物にこだわらない体験志向人が幸せなら、
文明は進歩していない

どんな消費者が最も幸福か?

浪費家のあなたではない。バーゲンの達人でも、けちな人でもない。
Miranda Hitti
WebMD Medical News




【8月14日】あなたの買い物のスタイルから、あなたの幸福度を垣間見ることができるかもしれない。そしてどのくらいお金を支払うかよりも、何にお金を使うかの方が、重要かもしれない。

最も幸福な消費者は、最大のバーゲンを狙う人でもなければ、そこにある一番良いものを手に入れるためにいくらでも金を使う人でもなければ、財布がほこりをかぶるほどけちな人でもないことが明らかになった。

最も幸福な消費者は、お金や品物にこだわらない人である。そういう人々はむしろ外食や旅行のように何かを経験することにお金を使いたいと思う。

それらの人々はエンパイア・ステート大学(ニューヨーク)のMiriam Tatzel, PhDが言うように、「体験志向の人」である。

Tatzel博士は329名の大学生に、消費習慣と幸福感についての調査に回答するよう求めた。調査から、消費に関する4つの性格が明らかになった:

a.. 浪費家:何でも正価で購入し、最上のものしか買わない。
b.. お値打ち品を求める人:魅力のあるもののバーゲンを探す。
c.. 金を使わない人:あまりお金を使わず、使いたいとも思わない。
d.. 体験志向の人:おいしい食べ物や旅行など、何かを体験することには惜しげなく金を使うが、物には金を使わない。
体験志向の人が最も幸福である;浪費家は最も幸福度が低く、クレジットカードによる借金が最も多いと、Tatzel博士は報告している。

博士は8月14日に米国心理学会の年次総会(ボストン)で知見を発表した。それらの知見は、買い物のスタイルまたは幸福度のどちらが先行するかは示していない。

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2008.8.14 記事提供 WebMD