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4割弱「歯の治療を放置」
保険使えず受診抑制も。
医療保険分野でも受診遅れなどの問題

4割弱「歯の治療を放置」 保険使えず受診抑制も

 >韓国など海外では入れ歯、修復物を保険適用からはずし、その財源を歯科予防処置、虫歯処置などに当てている。こういうはっきりして制度に国が区分して置けば、不明瞭な、自費保険の混同がなくなり、安心して虫歯治療と予防処置で、虫歯、歯周病罹患がヘリ歯科の医療費抑制になる。

2011年3月2日 提供:共同通信社

 虫歯や歯周病などがあっても「治療費が心配」などの理由で治療せずに放置している人が4割近くに上ることが1日、医師や歯科医師らでつくる全国保険医団体連合会(保団連)が実施した「1万人市民アンケート」で分かった。

 保団連は「歯科は医療保険が使えない治療が多く、経済的に苦しい人は治療を控えている」と指摘。保険適用拡大や原則3割の窓口負担引き下げが必要だとしている。
 調査は昨年10〜12月、歯科診療所や市民団体などの協力で実施。佐賀、沖縄両県を除く45都道府県の約1万人が答えた。

 「放置している」と答えたのは3710人。20〜50歳代では40%超を占めたが、60歳代以上では30%前後、10歳代では27%だった。
 主な理由は「時間がない」「費用が心配」「治療が苦手」だった。
 また、診療所などで支払う窓口負担が「高い」とする人は全体の半数を超え、9割が保険適用の拡大を求めていた。

 保団連は「虫歯などは自然に治ることはないため放置すると重症化し、かえって医療費も増加してしまう」として、早期の発見と治療が重要だとしている。

受診遅れで71人が死亡 無保険や自己負担不能で 
「制度崩壊」と民医連

2011年3月2日 提供:共同通信社

 国民健康保険(国保)の保険料を滞納して「無保険」状態になったり、保険証は持っていても医療費の自己負担分を払えなかったりして受診が遅れ亡くなった人が昨年、24都道府県で71人に上り、前年(47人)の約1・5倍に増えたことが2日、全日本民主医療機関連合会(民医連)の調査で分かった。

 失業者や非正規労働者が多く、民医連は「厳しい雇用状況が続く中、払いたくても払えない人が急増しており、もはや『国民皆保険制度』は崩壊している」と指摘。調査対象は民医連加盟の病院や診療所計1767施設で「背後にはもっと多くの犠牲者がいる可能性がある」としている。
 71人のうち、保険料滞納は42人。内訳はまったく保険がない「無保険」が25人、滞納のため有効期間が短くなる「短期保険証」が10人、さらに滞納が続き保険証を返して医療費全額をいったん払わなければならない「資格証明書」が7人。

 都道府県別では長野、兵庫、沖縄が4人で最多。東京、神奈川、石川が3人。職業別では無職26人、非正規10人、自営業3人、ホームレス2人、年金生活者1人。年齢別では60代18人、50代11人、40代7人、70代4人、80代と30代が各1人。

 保険証はありながら「受診控え」で亡くなったのは29人で前年の約3倍。保険別では国保が23人、後期高齢者と協会けんぽが各3人。都道府県別では長野5人、北海道と沖縄がいずれも3人。がんや糖尿病が多く、高額な治療費を心配し病院に行くのをためらったためと分析している。

※国民健康保険

 自営業や年金で暮らす人、非正規労働者などが加入する健康保険で、保険料を基に主に市町村が運営する。加入者は約3900万人。中小企業の従業員は協会けんぽ(約3500万人)、大企業の従業員は勤務先の健康保険組合(約3千万人)、公務員は共済組合(約900万人)に入る。