ハイヒールを履き続けていると足の指の付け根がひどく痛い。こんな時にはまれに疲労骨折を起こしていることがある。無理に履き続けず、足にあった靴に履き変えるなどの対策が必要だ。

疲労骨折はレントゲンに写らないほどの細かいひびのこと。足の人さし指の付け根が痛くなることが多い。ハイヒールをよく履く20−30代の女性のほか、男性のスポーツ選手にも起きる。足を休めれば6−8週間で自然に治るが、疲労骨折と気づかずハイヒールを履き続けると歩けなくなるほど痛くなる。

高田馬場病院(東京・豊島)の町田英一医師によると、患者は足のアーチがなくなって横に広がる「開張足」という状態になっているという。女性の足は筋力が弱く、ハイヒールを履くと負担がかかり疲労骨折を起こす。

外反母趾(ぼし)や親指が上に持ち上がる「強剛(きょうごう)母趾」なども、開張足が原因だ。
治療は中央がふくらんだ厚さ2センチメートルの中敷を靴に入れアーチを支える。中敷は個人ごとに調整し、健康保険も適用される。


足の指の付け根に起きる痛み

病名
主に起きる足の指
外反母趾 親指
強剛母趾 親指
フライバーグ病 人さし指
ハイヒールによる疲労骨折 人さし指
モートン病 中指と薬指の間
内反母趾 小指


2007.1.21 日本経済新聞