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社会情勢レポート記事区切り

「スーパー指導術」の極意は贈与の本質の理解
岩田健太郎・神戸大学感染治療学分野教授に聞く

 教育も流行り廃りがあって、「ゆとり」か「詰め込み」という二元論的な考え方があるけれど、二者択一ではなく、「ゆとり」も「詰め込み」もどちらも大事なことです。例えば、適度なストレスは人生に張りをもたらすけれど、ストレスばかりでは参ってしまう。こんな当たり前のことすら吟味できていないと感じることが、世の中には多々見受けられますが、僕もコーチングについては当初、自分で十分に吟味できていなかった。「正しい」と「間違っている」という二元論で議論しがちで、まあ、どちらかというとアメリカチックで、だからバタ臭く感じたのですね。

 コーチングを現場で活用しながら自分で吟味していくと、使えるところと使えないところが見えてくる。どういう時にコーチングを使うのか、その押し引きの加減やタイミングも大切です。その辺りを十分に吟味して分かってきたことは、米国から入ってきたコーチングというツールは、日本で昔からやっていることだったりすることも多いんです。

 例えば、コーチングの有名なコンセプトの1つに「ペーシング」がありますが、そもそも日本人は相手の顔色や出方を伺いながらこちらの出方を決めていくという傾向があります。米国人のように、相手よりも自分の言動を優先するというスタイルは、日本人は伝統的に得意ではない。その他にもテンポのいい会話や相手の発言の繰り返しによる確認なども、日本の古典落語や漫才の世界で確認できます。コーチングは米国から輸入してきた目新しい概念でもなく、日本人がそのまま着こなすべきものでもないと分かってきました。つまり、米国流を意識して、肩肘張りすぎていたのです。

――米国流を意識し、権威に感じる人は多いと思います。

 偉い人が言っているから正しい、米国流だから取り入れるべきと考えることは好ましくないと思います。そういう絶対的なものなどあるはずありませんし。特に、教育はトライ・アンド・エラーでしかありません。「間違えてはならない」との無謬性に捕らわれすぎなのか、何かと言えば、偉い人が言うことを引用したり、米国ではスタンダートだと語ったり、ある意味で安易に権威付けする人を多々見かけます。そういう人は大抵、そもそも間違いがあったとしても権威を傘に間違いを認めようとしないから、事実をねじ曲げ、おかしな方向に向かってしまう。そういう無謬性の行き着く先にあるのは、ちょっと臨床研修の場面とは離れますが、教育現場におけるいじめの隠蔽でしょう。「いじめは良くない」というスローガンは100%正しいけれど、現実にいじめはあります。その現実と向き合い、トライ・アンド・エラーすべきところに、肩肘張って凝り固まった悪良識を振りかざすから、「いじめはあってはならない→ないはずだ→ない」という歪んだロジックの変遷がおきます。いじめの隠蔽問題が発生する土壌が醸成されてしまうのです。

 僕が本の中で言いたかったのは、偉い人が言っているからといってただそれを真似ねるだけでは駄目で、自分の頭で吟味すべきだということです。指導医なら教える研修医を、研修医なら教わる指導医の人柄をきちんと見て、その場のシチュエーションや文脈を分析し、自分の頭を悩ませることでしか、きちんとした学びはできないということを言っています。そういう複雑な思考は自分の頭で考えざるを得ないし、本書で書かれていることをそのまままねていては駄目だということを、本書を通じて言っています。

偉人の言動をまねるだけでは駄目

自分で吟味しないと学びはない




――若い医師らの人気が高いと聞いていますが、そういう「自分の頭で吟味せよ」というメッセージなどが受け入れられているのでしょうか。

そういうことは考えたこともないですね、人気を得ようと考えた時点で人気は得られないと思うし、そもそも若い医師からの人気などに興味もないし、媚を売るつもりもない。学生や研修医に対しても、叱るべきところは全力で叱っていて、「こんな言い方すると嫌われるんじゃないか」とは考えるべきではないと思っています。

叱ることはものすごいエネルギーがいることですが、そこでサボってしまってはいけません。叱ることをサボることは簡単で、研修医なんて短期間の付き合いなのだから、叱るべき場面を容易に「見なかったこと」にできます。「愛情の反対は無関心」という言葉はまさにその通りだと思いますが、見なかったことにする、無視するということは、研修医に対して一番残酷な仕打ちだと思いますね。駄目な研修医ほどきちんと教えないといけない。「自分の科に来ない」という理由で研修医を無視する指導医も中にはいるそうですが、誰のための指導医なのかを、考え直さなければならないでしょう。それが指導医の利益のための指導であったら、なお最悪です。指導医は、研修医が成長するための一種のツールとして存在するのですから。大事なことは、研修医が10年後、20年後にどんな医師になっているかで、研修中に指導医の言うことをよく聞く(けれども自分で考えたり判断できない)使いっ走りみたいな研修医が望ましいのではないのです。

――指導医にメリットがないとの指摘もあります。

そんなことはありません。「指導」とは贈り物なので。贈り物をすること自体にメリットがあるのです。クリスマスプレゼントって、もらうよりもあげる方が楽しくないですか。自分が贈り物をしたい人のために、あれこれ考えて、それを喜んでもらえると、うれしいじゃないですか。贈与というのは、もらった人ではなく、贈った人がリッチになるものなのです。教育とはまさに贈与そのもので、与えれば与えるほどリッチになる。与えるために思考し、勉強し、それを何度も繰り返すことで、自身の血肉になる。自分自身を伸ばすという意味だけで見ても、贈与は人をとてもリッチにします。

確かに、指導医講習会などをすると、「メリットがない」と指摘する人もいます。しかし、そういう人は全く贈与の「意味」をご理解されていないのだと思います。教育の一番リッチな部分を取りこぼしている。例えて言うと、お酒の味を楽しまずに、一気飲みするようなものです。全くもったいない話です。

――制度や仕組みでメリットを担保する必要はないでしょうか。

そういう視点も必要でしょう。ただ、制度で全てが変わるわけではありません。そんなことを考えるのは官僚だけで十分です。例えば、16時間やらなければならない指導医講習会について「苦痛だ」「苦行だ」「軟禁だ」などと散々に悪口を言われています。制度が提供できるのはそういうものです。ちなみに厚生労働省は講習会の内容やデリバリーの仕方にはほとんど無頓着です。そこは僕らが工夫して「面白く」するのです。「神戸大の指導医講習会に出て良かった!」と言われるために、どれだけ楽しいものにできるかを考える。楽しさは伝染するので、楽しい講習会をやれば、指導医も楽しいと思い、そんな指導医に教わる研修医も楽しいと思えるようになります。教育とは、伝染するものですから。

障壁を取っ払うことも必要ですね。僕がやっているのは、必要のない仕事を減らすことです。時間的にも体力的にも余裕がない人が指導をするのは難しいので、要らない書類や会議を減らすなどして、できる限り教えるための時間を捻出しています。

もちろん、金銭的なインセンティブを付けてもいいとは思います。ただ、金銭的なインセンティブが人間を動かす動機になるという心理学的なデータは乏しいのです。むしろ、金銭が発生すると、金銭が出ないと何もしないという話になってしまう。ですから、そうした二次的な動機よりも、教えること、そのために勉強するという一次的な楽しさを伝えていかないと、本質的な問題解決にはなりません。お金はその後についてくる「おまけ」みたいなものです。例えば、日本人の子どもの勉強時間が少ないのは、「勉強をするといい大学に行ける」「勉強をするといい会社に入れる」と二次的な動機を一番に掲げて教育をしてきたことの帰結だと思います。長引く不況でいい大学に行っても就職も確定されなければ、勉強の意欲はすぐになくなってしまいます。二次的な利得ばかり考えて親が先生が「勉強しろ」というからそうなるのです。「勉強って楽しいだろ」という教え手と楽しい、という学習者の関係が最も大事なのです。

医療も問題の構造は同じで、一次的なことは患者を救うことです。それが二次的な金銭のことにばかりに目が行くと、「医者になれば金持ちになれる」というところばかりに目が行き、「効率良く患者をさばくにはどうすればいいのか」が優先されてしまう。医療と教育はリンクしているところもあって、贈与の精神を持って、一次的な意義を第一に考えて行動できるようにならないと、二次的な意義にばかり目が行き、精神的に貧しくなってしまい、精神的に貧しい人たちばかりだから楽しくないし、楽しくないことが患者も含めて関係している人たちに伝染していくのです。金銭的なものを否定するわけではないけれど、あくまで主従が逆転することがあってはいけません。

――2013年、医師の教育について何を注目していますか。

もっと楽しくやれるといいと思います。例えば、逆境って楽しいじゃないですか。ひっくり返す楽しみがあるわけですから。開拓者魂と呼んでもいいですが、問題がたくさんあってそれを良くするというのは、自分たちのよくしたいという魂を鼓舞するのですから、いいことだと思うのです。

問題点があることが問題ではないと思う。大事なことは、問題点を直視して、認識して、分析して、それに立ち向かおうと思わないことが一番の問題なのです。そりゃ、大学病院は臨床では評判がよろしくないですよ。でも、「うちは大学病院ですからできないのですよね」とそこで立ち止まり、思考停止になってしまうようなところが、一番よくないのです。視線を低くして、足元ばかり見て、病床稼働率がどうのこうのとやるのではなくて、「こういう医療を提供したい」「こういう病院にしたい」というビッグピクチャーが必要だと思うのです。そういうことを言うと、必ず「夢物語だ」と批判する人が出てくるのですが、いいじゃないですか、夢物語を語ったって。できないと思った時点で、人はできなくなってしまう。「できるところから始めよう」と考えた時点で、そこに新しい何かを生み出す冒険はなくなり、冒険ではないから魂を鼓舞する冒険心が削がれ、面白くなく、楽しくなく、それが関係者に伝染してしまう。それが一番の問題点です。

――先生のビッグピクチャーは何ですか。

神戸大学病院を日本で一番いい病院にしたい。世界のどんな人が見ても、「この病院はいい病院だ」と言えるようにすることが、僕の今のミッションだと思っています。目の前にある今は、ビッグピクチャーに向かっている今だからこそ、その今を一生懸命に生きようと思えるのです。

思考停止せず夢物語を語ろう

魂を鼓舞する冒険で楽しさが伝染



2013年1月27日 提供:m3.com

社会情勢レポート記事区切り

米のインフルエンザ、深刻な状況続く CDC週間報告、一部で緩和の兆し

 【アトランタ(米ジョージア州)UPI=共同】米疾病対策センター(CDC)が18日までに発表したところによると、米国でのインフルエンザの流行は依然として深刻な状況が続いているが、一部地域では緩和の兆しも出てきた。

 CDCによる週間報告(1月6日〜12日)では、検査の対象となった患者1万2360人のうち、インフルエンザの感染が確認されたのは29・4%で、前週を下回った。ただインフルエンザに関連した小児病による死者は9人で、前週の2人を上回り、今シーズンの累計は29人となった。

 また全米122都市が参加している死亡報告制度によると、死者総計のうち肺炎とインフルエンザに起因しているとみられるのは8・3%で、前週の7・3%から上昇、流行の基準とされる7・2%を引き続き上回っている。

 全米50州のうちインフルエンザの流行が高い水準にあるとされるのはニューヨーク、ペンシルベニア、イリノイなど30州。また中程度の流行とされるのがカリフォルニア、マサチューセッツ、ミネソタなど10州、また軽程度とされているのはフロリダ、ハワイ、ネバダなど7州となっている。

 一方、全患者のうち、インフルエンザの疑いがあるとして医師からの診断を受けた人は全米で4・6%とクリスマス週間の6%を下回った。これで2週間連続の下落で、流行がピークに近づいている兆候と受け止められている。


2013年1月22日 提供:共同通信社

社会情勢レポート記事区切り

民主党政権が実現した歯科医療政策

歯科口腔保健法成立
2回連続医科を上回る診療報酬プラス改定
東日本大震災歯科関連予算に手厚い措置
次期がん対策推進基本計画に「口腔がん」を明示
死因究明推進関連二法案に歯科の役割を明示
スポーツ基本法に歯学を明示 
障害者虐待防止法に歯科医師の役割を明示
受診時定額負担の導入見送り
70〜74歳の医療費窓口1割負担据え置き
税制改正において特例措置を存続
社会保障費2200億円の削減方針の撤回
オンライン請求完全義務化の事実上撤廃


2013年1月23日 提供:医科歯科通信 今日の歯科ニュース

社会情勢レポート記事区切り

農水復興政務官が講演&質疑応答
「歯科分野では口腔ケアに注目・理解が必要」

長島・農水復興政務官が講演&質疑応答
「歯科分野では口腔ケアに注目・理解が必要」  

昨年末の総選挙(新潟県小選挙第5区)で、田中真紀子・元文部科学大臣に勝ち当選3回を果たした山古志村村長を務めた長島忠美・農水・復興政務官(岩手県担当)が1月22日、都内で講演し、復興への思いと農水事業の今後の展望を示し理解を求めた。

長島・農水復興政務官は、岩手から駆けつけたとしながら、遅々として進まない復興事業への課題と対応を一つひとう説明した。「現場と行政が繋がらないと、いくらそれぞれの立場で検討していても、事業は進まない。それには相互の信頼が大事。役人は、国も地方も優秀です。ただ、優秀な分、下から上がってきた話を聞くことが少ない。ここが問題だと思っているのです」と指摘したうえで、「話しを一度、自分の懐に入れること聞くことで、"信頼されている"と思ってくるので、随分変わってきます。」と山古志村村長の経験から得た地域での人間関係構築をポイントの一部を紹介した。

また、現在、安倍内閣が実施に移そうとしているアベノミックスの特に公共事業について「"公共事業"という言葉が、従来のイメージをもって捉えられてしまうので、さらに説明が必要になっているのも事実です。本当に必要な公共事業は、特に地方には大事です。雪国の新潟県としては、除雪事業も不可欠な政策になっていますが、昭和30年前は、お手上げで雪解けを待っていました。田中角栄先生が政界に入ってから、除雪事業が政策になったのです」と述べ、改めて雪国県の地域事情を理解してほしいと強調した。

ここでは、田中角栄についての評価を質問された長島農水・復興政務官は「田中先生の政治家としての評価はともかく、個人的には、"情の政治家"と思っています。とにかく、事務所に来た人間を、門前払いは一切しない対応だったと聞いています。このスタイルは、受け継いでいきたいと思っています」と評価すべき点を挙げた。

一方で、会場からの質問もあり、最近の歯科医療にも言及したが、特に話題になっている口腔ケアについて「高齢者の死亡原因の上位に挙げられている誤嚥性肺炎。その予防に効果的とされているのが、口腔ケアであり、この問題意識が、歯科だけでなく医科・介護の分野も広がっています。病院や施設での十分な対応ができない、議論すべき時期にきていると思っています。こうした分野にも、医療関係者だけでなくマスコミ関係者も理解し報道してほしい」と訴えた。さらには、今後必ず注目される社会保障政策・医療政策に関連して混合診療・インプラントにも触れたが、「厚生労働部会長ではないので何とも言えないが、基本的には、保険診療の範囲を議論すべきだと思っている一人です」と難しい問題だとしながら個人的な断りながら質問に答えていた。

なお、政権交代が行なわれ自民党が復権したが、新潟県歯科医師会や地元・長岡歯科医師会の対応についても、「野党に転落している時期も、従来から変わりなく支援をしていただいていました。まあ。政権与党になったことで、責任を問われることを痛感しています」と現状認識を正直に吐露していた。

講演後、歯科について、次のような意見が聞かれた。「インプラントの値段はどうなのですかね、バラバラなのが不安」を募らせる原因です。この問題点をさらに議論したいが・・・」(某テレビ局番組担当者)、「歯医者は入ってみないとわからないが現実。紹介してもらってから行くしかないのが本音です。友人は、紹介先の歯科医院で良かった、と言っていましたが」(日本大学3年生)、「歯科医療関係者の研修などはどうなのですかね。患者さんとの関係作りにはスタッフ教育は不可欠です。」(人材育成会社営業部)。



2013年1月24日 提供:奥村 勝 氏

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基準の2千倍超セシウム 第1原発港湾の魚

基準の2千倍超セシウム 第1原発港湾のムラソイ

 東京電力は18日、福島第1原発の港湾内でとったムラソイから、魚類では過去最大値となる1キログラム当たり25万4千ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。国が定める一般食品の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)の2540倍に相当する。

 このムラソイを1キログラム食べた場合の内部被ばく線量は約4ミリシーベルトと推定される。東電は今後、港湾内の魚が外洋に移動しないよう港湾口に網を設けるほか、港湾の内外で駆除も進めるという。

 水産庁などによると、これまで魚類の最大値はアイナメの2万5800ベクレル。第1原発港湾内では昨年10月にとったマアナゴの1万5500ベクレルだった。福島県沖ではミズダコなどの試験操業を除いて漁を自粛している。

 今回の調査では、ムラソイを含め、港湾内で昨年12月20日にとった5種類の魚のすべてが基準値を超えた。このうち別のムラソイで14万ベクレルと4万9千ベクレル、タケノコメバルで10万1千ベクレル、アイナメで4万ベクレルが検出された。


2013年1月21日 提供:共同通信社

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65歳以上の高齢世帯、2035年には41%に

 国立社会保障・人口問題研究所は18日、「日本の世帯数の将来推計」を公表した。

 全世帯に占める「単独世帯」(一人暮らし)の割合は、晩婚・未婚や離婚の増加などを背景に、2010年の32%(1679万世帯)から、15年に33%(1764万世帯)、35年には37%(1846万世帯)に増えると予測している。

 一方で1980年代に4割以上だった「夫婦と子どもがいる世帯」は、35年に23%(1153万世帯)まで減少するとした。

 また、高齢化の進行に伴い、世帯主が65歳以上の高齢世帯は、10年の31%(1620万世帯)から、35年には41%(2022万世帯)に増える。高齢世帯のうちの単独世帯は、10年の498万世帯から、35年には1・5倍の762万世帯に膨らむとしており、一人暮らしの高齢者の介護や見守りなどの需要が高まることが予想される。

 一般世帯総数は10年が5184万世帯で、19年に5307万世帯とピークを迎え、その後は減少する。

 同研究所は5年ごとに推計を行っている。今回は10年の国勢調査をもとにした。


2013年1月19日 提供:読売新聞

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東京のインフルエンザ:注意報レベル超

インフルエンザ:注意報レベル超 学級閉鎖も /東京

 都は17日、定点医療機関(411カ所)から報告があったインフルエンザ患者数が、13日までの1週間に注意報レベル(10人)を超え、14・3人に達したと発表した。先月中旬の流行入り以降急速に患者が増えており、こまめな手洗いや室内の加湿など予防策の徹底を呼び掛けている。

都によると、注意報レベルに達した時期は昨年とほぼ同じで、検出されたウイルスは93%がA香港型。都内では今季、87件の集団感染が報告され、特別養護老人ホームや学校での発生が目立つ。この1週間で6校が学級閉鎖など臨時休業の措置を取ったという。【佐々木洋】


2013年1月18日 提供:毎日新聞社

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肥満傾向と虫歯高率

群馬県内5〜17歳、肥満傾向と虫歯高率

学校保健統計調査:県内5〜17歳、肥満傾向と虫歯高率 /群馬

 文部科学省が幼稚園児から高校生(5〜17歳)を対象に行った学校保健統計調査(速報値)によると、県内の子どもは全国平均と比べて肥満の傾向が高く、虫歯の割合も全国平均より高い傾向にあることが分かった。【奥山はるな】

調査は、昨年4〜6月、県内の幼稚園と小中高校から計158校を抽出し、健康診断の結果を調べた。調査項目は身長、体重、座高、視力、聴力、疾病の有無など。身長による標準体重より20%以上重い子どもを「肥満傾向児」として、割合を調べた。

肥満傾向児の割合は、17歳以外のすべての年代で全国平均を上回った。特に9歳(11・52%)、10歳(12・01%)、16歳(12・47%)で、全国平均より3%以上高かった。

肥満傾向児は、東日本大震災の発生後に福島県で急増しており、原発事故により屋外で運動することが少なくなっていることが取りざたされているが、群馬県教委は「昨年度より肥満傾向児は減少しており、原発事故との関連は分からない」としている。

また虫歯は、治療済みの子どもも含め、幼稚園42・9%▽小学校58・2%▽中学校48・3%▽高校61・1%――が経験。いずれも全国平均を上回った



2013年1月17日 提供:毎日新聞社

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自衛隊のスクランブル発進、中国機に対する回数が過去最多に

アベノミクスによる大型財政出動で、金利上昇も始まれば、日本財政の破たんは早まる?
しかも、周囲国はチャンスがあれば、日本への救援名義の侵攻の可能性も、東海や相模トラフ地震などの、震災時が危ない。

  防衛省は25日、2011年度に領空侵犯のおそれがある中国の航空機に対して航空自衛隊が行った緊急発進(スクランブル)の回数が156回となったと発表した。国別の発進回数の公表を始めた2001年度以降では最多となった。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

「スクランブル 自衛隊」に関する他の記事 - サーチナ・ハイライト

これまでもっとも多かったのは2010年度の96回。国別では、ロシア機に対する発進回数が2010年度より17回減ったものの、247回でもっとも多かった。

スクランブルの総数は425回で、20年ぶりに400回を超えた。中国機に対する発進回数の増加が原因で、総数が増える結果となった。

防衛省統合幕僚監部によると、中国機はおもに南西諸島付近など東シナ海の空域を飛行。「飛行経路が多様化し、情報収集機が目立つ」としている。11年9月には中国機は尖閣諸島(中国名:釣魚島)の北100〜150キロまで接近したケースもあり、空自南西航空混成団(那覇)の発進回数が急増した。(編集担当:米原裕子)


2013年1月16日 提供:サーチナ

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日本の映画監督巨匠:体制や権力と戦い続けた映画監督

<大島渚さん死去>体制や権力と戦い続けた映画監督

 体制と戦い表現の可能性を追求し続けた映画監督、大島渚さんが15日、亡くなった。タブーに確信犯的に挑んでスキャンダルを巻き起こし、存在そのものが事件となる数少ない映画作家だった。【勝田友巳】

 京都大在学中には京都府学連委員長などを歴任。松竹にトップ入社してからは、メキメキと頭角を現した。デビュー作「愛と希望の街」から問題作。ホームドラマが伝統の松竹大船撮影所に似つかわしくない、貧しい少年の恋愛悲劇を階級的視点から描いた。学生運動の党派性を討論劇で描いた「日本の夜と霧」は公開4日で上映中止となり、松竹を退社。阿部定事件を題材にした「愛のコリーダ」では、日本で撮影してフランスで現像する方法で直接的な性表現に挑み、芸術かわいせつかを巡る激しい論争を巻き起こした。

 在日韓国人の死刑囚を主人公に、日本の権力構造の矛盾を風刺した「絞死刑」、家父長制の中で生きる若者の悲劇を描いた「儀式」。あるいは第二次世界大戦時に捕虜になった英国人と日本兵の愛憎渦巻く関係を描いた「戦場のメリークリスマス」、チンパンジーと人間の女性が恋に落ちる「マックス、モン・アムール」、新選組内での同性愛を扱った「御法度」。題材は常に挑戦的・挑発的で、秩序や常識を問う物語を作り上げた。

 評価は海外でも高かった。1970年代から回顧上映が行われ、名声は欧州で先に確立。日本で集まらない資金を獲得するために、いち早く海外に進出。「愛のコリーダ」以降の作品の多くはフランス、英国などとの合作だ。また坂本龍一さんやビートたけしさんら、映画界の外の人材を配し話題を作り、巧みな演技を引き出した。

 80年代後半からは「朝まで生テレビ!」などの討論番組などにも数多く出演。討論相手を「バカヤロー」と罵倒するなど歯に衣(きぬ)着せぬ論客として人気だった。01年以降は肺炎などを患い、妻の小山明子さんの看病のもと、闘病生活を続けていた。

 強烈なエネルギーは、魅力であると同時に近寄りがたい雰囲気も醸していた。「御法度」で訪ねた京都の撮影所は、車イスの大島監督を中心に緊張感に満ちていた。病からリハビリで復帰し、久しぶりの映画製作とあってか、過去の作品については語ろうとせず、「次回作」も禁句。だがハリウッドに渡った日本人俳優、早川雪洲を素材にした「ハリウッド・ゼン」に最後まで執念を燃やしていた。



2013年1月15日 提供:毎日新聞

 

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