トマトジュースで疲労物質抑制軽減 
運動前と合間が効果的



朝食のトマトジュースは、効果的なんですね。

 運動前や、運動の合間にトマトジュースを飲むことで血中の疲労物質が減ることを、カゴメ総合研究所(栃木県那須塩原市)と鈴鹿医療科学大(三重県鈴鹿市)のチームが4日までにマウスの実験で明らかにした。

 カゴメ総合研究所によると、トマトジュースに疲労軽減効果があることは知られていたが、飲むタイミングで効果を検証したのは初めて。「トマトに含まれるアミノ酸やクエン酸などが関係しているとみられる」としている。

 実験では、1時間前にトマトジュースを飲ませたマウスと、運動直後に飲ませるマウスを用意し、ベルトコンベヤーに乗せて1時間走らせた。さらに、30分間の運動後に飲ませ、1時間の休憩後、再び30分間、運動をさせたマウスも用意した。

 運動から6時間後、血中に含まれる疲労物質、サイトカインの濃度を比べたところ、運動前と合間に飲ませた場合は水を飲ませた場合と比べ5〜6割になったが、後に飲ませた場合はあまり変化がなかった。トマトジュースには、疲労物質の発生を抑える効果はあるが、発生したものを消す効果はないためとみている。


2012年7月4日 提供:共同通信社