよう配慮することなどを細川律夫厚労大臣に要望した。
  要望に際し日歯は、東日本大震災は津波による被害が大きく、被災状況や復興状況が多様であることを指摘。仮設歯科診療所の建設には様々な固有の状況が生じていることなどに鑑み、実効性ある運用の確保に向けて、仮設歯科診療所として新たに建物を建設しない場合などを一例として示し、第一次補正予算の事業の対象となるよう特段の配慮を求めた。

■宮城、福島に支援物資第4便送付

 日歯は宮城、福島両県歯の要望を受け4月28日、支援物資の第4便を両県歯に発送した。
  第4便では、歯ブラシ6069本、歯磨剤9145本、義歯洗浄剤5万5800錠、義歯保管ケース4244個などの口腔衛生用品の他、診療用器具(デンタルミラー250本、ガウン20着、マイクロモーター5台など)、医薬品(消毒用アルコール90本)などを発送した。

■女の子は歯が命!オーラルビューティでハッピースマイル。
  2011年歯の健康シンポジウム

 来場者を女性に限定した2011年歯の健康シンポジウム(主催:日歯、協賛:パナソニック株式会社、協力:小学館)が5月11日、「女の子は歯が命!オーラルビューティでハッピースマイル。」のテーマの下、都内のよみうりホールで802名の参加を得て開催された。
  基調講演1では、安井利一明海大学学長が「知っておきたい女性の歯と口と美」と題して講演。安井氏は、歯周病に罹患した妊婦は早産や低体重児出産の可能性が7倍であるなどとした上で、「1日1回は歯ブラシがしっかり歯に当たっているかなど鏡で確認しながら歯磨きを行い、美しさと活力の源である歯・口に磨きをかけることが重要」と説いた。
  基調講演2では、美肌師の佐伯チズ氏が「佐伯チズのハッピースマイル」と題して講演し、きれいになる秘訣は食べてよく噛み、しっかり歯磨きする―などとし、「歯磨きの後はしっかりと口腔内を漱いでいる」と自身の習慣を披露。
さらに、「願いは願わないと叶わない。歯も意識して磨かないときれいにならない。五感をフル活用して、美を追求していただきたい」などと呼びかけた。
  歯科衛生士の北原文子氏による「オーラルビューティ教室」を挟んで行われたハッピースマイルトークショーでは、安井氏、佐伯氏に加え、AneCan専属モデルの高垣麗子氏、CanCam専属モデルの山本美月氏を交えて健康で美しい女性になるための秘訣などについてトークが繰り広げられた。


2011.05.17 記事提供:日本歯科医師会