ダイエット:脳内物質が内臓脂肪減 
ラットでメカニズム解明 自治医大



  糖尿病に伴う内臓脂肪の蓄積や、その減少に脳内神経栄養因子が影響を与えるメカニズムを、9日までに、自治医大生理学講座の矢田俊彦教授、国立環境研究所環境健康研究センターの前川文彦主任研究員らのグループが、ラットを使った研究で解明した。内臓肥満は糖尿病をさらに悪化させるとされ、人の治療薬の開発につながる可能性のある成果だ。

 2日付のスイスの学術雑誌「フロンティアズ・イン・シナプティック・ニューロサイエンス」(電子版)に、論文が掲載された。

 神経栄養因子は、脳において信号を伝達するだけでなく、神経細胞の分化や保護などに働く物質。研究グループは、同物質の一つで、エネルギー消費増進など代謝作用が知られている「BDNF」に着目した。


  2013年10月10日 提供:下野新聞