寝ないと太る?

睡眠不足が間食のし過ぎにつながることを示す研究
Charlene Laino

【6月11日(ボルチモア)】クッキーの瓶に手を伸ばすのを我慢できないのはなぜだろうか?それは夜更かしをしているせいかもしれないと、小規模研究は示唆する。

睡眠を十分にとっていない人々はしばしば好きなだけ過剰な間食をしていることを、研究者らは見出した。

この研究は、睡眠不足が肥満につながることがある理由を何とか知ろうと試みているため、重要であると、米国睡眠医学会(AASM)のスポークスマンであるSanjeev Kothare, MDは述べている。ハーバードメディカルスクールの睡眠専門家であるKothare博士は研究の関係者ではなかった。

「間食によって高カロリーを摂取することが関与することを、研究は示唆する」と博士はWebMDに語っている。

睡眠試験施設に14日間ずつ2度にわたり滞在することに同意した11例の健康な男女が研究に参加した。一方の試験期間中には毎晩5時間半しか睡眠をとらせなかった。もう一方の試験期間中には毎晩8時間半、睡眠をとらせた。両方の試験期間中、被験者は、食べたくなったらいつでも好きなだけ食べることができた。

シカゴ大学のPlamen Penev, MD, PhDが研究を率いた。博士は第22回米国睡眠関連連合学会年次総会、SLEEP 2008(シカゴ)で知見を発表した。

結果は、睡眠時間を5時間半に制限した場合、被験者は1日に間食だけで平均1,087kcal摂取したことを示した。対照的に、8時間半の睡眠をとった場合、被験者は間食によって866kcalを摂取した。

1日あたりの総摂取カロリーと総体重増加量は、両方の試験期間において同様であった。しかしKothare博士は、被験者について数週間しか試験を行わなかった点に言及している。より長期にわたり経過観察をしていれば他の変化が認められた可能性があると、博士は述べている。

AASMは、成人は毎晩7 - 8時間の睡眠をとるよう推奨している。

2008.6.11 記事提供 WebMD Medical News