太った男性だけでない 女性患者の研究会設立
睡眠時無呼吸症候群

 

  顎の幅が狭い、奥歯の噛み合わせ高さが低い、舌が肥満になってる。そういう、タングスペースの不足状態がSASを起す原因です。歯科で噛み合わせ治療と無呼吸用のマウスピースをコンビネーションしたWFの治療法で根本から、治療できます。

睡眠時無呼吸症候群:太った男性だけでない 女性患者の研究会設立

 太った男性に多いとされる「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」について、「女性患者が見過ごされている可能性が高い」として、全国の女性専門外来の医師が、女性対象に検査や治療を進める研究会を2日までに設立した。SASは日中の眠気を引き起こすほか、心臓病などとの関連が指摘されており、潜在的な女性患者の掘り起こしに取り組む。

 国内外の調査によると、女性のSAS患者は全年代では男性患者の半分近く、閉経後はほぼ同数とみられる。だが実際にSAS専門外来を訪れる女性は患者全体の1割程度にとどまる。

 背景には、SASの主な症状であるいびきや無呼吸が「太った男性のもの」とのイメージがあり、受診をためらっている可能性がある。また日本の女性は欧米に比べて睡眠時間が短く、家族が異常に気付きにくい事情もあるという。

 「女性睡眠予防医学研究会」には、女性専門外来がある医療機関などから約40人が参加。頭痛や高血圧などの女性患者の中にSAS治療で症状が改善する例も多く、実態調査や治療効果に関する研究を始める。

 SAS治療の第一人者、成井(なるい)浩司・虎ノ門病院睡眠センター長は「女性の不調にはSASが隠れている可能性がある。医療者の理解を広げ、女性への適切な医療の提供や、心臓病など重い病気の予防につなげたい」と話す。【永山悦子】

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 ■ことば

 ◇睡眠時無呼吸症候群(SAS)

 10秒以上の無呼吸状態が一晩に30回以上、または睡眠1時間あたり5回以上あることなどが診断基準。多くの場合、睡眠中、無意識のうちに舌の奥などが垂れ下がって気道をふさぎ、呼吸が止まって起きる。大きないびきを伴うことが特徴で、肥満の人やあごの小さな人が発症しやすいとされる。日中の眠気による交通事故も確認されている。

2013年2月2日 提供:毎日新聞社