食べ合わせについて
 

サラダでよくある「大根×にんじん」 実は食べ合わせが悪い

摂取量にもよりますが、体質や健康状態によっては、体を損なう食べ合わせがあります。 また、有効成分の働きを阻害するような作用を及ぼす組み合わせもあります。
  しかしそうしたものは限られているため、それぞれの食べものの特徴と体の調子を把握していれば防ぐことができます。

 健康志向の高まりで、食事の内容に気を配る人も増えた。だが、さらに一歩進んだ健康な体やアンチエイジングを目指すなら、知っておくべきことがある。良かれと思って食べているものでも、実は組み合わせ次第で毒にもクスリにもなることがあるのだ。

 ここでは、知らずにやっている「本当はやってはいけない食べ合わせ」について紹介する。

【天ぷら×すいか】
食品問題研究家で、『毒を出す!「新・食べ合わせ法」』(朝日新聞出版刊)著者の増尾清氏が解説する。

「すいかの水分が胃酸を薄めるため、胃腸の悪い人は消化力が弱まる可能性があります。下痢気味の人は多量の水分と油分の組み合わせは避けた方が賢明です」

【なすの漬け物×ざるそば】
なすの漬け物は体のほてりを冷まし、そばには胃を冷やす作用があり、両方を冷たいまま食べると手足の冷えや下痢になる場合もある。特に冷え症や胃腸が弱い人は避けるべきだが、それでも食べたい場合には、温かいそばに体を温めるネギをプラスして食べたい。

【大根×にんじん】
サラダで一緒に食べる機会も多いが、これもNG。生のにんじんに含まれるアスコルビナーゼはビタミンCを酸化させる働きがあるからだ。「アスコルビナーゼは酸に弱いのでレモン汁や酢であえればOKです」(前出・増尾氏)

※週刊ポスト2013年2月8日号

ビタミンCを減らしてしまう食べ合わせ

きゅうり + ビタミンCを多く含む食材

 意外な組み合わせかもしれませんが、きゅうりにはアスコルビナーゼという「ビタミンCを破壊する」酵素が含まれており、サラダなどで一緒に摂った野菜のビタミンCを破壊してしまいます。野菜といえば「ビタミンC!」というイメージがあるので驚く人がたくさんいます。きゅうり以外にもアスコルビナーゼはカボチャやニンジンにも含まれています。この酵素は熱に弱く加熱調理する事で効果がなくなるので、カボチャなどは特に気にする必要はありません。またこの酵素は酢にも弱いので、ビタミンCを多く含む野菜と一緒に摂取する場合はきゅうりの酢のものにするとよいでしょう。
ただしきゅうりをサラダに使ってはダメだというわけではありません。ビタミンC以外がメインの野菜(例えばセロリなど)と組み合わせる事で、栄養を無駄にする事を防ぐ事ができます。

 

カルシウムの吸収を妨げる食べ合わせ

枝豆・玄米・ほうれん草 + カルシウムを多く含む食材

 例えば「枝豆とチーズ」「玄米とコンニャク」「ほうれん草とワカサギのフライ」などです。チーズには豊富にカルシウムが含まれていますが、せっかくのカルシウムも枝豆に含まれているフィチン酸により吸収が妨げられてしまいます。玄米にもフィチン酸が含まれており同じことが言えます。
ほうれん草にはシュウ酸が含まれており、これもカルシウムの吸収を妨げてしまうのです。よってカルシウムを摂取するにはこれらの食べ合わせを避けた方がいいです。

【酒×からし】
【酒×からし】

炎症を悪化させる
酒とともに、からしなどの辛いものも血行を促すため、かゆみが出てしまう可能性があります。じんましんや湿疹が出やすい人は、注意が必要。高血圧、糖尿病、高コレステロールなどの生活習慣病も助長します。

改善策
きゅうりやトマト、セロリなど体を冷ます作用のある食べ物を一緒に摂りましょう。

【なすの漬け物×冷たいそば】
【なすの漬け物×冷たいそば】

冷え性の人には向かない
なすの漬け物は体のほてりを冷まし、そばには胃を冷やす作用があります。ですから冷たいまま食べ合わせると、下痢をしたり手足が冷えることになります。

改善策
加熱すればその作用は緩和されるので、温かい汁そばで。体を温める作用のあるねぎや七味をプラスするとよいでしょう。

【レバー×みょうが】
【レバー×みょうが】

レバーの栄養素が十分に吸収できない
「栄養素の宝庫」と呼ばれるほど栄養豊富なレバーは代謝を活発にする働きがあります。貧血、やせ気味の人は摂りたい食品。ところが、みょうがの苦味物質が胃腸の働きを抑えるため、栄養分の吸収を低減してしまいます。

改善策
胃腸の働きを高める作用のあるしょうがをプラスすると、栄養分の吸収率が向上

【トマト×きゅうり】
【トマト×きゅうり】

豊富なビタミンCを破壊
トマトに含まれるビタミンCはがん、脳卒中、心臓疾患などを阻止してくれますが、きゅうりに含まれるアスコルビナーゼにはビタミンCを壊す作用があります。また、両方とも体を冷やします。

改善策
サラダに使うときは酢を加え、アスコルビナーゼの働きを抑えましょう。加熱してもOK。

まだある!体を冷やす食べ合わせ

【豚肉×冷たいそば】
ビタミンB1が豊富な豚肉は体や脳の働きを活発にしますが、体を冷やす作用も。この食べ合わせは胃を冷やし、栄養素や有効成分の吸収を妨げるので要注意。

【カニ×柿】
カニはビタミンB1・B2が多く、栄養の代謝を良くする一方、体を冷やす作用も。柿も体を冷やすので、一緒に食べると、冷え性の人は症状が重くなります。

食べ合わせとは
http://tabeawase.sakura.ne.jp/index.html

 みなさんは「食べ合わせ」という言葉をご存知だったでしょうか?私達は毎日様々な食材を摂取しています。それは偏ったものを食べると栄養も偏るためで、必然的に食材を組み合わせて摂取しなければなりません。でもこの組み合わせ次第でその食材のよさを最大限に生かしたり、打ち消しあったりしてしまうのです。それがここで紹介する「食べ合わせ」なのです。

 食材にはそれぞれ栄養素に特徴があります。カルシウムを多く含むものであったり、ビタミンCを多く含むものであったり。「骨を丈夫にしたいからカルシウムを多く摂ろう」と考え、カルシウムを多く含む食材を摂取したとします。でもこれではカルシウムの吸収を身体に任せたきりです。でもここでカルシウムの吸収を助けるビタミンDを多く含む食材も摂取したとしたらどうでしょう。カルシウムの吸収量が増加し、より効率的に目的が達せられます。
「若返りのビタミンと呼ばれるビタミンEを摂ろう」と考え、ビタミンEを多く含む食材を摂取したとします。ビタミンEには強力な抗酸化作用があり、老化やガンの原因になる活性酸素を抑える働きがあります。しかしながらビタミンE単独では効果が持続しません。ここにビタミンCが加わることでビタミンEの活性が持続し、より効果を発揮するのです。

 上記の事からもわかるように、食材を単品で食べたりやみくもに組み合わせるのではなく、食材の持つ栄養素を最大限に生かす事のできる組み合わせで摂取する事で、通常の2倍も3倍も効果を発揮する事ができるのです。せっかく食べるのですから、食材の持つチカラを最大限に生かしてみてはいかがでしょうか。

2013年1月29日 提供:NEWS ポストセブン