若年層への慎重投与を指示 抗うつ薬6種
 


患者さんにも、最近、こんな元気だった人のに、再診に来られた時に、様子が変なので、聞いてみると、抗鬱剤を服用していたりする、安易な精神薬の投与は?

 厚生労働省は29日、1999年以降に国内で承認された6種類の抗うつ薬について、若年層への投与は慎重に検討すべきだとする内容を添付文書の「使用上の注意」に記載するよう製薬関連団体に指示した。

 若年層への有効性が確認できなかったとする、海外からの臨床試験の報告を受けた措置。エスシタロプラムシュウ酸塩(一般名)は12歳未満、塩酸セルトラリン、デュロキセチン塩酸塩、ミルタザピン、フルボキサミンマレイン酸塩、ミルナシプラン塩酸塩(同)の5種類は18歳未満への慎重投与を求めている。

ただ服用を中止したり薬の量を減らしたりすることで精神障害などが現れる場合があるため、厚労省は「自己判断せずに医師の指示に従ってほしい」と呼び掛けている。

99年以降に承認の「新世代」と呼ばれる抗うつ薬は7種類。残るパロキセチン塩酸塩水和物はすでに添付文書の「警告」欄に同様の記載がなされている。

厚労省によると、改訂を提案した医薬品医療機器総合機構では6種類についても警告欄に加えるべきかどうかの検討があったが、パロキセチン塩酸塩水和物で報告されているような自殺衝動との関連が、それぞれの薬の服用だけでは明確でないとして使用上の注意への記載にとどまった

2013年3月29日 提供:共同通信社