White Family dental-site

 

すくすく育て!元気な歯!

 
-MyTownらぶりぃあさお掲載記事より-
2002年1月1日号

PART17:
今回は、ホワイトファミリー会の堤 一樹先生に健康レポートをお願いしました。
「変頭痛」「緊張性頭痛」について、新しい解決法を紹介していただきます。

米・4千万人のスマイル!
偏頭痛はマウスピースで治せ

テレビコマーシャルでも盛んに宣伝しているくらいだから、頭痛持ちは本当に多いのだろう。頻発する痛みや突発的にピークに達し、その後持続する痛み、目覚めたての強烈な痛みの中には,原因が明らかなものもあるので,医療機関できちんと診察を受ける事が大切だ。ここでは,重篤な病気とは直接結びつかないが、多くの方を悩ませる厄介者の「偏頭痛」「緊張性頭痛」について、新たな解決法をお話しよう。

骨格バランスと血液循環で改善!?
もう頭は痛くない!?

体には神経や血管が張り巡らされている。なかでも各組織に栄養を配る役目の動脈は、自律神経というからだの恒常性を維持する神経で管理されている。神経の信号で血管の太さを変えて、体の状態をコントロールしているのだ。正常な範囲を超えて異常に動脈が太くなると,脈に一致してズキン・ズキンという痛みを感じるようになる。それが偏頭痛の始まり。

原因は、疲れ・寝不足・ストレス・低血圧など様々だが、頭蓋外動脈(頭蓋骨の外側を走る)を支配する自律神経が麻痺して、頭皮下の動脈が異常に太くなると発生する血管性頭痛であると考えられている。もちろん、人により疲れやストレスの感じ方は様々で、同じ程度の疲れやストレスであっても、全ての人に偏頭痛が起こるわけではない。頭蓋外動脈を支配している自律神経が過敏すぎることもある。
 
自律神経の過敏反応は、様々な症状を呈する。偏頭痛はもとより,喘息、じんましん、鼻炎に悩む人がいたり、また中には幼児期に、小児喘息,学童期に偏頭痛,青年期にアレルギー性鼻炎と年齢と共に発作の型が変わる人もいる。
 
偏頭痛・喘息・蕁麻疹・鼻炎などは別々の病気でなく、「自律神経が過敏である」という共通の体質によるという見方から、医師から,「自律神経失調症」とか「心身症」と診断されるのはこのためだ。
 
また,緊張性頭痛とは、緊張・不安・など心理的ストレスによる誘発症状で、「頭が重い」とか「頭が締め付けられるように痛い」と訴えられる頭痛のこと。例えば,リラックスしている時は、全身の筋肉は弛緩し、首や背中を多少丸めている。ところが,会社や学校などでの緊張する場面では、背筋を伸ばして姿勢を正しく保つ。これは,首筋から背中へかけての筋肉が持続的に緊張している状態。このような状態が長く続くと、筋肉に血行障害が起こり痛みが発生する。特に緊張しやすい人の筋肉は,常時緊張状態にあり、
リラックスすることが極めて少なく,本人はリラックスしていると思っても姿勢筋は収縮したまま。若い時や健康で血液サラサラの人は筋肉も持続収縮に耐えられても、加齢や喫煙、冷え性で、血管の縮んでいる人は姿勢筋も老化し、背中・首・肩が凝って痛みを感じるようになる。
 
こんな症状に陥ると,たいていの人は決まって薬屋さんで購入した痛み止めを飲む。頭痛は改善しても原因は判らずじまい。繰り返しているうちに、自律神経失調が重症化して心身症に。対症療法の場当たり的な解決は、歯の痛みをおさえているうちに神経を取ったり、抜歯になったりと似ている。
そんな患者さんを良く調べてみると、体のバランスが崩れている傾向が見られる。従って、正しい重心〔骨格〕バランスと血液循環の改善で治ることがある。
 
例えば,頭痛に悩まされている人のほとんどは、片方の足が長いという事実が確認されていて、様々な姿勢から,骨盤・背骨(胸椎・腰椎・仙椎)・頚椎に歪みが発生している。そして、バランスの歪から,背骨の両脇を走る交感神経幹から出ている交感神経(自律神経)の働きが弱くなったり、強すぎたり、狂ってしまうのだ。又、筋肉の緊張が関わっている場合、体をほぐすことで、改善することが多い。ストレッチやラジオ体操などの伸ばす運動や,力を抜く運動と、呼吸法の組み合わせを繰り返し行うと改善する。


ミニマウスピース 
たったの$450US 77%も頭痛が減少

ジェームス・ボイド医師の開発とは

この度米国で、たった2本の前歯にはめるだけで頭痛に効果が出る小さなマウスピースが開発された。偏頭痛や緊張性頭痛に悩む米国人はなんと4千万人。そんな米国人に安らぎを与える事が可能になった。

ノシセプティーブ・トリジェミニナル・インヒビション・サプレッション・システム(侵害受容器による三叉神経系求心性神経伝達阻害を応用した緊張緩和装置)と呼ぶこの装置、アクリル製のミニスプリントで、歯にしっかり適合し、特に睡眠時の噛み締めや、それに伴う頭痛を緩和する効果があると開発者は語る。その人、ジェームス・ボイド医師は、テレビ番組でも取り上げられ話題になっている。彼自身この装置を使う以前何年も頭痛に悩まされていた。「使用開始1週間で緊張性頭痛が改善します。偏頭痛はしつこく,2週間かかることも。1ヶ月に2回ほどの頭痛を既往していた患者さん達を対象に臨床データーをまとめたところ,82%患者さんで頭痛の頻度が改善して平均77%も減少しました。」

 偏頭痛を抱えるアイヴィ・マンスキーさん「マウスピースを使う前は,毎日何回も頭痛に悩まされていたんです。かなり重症で,その度に窓を閉ざしてこもっていたんです。この装置になれるのに3晩要しました。6ヶ月目には,月に2〜3回の頭痛が6ヶ月間で1回だけです。信じられない効果です」

 ボイド医師は,顎関節症の装置から独自にこの装置を考案した。顎関節症は,下顎が頭の骨に関節でつながる側頭部に生じる疼痛を伴う関節炎。彼の受け持った顎関節症の患者達が,治療を受けるうち,頭痛が減り,痛み止めの薬の服用をやめたと報告したのがヒントだった。筋肉の緊張や体のバランスが頭痛に関わるとすれば、その原因として脚光を浴びている噛み合わせのずれが頭痛に関わることは大いに考えられる。

 歯科医師が頭痛の治療をするなど越権だという批判に対して、ボイド医師は,この装置を使用する前に,重篤な内科疾患による頭痛だと疑われる患者は主治医にいかせるべきと、語る。

頭痛が噛み締めからきているか調べる簡単なテストがある。頭の前の部分で、押すと、押し続ける間、側頭部や後頭部の痛みが和らぐようであれば、寝ている間に強い噛み締めをしている可能性が高く,この装置の効果が期待できる。
 米国食品医薬局はこの夏、頭痛治療としてこの装置の適用を許可した。装置の価格は450ドル。歯科医院に行けば作ってもらえる。日本でも噛み合わせに関する歯科医学は急速に進みつつある。
 このようなアプローチをしている歯科医もいるので、かかりつけの歯医者に相談してみるのもいいだろう。
国際歯科新聞(2001年10月30日付)より転載。


最近は、ラグビーやサッカー、アメフト、K−1格闘技、極真会空手、剣道、短距離走、など
だけでなく球技、テニス、ゴルフとマウスピースを使用する方が増えています。殆どの方は成績が良くなり、パワーが増して喜ばれています。スポーツ用のマウスピースの作り方は噛み合わせの高さをジャストポイントで決めるテクニックや競技に応じた安全性を確保することが求められます。今回ご紹介した記事のように夜はめて寝るためのナイトガードは、スポーツ用とは別物です。どの方も成長期から大人になる間に顎の動きや位置に生活習慣病のように癖がつき、それが原因で自律神経失調や頭痛、肩こりを発している場合があり、専用のナイトガードをはめる事で大きく改善します。
 
無呼吸症候群という、夜寝ている時の咽喉がいびきなどのどの筋肉のたるみでふさがり、一時的に呼吸が止まる。この事で心臓に負担がかかり突然死のきっかけになる。太っている方、タバコを吸っている方の粘膜の張りが緩みやすいので、いびきをかく方は、専用のナイトガードを作れば、いびきも止まり無呼吸症を防止できるのです。
 
ナイトガードの内面にフッ素ジェルを付け、はめて寝ると、フッ素効果で根面やコンタクト虫歯を予防できます。・歯を白くする、ホワイトニングを受けた方も、白さを長く保てます。
           
         ホワイトファミリー会   理事長 堤 一樹