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「マイタウンCUBE」掲載記事より。

2012.12月15日号 マイタウン掲載
歯ダメにするお手入れとは (6)

 テレビでプラーク除去率が90%以上という反復回転タイプのカップブラシの電動歯ブラシのCMをよく見かけます。この反復回転ブラシは歯の根元の部分をよく擦るので、歯の喫状欠損や、強く当てて横移動させる場合は歯肉に傷がつき、歯肉退縮やクレフトという切れ込みができます。同じ電動でも音波歯ブラシでは、毛先がすべて極小の振動をしているので、反復回転カップブラシの電動のような弊害は起き難いです。しかし、電動毛先は非常に高速で微振動しているので、歯磨きクリームに美白成分・フルーツ酸・シリカ・炭・炭酸カルシウム・無水ケイ酸などの研磨、清浄材、ラウリル酸などの界面活性の発泡剤が入っていると、エナメル質が薄くなり、10年後には喫状欠損で知覚過敏、歯肉退縮で根面露出となってしまいます。電動歯ブラシの移動は横にしてはダメです!バーチカルスキップブロティングという動かし方で移動しましょう。

 
2012.11月15日号 マイタウン掲載
歯ダメにするお手入れとは (5)

 歯を食い縛る・歯ぎしりする、などの癖を持った方の歯のエナメル質を顕微鏡でみると、目では見えないヒビが多数見られます。歯に外傷性破壊を起こすtooth contact habit(TCH)の癖がある方が界面活性剤(ラウリル酸)を含んだ歯磨剤で歯を白くすると歌った研磨や吸着、美白ビーズという無水ケイ酸シリカや、炭酸カルシウム、ハイドロキシアパタイトを含んだ歯磨で毎日手入れをしていると、マイクロクラックという目に見えないヒビが崩れ、歯に優しいはずの研磨成分や美白成分、清浄剤が作用して、歯が溶けるように崩れていきます。数年使っていると歯の根元のエナメル質が無くなり、内面のPh 6.5でもカルシウムが溶け、象牙質が露出し知覚過敏で歯が凍みたりします。歯の噛み合わせ面もすり減り、顎の噛みわせも偏ったり低くなります。頭がい骨の重さが頸椎に架かるバランスが崩れ、頸椎軟骨に障害がでたりします。

 
2012.10月15日号 マイタウン掲載
歯ダメにするお手入れとは (4)

 毎日使ろ前ブラシや歯磨き剤には、歯をすり減らし酸蝕を進める危険性があります。歯を強くするというフッ素配合は良いのですが、歯を白くツルツルにする成分のシリカ(ケイ酸類)炭酸カルシウム、リン酸カルシウム(ハイドロキシアパタイト類)、ビーズ・顆粒・塩という結晶成分は、溶けたり細かく砕ける時に酸で弱くなった象牙質やエナメル質を減少させます。磨くとは言わずに吸着や絡め捕るという表現に気をつけてください。やさしく研磨した後のツルツル感も10年間毎日使うと歯はすり減ってきます。《リンゴ酸(清掃助剤)が歯の黄ばみ(着色汚れ)を浮き上がらせて、ホワイトリセット顆粒(清掃剤)でスッキリ落とすホワイトニングハミガキ》と表現されている歯磨き剤は毎日使わないように。そういう歯磨き剤は週に一回程度で充分です。歯を白くするなら、衛生士のプロケアが安全です。

 
2012.9月15日号 マイタウン掲載
歯ダメにするお手入れとは (3)

 Ph5.5以下の酸っぱい味の酸性ドリンクや食事メニューは、歯のミネラルを溶かします。エナメル質はPh5.5で溶け始め、すり減った噛み合せ面に露出した象牙質や横方向の歯のブラッシングで歯肉退縮や根面露出を起こした象牙質は、Ph6.5以下でも溶けていきます。無意識に行う食いしばりや歯ぎしりの癖がある場合は歯の内部に強いストレスがかかり、酸に溶ける量が増えます。このように歯のミネラルが溶け出ることを脱灰(う蝕状態)とも言います。歯の構造の硬さや耐久力を決めるミネラルが少くなると歯の構造が崩れ、ヒビが入ったり、歯ブラシの擦る動作ですり減り、表面に凸凹ができてやがては洞窟の入り口のように陥没します。これが虫歯や酸蝕の始まりで、う蝕がう窩になってしまい治療でしか修理できません。まだう蝕の脱灰の程度か弱い段階で、歯が溶けることを停止させるケアが重要です。それが食後5分以内のフロスケアです。

 
2012.8月15日号 マイタウン掲載
歯ダメにするお手入れとは (2)

 食後の歯磨きは歯をダメにするという記事が週刊誌やネット、テレビで目に付きます。だからって食後ケアしないと・・・食中食後の30分にお口の中は残った栄養分を分解しながらどんどん菌が増殖し、酸と不溶性グルカンを作り、歯の脱灰進行と歯垢バイオフィルムが歯の表面を覆って行きます。やがて1時間もすると、歯垢の中に歯周病菌やスピロヘーター菌なども増えてきます。それでも食後に歯磨きしないほうが良いのでしょうか?問題点は磨きテクニックと使う歯ブラシの毛の硬さと研磨性のある歯磨き剤の使用にあります。食後に歯ブラシケアで擦る面は、よく噛むことで食後は綺麗になり菌は存在しません。フロスでしかケアできない歯の間の隣接面、接触点周囲と歯肉ポケットに菌と栄養分が存存します。食後ケアのポイントはフロスケアであり、食後とは遅くとも5分以内にケアすることで脱灰前に歯垢予防することです。

 
2012.7月15日号 マイタウン掲載
歯ダメにするお手入れとは (1)

 正しい磨き方なら1日1回の手入れで充分に歯周病を予防できるという先生がいますが、間違いです。菌群が食後1時間で厚みと粘着不溶性を増し数千から1万倍にも増殖するので、プラーク内で酸が増える食後の30分で脱灰進行があり、う蝕状態になります。酸蝕という歯が溶ける症状も、酸っぱい飲料や食品のPhがエナメル質を溶かす値の5.5以下の場合、唾液が出にくくなるイライラストレスや脱水状態で、歯が食中食後に溶けていきます。40歳を過ぎると根面も危険になります。電動歯ブラシの回転カップ振動タイプとしっかりした毛先は、根面を削り歯肉退縮を進行させます。音波振動タイプが安全です。特に食後でなく寝る前のケアだけでは、酸で脱灰が広がり、根元も削れやすくなっています。食後すぐにフロスで酸発生のプラークを抑制しておきましょう。酸性の飲料や食品も多いので、食間にCaやフッ素を含んだガムも有効です。

 
2012.6月15日号 マイタウン掲載
命に関わる口腔内細菌 (2)

 正しい磨き方なら一日1回の手入れで充分に歯周病を予防できるという先生がいますが、間違いです。600種以上の菌群が食後1時間で厚みと粘着不溶性を増し、数千から1万倍にも増殖するのです。プラーク内で酸が増える食後の30分で脱灰進行があり、う蝕状態になります。酸蝕という歯が溶ける症状も、酸っぱい飲料や食品のPhがエナメル質を溶かす値の5.5以下の場合、唾液が出にくくなるイライラストレスや脱水状態で、歯が食中食後に溶けて行きます。食後3分以内のフロスケア「3AMオーラルケア」で脱灰前に除去中和し、特に危険な歯隣接面もケアをしましょう。
40歳を過ぎると根面も危険になります。電動歯ブラシの回転カップ振動タイプは、根面と歯肉退縮を悪化させるので、音波振動歯ブラシを使用する方が安全です。当院衛生士4名は、多くの研究実験でお口に関するレポートをHPに掲載しています。

 
2012.5月15日号 マイタウン掲載
命に関わる口腔内細菌 (1)

 TVでも正しい磨き方なら一日一回のお手入れで充分に歯周病を予防出来るという先生が居ます。でも、これは間違いです。実に600種類という菌群が食後の1時間で厚みと粘着性と不溶性を増し、実に数百倍どころか数千から一万倍にも増殖するのです。食後に増えた菌群は歯肉粘膜や歯周ポケットや咽頭粘膜を突き破って、大量に私たちの体内に侵入していることが証明され、全身血管の硬化、臓器内での繁殖が確認されてきています。心筋梗塞を起こした血栓の中、血小板のなかに入り込んで、全身の血管網 に広がった歯周病菌や虫歯菌が見つかって居ます。 心蔵内膜炎の原因にも、脳の中でもです。プラークという不溶性バイオフィルムにならない内なら、酸も少なく歯の表面も脱灰で脆くなっていないので、安心して歯をケア出来ます。細菌たちの餌を出来るだけ食後の早いタイミングで除去しましょう。

 
2012.4月12日号 マイタウンCUBE掲載
命に関わる口腔内細菌 (1)

 よくTVでも、正しい磨き方なら1日1回のお手入れで充分に歯周病を予防出来るという先生が居ます。でも、これは間違いです。口腔内の細菌というのは歯周病菌だけではなく、3秒に1回の分裂増殖していて、糖質を餌に、酸とプラークの基礎になるデキストランという粘着ゼリーを作りだす、虫歯菌や水虫などの仲間の真菌カンジダ菌、性病梅毒の仲間のスピロヘーター、実に600種類という菌群が互いに関連して生息しています。食後の1時間で、実に数百倍どころか数千から一万倍にも増殖するのです。食後に増えた菌群は歯肉の歯周ポケットや咽頭粘膜を突き破って、大量に私たちの体内に侵入していることが証明され、全身の血管の硬化、臓器内での繁殖が確認されてきています。心筋梗塞を起こした血栓の中から歯周病菌や虫歯菌が見つかり、心内膜炎の原因にも虫歯菌がみつかりました。更には脳の中でもです。

 
2012.3月8日号 マイタウンCUBE掲載
保存修復治療の耐久性って何年? (15)

 1年に渡り、歯科修復の寿命を考察してきました。親からもらった自分の歯を虫歯にせず、歯肉も歯周病にならないように、学童期から1年に2回は検診と指導、クリーニングを受け、歯並び不整を矯正で機能的に正しく修正しておきましょう。
 臨床開業して30年間24000名超える患者さまを診させて頂き、2012年での結論は、保険材料を用いた治療では、使用耐久性に問題が多く、3年間過ぎたら再度やり替えになる危険が多く、お薦めできないということです。多くの歯科医師の奉仕的な工夫作業でその危険の多くはかなり少なくなっていて、10年耐久があったとしても、顕微鏡で拡大診断すると、数年で崩壊が始まっています。特に、詰めるという治療は耐久性は自費治療材料を持ってしても、数年です。永く安定した歯は虫歯のない、毎食後ケアできた、正しい噛み合わせの歯のみに得られるようです。

 
2012.2月9日号 マイタウンCUBE掲載
保存修復治療の耐久性って何年? (14)

 1年に渡り、歯科修復の寿命を考察してきました。親からもらった自分の歯を虫歯にせず、歯肉も歯周病にならないように、学童期から1年に2回は検診と指導、クリーニングを受け、歯並び不整を矯正で機能的に正しく修正しておきましょう。そうすれば、ー生涯で歯修理にお金を使うのではなく、真っ白にするホワイ卜ニングやクリーニンクぐらいで、他の楽しいことに使えます。しかもお口の健康が維持されれば、おロの中の金属材料やバイ菌たちが起こす@ガンやアレルギー、リウマチ、A血管内皮細胞の劣化で起きる動脈硬化、高血圧、動脈瘤、脳梗塞、脳出血、心筋梗塞、糖尿、高脂肪血症、B感染で起きる心内膜炎、全身真菌症、スピロへータ症、慢性腎臓病など内臓不全、C弱い骨などから自分を守ることができ、良<噛めることで脳内セロトニンも維持され、老いを感じない自立した高齢健康者で居られます。

 
2012.1月12日号 マイタウンCUBE掲載
保存修復治療の耐久性って何年? (13)

 小さい虫歯に使う歯と同色のコンポジットセラミック樹脂材は、奥歯で数年から5年で接着境からはがれ始め、周囲の歯質が割れてきます。同じくパラジウム 合金や自費の金合金、ガラスセラミック材で詰めて修復すると、やはり修復物の変形や割れが生じ、歯質がヒビ割れてきて10年後が怖いです。ジルコニアセラミックもインレー修復では歯質がヒビ割れます。臼歯の4、5、6、7番は、詰める修復は避けて、被せるフルクラウンが20年以上安全です。金合金は柔らかさのために、咬合面がつぶれたり変形し、顎位(咬み合わせ)の高さが徐々に低くなり、顎関節症や頸椎症状に繋がります。小さいヒビやはがれは無症状でも大きく割れることがあり、神経症状が出て気づいても手遅れです。保険適用される多く の接着セメント材は接着耐久性が弱く、2年経つと噛む力でつぶれ、変形した修復材と歯の間ははがれています。