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第8回「デンタルヘルス・シリーズ」シンポジウム
〜お口のケアが全身を救う〜

いい歯を磨いていいカラダ〜お口のケアが全身を救う〜
  第8回「デンタルヘルス・シリーズ」シンポジウム

 第8回「デンタルヘルス・シリーズ」シンポジム(主催:日歯、読売新聞社、 協賛:江崎グリコ株式会社)が5月16日、「いい歯を磨いていいカラダ〜お口のケアが全身を救う〜」のテーマの下、都内のNEW PIER HALLで約700名の参加を得て開催された。

  基調講演では、花田信弘・鶴見大学歯学部探索歯学講座教授が、「メタボリック・ドミノの予防は歯の健康から」と題して講演。口腔内細菌と血管年齢の関係について解説した上で、「人間の健康のドミノ倒しは『歯』から始まる。食べる、話す、運動するなどの『生活習慣力』を強化して、生活習慣病を予防することが重要」との見解を示した。

  引き続き行われたプレゼンテーション1では、石川昭・浜松市口腔保健医療センター所長が「口腔ケアでハツラツ生活」と題して講演。「口腔ケアをしっかり行い口腔機能を向上させることが、誤嚥性肺炎予防のみならず、認知症予防にもつながる」などとして、「健口」を目指すよう呼びかけた。

  プレゼンテーション2では、若井建志・名古屋大学大学院医学系研究科准教 授が「歯科医自らが明らかにする歯と全身の健康・栄養との関係」と題して、 コホート研究の成果を披露。「喪失歯数0本と28本の大腿骨頚部骨折のリスク差は、約6倍にも上る」などのデータを示した。

  その他、石井実和子・東京都歯附属歯科衛生士専門学校教務主任が専門学校生を交えて行ったデンタルヘルス・ブラッシング実演講座や、講師3氏にスポーツプロデューサーの三屋裕子氏を交えてのパネルディスカッション「いい歯を磨いていいカラダ」が行われた。

2010.5 記事提供:日歯メールマガジン