生活習慣病の元凶は肥満。そうはいっても食事制限が続かない最大の原因は、高エネルギーの肉や脂肪を制限することにある。しかし、低エネルギーの野菜と組み合わせてとれば、肉や脂肪を食べてもダイエットは可能である。次に提案する「とんかつダイエット」で説明してみよう。

豚ひれ肉(150グラム)を使ったひれかつ定食の場合、ひれかつのエネルギーは約400キロカロリー、これにどんぶり1杯のごはん(240グラム)がついたとしよう。

これも約400キロカロリーなので、完食した場合は約800キロカロリーとなり、軽労働者の場合であれば太ってしまう(成人軽労働者1食の適正エネルギーは男性約700キロカロリー、女性約600キロカロリー)。

そこで付け合せのキャベツをたくさん食べる。キャベツ200グラムとったとすると、約50キロカロリー。これならひれかつを全部食べたとしても、キャベツと合わせて約450キロカロリーですみ、これで十分満腹感が得られるはず。そこで、どんぶり1杯のごはんを4分の1杯60グラムに減らして、約100キロカロリーに落とすと、ひれかつ定食は約550キロカロリーになり、太るエネルギー量でなくなる。

食べ方としては、キャベツとひれかつを交互にゆっくりよくかんで食べて、ごはんを最後に食べるのがコツ。

高エネルギーのあぶら料理をとる場合は、必ず低エネルギーの野菜やきのこ、海藻類をおおめにとり、脂肪と一緒にとると体脂肪に変わりやすい炭水化物食品を減らせば良い。要は食品同士の組み合わせと食べ方を考えてとることだ。
(新宿医院院長  新居 裕久)
2005.5.28 日経新聞