唾液の力
~歯を守ることが健康を保つ第一歩~

タウンニュース麻生区版9月1日号掲載



お口を潤してくれる唾液。実はすごい力を持っているのです。

① 消化を助け、粘膜、皮膚の活性化、菌をやっつける。
唾液に含まれるアミラーゼ(ジアスターゼ)胃腸粘膜の保護や、糖質をブドウ糖にし旨味を増やします。パロチン・ラクトフェリンは抗菌作用、抗酸化作用、神経活性化や再生を促します。

② お口の中の潤滑油の役割
お口の中には硬い歯と柔らかな粘膜があります。唾液が潤滑油の役割をしてくれるので、お口の中は傷つかず、飲み込みやすいとろとろのゼリーにしてくれます。

③ お口を清潔に保つ
唾液はお口の中を洗い流す役割があります。唾液が少ないと虫歯になりやすかったり、口臭が気になるようになります。

④ 溶けた歯の修復作用
お口の中が酸性になると虫歯になりやすくなります。唾液はカルシウムやミネラルを含んでおり、歯に足りなくなったカルシウムなどを補い、再石灰化作用を促してくれます。

唾液の分泌を高めるためにはしっかり噛める歯が大切です。是非一度自分のお口の状況を歯科衛生士と一緒に調べてみてはいかがでしょか。大切な歯を守る第一歩です。


こどもの歯 成長ロードマップ
~成長の目安を知って 歯の健康を守ろう~

タウンニュース麻生区版8月1日号掲載



-1歳 胎児期
おなかの中で成長する赤ちゃん。歯が生えるのはまだ先でも、妊娠7週目ごろから乳歯の歯胚(歯の芽)がつくられ始めます。4~5ヶ月ごろになると永久歯の歯胚もつくられ始めます。葉酸や鉄分、Ca、Mg、亜鉛、ビタミンDの不足や、砂糖、塩、精製食材の取りすぎに注意です。

1~3歳ごろ 乳歯列期
おなかにいた時から準備をしてきた乳歯は生後6ヶ月ごろから下の前歯、上の前歯の順で生え始めます。2歳半~3歳ごろには奥歯(第2乳臼歯)も生え、20本の乳歯が揃います。お乳の飲み方で、お口周りの筋肉、顎の発育も違ってきます。正しい飲ませ方、離乳食の与え方を知りましょう。

5~12歳ごろ 混合歯列期
5~6歳ごろ、第2乳臼歯の後ろに永久歯(第1大臼歯)が生えてきます。身体の成長に合わせるかのように乳歯は少しづつ永久歯に生え替わっていきます。歯並びの予防矯正や、咬合誘導を考える年齢です。

12歳~ 永久歯列期
中学生ごろには、乳歯にはなかった上下各4本の奥歯も生え、28本の永久歯が生えそろいます(親知らずは含めず)。ここから、何十年と使い続ける永久歯。定期健診が大切です。20歳までに親知らずは処置し、早ければ簡単に済みます。


こどもの歯をまもる 虫歯予防
~0歳からの定期健診を習慣化~

タウンニュース麻生区版7月1日号掲載



0~1歳児
生後8~9ヶ月ごろから歯が生えてきます。歯の生え方には個人差があります。お母さんは予防歯科で歯磨き・食育・かみ合わせについて指導を受けましょう。発育に大きく影響します。

3~6歳児
乳歯が生えそろうのは3歳ごろ。このころまでは、お母さんの仕上げ歯磨きとフロスケアが大切。一人で歯磨きができても、仕上げ磨きをしてあげてください。

乳歯の名前と生える目安
0~1歳児
乳中切歯 8~10ヵ月くらい
乳側切歯 11~12ヵ月くらい

3~6歳児
乳犬歯 18~19ヵ月くらい
第一乳臼歯 16~17ヵ月くらい
第二乳臼歯 27~30ヶ月くらい


食後すぐに歯の隣接面の予防ケアを

タウンニュース麻生区版6月1日号掲載



 お口の中の菌や菌の毒素が侵入すると、炎症性サイトカインが体中に拡散し血管内皮が損傷され、動脈硬化が進み血栓もできます。脳梗塞、脳内出血、バージャー病、心筋梗塞、心内膜炎、糖尿病、慢性腎炎、関節炎、誤嚥性肺炎、うつ、多動性、短気傾向、認知症傾向、アトピーの悪化、皮膚炎、アレルギーの悪化、リウマチに関連します。お手入れが朝昼晩の3回でも、Yホルダフロスによる毎食後3分以内の予防ケアを行っていない場合は、歯の間で食後30分で増殖した菌が4時間で古いバイオフィルムとなって固着し、ネバネバが増えてしまいます。それに伴い、糸状菌、スピロヘーターが増え、歯肉粘膜を突き破って体内に侵入し続けるので、歯肉潰瘍が歯周ポケット内や歯と歯の間の隣接面にできて、歯ブラシやフロスで簡単に出血します。Yホルダフロスを奥歯の歯の間に通して、匂いを嗅いでみてください。腐ったドブの匂いがします。口臭です。菌の侵入です。食後30分後くらいの歯ブラシでは意味がなく、菌が増えて酸が多くなっているので歯が溶けやすくなり、歯ブラシが届く面には、ほとんど菌や食べかすは無くなっています。食後には、菌や食べかすは歯の間の接触点を含む隣接面に残っています。歯ブラシは届かないので、隣接面では腐敗発酵が数分で始まり、バイオフィルムができてくるので、時間が経っても唾液による再石灰化は起きません。寝る前には酸蝕が進み歯周病菌も増えるのです。Yホルダフロスがおすすめです。


vol.1 唾液の分泌障害「ドライマウス」

マイタウン5月1日号掲載



 体内に菌や菌の外毒素・内毒素が侵入すると、その影響で炎症性のサイトカインがお口や喉の粘膜下に増え、唾液腺が炎症を起こして唾液の出が悪くなります。ドライマウスを防ぐには、オーラルケアで口内に悪い菌を増やさないことが大切です。1日2回のオーラルケアでは歯周病菌や虫歯菌が増殖してバイオフィルムができ、古いバイオフィルムには悪玉菌が増えています。古いバイオフィルムは磨いても落とせません。口内ケアは、例えばトイレの便器が、使用後すぐに水を流さないと汚れが落ちにくくなるのと同じで、食後時間が経ってからでは遅いのです。
 高温多湿の口内で、菌は4秒ごとに分裂増殖し、食後、口内や喉、食道粘膜上の菌は、残っている栄養を餌に増殖します。歯の見えている咬み合わせ面・外側・内側の3面は、食事中に食べ物がぶつかりこすっているので、バイオフィルムは残りません。食べかすは見えない歯間の隣接面に詰まり、それが食後30分以内に菌によって腐敗醗酵し、口臭になります。酸と菌が増えると歯周病が進行するので、腐敗する前がオーラルケアの予防的タイミングです。1日2回のケアでは、口内の約70%の面にバイオフィルムがこびりつき、歯肉炎や歯周炎、隠れ虫歯などが進行し、歯周ポケット内にも菌が侵入して潰瘍状態です。自己流糸ようじは、歯肉炎が悪化し口臭が増すので危険です。
 まずは当院にいらしてください。開業時から37年間予防歯科を行なっています。最先端のオーラルケア実績が効果的です。