鍋物でメタボを予防

 

 寒い時の料理の定番は鍋物。ところで、鍋物は調理法によって3つに分けられる。1つは、味付けの濃いもので、すきやきや魚すきなどがある。もう1つは味付けの薄いもので、よせなべ、うどんすき、おでんなどがあるこれらはしょうゆ、砂糖、みりん、酒、などで調味される。
 3つ目は味付けされずに、こんぶだしで煮込んだもので、ちりなべ、みずたき、しゃぶしゃぶなどがある。これはポン酢しょうゆにもみじおろし(大根おろしに赤とうがらしを加えたもの)と、きざみねぎを入れて食する場合が多い。

 この中で、メタボリックシンドロームの予防には、ちりなべをすすめたい。材料としては、魚介類、春菊、白菜きのこ、豆腐などが用いられ、日ごろ不足しがちな、低エネルギーで生活習慣病を防ぐ野菜がたくさんとれ、栄養のバランスがとりやすい。またコレステロールの上昇を抑える魚介類や豆腐がとれる。

 さらにポン酢しょうゆはダイダイなどの果汁と酢、これにしょうゆを加えて作るので、減塩しやすい。また、もみじおろしを入れると、酸、苦、甘、辛、鹹(かん=塩からい)の五味の調和がとれているので、鍋物がおいしく味わえる。
  食材としては、ふぐ、たい、たらなどがよく使われるが、ふぐは近年養殖物が出回っているので比較的安く食べられ、また、体を温める働きがあるので、鍋物で食べるととてもいい。
  最後に食べる、うまみたっぷりの汁でつくった雑炊は忘れがたく、ごはんの大食も防ぐ。
(新宿医院院長  新居 裕久)

2008.02.2 記事提供:日経新聞