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植物が理想的人工骨に 伊研究チームが開発

イタリアの研究グループが、編みかごや家具に使われる植物のトウなどを用い、従来のセラミックや金属製を上回る理想的な人工骨の開発に成功したと発表した。耐久性や強度、人骨とのつながりやすさなどが優れているという。同国のAGI通信などが8日までに伝えた。

 開発したのは北部ファエンツァのセラミック素材科学技術研究所などの研究グループ。既に羊を使った動物実験に成功、2011年にも人体への臨床実験を始めたいとしている。

 詳しい製造方法は明らかにしていないが、トウを炉内で高温高圧下に置くなどの方法で化学変化を起こさせ、1週間ほどかけて製造する。

 羊の骨につないだところ、完全に生体の骨と同化した。植物にある無数の小さな穴を血管や神経が通ることで、生体との親和性が高まると考えられている。従来の素材を上回る強度もあり、人工骨としては完ぺきに近い特性を備えていたという。【ローマ共同】

2010.1.12 記事提供:共同通信社